こんにちは、山日和導師サマ(^_-)
「平家岳」を谷筋から~でしたか!
「平家へ行ったのはいつだったかなあ…?」と記録を見ると、3年前でした。もちろん無雪期。谷筋なんてとんでもない、ちゃんとした標識のある登山路(巡視路)をたどっての初見参でした。
その後、昨年でしたか、導師の野々小屋谷から滝波山へのレポをみて、あの周辺にまた行ってみたいなと思ってたところでした。
それにしてもsatoさんのマムシ傷が良くなって嬉しいですね。
荷暮川の西ノ又谷へ入るのは3回目だ。
左岸の林道は少し進んだところで崩壊して跡形もない。
やはり私は未踏ですが、satoレスに「1kmほどバックで引き返した」とあるので(またも出鼻を???)と思ってたら、岩盤崩壊でしたか!ゲジゲジマークの辺りでしょうか? 谷が3つも合流して豪雨には耐えられなかったんでしょうね。
2つ目の二俣を右へ取ると、ようやく広い河原も終わって沢登りらしくなってきた。と言っても2~3m程度の小滝がいくつか現れる程度であるが、両岸が少し迫るだけでもそれらしい雰囲気になるのだ。
co800の分岐ですね。ここで美濃平家プランを断念? 「みのへいけ」と打電したらコマンドは「美濃へ行け」と出ましたが(^_-)
岩溝の中を流れてきた水流が勢いよく空中へ飛び出しているのだ。いわゆるヒョングリの滝というヤツだろう。
お元気なショングリの滝? 羨ましい、あやかりたい、拝みたい(@_@。
トチの木を回り込んで滝の上に立つと、そこは下降予定の谷が15mほどの滝を懸ける二俣になっている。
ここから平家岳方向へ突き上げる谷は初見だ。面谷からの登山道が通る尾根まではわずかな距離である。
登山道から下を見て、こんな藪谷を登ってくるのはクマかイノシシくらいやろうと思ってました。
水が切れても水の流れた跡を辿ればヤブも薄く、楽勝で登山道に到達できる・・・と思ったのが甘かった。
その水流跡が切れると、ササと潅木の密ヤブが行く手を阻んだ。
やっぱりね(^_-) この辺りの修羅場がないとレポになりませんから~!
目の前がパッと明るくなった。面谷からの登山道だ。毎度同じ表現だが、高速道路に飛び出した印象である。
面平高速道(人馬専用!) あ、シカさんもOK。馬鹿人?
普通ならここから登山道を辿れば、何も考えずに足を前にだすだけで平家岳の山頂に到着というところである。
しかしそれでは面白くないし、登山道は大きく迂回していて遠回りだ。目の前の日ノ谷源流へ下りて、山頂ダイレクトを目指す。
なんでやねん! よくもまあ、そんな体力残ってるわ。「若い頃なら力任せで」って書いてたところやないの(@_@。
まあ、高速道路の逆走やはみ出しは御法度ですが、ここは「馬鹿人専用」ですから、良しとしようか?
少し足が攣りそうな感じだったので薬を飲もうとしたらポーチがない。ザックのポケットのファスナーが開いたままになっていた。どこかで落としたのか、…
嫌な予感(@_@。
越美国境や奥越、奥美濃の山々はもちろん、北アルプスの冠雪した山並みも一望のもとだ。だがその眺めの中で一番気になるのが足元に見える五現川山から左門岳の北へと続く、もっさりとした越美国境稜線というのは変わり者だろうか。
はい、変わり者、ウツケ者、異呆人ですね(^_-)
あまり食欲が湧かず、持って来たラーメンを食べずにパンだけの昼食を済ませて出発したところで異変が起きた。
足が攣り始めたのと同時にヒザに力が入らない。両足の太ももの外側が攣り、それが収まったら今度は内側、ついにはこれまで攣ったことのない右足のかかとまで攣り出す始末である。
経年劣化、勤続疲労の証明です。ますます顕著に露われるでしょうね(-_-)
で、「秘薬」はやはり消えたポーチの中ですか?
鞍部から北側斜面へ飛び込む。傾斜は強いがヤブもなく歩きやすい。
もしも行くことがあれば(ないと思うけど)、登りもこっちにしようっと。
二俣を過ぎて右岸の廃林道に入ったあたりでかなり薄暗くなり、ヘッデンを点灯した。
堰堤のラインを越えたところで慎重に下る。ライトが白い帯を捉えた。林道だ。これで帰れる。
時刻はまだ6時なのだが、秋の日はつるべ落とし。あたりはもう漆黒の闇に包まれていた。
おやおや、ラストまでドラマチックな展開でしたね。
「つるべ落とし」ならまだしも「命落としの秋の桎梏」になりませんように(^^)/
秋の夜は山レポ肴に独り酒~びわ爺