【両白山地】笈ヶ岳(1841.4m)-登山道がない残雪期に登る秘境の峰

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kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
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【両白山地】笈ヶ岳(1841.4m)-登山道がない残雪期に登る秘境の峰

投稿記事 by kitayama-walk »

【日 付】 2012年4月14~15日(土・日)
【天 候】 14日小雨後曇り後晴れ 15日晴れ
【山 域】 両白山地
【メンバー】 N野、A房、T野、kitayama-walk
【コース】 14日:900一里野温泉スキー場-925中宮発電所-1010貯水池-1145カンタの山-1245山毛欅尾山1315
          1405P1271-1445P1312-1515P1418-1525幕営地
      15日:500幕営地-600冬瓜山-640シリタカ山-700P1640-740岩底谷の頭(県境稜線)-810小笈-
          825笈ヶ岳845-850小笈-940P1640-1040冬瓜平-1110幕営地1200-1210P1418-1230P1312
          1305P1271-1420山毛欅尾山-1450カンタの山-1535貯水池-1555中宮発電所-1625一里野温
          泉スキー場


 山好きの人なら笈ヶ岳(おいずるがたけ)の名前を一度は聞いたことがあると思います。白山の北方、石川・富山・岐阜の
県境に位置する標高1841.4mの名峰です。この山が山好きの人に知られるのは、日本二百名山の中でも唯一登山道がな
い山(つまりヤブ山)であり、残雪期にしか登ることができず(厳冬期は雪が深くて登山不能)、しかも歩き距離が長く、登山
困難な山と言われているからです。
 
 深田久弥の日本百名山の「後記」には、「北陸では白山山脈の笈ヶ岳か大笠山を是非入れるつもりであった。これは私の
ふるさとの山としての身贔屓ばかりではなく、こんな隠れた立派な山があることを世に吹聴したかった。しかしまだ登頂の機
会を得ないので遺憾にも割愛した。」と書かれています(昭和39年5月)。

 いくつかの登山ルートがあるようですが、最もポピュラーなのは中宮から山毛欅尾山経由の尾根ルートです。最近は中宮
温泉からジライ谷とシリタカ谷の間の尾根を急登する日帰りコース(自然保護センター駐車場から出発)もあるようですが、
往復11~12時間以上かかるという超ハードコースになっています。しかし、この時期はまだ白山スーパー林道が中宮温泉
まで開通していないので(ゲートから自然保護センターまで徒歩1時間ほどかかる)、ジライ谷とシリタカ谷の間の尾根コース
は無理と判断し、それならテント泊とし、山毛欅尾山経由の尾根コースを選択することにしました。

<長くなるので初日の行動は割愛します-初日は、冬瓜(かもうり)山と冬瓜平との分岐点付近に幕営しました>

 3:30ちょうどに起床。外はまだ暗い。ゆっくりと朝食を摂り、身支度を整えて、5:00ちょうどに出発です。
 まずは冬瓜山(1627.9m)に登っていきます。早朝で冷え込んでいるので最初からアイゼンを装着して歩くと、雪面に爪が
食い込んで軽快に登っていくことができます。すぐに右手に白山の高峰群が白い雪をかぶって姿を現します。そして、遠くか
ら太陽の光を浴びて、白い山が輝いてきます。神々しい白山の姿を目の前にすることができて感動します。

