【 日 付 】2022年8月26日(金)
【メンバー】単独
【 天 候 】曇り
【 ルート】月出登山口 9:07 --- 9:56 8m滝 --- 11:47 八丁平 13:37 --- 14:30 ゆりわれコース登山口 --- 14:47 駐車地
このところの天候不順で山行予定が1,2日前にならないと決まらない。勢い単独行にならざるを得ない。単独でも行けて楽しい沢を考える。元越谷を考えていたのだが,直前になって気が変わり三峰山のワサビ谷に決めた。
元越谷ももちろんいい谷なのだが,鈴鹿の宝石箱と呼ばれる核心部を過ぎて,仏谷分岐までのゴーロがやや中だるみする。その点,ワサビ谷は短いが中だるみがなく,脱渓後の雰囲気や下山後の温泉などを考えるとワサビ谷の方に軍配があがる。まあ,シニア沢ノボラーの価値観である。
いつものように月出登山口の駐車場に車を停め,沢支度をする。駐車場のすぐ脇の橋のところから入渓してもいいのだが,すぐに堰堤が出てくるので,登山道を少し上がり,堰堤の上から入渓する。予想通りいつもよりはずっと水量が多い。いつもは水が流れていないようなところにも水流ができている。
水の感触を確かめながらゴーロを10分ほど上がると第一連瀑帯のお出迎えである。一見こんなところを登れるの?と思うような滝群であるが,取り付いてみるとホールドやスタンスが豊富で,しかもフリクションがいいので面白いように登ることができる。滝の一つ一つは数mクラスだが,それらが連なっていて全体で50mほどの落差になるだろうか。水量が多くいつもよりは難度がやや上がっており,単独行なので絶対に滑落は許されないという緊張感もあって,三点支持を守って確実に登っていく。
第一連瀑帯を過ぎてほっと一息。ああ,面白かった。10分ほどゴーロを登ると,このコース中唯一直登できない8m滝。やはりいつもよりもずっと水量が多い。右側のルンゼを登り,途中からバンドを伝ってトラバースすると落ち口に出ることができる。落ち口でちょっと休憩。ここまで登山口から約1時間。
- 8m滝
この後もナメ斜滝や数mクラスの滝が続き,飽きることがない。その全てがロープを使わずに直登できるので面白くてしょうがない。中だるみもなく,こんなにずっと楽しませてくれる谷なんて滅多にあるもんじゃない。1時間ほど滝と戯れる。最後の滝を登るといきなり癒しの源頭部である。今までの滝づくしの谷がいきなり平流に変わる。周りはオオイタヤメイゲツ林である。
- 第一連瀑帯
何年か前に沢泊した場所を過ぎ(もう一度ここで沢泊したいものだ),ワサビ谷の最初の一滴が湧き出ている場所を確認すると,すぐその上が八丁平の草原だった。人気の三峰山らしく,平日にもかかわらず登山者が歩いている。
八丁平でおきまりの一人焼肉の始まり。山の上はややガスっていていつもの山村風景は見られないが,それでもいい場所である。昼食を終え,敷物を敷いてしばらく昼寝。この前はいっぱい飛んでいたアキアカネは姿が見えない。もう里に下りたのだろうか。
八丁平で2時間ほどのんびりし,ユリワレ登山道をのんびりと下る。最後の締めは飯高の湯でのんびりだ。コロナの影響でサウナが使用禁止になっていたのは残念だったが,お気に入りの湯でのんびり過ごす。こんなのんびり沢行も悪くない。