【 日 付 】2023.2.23
【 山 域 】江美国境
【メンバー】T、klaus99
【 天 候 】雪のち曇
【 ルート 】八草トンネル東口から金糞岳往復
3月初旬、浅又から革靴にテレマークという足回りで金糞岳北尾根に登った。青空の下に広がる奥美濃の山々を会心の思いでながめた。
その際、八草トンネルから登って来た人に出会って話をした。次はそっちだと思った。
それから5年がたった。
祝日の前日、日付けが変る少し前、八草トンネル東口に着いた。入山祝いが興に乗り、思いのほか夜更かしをした。
わざわざ前夜から乗り込んだのに、ぐっすり寝て、出発は7時となってしまった。
夜中から雪が降り続けている。
旧国道は度々雪が切れ、路面には雪融け水が盛大に流れている。足跡は見当たらない。
カーブミラーから地図にない橋に向かって降り、つぶれかけた出作りの小屋の前を通って斜面に取り付く。
立派な橋なのに地図に出ていないというのは珍しいように思うが、いわゆる「勝手橋」だからなのだろうか。
のっけから自然林の中を、主稜線めがけてがしがしと登る。今回は、スノーシューを履いている。
最近、ある程度の降雪があったようで、20cm程度の新雪が載っていた。雪はもう少し締まっているかと思っていた。
主稜線に出る標高約870mの地点はおだやかな地形となっており、左手(北方)から尾根が来ていることが直感的には分かりづらい。
この先、P981.5辺りで西側に針葉樹林が現れるほかは、おおむねブナの林が続く。
2か所くらいキュッと狭くなる以外はゆったりした尾根で、登り下りが少なく歩きやすい。
- 2018.3.3
尾根上に顕著な凹地ができている所もある。この凹地でキャンプしたら心地よいかなと思う。
天気は一応回復傾向で、雪は次第に弱まり、やんだ。
それでも、樹々がまばらになっていっても、残念ながら展望は利かなかった。
残念残念と言いながら頂上へ向かう。限られた視界では、いつ頂上に着くかもよく分からなかった。
- 2023.2.23
山頂の赤い看板を撮った写真(多くの人がこの看板を撮りたくなるのではないだろうか)を、以前撮った写真と比べると、今年はずいぶん看板が上に見える。雪が少ないことがよく分かる。
帰路は、おとなしく自分たちのトレースを利用した。
最後の下りの急傾斜では、足を滑らすと雪が全部はがれることもある始末だった。
奥美濃の大展望は見せていただけなかったが、それでもブナの林は美しかった。
登りに5時間、下りに3時間かかった。
風呂に寄り、びわこ食堂で白菜てんこ盛りのとりやさい鍋を食べ、満ち足りた気分で帰宅した。