 どんどん登っていくと、雪のついていない急登の斜面にやってきました。冬瓜山直下の急登としてネットで紹介されている
箇所です。ここにはロープが設置してありますが、木の根や枝をつかんで強引によじり登っていきます。ここはさほど難なく
通過することができました。次にやってきたのは冬瓜山手前にあるナイフリッジです。ここもネットで写真が紹介されていま
すが、今日の光景はそれとは違っていました。左右が切れ落ちている岩尾根の上に雪がてんこ盛りになっていて、本当に
馬の背のようになっています。この背から滑落したらお陀仏なので正直ビビりました。足が竦みました。二本足で歩くことが
できず、馬の背に跨がるように四つん這いになって、アイゼンで一足一足雪面に蹴り込み、ピッケルを深く突き刺しながら、
ようやく通過することができます。距離にすると20mほどの短いものですが、本当に怖かったです。
本当に怖かったビビリのナイフリッジ通過
本当に怖かったビビリのナイフリッジ通過
 ナイフリッジを越えると、冬瓜山の山頂に着いて一安心です。前方には、笈ヶ岳と大笠山が並んで大きく聳え立っています。
ピラミダルな笈ヶ岳とどっしりとした大笠山は対照的です。ここからは一旦下りとなり、鞍部から再び登り返しとなります。比較
的緩やかな登りになっていますが、右側に大きな雪庇になっているところがあるので踏み抜かないように注意を要します。次
第に高みに上がっていくと、シリタカ山(1699m)の頂上に着きました。ここは笈ヶ岳と大笠山の展望台になっており、また振り
返ると白山も雄姿を見せており、その間には籾糠山、猿ヶ馬場山、三方岩岳、野谷荘司山、妙法山、三方崩山、奥三方岳、
間名古の頭などの加越山地の山々がぐるりと丸見えになっています(すごい!)。
シリタカ山付近からの白山高峰群
シリタカ山付近からの白山高峰群
シリタカ山から笈ヶ岳と小笈(右)を眺望しています
シリタカ山から笈ヶ岳と小笈(右)を眺望しています
 シリタカ山からは、笈ヶ岳に向かう稜線を見渡すことができますが、まだ結構距離があります。しかも、一旦下ってからの県境
稜線への登り返しが待っていますので、まだまだ頑張らないといけません。まずはP1640までゆっくりと下り、そこから鞍部に急
降下していきます。先行するトレースがなく、ツボ足で膝下くらいの沈み込みなので、まだ快適に歩くことができます。鞍部からは
右に雪庇が出ているので注意しながら登っていきますが、県境稜線の手前で少し左に巻くようにして稜線上の岩底(かまそこ)
谷の頭に出てきます。県境稜線上は幅広になっていますが、最初は岐阜県寄りに雪庇に注意しながら小笈を向かって登ってい
きます。白い雪に覆われた小笈が青い空をバックにきれいです。小笈を越えてもう一度小さく下り、緩やかに登り返すと、ようやく
笈ヶ岳の山頂に到着しました(8:25)。幕営地を出発してから約3時間半かかりましたが、バージンスノーの雪面にトレースを残し
ながら、ガシガシと歩みを刻んでいくことはひとつの快感です。今日は昨日と打って変わって、快晴の下、冷え込んで雪面が適度
に固まっていて、しかもトレースのないバージンスノー、眺望も抜群でいうことはありません。こんなコンディションの下で秘境の峰
笈ヶ岳に登山することができ、山の神様に感謝です。
小笈から笈ヶ岳と大笠山(右)を眺望しています
小笈から笈ヶ岳と大笠山(右)を眺望しています
笈ヶ岳山頂から白山を望む
笈ヶ岳山頂から白山を望む
 笈ヶ岳の山頂付近だけは雪が少なくヤブが出ていましたが、山頂には平成10年地元の山岳会が設置した木製の標柱と小さな
石柱がありました。三角点は雪の下に埋まっていたと思いますが、もう少し探せば掘り出せたかも知れません。それから小さな祠
があり、中に地蔵が祀られていました。深田久弥の前述書には「明治38年(1905年)の夏、参謀本部陸地測量部員が、土地の人
7人を山案内として連れ、三角点を設けるため笈岳に登った。すると前人未踏と思われていたその頂上に、経筒2個、和鏡、太刀、
黄金仏、木仏、やじり、法螺貝などを発見した。」と紹介されています。木村大作監督の映画「剱岳点の記」で有名になった明治の
測量官柴崎芳太郎も陸軍参謀本部陸地測量部に属しており、明治40年(1907年)7月13日困難に打ち勝って前人未踏と信じられ
ていた剱岳の登頂に成功しますが、山頂で錫杖頭と鉄剣を発見したことを思い浮かべました。笈ヶ岳で発見された経筒のひとつに
は「武州大田庄、光福寺住僧実栄、奉納大乗妙典六十六内一部」と刻んであり、永正15年(1518年)の年号が入っていたと言いま
すので、古来から笈ヶ岳は白山遙拝の山であったことが窺えます。

