【 日 付 】2021年2月6日(土)
【 山 域 】奥美濃
【メンバー】K氏、Y氏、副館長
【 天 候 】快晴
【 ルート 】夜叉龍神社7:40→11:15大ダワ(ランチ)11:45→12:35 土蔵岳12:40→14:30国道303号八草トンネル西
天気予報は曇りのち晴れ。午前中は雲の中かなと思っていたが、行きの車中でガスがどんどん消えていくのが見えた。そして登り初めから快晴!風もなく素晴らしい天気となった。
行き先は、奥美濃の大ダワから滋賀県境の土蔵岳への縦走。今年5回目の登山だ。
一緒に登ったのはいつもの山友K氏と、初めて一緒に登るY氏である。Y氏は妻の知人で、35年前に結婚をお祝いしてくれた人だ。それからは特に接点はなかったが、山で2度、ばったり会って、Facebook友達になった。彼は、噴火で登れない会津白根山を残して、百名山を制覇している。
夜叉龍神社の駐車場には車は4台ほど止まっていた。大ダワへの尾根に取り付く。神社の裏から登ればよかったが、もっと奥に取り付きがあるはずというK氏のアドバイス(ネットで見たトレース)を真に受けて進むが、それらしきものはなく、無理やり雪の急坂を直登した。
少し登ったところ(標高450m弱)でトレースに遭遇。神社からはしっかりラッセルされていたようで、急坂をずり落ちながらスノーシューで藻掻く必要はなかった。しかし、先頭の私は、そこで後続を20分持った。スノー衆で鍛えられた私には、これもまた一興であった。
そこからはラッセルされたルートを気持ちよく歩く。ラッセルされているかどうかで全く違う。K氏は全然先頭を歩いてくれないので、ラッセルはいつも私が1人でやることになる。ラッセルを想定して、Y氏を誘ったのだが、彼は、整備された道(宇都宮の方から「こんなの登山じゃない」という声が聞こえてきそうな)しか歩いたことがないようだ。スノーシューを持っているということでスカウトしたが、高原歩きの経験はあるものの、スノーシューで山に登るのは初めてのようで、いきなり面食らっていた。
樹間から見えてきた蕎麦粒山が格好いい。そのうちに樹木が途切れ、大ダワの手前は素晴らしい展望だ。奥美濃の山塊、奥には能郷白山も見える。初めて来たが、こんなに良いところとは知らなかった。
大ダワで早めのランチ。目の前にドーンと金糞岳が構える。前方には横山岳。後ろに蕎麦粒山。ポカポカの陽気と絶景で、ぜいたくな時間だ。
大ダワからの稜線は、見事な雪庇もあるが、なだらかなプロムナード。左手は金糞岳を中心とした絶景、右手の樹間からは三周ヶ岳も見える。土蔵岳はそこが頂上とは気づかないようなところだった。地理院地図には名前が書かれているが、雄大で標高も高い大ダワが書かれていないのはアンバランスだ。
土蔵岳から八草トンネルの東側に下山。国道に出る手前は若干急だが、それほどでもない。スノーシュー慣れしていない2人はアイゼンに替えていたが、結果、ズボズボ嵌って、それはそれで苦労していた。
ところで、ここを歩くのは初めてだと思っていたが、あとで気づいたが、このルートは2018年のスノー衆「猫ヶ洞」で登ったルートだった。スノー衆は山日和さんの設定のまま、考えずに歩いているので、あまり記憶が残っていなかった。
あとは国道を2㎞少々歩いて夜叉龍神社に戻るだけ、と思ったら、前方から来たプリウスが声をかけてきた。夜叉龍神社で隣に駐車していて、登山中も何度か一緒になった人である。少し早く下山した(というより、私たちが慣れない雪山下山で遅かった)彼が、夜叉龍神社までドライバー1人を乗せて行ってくれるという。彼も下山した時に、地元の人の車で夜叉龍神社まで送ってもらったそうで、そのお返しに、後続の私たちに声を掛けたそうだ。彼は穂積に住んでいるそうで、帰宅は逆方向だが、私たちのことを思ってわざわざ迎えに来てくれたという。有難かった。
いつもの山友のK氏が「こんなにいい山があるとは」と、先週と同じ言葉を口にした、素晴らしい登山だった。
Facebookばかりでなく、やぶこぎにも投稿しなければと思っていたが、今回は時間があったので頑張りました。