【 日 付 】2021年7月30日(金)
【 山 域 】鈴鹿・野洲川流域 元越谷
【メンバー】shigeki,Kjくん,シュークリーム
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】猪足林道ゲート前 9:18 --- 9:40 入渓地点 --- 10:08 元越大滝下 --- 10:36 元越大滝落ち口 --- 11:50 仏谷出会い --- 13:12 稜線 --- 13:28 仏谷下降点 --- 13:58 元越谷出会い --- 15:03 元越大滝落ち口 --- 15:25 元越大滝下 --- 16:15 猪足林道ゲート前
Kjくんは私が通っているボルダリングジムで働いている20代の青年である。北陸出身らしく,派手さはないが誠実な感じのする好青年だ。7,8年前にボルダリングに出会って,それまで勤めていた会社を辞め,今のジムで働いている。ほぼ毎年海外へ遠征するのだという。私が沢登りをやることを知って一度連れて行って欲しいと言われていたのだが,彼のような岩登りの玄人を初級の沢に連れて行くのもどうかと思ってあまりいい返事をしてこなかった。先日,ボルダリングのK師匠をハナノキ谷へ連れて行って,結構好評だったのに味をしめて元越谷を案内することにした。今回もshigekiさんがお付き合いしてくれる。
猪足林道ゲート前で準備を整え,出発。今日も天気が良く,沢日和だ。Kjくんは林道を歩きながらボルダリングができそうな岩を探している。いざその気になって探してみるとボルダリングに好適な岩というのはなかなかないものだ。shigekiさんは渓流釣りの話。昔は元越谷でもイワナが釣れたらしい。
- 元越大滝を登るKjくん(shigeki写真)
いつもの入渓点から入渓する。水はやや少なめか。その代わり水の透明度はすばらしい。堰堤を三つ越えると元越大滝手前の釜である。へつってもいいのだが,火照った体を冷やそうと泳ぐことにする。気持ちいい!!
Kjくんもついてくる。shigekiさんは左岸をへつっている。
- 雰囲気のいい元越谷
すぐに元越大滝。水量が少ない時でも豊富な水を吐き出して落差以上に雄大に見える滝だ。Kjくんは「ちょっと見に行ってきます」と言って,そのまま滝芯横をフリーで登ってしまった。さすがクライマーである。私たち熟年二人組はおとなしく,左岸ルンゼから巻き登る。
- いつも雰囲気のいい入渓口
元越大滝上流の核心部は一時砂が溜まって美しさを半減していたが,砂が流れ去ったようでその美しさがかなりよみがえりつつある。真夏なので,積極的に水に浸かりながらいくつもの小滝を越えていく。エメラルドグリーンの水をたたえた淵が美しい。Kjくんも楽しんでくれているようだ。
- エメラルドリーンの水
- shgigekiさんのヘツリ
- 滝を登る
仏谷出会いを過ぎ,三連滝を登る。「やっぱりボルダリングチックな所は楽しいですねえ」とKjくん。まあ,それはそうだろうが彼にとっては少々物足りないかもしれない。滝を登り切ってから昼食休憩。
- Kjくん
この後は平流になってしまうので,右側斜面を登り,鈴鹿縦走路へショートカット。標高差にして100m程度の登りなので,20分ほどでP919の西側稜線に到着。仏谷への下降点までは快適な稜線歩きだ。P903の手前の鞍部を右折し仏谷に下りる。仏谷にはもう何度も来ているが,緩やかな斜面をせせらぎが流れ,いい雰囲気だ。30分ほどで元越谷出会いに到着。
- 元越谷出会い付近
このあとは今回のもう一つのお楽しみ,流れに浮かびながらのぷかぷかキャニオニングだ。「もう少し水量が多いともっと楽しいんだけど」という不満は置いといて,ウオータースライダーを楽しみながらの降渓は快適そのもの。あっという間に元越大滝の落ち口に到着。
このあとは入渓口から林道を駐車地まで戻る。Kjくんも楽しんでくれたようだ。やっぱ夏は沢登りが最高!
帰りの車内では,自分の好きなことを仕事にすることについて話す。好きなボルダリングに関連した仕事をしているけど,ボルダリングジムで働くこと自体は自分のyりたいこととは必ずしも一致しないという(まあ,当然そうだろうけどね)。かと言って,ボルダリングそのもののプロになることはオリンピックでメダルを取れるような人にしか無理だろうし。Kjくんはまだ将来のことについてそれほど真剣には考えていないということだが,歳をとるにつれてより切実な問題として迫ってくることになるだろう。いい方向を見出せることを祈っている。
shigekiさん,お付き合いいただきありがとうございました。