 さて、名残惜しいのですが、あまり時間がないので20分ほどの滞在時間で下山することにしました。P1640まではピストンですが、
シリタカ山から先にある、あのナイフリッジの通過はもうごめんなので、P1640からシリタカ山の北側の斜面をトラバースしながら下り、
冬瓜平経由で幕営地に戻ることにしました。この斜面はかなり急になっていて、どんどんと下っていきます。途中で何か所かデブリの
跡がありましたが、特に問題はありません。冬瓜平に近づくにつれてブナの林が目立つようになり、その中にはダケカンバの樹も混じ
っています。一旦鞍部に下ると登り返して行きます。やがて右手にブナの林立する平坦なところがありましたが、ここが冬瓜平と呼ば
れる幕営適地とされるところと思われます。さらにトラバース気味に登っていくと幕営地に戻ってきました(11:15)。笈ヶ岳までの往復
に6時間ほどかかったことになります。

 幕営地に戻ってきて昼食を摂り、テントを撤収して帰り支度をします。正午ちょうどに出発です。今日はまだまだ天気がよく暑いので
半袖のTシャツ1枚でも歩くことができるほどです。しかし、今日は朝食も昼食もあまり食べなかったことからシャリバテ気味になってし
まい、重いザックを担いでの下山も苦しい。山毛欅尾山まではアップダウンを繰り返す尾根ですが、P1271から山毛欅尾山までが長く
感じられました。山毛欅尾山からはもう下りのみなので、雪に足を取られて何回か転倒しながらも、どんどんと下っていきました。今日
の下りでは、単独行男性2人と6人グループに出会いましたが、いずれも中宮発電所からやってきたようでした。貯水池から中宮発電
所までの長い階段の下りは疲れましたが、16:25にようやく無事に一里野温泉スキー場まで戻ってくることができました。
最後に編集したユーザー kitayama-walk [ 2012年4月19日(木) 13:05 ], 累計 2 回
written by kitayama-walk
たんぽぽ
記事: 709
登録日時: 2011年2月20日(日) 11:54

Re: 【両白山地】笈ヶ岳(1841.4m)-登山道がない残雪期に登る秘境の峰

投稿記事 by たんぽぽ »

kitayama-walkさん、こんばんは。

【日 付】 2012年4月14~15日(土・日)
【天 候】 14日小雨後曇り 15日晴れ
【山 域】 両白山地
【メンバー】 N野、A房、T野、kitayama-walk
【コース】 14日:900一里野温泉スキー場-925中宮発電所-1010貯水池-1145カンタの山-1245山毛欅尾山1315
          1405P1271-1445P1312-1515P1418-1525幕営地
      15日:500幕営地-600冬瓜山-640シリタカ山-700P1640-740岩底谷の頭(県境稜線)-810小笈-
          825笈ヶ岳845-850小笈-940P1640-1040冬瓜平-1110幕営地1200-1210P1418-1230P1312
          1305P1271-1420山毛欅尾山-1450カンタの山-1535貯水池-1555中宮発電所-1625一里野温
          泉スキー場

