後で調べてみると2015年に4Kで籾糠山と猿ヶ馬場を周回していることが分かった。さらにその数年前に山日和さんも周回している。
ネット上でもこの周回をやっているレポを見つけたが、私の場合、これをやると闇下必至で恐らく途中敗退が関の山だろう。
数年前に行ってみようと思ったことはあるが、1300mの登りはやはり自分にはキツイと思って断念したことがある。
しかし、今年は念願の蕎麦粒山にも登れたことだし、この勢いで猿ヶ番場山にも登ってみたいと思った。
【山域】飛騨・天生山地
【山名】帰雲山・猿ヶ馬場山
【日付・天気】2023年3月11日 晴
【コース】7:00白川郷~11:30帰雲山~13:10猿ヶ馬場山~18:00白川郷
国道156号線の駐車地に駐車し出発する。もうすでに10台ほどの車が停まっており私が最後のようだ。
国道を渡り、せせらぎ駐車場に下りて行き、白川郷の中を通って行く。残念ながら白川郷の屋根の積雪は全くない。
最初は道路を30分ほど歩くが雪が繋がって来たのでスノーシューを履き広い谷沿いを歩く。
少し急な登り坂を上がると枝を綺麗に伸ばしたミズナラの木が一本佇んでいた。
・1178の急斜面を登る時、前方の登山者に追い付いたが、後ろから来た若い登山者に追い抜かれた。
急な登りが終わるとなだらかな雪道になり大きなブナを見ることが出来る。
広い雪道に沢山のトレースが付いているのが少々残念である。
単調な登りがしばらく続く。先行者にはなかなか追い付かないのでかなり先を行っているのか
こういうロングコースを登るのは健脚者が多いのだろう。
広いコースの両脇には大きいブナの古木が見えるがいちいち見に行く余裕がない。
やがて右手にぼっこりしたコブを見ることが出来た。
そこに着くと帰雲山という標識があった。
前方には大きな山容の猿が馬場山が立ちはだかる。果たしてあそこまで行けるだろうかとやや不安になる。
トレースを追ってなだらかな斜面を登って行く。
もう12時を少し越えてしまった。腹も空いたのでオオシラビソの木陰で軽くランチを取る。
前方から単独女性が来たので挨拶すると「この山は長いですね。山頂はもうスグですよ。」と仰った。
振り返ると白山が大きく綺麗に見えた。
さあ、もう少しだ頑張ろう。
上に上がって行くと山頂は大きく右に曲がった先にあった。
オオシラビソが生い茂る山頂台地は美しい。
厳冬期はきっとモンスターになるのだろうと想像する。
起伏のほとんど無い雪の台地を東に進むと丸い雪原があり、標識はないがここが猿が馬場山の山頂であった。
その先には籾糠山に向かうトレースがあったが周回された方がいたのだろうか
もう山頂には誰もいない恐らく私がラストであろう。
13:30下山し始める。
ピストンだと時間が掛かりそうなので谷コースも検討していたが、登り時はトレースが見つからなかった。
帰雲山との鞍部に谷に向かっているトレースがあったので向かってみた。
トレースを追って気持ちよく下る。一旦谷底まで下り、トラバースして行く。
このまま順調に行けばかなり時間短縮になると思ったが、トレースの主は何を思ったか急に真っすぐ上に登っている。
仕方がないので後を追うがこれではかなりの時間ロスになりそうだ。
地図を見ると真上は帰雲山になるが100mくらい登ったところで横にトラバースした。
先に進むとなだらかな斜面になったのでそこを登って行った。
結局、帰雲山をトラバースして尾根に上がった形になった。
尾根に上がってしまえば安心だがここから長い下りになる。
単調な尾根の下りが続くがブナを楽しみながら下山する。
急坂を下りると谷沿いの斜面がしばらく続くが雪質は悪くない。
林道になり雪が切れてくるころに辺りが暗くなって来た。
ライトアップの白川郷を期待したが、そうはうまい話はなかった。
駐車地では私の車だけが取り残されていた。
宮指路