- 済浄坊の滝 下の滝10m
【 日 付 】2022年6月1日(水)
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ
【 ルート】駐車地 7:34 --- 7:40 横輪川 --- 8:20 長走りの滝下 --- 8:39 5m
滝 --- 8:53 東海自然歩道分岐 --- 9:17 済淨坊の滝 --- 10:10 林道(東海自然歩道)--- 11:00 クマワタ峠 --- 12:27 駐車地
曽爾村に向かう途中で車の温度計を見るとなんと9℃。山中とはいえ寒い。今日は最高気温28℃まで上がるということだけど,大丈夫だろうか。横輪の集落の外れの県道784号線脇に車を止める。東海自然歩道を横輪川に降り,堰堤を越えたところで入渓する。付近はゴーロである。長走りの滝はまだかなり上流のはずだが,その前後の渓相も見てみたいのである。
- ゴーロの渓
さすがに本流だけあって過去2回の探索とは違い,水量が多い。期待できそうだ。ゴーロの渓であってもやっぱり渓歩きは楽しい。40分ほどゴーロの渓を歩き,両側がゴルジュっぽくなったと思ったらナメ斜滝が現れた。長走りの滝の前衛滝だろう。
全長約100m,高さは30mほどあるだろうか。大きなナメ斜滝である。水量が多く,豪快である。滝全体が朝日を浴びて明るく開けた滝であるのも雰囲気をよくしている。左上に県道のガードレールが見えているのが難点といえば難点か。動画を撮っていると小鳥の鳴き声がよく入ってくる。なんという鳥だろうか。小鳥の多い渓のようだ。
- 5m滝
滝は一見登れそうにないが,近寄ってみると足がかりがありすぐ流れの脇を登れるのだった。水流を横に見ながらすぐ脇を登って行く。長走りの滝の上は再びゴーロとなり,これを登っていくと5mほどの直瀑に出た。水量も多く,見栄えのする滝である。
- 長走りの滝
この滝は登れないので,左側の小ルンゼを登ることにする。この辺りに多いマタタビの蔓に阻まれて苦労するが,なんとか上に抜けると県道のガードレールのすぐ脇だった。県道に上がり,そのまま進んでいくと100mほどで東海自然歩道の分岐。済淨坊渓谷の看板がある。
東海自然歩道に入ってすぐに再入渓。渓は平流で大人しくなる。しばらく平凡な渓を歩いていくと,壁が立ってきて滝が現れた。済淨坊の滝下の滝10mだった。大きな釜を従えた斜滝である。釜を回り込んで,滝を正面にして休憩。足がかりがたくさんありそうなので,登れそうである。しかし,単独なので支点が取れないフリーでの滝登りはやめておこう。ちなみに,帰路に滝の下まで行って滝に触れてみたところ,足場がたくさんあって意外に簡単に登れそうだった。ただし,少し滑っているので単独で登るのはやはり自重したほうがよさそうである。
- 済浄坊の滝 上の滝8m
滝右の遊歩道で巻き登るとそこには大きな釜を従えた端正なナメ滝。済淨坊の滝上の滝8mだった。「上品」という言葉がぴったりするような実に端正な滝である。深い釜を従えているので,夏はウオータースライダーをして遊べそうだ。ちなみに,夏はキャニオニングツアーも行われているらしい。
- 済浄坊の滝上流の滝
- 済浄坊の滝上流の滝
上の滝の上流はお決まりの綺麗なナメである。簡単に直登できる1,2m程度の滝が4つある。その上は再び平凡なゴーロの谷になる。前方を橋が横切っているところで林道(東海自然歩道)に上がる。横を流れる谷の様子を見ながら歩いていくが,支谷のほうに5mほどの滝や短いナメがある以外,本流は平凡な谷のままだった。
- 深い釜
クマワタ峠まで歩いて引き返す。東海自然歩道はこのまま室生に抜けている。済淨坊渓谷の手前の林道に神戸ナンバーのBMWが停まっている。滝のところまで来るとカメラをぶら下げた熟年の人たちが3人いた。済淨坊渓谷というのはそれなりに知られた渓なのだろうか。
県道784号線に出,そのまま県道を下って駐車地まで戻った。御杖村の姫石の湯でのんびりして帰る。毎日が日曜日なのである。