【南紀】鈴ハイと行く滝となめの競演 天瀬谷

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シュークリーム
記事: 2060
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

【南紀】鈴ハイと行く滝となめの競演 天瀬谷

投稿記事 by シュークリーム »

たろーさんから天瀬(アマセ)谷へ行きませんかとのお誘い。「天瀬谷?聞いたことありませんなあ。」調べてみたらさわナビで最近取り上げられた谷のようである。南紀の茗渓立間戸谷のひとつ上流側の谷で、あまり知られていないマイナー沢である。最近鈴ハイでの沢行参加者が少ないので、我々が駆り出されたようだが、いざ蓋を開けてみると女性4人が参加してきた。参加者が少ないと言っても計7名のパーティーである。なおちゃん、まるちゃんなど懐かしい顔馴染みのメンバーもおり、和気藹々とした沢行になった。

【 日 付 】2017年11月19日(月)
【 山 域 】南紀・熊野川支流 天瀬谷川天瀬谷
【メンバー】たろー、なお、まる、たばっち、北浜(以上、鈴ハイ)、michi、シュークリーム
【 天 候 】曇り時々晴れ、寒い
【 ルート 】 入渓口 8:36 --- 9:24 第二支流(左俣)出会い(第二支流へ)--- 9:37 15m滝 --- 11:10 20m滝 --- 昼食 12:40 --- 13:09 天瀬谷本谷 --- 13:40 最初の15m滝 --- 14:59 2番目の15m滝 --- 15:58 第二支流出会い --- 16:22 入渓口

朝7時過ぎに集合場所の熊野川道の駅に到着。前夜泊の鈴ハイメンバーはもちろん、michiさんも既に到着していた。michiさんも前の晩に別の場所で前泊していたらしい。michiさんとは土曜日に熊野の赤倉谷へ行く予定をしていたのだが、悪天候のため中止になった。なおちゃん、まるちゃんとは久しぶり。濃くはないが長い付き合いをしている。体験の北浜さんとはお初。

準備ができたらそれぞれの車で入渓口に向かう。熊野川を渡り、3キロほどのダートをこなすと入渓口だ。林道ヘアピンのところからガードレールを越えて入渓。しばらくはゴーロ帯だが、すぐに右岸から第一支流にかかる斜滝が落ちている。連瀑になっており、登ると気持ちよさそう。時間があれば登ってみたいものだ。この奥にはほしやわた滝という70mクラスの滝があるらしい。今回はそのまま素通りしたが、次回機会があれば是非見学に行きたいものだ。
最初の斜滝
最初の斜滝
右岸には100mはありそうな垂直の岩グラがせまり、いかにも南紀の谷らしい風情。なめ滝や大岩の滝などを乗り越えていくと第二支流出会い。今日は左俣の第二支流を遡行し、本谷を下降する予定なので、左折すると程なく15mスラブ滝だ。これもいかにも南紀の滝という風情。
15m滝
15m滝
滝見物ののち左岸の岩嵓をたどり、壁が切れたところから棚に登って、岩嵓上の小尾根を降りると落ち口にピタリと降りることができた。その上のなめ斜滝などを越えながら進むと次は20mスラブ滝。スラブといってもこの滝は表面が少しザラザラしている。この滝は右岸から簡単に巻くことができた。
フリクションがいいので登ることができる
フリクションがいいので登ることができる
20m滝
20m滝
20m滝を越えてしばらく行った開けた場所で昼食休憩。まるちゃんが自慢の腕をふるってかぼちゃスープをふるまってくれる。まるちゃん美味しかったです。今度また一緒に行くことがあったらよろしくね。彼女は中国人で、日本にきてからもう15年経つが、相変わらず中国訛りが消えない。料理自慢で、山料理を研究している。背中に「百山百味」と書いた自分でデザインしたTシャツを着ている。女一人で日本へ来て、ちゃんとやっているのはすごい。気配りができ、顔つきがしっかりしているので、今後どうやって生きていくのか楽しみだ。
「百山百味」と書いたTシャツを着たまるちゃん
「百山百味」と書いたTシャツを着たまるちゃん
昼食後はこの谷自慢のなめが山頂近くまで続く。傾斜の強いなめだが、フリクションがいいのでフリクションを使って登ることができる。標高700mあたりで、右の尾根を乗り越して本谷の方に降りていく。本谷に降りたところに立派な炭焼き小屋跡があった。この辺りは備長炭の産地で、炭焼き小屋跡も立派なものが多い。しっかりとした石垣がそのまま残っている。昔はきっといい値で炭が売れたのだろう。
延々と続くなめ
延々と続くなめ
本谷も第二支流と同じような傾斜の強いなめが続いている。なめの下りは怖い。こわごわ下っていくと最初の15m滝。傾斜がきつく、たろーさんは懸垂で降りるつもりのようだが、右岸を覗いてみると階段状になっており、懸垂しなくても下りられそうだ。下までおりてゴーサインを出したのだが、ついてきたのはなおちゃんだけ。なおちゃんが怖いと言っている。あれっ、これまで私が知っているなおちゃんはどんなところでも平気で突っ込んでいく突貫娘だったんだけど、なんか変わったなあ。

