【 日 付 】2020年8月24日(水)
【 山 域 】 鈴鹿
【メンバー】単独(途中鈴鹿チームに合流)
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】元越谷林道>工事道路>元越大滝>県境稜線>水沢峠>峠道>元越林道
今年の夏は史上最短で梅雨が明けたと思ったら一週間ほどで戻り梅雨のようになりずっと不安定な天気が続いている。期待した夏山遠征は8月になってから行けずじまいなので22日から一泊で白山を計画していたが、二日目の天気が崩れ加減なのでラストチャンスもポッシャってしまった。
24日の水曜日は鈴鹿でも晴れが望めそうなので沢に出かけてみた。行き先は癒し系の美渓元越谷に決定。
当日朝6時半に家を出たら朝渋滞にも引っかからず鈴鹿市内を脱出できた。一号線で鈴鹿峠を越え野洲川ダムへと向かう。元越林道手前の駐車地に車を止めて歩き始めた。ゲート手前まで来ると鈴鹿ナンバーの軽ワゴンが一台止まって入渓準備をしているようだった。挨拶はせずそのまま先に行かせていただいた。(7:46)
林道を歩き堰堤工事の道路跡を下って入渓。足ごしらえをしてハーネスやスパッツを付け沢に入った。鈴鹿チームは、まだやってこなかった。
沢の水量は多目のようだ。
最初の堰堤は左岸から簡単に巻ける。巻き終わったら足元チェック。ヒルは付いていない。いい出だしだ。
少し歩くと大きな岸壁の下をゆったり水が流れていい雰囲気になるが、すぐ次の堰堤が現れてブチ壊しだ。
沢を進むと大きな淵のところで右の岩場をヘツって淵の上に出た。いつの間にか鈴鹿チームが追いついてきた。簡単に挨拶だけして先に行かせてもらった。
元越大滝は増水でかつてないほどの暴れっぷりだった。
右側のルンゼを登り岩場を登って滝の右上に出た。鈴鹿チームも滝下にやってきてルンゼを登ってきた。彼らはロープやギア類をガチャガチャぶら下げたフル装備なので落口から直登するのかと思い高みの見物を決め込むことにしたが、やはり今日の水量では落口の水圧も生半可ではないので諦めてエスケープルートを登ってきた。岩の上で「鈴鹿のどこですか」などと話をしていたら、自宅近くなので驚いたうえに「k丸です」と自己紹介するので「えっ、もしやk先生ですか?」と聞くまでもなくご本人だった。k先生も元越谷にはよく来ているそうだ。その後は進むスピードも同じなので自然に同行させていただく形になった。
大滝の上のS字滝も豪快な勢いで流れていて万が一吸い込まれたらゲームオーバーになるのでS字滝の上で渡渉するところは慎重に渡った。
しばらく鈴鹿の宝石箱と称せられる美渓を進むのだが、今日は誰かが宝石箱をひっくり返したように暴れ気味だった。
大岩のところは、岩の裏側から裏口入学するしかない。
長い年月をかけ沢の流れがスラブを削って造り上げた造形は見事というほかない。
ナメ滝の下は泡で真っ白になっていた。
水路のヘツリも今日は慎重に。
4m滝で前半部は終了となる。
中間部も色々な小滝が楽しませてくれる。
クライミング仲間のiさんは今日が沢デビューとは思えないスムーズさで滝芯を攻めていく。
仏谷出合の滝は普段なら見落としてしまうくらい地味なところだが、今日は存在感を見せつけていた。
本流は細い廊下の奥にチムニー状の滝が行く手を阻むように落ちていた。覚悟を決めて突っ込むとたっぷりのシャワーを頭から浴びた。
チームの人はシャワーを楽しんでいるようだが、わたしゃ苦手なのだ。
次の神棚みたいな滝も3条に分かれて落ちていて逃げ場がない。半分やけくそで突っ込んで洗礼を受ける。
上流部の斜めスラブの廊下を抜ければそろそろ終わりかな。
まだ大きな滝があったでしょう。普段なら水量が減って簡単に登れるはずのところもシャワークライミングになった。こんなところでシャワーを受けるなんて予定外だ。私はディズニーランドを楽しみに来ただけなのに今日の谷はアトラクションたっぷりのUSJに模様替えされていた。喜ぶべきなのだろうか。
源流部を歩いていくとスラブの岸壁が立派な滝に変身していた。これぞ幻の滝だ。
県境稜線に出ると涼しい風が吹き渡って。遡行の疲れを癒してくれた。下山は水沢峠から登山道を下った。中俣の大堰堤の横から登り返しのジグザグが続く暑さに耐えながら登り切ったところで一休み。大きな日影もあって休むにはちょうどいい。
あとは林道を下るだけ。心配したヒルも出ず最後まで奇麗に沢旅を終えることができた。鈴鹿チームさん、今日はありがとうございました。
追記、豪華付録に先生のYouTubeレポも付けます。
[YouTube]
https://youtu.be/Web0xsDqJAc[/YouTube]