【 日 付 】2023年11月14日
【 山 域 】大峰
【メンバー】tsubo
【 天 候 】曇り
【 ルート 】行者還トンネル西口ー奥駈出合ー聖宝の宿ー弥山ー八経ヶ岳ー弥山小屋ー奥駈出合ー行者還トンネル西口
今回もやぶこぎらしくないレポで恐縮ですが、初雪の便りです。
今季一番乗りかなあ~~~
11月14日火曜日、お天気が良くなりそうなのでどこか山に行こうと思うが、なかなか行き先が決まらないでいた。できたらまだ登ったことのない山に行きたいな。そのほうがワクワクする。あれこれ検討して、9日木曜に行き先が決まる。
早めにパッキングもして準備万端。
ところが、ヤマテンを見ていたら、13日月曜は大峰の山では雪予報。14日火曜は午前中は霧がかかり勝ちだが、昼からは晴れ予報。風も収まるようだ。
おお!これはもう八経ヶ岳に行くしかない!!
初雪の八経ヶ岳だ。
多分20回くらい登っている山で、雪の時も何回か登ったが、やっぱり初雪直後の山となるとワクワク感が止まらない。
問題は道路状況だ。道路にも雪があったり路面凍結していたらどうしよう。
四駆のノーマルタイヤで行けるかな?
前夜ドキドキワクワクしながら上北山村の道の駅で日本酒を飲みながらの夕食。あっさり眠りにつく。
目が覚めると5時半。珍しくよく眠れた。
国道169号線は問題ない。天ヶ瀬から309号線に入る。
途中で朝日が見えた。元気をもらう。
いつも登る90番になっても雪はない。トンネル東口まで雪はなかった。
恐る恐るトンネルを出る。少しだが、雪があった!
駐車場はトンネルを出てすぐだ。ゆっくりと駐車場に入る。凍結はしていなかった。
8台目くらいだった。やっぱりみんな初雪狙いなのかな?
一応アイゼンは持ってきたが、新雪ならチェーンスパイクで平気だろう。
チェーンスパイクが入っているのを確認して、アイゼンは置いて行く。
7時10分出発。
登山道は最初から雪があった。思ったより降ったようだ。
以前はいつもここから登ったが、最近は専ら90番から登る。駐車場料金がかからないし、道もいい。だが、日の短いこの時期は往復2時間近く多くなる90番からよりも西口からのほうが安心だ。
1時間ほど急登を登ると、奥駈道に出る。
ここから聖宝の宿まではなだらかな道だ。
曇り空の下、木々には小さな霧氷がついていた。
静寂なモノトーンの世界が広がる。
青空と霧氷、雪のコントラストも素晴らしいが、このモノトーンの世界も好きだ。
聖宝の宿に着くと、理源大師の銅像は雪をかぶっていてお顔が半分しか見えなかった。
なかなかお目にかかれない姿だ。
しばらく進むと青空が見えてきた。霧氷がパラパラと落ちてくる。
このまま晴れてほしいが、晴れて霧氷がどんどん落ちてしまうのもなあ。
少し登るとまた曇ってきた。残念なようなほっとするような気持ちだ。
弥山小屋に着く。
ここの霧氷はクリスマスツリーみたいで好きだ。
小屋は12日で営業終了だが、外のトイレは使えた。ありがたく100円入れる。
まずは山頂の弥山神社にお参りする。この神社は天川村の天河大弁財天社の奥宮だ。
まだ曇っているので、とりあえずはランチにする。ポットのお湯を沸かしてカップ麺を食べるだけの簡単なランチだ。
ガスが残り少なくなったボンベを持ってきたが、足りるかな?心配になって、少しでも気化しやすいようにボンベを手で包んで温める。
お湯が沸いたところでガスが空になった。良かったと思ってザックの中を見たらちゃんと予備のボンベが入っていた。
晴れてくれることを期待して八経ヶ岳に向かう。
7月に来たときはオオヤマレンゲを保護する柵の入り口のネットが破れていて鹿が中に入ったらしく、オオヤマレンゲの葉は少なく、花も少なかった。こんなネットじゃ入られるよなあと思った。今回はもう一つ新しい入り口の戸ができていた。来年はオオヤマレンゲは無事だろうか。
山頂に着いてもまだ曇っている。だが、うっすらとお日様が見え隠れしている。待てば晴れてくるだろうか。
広島から来たという二人連れと名古屋から来た若い女性としばらくおしゃべりする。
3人が下山してもまだ晴れを待って一人残っていた。
下山時間を計算して12時半まで待とう。
薄っすらと青空が顔を出すが、すぐにまた雲に覆われる。
12時半になって下り始めると、青空が広がって来て慌てて登り返すがまた雲に覆われた。今日はこんな感じなのだろう。よくあることだ。
弥山小屋の前で一休みしてから下る。
一人の男性が登ってきた。良かった、私が最後ではない。
一人で誰にも会わない山行の時もあるのに、何人か登っている山だと、自分より後ろの人がいることに安心感を覚える。
理源大師にかかった雪は少なくなっていて、お顔がはっきりと見えた。
ここまで無事だったことに感謝して下る。
弁天の森に着く。おや、あんなところに黄色のテープ。
奥駈道でない方向の木に太い黄色いテープがついていた。それも一つや二つではない。近い範囲で6本くらいの木についている。
以前ヤマレコでここから下るかここに登るというバリルートのレコがあった。
ヤマレコアプリを見ると、この尾根を下るルートの軌跡があった。
しかし・・・これを見て間違ってこっちに下る人はそういないと思うけど、バリルートの入り口にしてはテープ多すぎない?それも何本もの細い木の幹に巻き付けてあるよ。下のほうに行ったらテープが突然無くなって迷ったりして・・・誰がどんな意図でつけたんだろうなんて思いながら奥駈道を下っていく。
ちょっとトレースを外してふかふかの雪の上を歩く。楽しいけど、やっぱりトレースを辿るほうが楽だな。ラッセルというほどではないにしろ、最初の人は疲れただろうな。
おや?なんかおかしい。
トレースを辿ると、その靴跡の向きがおかしい。皆、登った後に下って行くわけだから、登りのトレースの後に下りのトレースが付くはずだ。だが、この靴跡は反対側を向いている。
スマホのアプリで現在位置を確認すると、聖宝の宿と弁天の森の間にいる。えっ?さっき弁天の森を過ぎたのに・・・
地図とコンパスを出してみる。やっぱり反対方向に進んでいる。このまま行くとまた弥山に登っちゃう!
なんだか狐につままれた気持ちになりながら、正しい方向に進むと、弁天の森に出た。
そうか、さっきバリルートがどうのこうのってこのあたりをうろうろして、逆方向に行ってしまったんだ。
今度はちゃんと正しい方向に向かって進む。
段々青空が広がってくる。さっきまで雲の中だった大普賢岳の山頂も見える。
と思いましたが、鉄山でした。
奥駈出合に着く。ほっとする。
後は下るだけ。さすがに間違わないだろう。
4時少し前に駐車場に着く。私の車の他にもう1台だけ止まっていた。さっき会った人の車かな。
やっぱり最短で登れる西口から登って良かった。90番から登っていたら、最後は薄暗くなっていただろう。
休憩した後にまた来たほうに戻ってしまう・・・そういえば昔運転していてよくやったなあ。子供にあきれられたっけ。
今はカーナビがあるからそんなことはしなくなったが。それでも、四つ角にあるコンビニやガソリンスタンドに入った後はどっちに進むか迷う私だ。
無事の下山帰宅。
今日もありがとうございました。
tsubo