【 日 付 】2021年7月23日(祝)~24日(土)
【 山 域 】朝日連峰
【メンバー】Kasayaさん、NKさん、副館長
【 天 候 】晴れのち曇り、一時雨
【 ルート 】1日目:9:30日暮沢→(途中ランチ)→14:30竜門山→14:45竜門小屋 / 2日目:4:35竜門小屋→4:55竜門山→6:10西朝日岳→8:10大朝日小屋→8:30大朝日岳→8:55大朝日小屋→11:00小朝日岳北分岐(ランチ)→14:45日暮沢
宇都宮に引っ越したKasayaさんの家に、もう1人の山友NK氏と行き、翌日から1泊2日で百名山の朝日岳登山に行った。宇都宮まで450kmほどあるが、そこから朝日岳も300km以上ある。登山よりも運転の方が大変だ、と思ったが、朝日岳も手強かった。
すれ違うことが困難な道路を数km走り、最後にまだ行けるのかと思わせる沢を横断すると日暮沢登山口の駐車場に着く。車を降りると、山の中の朝9時過ぎというのにかなり暑い。東北とは言え、標高が600mほどしかないとやっぱり厳しい。
ここからの登りは蒸し暑さとの戦いだ。風もなく、しばらくは日差しも強かった。しかし、徐々に曇ってきて、12時前に雨も降った。とは言え、レインウエアーを着るまでもなく止んだ。
竜門山に着いて、後続を待っているとまた雨が降り始め、慌てて避難小屋まで下った。小屋に着くと雨が強くなり、レインウエアーを着ずに済んだのは私だけだった。
避難小屋とはいえ、管理人がいて、1500円を取られる。朝日山系は1か所を除いて幕営は禁止されているが、万一小屋が満員だった場合を考えて背負って行ったテントは無駄になった。登山客は30人程度。800円の缶ビールは我慢して、持って行ったウイスキーと焼酎でくつろいだ。
大きな声の、意味不明の寝言に悩まされ、あまり眠れなかったが、雲海の綺麗な気持ちのいい朝を迎えた。ご来光を拝んだ後、素晴らしい展望と、足元にはたくさんの種類の花が咲く極上の稜線を歩く。とても標高1700m程度とは思えない。大朝日岳が綺麗にとんがって見える。
しかし、大朝日岳小屋が近づいてくると、まだ朝なのに徐々に雲が湧いてきた。大朝日小屋にザックを置いて頂上に登ると、南側はガスで何も見えない。もう30分早く着きたかった。
頂上には大勢の人がいた。やはり百名山である。古寺鉱泉から日帰り登山の人が多いようだが、日帰りで登るのは結構大変だと思う。
大朝日小屋から小朝日岳に向かって歩く。ガスに隠れていた小朝日岳が姿を見せると、それまでのたおやかな山容とは変わって、どこに登山道がついているのかと思わせる荒々しい岩山だ。しかし、その横には巻き道がついている。150mほどのこの標高差を登るか巻くか。もう来ることはないだろうから登ろうとすると、メンバーの1人が、巻いた先で待っているという。分散するのはよくないので、皆で巻くことにした。
ランチ後、雨も降り出し、レインウエアーを着たが、ジャングルのような蒸し暑さの中、着た方が濡れるぐらいである。小さな登り返しが数回あり、足元は滑りやすくとても疲れた。結果的には小朝日を巻いたのは正解だったと思う。
汗だくになった体を温泉で清め、Kasayaさんの家に戻ってから、近所の居酒屋で打上げをした。そして、もう1泊させてもらった。
舐めてかかった朝日岳、暑さと重荷で案外手ごわかった。魅力のある山だが、もう少し涼しい季節に行けば、もっと楽しい山旅となると思う。