皆さま、あけましておめでとうございます。
近畿東海からは離れていますが、年の初め故たまにはレポをしてみます。
【日付】2022年1月2日(日)
【山域】南会津
【メンバー】kasaya
【天候】晴
【ルート】
会津駒登山口8:30---14:00駒の小屋14:56---17:13登山口
毎年行っている会津駒に行きたいなと思いつつ天気予報を見ていたがこの日やっと行けそうな気圧配置になってきた。
ただこのところ寒気が流入し福島辺りは相当雪があるらしい。登山口までたどり着けるかと心配しつつ家を出た。通いなれた会津西街道を走るが福島に入る前から道に雪が出てきて途中からは雪国の様相。道も滑りやすくかなりゆっくりの運転となる。これでは現地に着く時間がかなり遅くなりそう。大丈夫かなと思いつつ行くと福島に入ってから急に道の状態が良くなる。除雪も進み実に走りやすい。何だろうこの差は。青空も出てきて気分は上々。桧枝岐に着くと雪の壁状態の路肩も現れるが何とか予定の駐車場に到着。先行車は3台のみ。満車で駐車できないことを懸念したがまずは良かった。
さあ行こうかと思ったがふと気温を確認するとマイナス9度の表示。ゲゲッ!そんなに寒いのか。ただ外に出てみてもそれほど寒さを感じない。自宅近くでマイナス3度と表示されていた時の方が寒く感じる。なぜだろう。それはともかく出発。この雪では登山口からはすぐにスノーシューを装着することになるので片手に持って国道をぶらぶらと100mほど歩く。着いた登山口は1mほどの雪壁となっていてスキーで乗越した跡がある。この雪の上で履こうと一歩踏み込んだらいきなり股下まで沈み込む。これはあかん。すぐに国道わきでスノーシュー装着。こんな柔らかな雪で果たして登頂できるのだろうか。
- 登山口
雪道にはスキーのトレースがしっかりある。そのあとを追っていけばルートを外さずに行けるのだが、雪は柔らかい。時々ズボッと踏み抜く。スキーでは大丈夫でもスノーシューではだめらしい。何人が先行しているのだろうか。
- 先行者のトレース
今日は素晴らしい快晴で青空と雪が目に眩しい。そこをエッチラエッチラ登っていく。スキーのトレースがあるとはいえ固まっておらずかなり潜る状態。これで頂上まで行けるのだろうか。今日の標高差は1200mもあるのだ。しばらく歩いていくと後方から人の気配がするので振り返ると男性が一人登ってきている。ゆっくりだが徐々に追いつかれる。写真を撮りつつ休んでいるとその人がやってきて少しお話。年末から会津に来ていてずっとゲレンデで遊んでいたが今日の天気をみて登りに来たとか。昨日まではスキー場も吹雪いていたらしい。お先にどうぞというと頂上まで行きますかと聞かれる。体力が続けばと答えるがこの時点では行く気満々だった。
- 頂上が見えてきた
登るにつれて深くなる雪。いつもなら12時には到着するが今日は13時ぐらいかなあと思っていたがどんどんその予定時刻がずれてくる。13時時点で2000m近くまできた。あと一時間ぐらいかなと思っていたが14時になってもまだつかない
駒の小屋をちょっとすぎたあたりまで来たところで考えた。これでは登頂すると3時近くになる。この雪では下りでも時間がかかり闇下となる。頑張ればそれでもいいのだがすでに何度も登っている山にそこまでこだわる必要があるのか。そんな思いが勝ってきて結局そこで行動を打ち切りランチとした。登頂はできなくてもランチはしっかりと摂りたい。
北面からの風を避けられる場所でランチタイム。もう登らなくていいかと思うとすごくリラックスした感じとなる。登頂を目指したらこんなにゆっくりランチにならないだろう。恒例の味噌煮込みを食べて落ち着く。途中で滑り降りてきた人に上には10人弱の人がいると聞いたがこの時間だと誰も通らない。皆知らない間に滑り降りたようだ。どうもこのあたりにいるのは自分だけらしい。食後は駒の小屋に行ってみる。誰もここには立ち寄っていないと見えてトレースは全くなく良く沈む。小屋はかなり雪に埋もれているがそれでも看板は半分ほど露出している。この先もっと雪が降れば5月連休までは完全に雪の下になるだろう
この小屋の南に開けた場所があるのでそこに立ってみると頂上ほどではないが一面の雪景色が見られる。燧と至仏がやはり目立つ。北方の越後駒や中ノ岳も目立っている。今日は夕方から崩れてくるらしいが今は本当にいい天気だ。
- 越後駒
- 燧ヶ岳と至仏山
さあ帰るか。今から下ると下山は夕刻だ。明るいうちに帰られるだろうか。トレースははっきりしているし雪道で明るいので何とかなるだろう。ところどころトレースを踏み外したりはするものの概ねは順調に下っていく。それでも最後の谷に入るころにはずいぶん暗くなってきた。スノー衆ではほとんど真っ暗になりそうな中での下山も何度か経験したがそれは皆と一緒だった時のこと。一人で下っているとやはり少々不安になる。これで頂上まで行っていたら間違いなく真っ暗になっていたはず。そう思うとあそこで登りを中止したのはいい判断だったのではと思えてくる。
最後国道に降り立った時はほとんど暗くなっていたが、街路灯もあり何とかヘッドランプのお世話にならずに済んだ。
駐車地に戻ると車は自分のだけが残っていた。他の人はやはり早く帰ったのだ。この時期の山へ登るならやはりもっと早出が必要だなあ。でもトレースがなかったらそれでも登頂が難しかったかなどと色々考える。年初めの山としてはいい汗をかくことができたなあ。
kasaya