【日付】2024年1月5日(金)
【山域】湖東近郊
【ルート】百々神社~八幡山~ラ・コリーナ~百々神社
【天候】晴れ
【メンバー】単独
【コースタイム】百々神社10:30-11:30~50望西峰-北ノ庄城址12:25ー13:00~10八幡山-13:20~45ランチ場ー鞍部14:25ー県道14:40ー15:10百々神社
2024年の年明け。いきなりの能登半島地震、翌日には羽田の飛行機事故…と波乱の幕開けだ。さすがに「龍」年らしいと言われれば、そうかもなあと思ってしまう。
さて新年の初山歩きは何処にしよう? じつは来週早々、直腸のポリープ除去の内視鏡手術が待っている。線種の進行症状によっては、外科手術もありうるという。最悪の場合は「人工肛門」も…と脅されて、年末からココロが重い。日頃から信仰心とは無縁の生活だが、こうなると勝手な神頼みでもやってみたくなるのは人の弱さだ。「最悪」パターンでもう山歩きどころではなくなる前に、病魔退散の祈願も兼ねて近くの山を歩いてこようか。
- 八幡山ロープウエーと市街地
選んだのは地元、近江八幡市のシンボルのような八幡山(鶴翼山)271.8m。言わずと知れた羽柴秀次の居城。鶴が翼を広げたような形から付いた山名らしいが、下から観たところ鶴は飛んでいないし、それらしい印象はない。ドローンで上空から見れば納得できるのかもしれないが…。
山頂付近の本丸跡には京都から移築された秀次の菩提寺である村雲御所瑞龍寺がある。市街地南側の日牟禮八幡宮近くのロープウエー駅からなら数分で山頂近くの二の丸まで登れるのだが、それでは面白くない。今回は山頂から北に延びる尾根の先端、百々神社から逆縦走することにした。ロープウエーでは何度か登っているが北尾根の縦走は初めてだ。とはいっても片道3kmほどの尾根歩き。若干のアップダウンはありそうだが、今の自分の体力でも大丈夫だろう。
- 百々神社
百々神社は「どど」かと思ったら「もも」と読むらしい。このほうがやさしいイメージ。石の鳥居は北を向いて建っている。西の湖から琵琶湖への水路出口にあたり、平安の昔から交通要所だったこの地に、北方からの敵や疫病を防ぐために建立されたという。渡会橋の大蛇(妖怪)退治の伝説もある。
山の安全祈願をしてから右手の登山路に入る。スタートは10時半を回ってしまった。ヒノキや葉を落とした広葉樹の間を縫うように尾根上の登山路が延びる。北尾根最高点である望西峰・278mまで標高差200mもないので、冬晴れの尾根から琵琶湖や西の湖、田園風景を見下ろしながらのんびりハイキングだ。
- 円山、西の湖方面
次のピークは水郷展望台。東側の展望が開け、目の前の円山の裾にひしめく民家と白王円山の水郷風景が広がる。
- 望西峰近くから東側の田園風景
- 望西峰展望台から琵琶湖方面
案内表示板に従いながら登り返すと望西峰へやってきた。ピークは数㍍だけ八幡山より高い。縦走路から少し右へ外れた展望地からは西側の眺望が開ける。長命寺山や津田山、長命寺港や岡山方面の水際がクッキリ。そして琵琶湖の対岸に連なる比良、野坂方面の山々は前日来の冷え込みで雪帽子を被っている。今日は空気が澄んでいて眺望にも恵まれた。
望西峰からは結構キツイ下りだ。標高差にして約80mほど。ロープが張ってあって助かるが、かなり経年劣化していて黒い中芯だけになっている部分もある。降り立った鞍部は東に下れば「ラ・コリーナ」へ出られるようだ。
・254ピーク一帯は北の庄城址で、「七つ池」や「虎口」などの案内板がある。ここまで来れば八幡山までは最後の50mほどの登りをクリアすれば到着できる。でも、それが結構キツイのだが…。
- 北の丸の広場。♡マークの飾り枠の前で記念写真を撮る人も多い
結局「北の丸」には13時を回ってしまった。百々神社から2時間半もかかっている。「西の丸」まで行ってみようと歩き出すが、遊歩道にはロープウエーで上ってきた観光客がゾロゾロ。以前、西の丸の広場にはネコがたくさんいたのに姿が無い。冬は寒いのでどっかに隠れているのだろうか? ヒトは多いがネコには会えない。仕方がない、琵琶湖と比良の写真だけ撮って引き返す。
北尾根に入ればほとんど人の姿はない。西の眺望が良い陽溜まりで遅くなったランチに。今日はカップ麺とコーヒーだけ。なので休憩は20分ほどで済む。
- 西の湖畔の葦原と鈴鹿の山並みを眺めながら
北の庄城址を越えて、ラ・コリーナへの鞍部から下る。案内表示にあった通り「15分」ほどでヴォーリズ記念病院などの施設が集まった市街地へ。ラ・コリーナでお土産のお菓子でも?と思ったが、時間も押しているのでパス。
西の湖や大中干拓地、遠く鈴鹿の山並みを眺めながら県道をブラブラと歩き、車が待つ百々神社へ15:10。
百々神社のお御籤は「中吉」だった。「神の教」を見ると「難儀苦労のある時ばかり、神の御袖にすがる気か」-難儀の時の神頼み、人の力の及ばぬ苦しみに行き遭うと、にわかに神様神様と騒ぎ立てる…平穏無事の日常も神様の御蔭であることを忘れてはならない-とのご託宣。
願望は「急には無理 ひかえてよし」、旅行は「思いきって出よ 吉」、争事は「勝ちにくし」と、いったい運は良いのか悪いのか…?
肝心の病気は「医師を選べ」と来た! 転院でもした方がいいのかなぁ?
さて、次はどちらに参ろうかな(^_-)
~今年も焦らず、慌てず、諦めず、で参ります(びわ爺)