ここ数日暖かい日が続いたので鈴鹿の山は雪がほとんど見えない。
あまり遠出する気力もないので、最近購入した草川さんの海をながめる山歩きを参考に自宅から比較的手軽に行けるルートを選んだ。
ここなら自宅を6:00に出ても7:30には現地に着く計算だ。
【 日 付 】2023年2月12日(日)
【 山 域 】南伊勢
【メンバー】単独
【 天 候 】曇り時々晴
【 ルート 】8:30新桑竈駐車地~10:30姫越山~座佐の高~断崖絶壁空中回廊~15:00座佐の浜~16:40駐車地
大内山ICを下りて、コンビニに立ち寄り新桑竈の集落の奥に車を停めようと車を進めえたが、空き地はあるものの私有地の可能性があるので迷った結果、地図の看板がある隣の空き地の路肩に停めさせて頂いた。
座佐の高の道標に従って細い道路を川沿いに進むとすぐに座佐の高の分岐があるが、地図を見るとそのまま直進すれば姫越山に行けそうだったので欲張って姫越山~座佐の高~座佐の浜を辿ることにした。
涸れた沢の先に姫越山の標識があり、その先に植林帯の登山道が続くがすぐに自然林になる。
ほとんど登り一辺倒で疲れ始めた頃に尾根道と古道の分岐が現れたので迷わず古道を選ぶ。
谷沿いにつけられた道を登り沢の源頭部を通過すると姫越山直下の尾根に上がる。
その尾根を少し登れば姫越山に到着した。そこからは芦浜海岸が良く見えた。惜しむらくは空がどんよりしていて青い海が見れなかったことである。
座佐の高を目指して尾根を下ると芦浜と新桑竈との十字路に出るがここは唐人殺し峠と言う奇妙な名が付いていて不気味な標識がある。
子供ならきっと怖がるであろう。
ウバメガシに両脇を抱え込む尾根を下って行くと座佐の高に出る。ここからは座佐池と座佐の浜が良く見渡せた。
少し下ると座佐の浜と断崖絶壁に向かう分岐があるが予定通り断崖絶壁コースを選ぶといきなり激下りとなりお助けロープを掴みながら慎重に下る。
道がなだらかになると途中の樹間から143.4小ピークとこれから回り込む断崖絶壁のリアス式の海岸線が良く見えた。
先に進むと一部シダに覆われてルートが全く見えない部分があったがその先に赤テープがあってホッとした。
そこを過ぎると、部分的に海が見えるようになるが、その後いきなり大型船の甲板から海を見下ろすような光景となり、仰天する。
さながら空中回廊のようだった。真っ青な海に所々半島の一部や岩が突き出ていて見るものを釘付けにする。
一旦小ピークに上がるがこれが崖ギリギリのルートだったので恐々登って行く。
その後道なりに下って行くとルートは半島の尖がった先に向かっていたので、少し戻り海岸に向かって下降して行った。
最後に海岸に下りるところでトラップがあり、道なりに進んで行くと最後は崖になっていた。
どうみても厳しいので、左側に向かって着地点を探すとうまく浜辺の端に着地できた。
海岸との間に水路があったが、ほとんど問題なく渡渉できた。
ゆっくり海岸を歩きたかったがもう15時なのでゆっくりできず速足で海岸の端に向かった。
木立の中の登山口に黄色い浮き輪のマークがあったので分かりやすかった。
しかし、ここから200mの登りは結構きつかった。
真の谷から御池岳テーブルランドの登りよりきつく感じた。
それはそうだろう私にとってテーブルランドに登るのは山頂に立つのと同じ意味があるが帰路の尾根越えとなるとモチベーションが違うと言うものだ。
ここを越えるとたまご浜という入江があり更にもう一度70mの尾根越えがあるがここはあっという間に過ぎてしまった。
新桑竈の入江に下りて集落に向かうと方向が分からなくなり、少し迷ったが戻って直進すれば閉鎖中のロッジがありその先が駐車地だった。
今回は何とか闇下を免れた。
宮指路