同じ日にすぐ近くにいても挫折組のヘンタイコンプレックスとえらい違った山行ですね。

 3:30ちょうどに起床。外はまだ暗い。ゆっくりと朝食を摂り、身支度を整えて、5:00ちょうどに出発です。
 まずは冬瓜山(1627.9m)に登っていきます。早朝で冷え込んでいるので最初からアイゼンを装着して歩くと、雪面に爪が
食い込んで軽快に登っていくことができます。

これは大事なことですね、朝日が当たると雪はすぐに緩んで余計なエネルギーを使います。

次にやってきたのは冬瓜山手前にあるナイフリッジです。
よくもこんなに尖ったもんですね~
天狗さまが研いでるんでしょうか。

 笈ヶ岳の山頂付近だけは雪が少なくヤブが出ていましたが、山頂には平成10年地元の山岳会が設置した木製の標柱と小さな
石柱がありました。

この大雪の中で山頂部や西面の雪の少なさには驚きます。

三角点は雪の下に埋まっていたと思いますが、もう少し探せば掘り出せたかも知れません。
掘り出すとステンレスの玉手箱が見えてきますよ。
中にはどんなお宝が・・・

山毛欅尾山からはもう下りのみなので、雪に足を取られて何回か転倒しながらも、どんどんと下っていきました。今日
の下りでは、単独行男性2人と6人グループに出会いましたが、いずれも中宮発電所からやってきたようでした。貯水池から中宮発電
所までの長い階段の下りは疲れましたが、16:25にようやく無事に一里野温泉スキー場まで戻ってくることができました。

お疲れさまでした。
笈詣で大混雑するGW前にお参りできてよかったですね。
笈一態
笈一態
笈二態
笈二態
笈三態
笈三態
越前

Re: 【両白山地】笈ヶ岳(1841.4m)-登山道がない残雪期に登る秘境の峰

投稿記事 by 越前 »

kitayama-walkさん、今晩は。
初めての書き込みです。よろしくお願いいたします。

「すげー!!」
思わず声を上げてしまいました、なんと見事なナイフリッジでしょう。よくもまあここを、それも早朝から渡る気になりましたね?
私も五年前の四月の同じ日、二つのパーティが断念して引き返した後で期待したトレースのない状態、kitayama-walkさんと同じ方法でなんとかおっかなびっくり渡りました。
只、寡雪の年で足下の岩が露出した状態であり帰りだったので雪も腐っていました。引っ張り出してきた写真を見比べてみると差は歴然!私なんかより相当に怖い思いをされたことでしょうね。

さて実は私、【カッちゃん】さんから紹介されて訪問をさせていただきました。
【越前】といいます。
上谷山山頂で挨拶させていただいた者です。
kitayama-walkさんの精力的且つ魅力的な山行の数々、ブログの方も含めて読み逃げのつもりだったのですが、程度の差はあれども写真では伝えきれない、同じナイフリッジの恐怖感を共有した者として名乗りを上げさせていただくことにしました。
これからも遊びに来させていただきますのでよろしくお願いいたします。

尚、稚拙ながら私もブログをやっております。リンクを貼る、というのが私にはできないのですが、
余呉トレイルブログのコメント欄の、私の名前から入ってこれるようです。もしよろしければ・・・・。
kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
お住まい: 京都市中京区
連絡する:

Re: 【両白山地】笈ヶ岳(1841.4m)-登山道がない残雪期に登る秘境の峰

投稿記事 by kitayama-walk »

 たんぽぽさん、おばんです。

> 同じ日にすぐ近くにいても挫折組のヘンタイコンプレックスとえらい違った山行ですね。

 たんぽぽさんは、4/8には笈ヶ岳の北方にある奈良岳にアタックしていたんですね。奇遇でした。

> 朝日が当たると雪はすぐに緩んで余計なエネルギーを使います。

 そうなんですよね。この日も5時から歩き始めたのですが、笈ヶ岳山頂までは雪も締まっていて歩き易かったです。
しかし、9時を過ぎるともう雪が腐ってきて、沈み込みも激しくなり、体力を消耗しました。

