1月4日の初登りは孫太尾根の草木まで行ってお茶を濁したので、三連休はどこかの雪山に登りたいなと思っていた。当初8日の予定でいたが、胸が痛くて山どころではなかった。肩が痛いとか腰が痛いのは良くあるが胸が痛いのはめったにないのでこれも歳のせいかと変に納得してみた。
取りあえず9日は御池岳の様子見をしてみようと夜遅く準備だけはしておいた。翌朝何とか起きれたので慌ただしく登山の準備をして出発した。
【日付】2022年1月9日 曇り時々晴
【山域】鈴鹿
【山名】御池岳(丸山) 【コース】7:40国道306号ゲート~9:00右岸尾根取り付き~天ヶ平~真の谷源頭部~12:50御池岳丸山~16:40国道306号ゲート
【メンバー】宮指路
登山口には7時半に着いたがどうみても木和田尾コースでは御池岳に届かないので306号線からアプローチすることにした。
国道歩きは久しぶりだが、天ヶ平までなら届くだろうと出発準備をしていたらスパッツを忘れているのに気が付いた。以前、スパッツの代わりにゴミ袋を足に巻いて登ったことがあるが、ゴミ袋はあるものの輪ゴムがないのでその方法も諦めた。
国道306号線を歩き始めてしばらくしたが雪が全くないので不安になったが、山の上は白くなっていたので霧氷は見れるだろうと思うものの背中のスノーシューが無用の長物にならないかと心配だった。
国道歩きは久しぶりだが雪が少ないお陰で順調なペースで歩けた。
赤い犬返し橋を渡り終えて最初の沢筋の左手の尾根に取り付く。
最初は急な登りとなるがここも雪は全くなく登り易かったがこんなに雪が少ないのは珍しい。
少し登ると雪は少しずつ出て来るようになったので早目にスノーシューを履いた。
コグルミ谷登山口が近くなるとやや急な登り坂になるがここでもライトニングアッセントの威力を発揮してグングン登って行った。
・801に向かって行くと痩せ尾根になる。尾根の上は雪がなく割れた岩の上を歩くことになるので、少し斜面側に寄って雪のあるところを歩く。
コブを2つ越えたところでもうそろそろ天ヶ平かなと思ったらもう一つコブがあった。
結局ここまではノートレースで、天ヶ平に着いたら冷川岳(荷ヶ岳)経由のトレースがあった。
もちろんトレースは御池岳に向かっていたので、そのトレースを追うように登って行った。
スノーシューのお陰で靴の中に雪は入ってこなかった。
7合目を過ぎてしばらくすると1148の尾根に上がる。
以前、雪が多い日にノートレースでここで上に上がる時にラッセルがきつくて敗退しそうになったが、後ろから来た登山者に代わってもらって何とか乗り切った。ここから登山道は真の谷に向かっているが、私は真の谷源頭部に向かってトラバースして行く。下り始めに雪に覆われた幻の池を見ることが出来る。
- 幻の池
源頭部に着いたら後は上に向かって行くだけである。この時点では綺麗な霧氷があるかどうかは分からず神のみぞ知るである。
今回はここからが意外にきつかった。綺麗な霧氷が見えていたらもっと高揚して辛さも忘れて登って行くのだが、今回は登り始めから雪も深くなってきて締まっていないので登りにくい。とうとう足の中に雪が入って来たようで冷たいので適当に腰を下ろして靴を脱いだ。
少し休憩して登り始めたら辺りが白くなってきた。比較的暖かいので霧氷は諦めていたが樹氷が白く木々を覆っている。
恐らく前夜に雪が振ったと思われるが足元には雪の結晶のような破片が沢山落ちていたので、もう少し早く来れば素晴らしい光景に出会えたことだろう。
小ピークに上がりその後下って行くと雪一面の白い平地がある。ノートレースの雪の平原をスノーシューで歩くのは実に気持ちが良い。
正面の木々はまだ霧氷が残っているのか白く輝いていた。
そこから少し登れば山頂はすぐそこである。山頂では単独の青年が休憩していた。聞けば滋賀県側のゲートから鞍掛峠経由で登って来たらしい。
山頂標識は三分の一ほど雪で埋まってた。
その後、奥の平に向かって行くと途中でポツンと1本だけ立っている雪で白く覆われたまるでミンクのコートをまとったような不思議な木が現れた。近づいてみると風に当たって白い枝がいろんな方向にユラユラ揺れている。私に何か話しかけているのではないかと錯覚してしまった。これぞ御池の女神が具現化されたものではないかと言えば言い過ぎだろうか?
