【鈴鹿南部】能登ヶ峰・横谷山・サクラグチ-ぐるりと周回

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kitayama-walk
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登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
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【鈴鹿南部】能登ヶ峰・横谷山・サクラグチ-ぐるりと周回

投稿記事 by kitayama-walk »

【日 付】 2012年4月1日(日曜)
【天 候】 曇り時々雪後晴れ
【山 域】 鈴鹿南部
【メンバー】 単独行
【コース】  8:30うぐい川公園-8:50登山口-9:30能登ヶ峰-9:55鹿の楽園-10:15P696-10:30田村川下降口
       -11:40カタコシ峠-12:10横谷山(昼食)12:55-13:25崩壊地-13:45P889-13:55サクラグチ
       -14:20P891-14:55P789-15:45林道出合-14:15うぐい川公園

 仙ヶ岳の西南にほぼ並行して北東から西南に走る3つの尾根があります。①御所平のある県境稜線、②田村川を
隔てて能登ヶ峰から横谷山に続く尾根、③鯎川を挟んでサクラグチから鮎河集落に落ちる尾根です。この3つの尾根
を組み合わせて周回することができることに以前から気づいていました。2008/4/28に②と③を組み合わせて鮎河-
能登ヶ峰-横谷山-サクラグチ-鮎河と周回し、2008/11/23には①と②を組み合わせて黒滝-能登ヶ峰-仙ヶ岳
-ベンケイ-黒滝と周回したことがあります。今回は、①と③を組み合わせてと考えたのですが、前週に①を歩いて
いることから、4年ぶりに再び②と③の組み合わせで歩いてみることにしました。
本日のコース軌跡
本日のコース軌跡
 鮎河にあるうぐい川公園にある駐車場に車を駐め、鯎(うぐい)川に沿って桜並木があり、間もなく開花の頃を迎える
とたくさんの花見客が押し寄せるだろうと思いながら、左岸にある舗装道路を東に向かって進みます。道路は右に折
れると、すぐに地道になっている林道一倉線に入ります。この林道は少しずつ登っていますが、それほど傾斜がない
ので楽に進んでいくことができます。15分ほどで右手にガードレースの途切れたところに登山口があります。とはいっ
ても、標識があるわけではなく、2、3つのテープが目印になっています。最初、杉の植林の中を大きくジグザグを切っ
たかと思うと、次は小さくなり堀状になった登山道を進みます。鹿除けネットに突き当たると、右折してネット沿いに進
むと尾根に乗ってくるので尾根芯を外さないように進みます。やがて傾斜が緩やかになると、一旦下って登り返したと
ころが能登ヶ峰の山頂でした。山名プレートと三等三角点(点名:野登ヶ峰、標高759.68m)があるので山頂であるこ
とはすぐに分かりますが、植林の中なので展望は全くありません。

 能登ヶ峰からは北東に進路を取り、「鹿の楽園」への案内標識に従って緩やかに下っていきます。植林の中から抜け
出て、前方にはサクラグチから鮎河に走る尾根が見えてきます。やがて踏み跡はトラバースしながら緩やかに登ってい
きます。行く手には疎林と笹原にアセビの樹木が見えてきます。尾根の縁まで行くと、ベンケイから御所平に続く尾根と、
眼下には田村川林道が見えます。ここからは尾根縁沿いに歩くことになります。すぐに草原にアセビが点在する鹿の楽
園に出てきます。斜面には鹿道の筋が幾本かついています。ここは緩く下って登り返しますが、右手はガレ場で切れ落
ちているので注意を要します。
鹿の楽園には幾筋かの獣道があります
鹿の楽園には幾筋かの獣道があります
 鹿の楽園を通過すると、樹林の中に入り、木の根を這うような尾根を急降下していきます。鞍部に下ると、今度は自然
林の中を登り、笹原の中にアセビが点在するようなところを緩く登り返していきます。特に登山道があるわけではないの
で適当に歩くことができます。P696を通過すると、再び、鹿の楽園と同じような、笹地の草原の所に出てきて、ゆっくりと
下っていきます。このあたりは山腹を歩くような感じになっていますが、P696とP758の中間の小ピークの山腹に田村川
林道への下降口があります。ここには錆びたドラム缶が放置してあるので目印になります。