> よくもこんなに尖ったもんですね~。天狗さまが研いでるんでしょうか。

 この冬瓜山手前のナイフリッジは、事前にHPでも見ていたのですが、こんなに雪が積もって盛り上がっている写真
はありませんでした。雪が柔らかいなら足場が容易に作れるのですが、固いものだから足場を作るのに苦労します。
左右の切れ落ちている高さもかなりあり、滑落したら命がないと思うと、チビリそうになりました。本当に怖かったんだ
から。ぼっけえ、きょうてえ!(岡山地方の方言)

 でも、こんなナイフリッジでも、ちゃんと二本足で通過する人もいます。バランスがよいのと、高所に対する恐怖心が
ないのでしょうね。 :lol:
恐怖のナイフリッジを平気で渡る人がいます
恐怖のナイフリッジを平気で渡る人がいます
> 掘り出すとステンレスの玉手箱が見えてきますよ。中にはどんなお宝が・・・

 標柱の横にステンレスの鍋がありました。蓋を取って中を見ませんでしたが、多分、登頂者が書くノートなんかが入
っていたんじゃないのでしょうか。
written by kitayama-walk
落第忍者
記事: 1229
登録日時: 2011年2月20日(日) 15:31
お住まい: 三重県伊賀市
連絡する:

Re: 【両白山地】笈ヶ岳(1841.4m)-登山道がない残雪期に登る秘境の峰

投稿記事 by 落第忍者 »

kitayama-walkさん、おはようございます。

温泉玉子さんの掲示板で笈ヶ岳へ行くと書かれていましたので、この時期に何処から歩かれるんだろうと思っていました。
山毛欅尾山経由でテント泊という手がありましたね。
私は駆け出しの頃ジライ谷左岸尾根を歩いた口ですが、あまりの厳しさにヘロヘロで小笈までしか達していません。
その時も一里野ゲートは閉まっていましたので、中宮自然保護センターまで歩きましたが、帰りはもう真っ暗でかなり辛かったことを憶えています。
あのナイフリッジに雪がついているとこんなに怖そうなところになるのですね。
雪のないナイフリッジ
雪のないナイフリッジ
私たちが歩いたコースもイワウチワ・カタクリ・キクザキイチゲの大群生地でしたが、山毛欅尾山辺りの花は未だ雪の下でしたか?
カタクリの群生
カタクリの群生
もう一度挑戦して登頂を果たしたいとは思っていますが、何時のことになりますやら・・・

http://ict.easymyweb.jp/member/rakudai- ... c_id=17780
落第忍者
kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
お住まい: 京都市中京区
連絡する:

Re: 【両白山地】笈ヶ岳(1841.4m)-登山道がない残雪期に登る秘境の峰

投稿記事 by kitayama-walk »

> 初めての書き込みです。私、【カッちゃん】さんから紹介されて訪問をさせていただきました。
> 【越前】といいます。上谷山山頂で挨拶させていただいた者です。よろしくお願いいたします。


 初めまして、越前さん。こちらこそよろしくお願いします。
 4/8に上谷山の山頂でお目にかかった方でしたか。あのときは、正午少し前でしたね。私とbiwacoさんが二人で
ランチタイムをしていたところに、栃ノ木峠からやってきたと言われたので、びっくりしました。何とも健脚な方がおられ
るなと感心しました。でも、どこに下るかまでは聞きそびれてしましました。何でも広野に下りられたとか。下山後の足
取りはどうされたのでしょうか?
上谷山から越美国境の山並みから横山岳まで眺望しています
上谷山から越美国境の山並みから横山岳まで眺望しています
 あのとき、山頂には男性の単独行者がふたりおられたと思います。ひとりは、武生から愛犬(柴犬)を連れて登って
こられた方で、もう一人は、「お山の神様ARIがとう」のARIさんです。この日は、一日中晴天が続き、雪の量質とも
スノーシューハイクにはもってこいの日和でしたね。まさに、お山の神様、ありがとうでした。

