山日和さん こんにちは
この藤倉山から北北西に伸びる長い尾根は長いこと気になっておりました。
まず最初は敦賀から旧北陸線の線路を延々と辿って南今庄まで歩いたとき、山中トンネルトンネルを抜けると正面にずっとこの尾根を見ながら歩くことになります。南西側はかなりの急斜面なのですが、その上になだらかな尾根が延々と伸びるのを目にして、いつかはここを辿りたい・・・と思っておりました。昨年は冬に木の芽峠〜山中峠まで縦走する時にも終始、この尾根を眺めながら歩くことになったのでした。昨年は雪が少ないこともあって二の足を踏んでおりましたが、今年ことは・・・と思っておりました。
昨日、前半は山日和さんとsatoさんの後を追って、ようやくその宿願を果たして参りました。
>宿場町の面影を残す旧北陸道を抜けて観音堂の登山口へ。当然トレースはなく、いきなりヒザ近くまで潜る
が雪は軽い。燧ヶ城への登山道に入ると、スネ程度のラッセルとなった。
写真のsatoさんの脇に写っているのもブナの大樹ですよね。この高さからめくるめく現れるブナの大樹に驚きました。
>眼下の今庄の街並みの先に日野山の美しい姿を望むことができた。
綺麗な景色ですね。昨日は日野山も完全に雲の中でした。
でも雪景色の中央を通り過ぎてゆく貨物列車やサンダーバードがここからもジオラマのように見えました。
>尾根上には2ヶ所送電鉄塔があり、それぞれ見事な展望を得ることができる。視線の先に横たわる越美国境稜線の山々の姿は、これまで自分が歩いてきた数々の記憶を呼び覚ます。
ブナの樹林を歩いている時は完全に雲の中で眺望には恵まれませんでしたが、そのかわり霧氷の幽玄な樹林を歩くことが出来ました。
>眼下に見える谷あいの集落は旧北陸道の新道あたりだろうか。ちょうど下りのサンダーバードが走って行くところがまるでジオラマのように見えた。
南今庄ですよね。霧の中から長い貨物列車が走っていくのを眺めることになりました。
>正面に金草岳や部子山(もちろん日野山も)を望む大展望地だ。少し早いがここでランチタイムとすることに異論はない。どんよりしていた空にも少し晴れ間が広がってきた。
素晴らしい展望ですね。雲の下に広がる今庄の景色しか見えなかったので、足早に通り過ぎることになりました。
>634m標高点を左から巻いて目的地に着いた。そこには予想通り、雪面からブナだけがスックと立ち並ぶパラダイスが待っていた。
地形図には表せない小さな起伏が連続する地形は、のっぺりした雪原と違って雪面に微妙な陰影を作り出している。
p634は二重尾根になっていますよね。ここを通り過ぎると実に素晴らしいブナの景色に出遭うことが出来ました。
確かにこのあたりの地図には表現できない複雑な地形はブナの樹林を一層、魅力的なものにしてくれているように思います。
折しも雲の間から光が差して、霧氷を霧氷を纏ったブナを煌めかせる様はなんとも感動的であり、ここが山行のハイライトでした。
昨日はさらに先に進み、残念な光景を目にすることになりました。
また後日、改めてご報告させて頂きたいと思います。
この藤倉山の美しい稜線のブナ林を愉しめるのも後わずかかもしれませんが、このブナ林が損なわれるとは何とも悲しく、痛ましい話です。
http://www.env.go.jp/press/108534.html