 P758は巻いて進みますが、その後尾根道を急降下していくことになります。左手には植林になっていますが、古い鹿
除けネットが出てきます。尾根を忠実に進むことになりますが、比較的歩きやすい尾根道になっています。やがて前方
に横谷山が見えるようになってきたら、木の根の這うようなヤセ尾根を通過し、明るい鞍部に降りてきます。ここがカタコ
シ(肩越)峠です。ここから東に少し下ると田村川林道に降りることができます。さて、ここから横谷山へは急登になって
います。前回もこの登りが最難関でした。特に登山道があるわけではありませんが、植林と自然林の境目あたりを急登
していきます。所々にテープがあるので、ここを登っていくことに間違いないと思います。20分ほどヒイヒイ言いながら登
っていくと、傾斜も緩くなってきました。山頂かなと思うとそうではなく、緩い坂道ながら10分ほど登るとようやく横谷山
(873m)に着きました。この山頂も展望がありませんが、ここでランチタイムにしました。

 横谷山山頂からは、猪足谷林道に下る道もありますが、尾根に沿って進みます。すでに正午を回っており、青空が出
てくるようになり、天候が回復してきました。尾根は小さなアップダウンを繰り返しており、時折左手の樹間から歩いて
きた尾根やその向こうに御所平の尾根などが見えたりします。左に大きくカーブしてから植林や自然林の中を直進して
いくと疎林の中に入っていきます。この疎林を抜けると前方の眺望がぱっと開けてきます。ここ大崩壊地になっていて、
コンクリートで養生がしてあります。ここからは、御在所岳、鎌ヶ岳、宮指路岳、仙ヶ岳から御所平に続く山並みを眺望
することができます。
大崩壊地からの展望
大崩壊地からの展望
 この大崩壊地を直進してしまうと、鯎川上流に下ってしまうので、ここでは右に直角に曲がって下っていきます。左が
植林、右が自然林の尾根を緩く登りながら進むとP889を通過します。そして、尾根が幅広くなってきたところを登ってい
くと平坦な地形になってきて、ヌタ場があり、その先にサクラグチの三角点(点名:大河原、標高918.85m)がありました。
この三角点は比較的新しいものだったので調べてみると、もともとM23.6.2に設置されたのが、H7.8.23に再設置された
ていることがわかりました。サクラグチの山頂も眺望はありません。

 サクラグチ山頂からは左手方向に尾根を進みます。踏み跡ははっきりとしておりアセビの群生が所々にあります。右手
には樹間から野洲川ダムが見えています。やがて西峰(P891)と書かれた標識が目に付きます。このあたりから、綿向
山や雨乞岳の姿が見えるのですが、今日は綿向山にはガスがかかって見えません。さらに樹林のトンネルのある尾根
道を進むと、伐採地に出てきました。ここにはネットが張ってありますが、その向こうには仙ヶ岳からベンケイへの尾根と
今日歩いてきた能登ヶ峰からの横谷山への尾根が重なって見えています。
西峰(P891)からの眺望
西峰(P891)からの眺望
伐採地からの眺望
伐採地からの眺望
 さらに進むとP789にやってきますが、ここは左が大ガレになっていて、東側の眺望がよいところです。「鮎小PTA親子
登山記念2009.10.24」と書かれて標識が立っていました。この先で直進しないように気をつけ左に寄ってガレ縁を進み
ます。やがて右手に鹿除けネットが出てくるので、これに沿って下ります。そしてテープの目印あるところで、ネットと別れ
て左に進みます。すると、先ほどと同じ「鮎小PTA親子登山記念2009.10.24」の標識に出会います。それから先は踏み
跡も不鮮明になってきて、ヤブこぎになってしまいますが、少し辛抱すると、植林の中で出てきて左に寄りながら下ると
ポンと林道終点に出てきました。あとは林道歩きをして鮎河の集落に戻ってきました。
written by kitayama-walk
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通風山
管理人
記事: 942
登録日時: 2011年2月11日(金) 08:12
お住まい: 愛知県常滑市

Re: 【鈴鹿南部】能登ヶ峰・横谷山・サクラグチ-ぐるりと周回

投稿記事 by 通風山 »

kitayama-walkさん、おはようございます。

連休谷間の仕事の合間でのレスです。 :D
この周回コースは机上では何度も考えていましたが、十年近くほうったらかしになってます。
というのも一度ウグイ川沿いに能登が峰を目指したとたんに、獣よけのフェンスに突き当たり、扉が施錠されてなおかつ田んぼのあぜ道につながれた番犬に威嚇され、その吠えようといったらすざまじいばかりで、ほうほうのていで逃げてきました。
結局車に戻って、地図でルート変更して、そこから移動して、黒滝から入山して能登が峰~鹿遊びで田村川林道に降りてきちゃいました。

僕が鹿遊びに行ったころは鈴鹿の笹がまだまだ元気のいい頃で、笹コギで大変でした。
kitayama-walkさんが写真を撮ったあたりからの眺めは、背丈ほどの笹の斜面を鹿が群れを成して、ザザッ、ザザッと駆け上がっていき、まさに「鹿の楽園」そのものでした。
今はここも笹が枯れてしまいましたね。
ウグイ川の源頭あたりの雰囲気はどうでしたか?これからだと水をたくさん持たないといけませんね。

