- テーブルランド
【 日 付 】2023年2月28日(火)
【メンバー】単独
【 天 候 】快晴
【 ルート】君ヶ畑・御池林道ゲート前 8:00 ---
--- 8:25 小又谷駐車場 --- 9:18 ノタノ坂峠 --- 10:44 土倉岳 11:16 --- 11:40 御池岳テーブルランド 12:55 --- 丁字尾根 --- 13:58 P918 14:21 --- 15:02 丁字尾根登山口 --- 15:15 小又谷駐車場 15:20 ---
--- 15:31 君ヶ畑・御池林道ゲート前
快晴が約束された火曜日。1月に降った雪もほとんど融け,山は早春の気配だろう。春の日差しを浴び,雪解け水が谷を潤し,春の草花が芽吹き始める。そんな早春の山を感じたいと思い,御池の方に出かけることにした。行き先はこれまでに何度も歩いたことのあるお気に入りのコースだ。
昨冬から冬季通行止めになった御池林道。いつゲートが開くのかと調べてみたら2月いっぱいで通行止め解除らしい。市役所に電話して正確な解除の時間を聞いてみると,「林道をチェックして,雪がなければ3月1日の午前中に解除します」とのこと。と言うことは最短,3月2日までは利用できないということだ。
「ゲートが閉まっていても自転車で登山口まで行けば大丈夫だろう」。車に自転車を積んでいく。ゲートの手前に車を置き,自転車で林道を走り始める。車で走っているときはほぼ平坦に思えた林道も微妙に登り勾配なことに気がついた。きつくなると自転車を降りて歩いて行く。「この分,帰りは楽できるだろう」。結局,入山口の小又谷駐車場まで25分かかった。
- co900m付近で雪が出てくる
駐車場からはノタノ坂方面に入っていく。峠までは植林帯。峠から左折し尾根道をたどるが,送電線の巡視路が歩きやすいように九十九折れに付けられているので楽に登ることができる。co900m付近でようやく雪が出てきた。周囲は自然林となり,太いブナも出てきて雰囲気がいい。右手には藤原岳の西尾根が見え,登山ルート上だけ雪が残って白い帯状に見える。
- 藤原岳西尾根
- ブナの大木
峠から1時間半弱で土倉岳着。のっぺりと広い頂上だ。これから目指す御池テーブルランドを眺めながら一休み。テーブルランドの斜面にはまだらに雪が残りいかにも早春の表情を見せている。ここから見上げるテーブルランドは雄大で,素敵だ。休んでいるとテーブルランド方面から落石の音が聞こえてくる。おそらく岩の間で凍結していた水分が融解して,緩んだ岩が落ちているのだろう。
- 土倉岳から見る御池テーブルランド
つり尾根を少し下り,斜面に取り付く。水分を含んだ雪解け期の斜面は滑りやすいが,気をつけて登ればさほど苦労はしなかった。20分ほどでテーブルランドの南端に到達する。台地上はさすがにまだ雪に一面覆われているが,雪の表面は日にてられてシャーベット上である。しかし,つぼ足でもそれほど潜らないので,登山靴だけで快適に歩くことができる。ここまで来る登山者も少ないのだろう,雪面は荒らされていない。
- テーブルランド
青のドリーネの近くに腰を据えて昼食休憩。こんな素敵な風景を独り占めできていい気分だ。時間は十分にあるので近くを歩いてみる。琵琶湖の向こうに比良の山々が白く見えている。その手前にはこれから歩く予定の丁字尾根と,まだ登ったことがない天狗堂が。南の方向には,綿向山,雨乞岳,御在所岳,鎌ヶ岳など鈴鹿の主稜線が見えている。
さあ,そろそろ降りようか。丁字尾根の看板のところから降りてゆく。雪解け期の湿った斜面は滑りやすいが気をつけて降りれば大丈夫だろう。・・・とたかをくくっていたら滑ってズボンを汚してしまった。最初の急斜面をなんとか降りて,ブナ権現へ。ここも緑水さんの命名だろうか。ヤブメンのお気に入りの場所だ。P968以降はしばらくシャクナゲが生えるやせ尾根で気を使うが,それを過ぎると尾根は広くなり,ミズナラやブナの大木が生える憩いの場所になる。
- 登山靴のソールが剥がれた
P918はいつもの休憩場所。さっき降りてきたテーブルランドを見ながら今日の余韻にひたる。丁字尾根はこのところ下山道専門で使っている。右に折れると御池橋に,左に折れると丁字尾根の登山口に降りることができる。
左に折れ,P878付近を右に降りていくと30分ほどで御池林道に降りる。あとは林道を君が畑に向かうだけだ。小又谷で大人しく待っていてくれた自転車に乗り換え,君が畑のゲート前へ。ゆるやかな下り坂のおかげで君が畑まで10分で到着した。
ここまでは気持ちの良い早春の山歩きだったのだが,駐車地で二つのアクシデントが。
1。自転車の後輪がパンクしていた。
どこでパンクしたのかわからない。着いてから気がついた。
2。冬靴のソールが剥がれた。
駐車地で靴を脱いだときにソール全体がすぽっと剥がれた。もう10年以上も履いてきた冬靴なので,経年劣化でソールが剥がれるのはしょうがないが,それにしても山中で剥がれなくてよかった。靴としてはまだまだ履けそうなので,後日自分で修繕することにする。
- P918付近の異形のミズナラ