「なおちゃん怖がりになったねえ」と私。
「うん、ちょっと大人になったのよ」となおちゃん。

リーダーのたろーさんは懸垂下降を選んだようだ。まあ、どうやって降りるかはリーダーの決断事項なので、どっちでも構わないけど。下の2段の2m滝も巻き降りると左岸から綺麗な8m滝が落ちている。日当たりがいいので、みんなが下りてくるまで日向ぼっこ。暇なので、8m滝の上を見に行ったら美しいなめが続いていた。

15m滝を降りるとすぐその下にももう一つの15m滝。ここはクライムダウンできそうにないので、30mロープを2本繋いで懸垂で降りることにする。考えてみると懸垂するのは久しぶりだ。下りていくと着地点の岩の上に血が点々と落ちている。誰かが怪我をしたようだ。みるとまるちゃんが指を切ったようだ。まあ、切り傷だけのようなので、すぐに治るだろう。結構出血したので、本人は少しショックをうけたようだ。
懸垂下降した15m滝
懸垂下降した15m滝
手当てを終えて出発。しばらくはゴーロが続く。第二支流との合流地点が近くなると導水管が出てき、その導水管に沿って設置されたトラロープを持って斜滝を降りる。そのあとは導水管の巡視路をたどって林道まで降りることができた。
導水管を伝って降りる
導水管を伝って降りる
天瀬谷はあまり知られていないマイナー沢だが、なめあり、滝ありでいかにも南紀の沢といった風情のあるいい谷だった。特にフリクションがいいので、スラブ滝も直登することができ、楽しかった。夏だったらシャワーでもう少し冒険ができるだろう。次回行くことがあったら、今回とは逆回りで行ってみると面白いだろう。

たろーさん、鈴ハイの皆さん、ありがとうございました。また機会があったら誘ってくださいね。
                         @シュークリーム@
SHIGEKI
記事: 1028
登録日時: 2011年7月25日(月) 18:30

Re: 【南紀】鈴ハイと行く滝となめの競演 天瀬谷

投稿記事 by SHIGEKI »

シュークリームさん こんにちは。
鈴鹿は雪、自宅周辺でも冷たい風が吹いています。

「天瀬谷?聞いたことありませんなあ。」調べてみたらさわナビで最近取り上げられた谷のようである。南紀の茗渓立間戸谷のひとつ上流側の谷で、あまり知られていないマイナー沢である。

そんな谷があったんですね~ 
立間戸谷は10数年前からずーと行きたくて行けていない目標の谷です。

最近鈴ハイでの沢行参加者が少ないので、我々が駆り出されたようだが、いざ蓋を開けてみると女性4人が参加してきた。
参加者が少ないと言っても計7名のパーティーである。
なおちゃん、まるちゃんなど懐かしい顔馴染みのメンバーもおり、和気藹々とした沢行になった。

賑やか、華やかな沢歩き!!楽しそうですね。
大昔、前世紀になりますが、鈴ハイの方に神崎川でお世話になりました。

画像を拝見する限り、下りの沢の方が美しそうですね。
おっしゃるとおり、反対回りで、歩いてみたいものですね。
ま、その前に立間戸に行かねば・・・

下りていくと着地点の岩の上に血が点々と落ちている。誰かが怪我をしたようだ。みるとまるちゃんが指を切ったようだ。まあ、切り傷だけのようなので、すぐに治るだろう。結構出血したので、本人は少しショックをうけたようだ。

軽傷とはいえ、ショックでしょう。その後溯行できてよかったですね。

鈴鹿はもう、冬になってます。今年も沢、不完全燃焼で終わりそうですわ。

      では また 霧氷きらめく雪稜で

           SHIGEKI
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s-20171121-PB215132.jpg
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わりばし
記事: 1753
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【南紀】鈴ハイと行く滝となめの競演 天瀬谷