つう
通風山
シュークリーム
記事: 2065
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【鈴鹿南部】能登ヶ峰・横谷山・サクラグチ-ぐるりと周回

投稿記事 by シュークリーム »

kitayama-walkさん,こんにちは.
あのあたり,私の家からも比較的近いのですが,行ったことがなくて地図を片手に読ませていただきました.これまでに鈴鹿の主要ルートはほぼ歩きつくしてしまったので,あまり人が歩かないようなマイナールートをのんびり歩いてみたいと思っていたところです.
kitayama-walkさんのルート図は,見やすくて時々参考にさせていただいています.また機会があったら歩いてみようと思っています ;)
                         @シュークリーム@
kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
お住まい: 京都市中京区
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Re: 【鈴鹿南部】能登ヶ峰・横谷山・サクラグチ-ぐるりと周回

投稿記事 by kitayama-walk »

 通風山さん、こんにちは。

> この周回コースは机上では何度も考えていましたが、十年近くほうったらかしになってます。

 やはり、みんな同じようなことを考えているのですね。地形図を見ていると、どの尾根が歩きやすいか、どこから取り
付いてどこに下るかなどと、机上登山をしているものですよね。

> というのも一度ウグイ川沿いに能登が峰を目指したとたんに、獣よけのフェンスに突き当たり、扉が施錠されてなお
> かつ田んぼのあぜ道につながれた番犬に威嚇され、その吠えようといったらすざまじいばかりで、這這の体で逃げ
> てきました。


 なるほど、今も獣避けのフェンスはありますが、林道には扉などはないので、難なく入っていくことができます。この
前行ったときは、犬はいませんでしたが、林道入口付近に猿どもが群れていました。でも数匹程度だったので、こちら
が近づくと山中に逃げて行ってしまいました。
林道入口
林道入口
> 結局車に戻って、地図でルート変更して、そこから移動して、黒滝から入山して能登が峰~鹿遊びで田村川林道
> に降りてきちゃいました。


 なるほど。私も、以前に黒滝から能登ヶ峰に登り、鹿の楽園、田村川下降点と歩き、一旦田村川林道に下ってから
再び割谷を遡行して御所平-ベンケイ-黒滝と周回したことがあります。
田村川下降点(朽ちたドラム缶があります)
田村川下降点(朽ちたドラム缶があります)
> 僕が鹿遊びに行ったころは鈴鹿の笹がまだまだ元気のいい頃で、笹コギで大変でした。背丈ほどの笹の斜面を鹿
> が群れを成して、ザザッ、ザザッと駆け上がっていき、まさに「鹿の楽園」そのものでした。


 そんな時代もあったのですね。イブネのことも同じように、昔は背丈を越すササが多い茂っていて歩くのが大変だった
と聞かされていますが、鹿の楽園も同じような状態だったのですね。ササがあるからこそ鹿が集まってきて「鹿の楽園」
だったのですね。「今は昔」なんですねぇ。
反対尾根から見た鹿の楽園
反対尾根から見た鹿の楽園

 
written by kitayama-walk
kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
お住まい: 京都市中京区
連絡する:

Re: 【鈴鹿南部】能登ヶ峰・横谷山・サクラグチ-ぐるりと周回

投稿記事 by kitayama-walk »

 シュークリームさん、こんにちは。

> これまでに鈴鹿の主要ルートはほぼ歩きつくしてしまったので,あまり人が歩かないようなマイナールートをのんびり
> 歩いてみたいと思っていたところです。


 そうですね。シュークリームさんはかなり鈴鹿を歩かれているようですからね。このGW前半も鈴鹿山脈北半分の縦走
だったんですね。鈴鹿山脈の縦走というと、私は、北は霊仙山、南は油日岳と考えているのですが、まだ完全踏破して
いません。谷山-五僧峠と治田峠-銚子岳の2区間が未踏になっています。鈴鹿も間もなくヤマビルがお出ましになる
頃なので5月いっぱいかなと思っています。

> kitayama-walkさんのルート図は,見やすくて時々参考にさせていただいています。また機会があったら歩いてみよう
> と思っています 。


 ありがとうございます。ルート図(GPS軌跡)はできるだけ載せるようにしています。今のGPSは感度もよく誤差はほとん
どないので信頼性があります。このやぶこぎネットでも、歩いたGP軌跡をアップしてもらえると参考になるのですが。
2つの稜線が重なり合っています
2つの稜線が重なり合っています
written by kitayama-walk
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