しばしそこで立ち竦んでからその後どうするかを考えたが時間的にボタンブチや青のドリーネまでは無理と判断、奥の平が白く輝いていたのでそこまで行ってそこから直接天ヶ平に降りることも考えたがスパッツをしていないので雪が足に入って来るのは必定と思われそれも却下。
最終的に奥の平の手前から登山道を下りることにした。この登山道は雪道で降りるのは初めてだったので多少ワクワク感はあった。
一旦降りてみると登るには結構長そうなので真の谷からここを登らなくて正解だと思った。下りなら真の谷から登り返しは僅かであった。
ここからは登って来たルートを辿るだけである。右岸尾根を下りて、国道306号には15時過ぎに着いた。後はのんびりと国道を下るだけであるが、白い御池岳を見れたという高揚感のせいだろうか退屈な国道歩きもさほど苦にならなかったが、重いスノーシューを手で持ったり担いだせいで翌日肩に痛みが出たので接骨院に世話になった。
-- 宮指路
1月4日の初登りは孫太尾根の草木まで行ってお茶を濁したので、三連休はどこかの雪山に登りたいなと思っていた。当初8日の予定でいたが、胸が痛くて山どころではなかった。肩が痛いとか腰が痛いのは良くあるが胸が痛いのはめったにないのでこれも歳のせいかと変に納得してみた。
取りあえず9日は御池岳の様子見をしてみようと夜遅く準備だけはしておいた。翌朝何とか起きれたので慌ただしく登山の準備をして出発した。
【日付】2022年1月9日 曇り時々晴
【山域】鈴鹿
【山名】御池岳(丸山) 【コース】7:40国道306号ゲート~9:00右岸尾根取り付き~天ヶ平~真の谷源頭部~12:50御池岳丸山~16:40国道306号ゲート
【メンバー】宮指路
登山口には7時半に着いたがどうみても木和田尾コースでは御池岳に届かないので306号線からアプローチすることにした。
国道歩きは久しぶりだが、天ヶ平までなら届くだろうと出発準備をしていたらスパッツを忘れているのに気が付いた。以前、スパッツの代わりにゴミ袋を足に巻いて登ったことがあるが、ゴミ袋はあるものの輪ゴムがないのでその方法も諦めた。
国道306号線を歩き始めてしばらくしたが雪が全くないので不安になったが、山の上は白くなっていたので霧氷は見れるだろうと思うものの背中のスノーシューが無用の長物にならないかと心配だった。
[attachment=6]DSCF0001.JPG[/attachment]
国道歩きは久しぶりだが雪が少ないお陰で順調なペースで歩けた。
赤い犬返し橋を渡り終えて最初の沢筋の左手の尾根に取り付く。
最初は急な登りとなるがここも雪は全くなく登り易かったがこんなに雪が少ないのは珍しい。
少し登ると雪は少しずつ出て来るようになったので早目にスノーシューを履いた。
コグルミ谷登山口が近くなるとやや急な登り坂になるがここでもライトニングアッセントの威力を発揮してグングン登って行った。
[attachment=5]DSCF0004.JPG[/attachment]
・801に向かって行くと痩せ尾根になる。尾根の上は雪がなく割れた岩の上を歩くことになるので、少し斜面側に寄って雪のあるところを歩く。
コブを2つ越えたところでもうそろそろ天ヶ平かなと思ったらもう一つコブがあった。
結局ここまではノートレースで、天ヶ平に着いたら冷川岳(荷ヶ岳)経由のトレースがあった。
もちろんトレースは御池岳に向かっていたので、そのトレースを追うように登って行った。
スノーシューのお陰で靴の中に雪は入ってこなかった。
7合目を過ぎてしばらくすると1148の尾根に上がる。
以前、雪が多い日にノートレースでここで上に上がる時にラッセルがきつくて敗退しそうになったが、後ろから来た登山者に代わってもらって何とか乗り切った。ここから登山道は真の谷に向かっているが、私は真の谷源頭部に向かってトラバースして行く。下り始めに雪に覆われた幻の池を見ることが出来る。
[attachment=4]DSCF0010.JPG[/attachment]
源頭部に着いたら後は上に向かって行くだけである。この時点では綺麗な霧氷があるかどうかは分からず神のみぞ知るである。
今回はここからが意外にきつかった。綺麗な霧氷が見えていたらもっと高揚して辛さも忘れて登って行くのだが、今回は登り始めから雪も深くなってきて締まっていないので登りにくい。とうとう足の中に雪が入って来たようで冷たいので適当に腰を下ろして靴を脱いだ。
[attachment=3]DSCF0017.JPG[/attachment]
少し休憩して登り始めたら辺りが白くなってきた。比較的暖かいので霧氷は諦めていたが樹氷が白く木々を覆っている。
恐らく前夜に雪が振ったと思われるが足元には雪の結晶のような破片が沢山落ちていたので、もう少し早く来れば素晴らしい光景に出会えたことだろう。
小ピークに上がりその後下って行くと雪一面の白い平地がある。ノートレースの雪の平原をスノーシューで歩くのは実に気持ちが良い。
正面の木々はまだ霧氷が残っているのか白く輝いていた。
[attachment=2]DSCF0030.JPG[/attachment]
そこから少し登れば山頂はすぐそこである。山頂では単独の青年が休憩していた。聞けば滋賀県側のゲートから鞍掛峠経由で登って来たらしい。
山頂標識は三分の一ほど雪で埋まってた。
その後、奥の平に向かって行くと途中でポツンと1本だけ立っている雪で白く覆われたまるでミンクのコートをまとったような不思議な木が現れた。近づいてみると風に当たって白い枝がいろんな方向にユラユラ揺れている。私に何か話しかけているのではないかと錯覚してしまった。これぞ御池の女神が具現化されたものではないかと言えば言い過ぎだろうか?
[attachment=1]DSCF0040.JPG[/attachment]
しばしそこで立ち竦んでからその後どうするかを考えたが時間的にボタンブチや青のドリーネまでは無理と判断、奥の平が白く輝いていたのでそこまで行ってそこから直接天ヶ平に降りることも考えたがスパッツをしていないので雪が足に入って来るのは必定と思われそれも却下。
[attachment=0]DSCF0035.JPG[/attachment]
最終的に奥の平の手前から登山道を下りることにした。この登山道は雪道で降りるのは初めてだったので多少ワクワク感はあった。
一旦降りてみると登るには結構長そうなので真の谷からここを登らなくて正解だと思った。下りなら真の谷から登り返しは僅かであった。
ここからは登って来たルートを辿るだけである。右岸尾根を下りて、国道306号には15時過ぎに着いた。後はのんびりと国道を下るだけであるが、白い御池岳を見れたという高揚感のせいだろうか退屈な国道歩きもさほど苦にならなかったが、重いスノーシューを手で持ったり担いだせいで翌日肩に痛みが出たので接骨院に世話になった。
-- 宮指路