2017年に銚子ヶ峰経由、左回りで登った。今度は右回りで歩いてみた。
【越美】願教寺山
【日付】2021年5月4日(火)
【山域】両白越美山地
【メンバー】単独
【天候】晴れ
【ルート】石徹白登山口駐車場7:25---8:20笠羽橋---12:00P1405---13:30願教寺山山頂13:50---14:50P1615---16:25P1784---16:50銚子ヶ峰---17:45神鳩ノ宮避難小屋---18:55登山口駐車場
石徹白登山口駐車場は、ほぼ満車。一番奥に駐車できた。未舗装の下の段は、1台のみ。道路脇に2台。
おそらく、ほとんどの人が白山美濃禅定道を、銚子ヶ峰や三ノ峰に向かわれるのだろう。丸山かもしれない。登山口を見送り林道を進む。未舗装だが立派な林道が続く。途中までは乗用車でも進めそう。実際、途中に、スズキジムニーと、更に先に普通トラックが1台、停められていた。トラックの先に、倒木があり進めない。そこから先は、大きな落石があったり、崩壊があったり、ヤブや木が生えていたり、荒れていた。もう使われなくなって何年になるのだろう?何故、日本の山には使われない林道がたくさんあるのだろうか?以前は使われていたのだろうか?
林道を歩いていると、川の流れの音と、鳥の鳴き声が聞こえる。ゆっくり鳥を探し、望遠レンズで写したいところだが今日はそんな余裕は無い。
1時間ほどで笠羽橋に着いた。橋は欄干が壊れているが渡るのには支障はない。ただ、手前側はヤブ。橋を渡ると、道は無くなる。大きな岩がごろごろした沢左岸を進む。どこかで右岸に渡渉しなければならないが、水量が多いのか、渡れそうなところが無い。いよいよ左岸が崖になったところで、どうしようか考える。ここで帰るのもひとつの案なのだが・・・。
2、3ヶ所渡れそうなところを試してみるが、どうしても水流の大きなところがあり勇気が出ない。少し戻って、水深の浅そうなところを思い切って歩く。スパッツのお蔭で、意外にも靴には水は入らなかった。この渡渉で、かなり時間と体力を消費。
しばらく沢右岸を進むが大きな岩を登るのが面倒。せっかく登ってもその先が行けず戻ったり・・・。沢右岸斜面を上がって台地の上に出る。積雪していて快適に歩けた。
沢が3本に分岐するところで一番北の沢の左岸側を歩かなければならない。また渡渉だが、水量が減っているので難無く渡渉できた。ただし、その先が笹ヤブ。沢沿いを進むより、尾根芯に上がってしまった方が少しでも楽かと思い、尾根芯に向かって笹を漕ぐ。何とか人が通れるくらいの空間があったり、強引に笹を開いたり。少し上がると、ところどころ残雪がちょっとだけ続いた。積雪が薄く下手に踏むと、木や笹が立ち上がってくる。先行者がいたようで、足跡が願教寺山に向かっていく。
なんとか標高1,400mくらいまで上がると雪原のブナ林になった。この先またヤブかもしれないと思い、しばらく登山靴のまま歩く。目のまえに願教寺山が現れた。上の方に笹が露出しているところがあるが、そこまでは、どうやらずっと積雪しているようだ。スノーシューを履く。先行者の歩幅の倍ぐらいの歩幅で歩ける。楽だ。ブナ林をスノーシュー散歩。
ブナ林を抜けると、雪斜面の気持ちのいい空間が広がった。後ろには、銚子ヶ峰が大きく聳えている。左にはよも太郎山だろうか。しばらく、雪斜面をヒールリフトで歩く。苦労して登って来た甲斐があった。
しかし、その先は、ふたたび笹ヤブ。ただ、今度は、比較的、背丈が低い。笹の長さは変わらないのかもしれないが、雪の下で倒れたままだったからか、低い。比較的、歩きやすい。
いったん笹ヤブを下って、今度は、積雪の最後の急斜面を登る。山頂台地にやっと着いた。広い雪原だ。6時間も掛かってしまった。
景色は最高。360度の展望。あまり時間は無いので、少し休憩し、写真を撮って、下山開始。下山は、来た道を戻れば速いのだろうが、再び、ヤブコギと渡渉と1時間の林道歩きだ。それより、距離は3倍くらい長く、200m登り返さないといけないが、快適さは、銚子ヶ峰経由だ。日も長くなったことだし、禅定道は何回も歩いているから、たとえ日没しても大丈夫と思い、銚子ヶ峰経由を選択。先行者の足跡もある。
まずは、禅定道の分岐点だ。ずっと積雪していてスノーシューで快適に歩けるのだが、長い。なかなか稜線が近づいてこない。おまけに、写真ばかり撮っているものだから、なかなか進まない。最後は斜面を登って、やっと禅定道に着く。
- 三ノ峰と別山
- 願教寺山 よく見ると自分のスノーシュー跡が分かる
分岐から銚子ヶ峰は、2回登りがあるが、ここは思ったほど辛くは無かった。銚子ヶ峰山頂でもゆっくりしたいところだが、時間が無いので写真だけ撮って進む。
母御石からの急斜面は、尻セード下降。これは仕事が速くて楽ちんでよかったのだが、避難小屋のところで痛恨のルートミス。禅定道に上がってからは踏み跡がたくさんあり、その踏み跡に従ってしまったら、何故か丸山に向かっている。避難小屋がなかなか見えないので地図で確認してミスに気付く。
避難小屋からは積雪がほとんど無くなったのでスノーシューを脱ぐ。あとは、禅定道を延々と急ぐ。なんとか見えるうちに駐車場に着いた。
もう5月。この冬(?)の雪山遊びも最後かも。
クロオ