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、シュークリームさん。

20m滝を越えてしばらく行った開けた場所で昼食休憩。まるちゃんが自慢の腕をふるってかぼちゃスープをふるまってくれる。まるちゃん美味しかったです。今度また一緒に行くことがあったらよろしくね。彼女は中国人で、日本にきてからもう15年経つが、相変わらず中国訛りが消えない。料理自慢で、山料理を研究している。背中に「百山百味」と書いた自分でデザインしたTシャツを着ている。女一人で日本へ来て、ちゃんとやっているのはすごい。気配りができ、顔つきがしっかりしているので、今後どうやって生きていくのか楽しみだ。

すごい秘密兵器ですねえ。
食べてみたい・・・

日本語が難しすぎます。
形容詞と形容動詞の使い分けなんか最後まで残りますからねえ。

昼食後はこの谷自慢のなめが山頂近くまで続く。傾斜の強いなめだが、フリクションがいいのでフリクションを使って登ることができる。標高700mあたりで、右の尾根を乗り越して本谷の方に降りていく。本谷に降りたところに立派な炭焼き小屋跡があった。この辺りは備長炭の産地で、炭焼き小屋跡も立派なものが多い。しっかりとした石垣がそのまま残っている。昔はきっといい値で炭が売れたのだろう。

浣腸型の石垣ですか?

本谷も第二支流と同じような傾斜の強いなめが続いている。なめの下りは怖い。こわごわ下っていくと最初の15m滝。傾斜がきつく、たろーさんは懸垂で降りるつもりのようだが、右岸を覗いてみると階段状になっており、懸垂しなくても下りられそうだ。下までおりてゴーサインを出したのだが、ついてきたのはなおちゃんだけ。なおちゃんが怖いと言っている。あれっ、これまで私が知っているなおちゃんはどんなところでも平気で突っ込んでいく突貫娘だったんだけど、なんか変わったなあ。
「なおちゃん怖がりになったねえ」と私。
「うん、ちょっと大人になったのよ」となおちゃん。

女は奥が深い。 :mrgreen:


                                       わりばし
シュークリーム
記事: 2060
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【南紀】鈴ハイと行く滝となめの競演 天瀬谷

投稿記事 by シュークリーム »

シュークリームさん こんにちは。
鈴鹿は雪、自宅周辺でも冷たい風が吹いています。


SHIGEKIさん、こんにちは。
昨日は鈴鹿の沢に入っていましたが、上の方は残雪が残っていて、しかも強風で、濡れた体で震え上がっていました。もう沢登りもおしまいかな。
といいながら、雪沢なんてへんてこな名前をつける変態と付き合ってますんで、まだしばらく沢納めになりそうにありません :mrgreen:


そんな谷があったんですね~ 
立間戸谷は10数年前からずーと行きたくて行けていない目標の谷です。


意外といい谷だったですね。今度はもう少し暖かい時期に行きたいなあ。

賑やか、華やかな沢歩き!!楽しそうですね。
大昔、前世紀になりますが、鈴ハイの方に神崎川でお世話になりました。


女性がいると華やぐのはどこでも同じ。まあ、世の中は男と女で成り立ってますから。

画像を拝見する限り、下りの沢の方が美しそうですね。
おっしゃるとおり、反対回りで、歩いてみたいものですね。
ま、その前に立間戸に行かねば・・・


以前、中の谷から入って稜線を越えて立間戸に行きました。いいとこ取りのコースでよかったです。もちろん、沢泊です。
立間戸もいいですね。


軽傷とはいえ、ショックでしょう。その後溯行できてよかったですね。

上りだったら引き返していたかも。下りでよかったです。

鈴鹿はもう、冬になってます。今年も沢、不完全燃焼で終わりそうですわ。

私もSHIGEKIさんと同年代ですが、そろそろ癒し渓専門になろうかなと思ったりしています。
                         @シュークリーム@
シュークリーム
記事: 2060
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【南紀】鈴ハイと行く滝となめの競演 天瀬谷

投稿記事 by シュークリーム »

わりばしさん、昨日はお世話さんでしたm(__)m。

すごい秘密兵器ですねえ。
食べてみたい・・・


まるちゃんじゃなくて、まるちゃんの料理の方ね。

日本語が難しすぎます。
形容詞と形容動詞の使い分けなんか最後まで残りますからねえ。


でも、こっちがしゃべることは難しい日本語でもちゃんと理解していますね。
今度会ったら彼女の考えていることなんかもっと聞き出してみよう。


浣腸型の石垣ですか?

いや、浣腸型ではなかったですねえ。
でも、石垣はしっかりしていました。


「なおちゃん怖がりになったねえ」と私。
「うん、ちょっと大人になったのよ」となおちゃん。

女は奥が深い。 :mrgreen:


やっぱ、男だけの沢よりは女がいた方がいいなあ。
                         @シュークリーム@
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