【 日 付 】2022年6月29日(水)
【メンバー】K氏,N氏,シュークリーム
【 天 候 】晴れ
【 ルート】曽爾村落合 県道81号線道路脇駐車地 7:57 --- 8:15 茶屋滝のある谷入口 --- 9:30 駐車地 ---
--- 10:40 行道の滝入口の林道脇 --- 10:58 行動の滝 --- 駐車地 11:45 ---
--- 12:33 済浄坊渓谷入口 --- 13:30 駐車地
曽爾村落合の道路脇に車を置き,県道81号線を名張方面に向かって歩いていく。この辺りの両岸は柱状節理の岩が垂直に降り立っている。秋には紅葉のきれいなところだ。これから行く茶屋滝のある谷も柱状節理の間の谷で,おそらく谷全体が一つの滝でできているような谷なのだろう。ここを訪れるのは初めてである。
週明けの例年にない早い梅雨明け宣言で,青蓮寺ダムの水量も例年になく少ない。おそらく谷の水量も少ないだろうと見込んでいたら,案の定谷の入口にはまったく水が流れていない。枯れ谷になっているのだ。引き返そうかと思ったが,せっかく来たのだからと谷に入ってみる。
県道81号線から左の谷に入り,枯れ谷のゴーロを10分ほど登るとナメ滝に出た。ブログ「小幸の滝巡り」にある茶屋滝一の滝13mだろう。幸いナメ床にはちょろちょろではあるが水が流れている。まったくの無駄足ではなかったようだ。滝には多少の凹凸があるので,直登してみる。登り切るとその上にもナメが続いている。もう少し水量があれば素敵なナメだろう。このナメもなんとか登れそうだ。想像していたように,この谷は下から上まで一連のナメとナメ滝だけでできているようだ。
- 行動川のナメ
傾斜がきつくなってきたところで念のためロープを出す。N氏は滋賀県のko-wallリード店でリードクライミングを習っているが,K氏はボルダリングのみで,ロープワークを練習中である。私がリードで登り,K氏,N氏の順番で登ってきてもらう。
前方に見える茶屋滝二の滝20mもナメ滝。両岸ともゴルジュで,厳しそうである。右岸の岩壁にバンドが見えたので右岸を登ってみる。バンドの手前から先を覗いてみるが,沢初心者二人を連れての登攀はリスクがありそう。ここは諦めて,下山することにする。帰宅して「小幸の滝巡り」を確認してみると,左岸を巻くのが正解だったようだ。どうも,私の目も当てにならない。
駐車地まで戻り,車で行動(ぎょうどう)の滝への降り口まで移動。行動の滝も三つの滝から構成されているが,茶屋滝とは反対に上から一の滝,二の滝,三の滝と呼ばれている。林道脇に車を止め,行動川の上流から入渓する。少し歩くとナメに出る。水量は例によって少ないが,せっかくなのでナメ歩きを楽しむ。小魚が泳いでいるが,この辺りの小魚は人間を見てもちっとも逃げない。おそらく人を見たことがないのだろう。
- 綺麗なナメ
少し下ると6mほどの滝の落ち口に出る。あとでわかったが,これが行動一の滝だった。水量が少ないので迫力がない。一の滝の下流のナメを少し歩くと,大きな滝の落ち口が。おそらく,行動二の滝だろう。
- 済浄坊下の滝10m(6月1日撮影)
降りられそうにないので,左岸の踏み跡を少し上ると展望台だった。眼下すぐに青蓮寺湖が見える。行動の滝はこの急斜面を一気に青蓮寺湖まで落ちているはずなのだが,展望台から滝自体は見えない。結局,二の滝の落ち口から引き返すことにする。帰宅してから調べてみると,右岸側に遊歩道が続いているということだった。
このまま帰っても消化不良の感が否めないので,済浄坊渓谷の済浄坊の滝で遊ぶことにする。行動の滝入口の林道から済浄坊渓谷入口まで車で約30分かけて移動。ここは東海自然歩道になっている。入口から約15分で済浄坊下の滝10mに到着。前回来た時は単独だったので登らずに帰ったのだが,今回はNさんにビレイを頼んで登らせてもらう。結局支点をとる場所が見つからなかったので,フリーで登り,KさんとNさんを引き上げる。
- 行動一の滝6m
上の滝8mは深い釜を伴った美しいナメ滝である。前回はとても登れそうに見えなかったので,そのまま帰ったが,今回はNさんがフリーで登ってしまった。Kさんと私もフリーで登り切る。普段ボルダリングをやっているので,岩を登ることにはそれほど抵抗がないのだろう。
- 済浄坊上の滝8m(6月1日撮影)
上の滝の上流がゴーロになっていたので,そこで終了にして引き返す。帰宅してから前回の記録を調べてみると,その上にもナメと小さい2,3の滝が続いているのだった。帰りにお風呂に入ろうと姫石の湯に行くと臨時休業だった。しょうがないので榊原温泉まで行って湯本榊原館のお風呂で汗を流す。
どうも今日は行くところ行くところ私の判断ミスで右往左往した1日だった。まあ,このところの水不足で谷の水は少なく,そのまま進んでも迫力のある滝をみることはできなかっただろう。まあ,もう一度出直しなさいという神様の思し召しなのだろう。今度は水量の豊富な時に再度来ることにしよう。お付き合いくださったKさんとNさん,ありがとうございました。