> 「すげー!!」 思わず声を上げてしまいました、なんと見事なナイフリッジでしょう。よくもまあここを、
> それも早朝から渡る気になりましたね? 私も5年前の4月の同じ日、二つのパーティが断念して引き返した後で期待
> したトレースのない状態、kitayama-walkさんと同じ方法でなんとかおっかなびっくり渡りました。
> ただ、寡雪の年で足下の岩が露出した状態であり帰りだったので雪も腐っていました。引っ張り出してきた写真を見
> 比べてみると差は歴然!私なんかより相当に怖い思いをされたことでしょうね。


 実を言うと、4人パーティーのうち、先頭二人がスイスイと二本足で通過してしまい、後に残された私を含めた二人がお
っかなびっくり状態でした。でも、ここを通過しないと笈ヶ岳に行けないので、ロープを出してもらおうかと思いましたが、
馬の背に跨がるようにして、四つん這いで這って何とか通過することができました。事前にHPの写真で見た光景と全く
異なっていたのでびっくりしましたよ。今年は例年より雪がまだ多く、早朝で雪面が斜めに固まっていたので難儀しました。
恐怖のナイフリッジを這いながら通過しています
恐怖のナイフリッジを這いながら通過しています
> kitayama-walkさんの精力的且つ魅力的な山行の数々、ブログの方も含めて読み逃げのつもりだったのですが、程度
> の差はあれども写真では伝えきれない、同じナイフリッジの恐怖感を共有した者として名乗りを上げさせていただくこと
> にしました。これからも遊びに来させていただきますのでよろしくお願いいたします。


 それはまた光栄です。同じ恐怖感を共有したというところがいいですね。でも、また味わいたくないのですが :oops:
 もちろん、これからも情報交換をどんどんさせていただきたいと思います。越前さんのブログもすぐに入っていけました
ので、早速コメントさせていただきました。
written by kitayama-walk
kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
お住まい: 京都市中京区
連絡する:

Re: 【両白山地】笈ヶ岳(1841.4m)-登山道がない残雪期に登る秘境の峰

投稿記事 by kitayama-walk »

> 温泉玉子さんの掲示板で笈ヶ岳へ行くと書かれていましたので、この時期に何処から歩かれるんだろうと思ってい
> ました。山毛欅尾山経由でテント泊という手がありましたね。


 落第忍者さん、こんにちは。
 温泉玉子さん(nakato932(くさつ)に改名されています)の掲示板に書き込みしていましたね。笈ヶ岳は二百名山なので、結構登られ
るようですが、ガイドブックには山毛欅尾山経由で冬瓜平でテント泊してピストンするコースが案内されています。ネットで調べたところ、
最近はジライ谷とシリタカ谷の間の尾根を急登する日帰りコースもかなり登られているようです。温泉忍者さんも、このコースを歩いたん
ですね。

 深田久弥の著書「百名山以外の名山50」には次のように記されています。
 「笈岳登山は多年の私の念願であった。しかしこの山には道がない。藪がひどいから残雪の頃を見計らって登るほかない。その残雪
も少し時期が早いと深くもぐるし、少しおくれると雪の消えた所に厄介な藪が出てくる。ちょうどいい時分というのはわずかである。今年
こそはと思いながら時期を失してしまう。それに山に明るい人の案内がいるし、雪上にテントを張って一晩過ごさねばならない。あれや
これや考えると、なかなか一筋縄ではいかぬ山である。しかしその念願をとうとう果たした。」
 深田は、昭和43年5月10~11日に、ジライ谷とシリタカ谷の間の尾根を急登し、快晴の下、笈ヶ岳の登頂を果たし、冬瓜平で幕営し、
翌日下山しています。

> 私は駆け出しの頃ジライ谷左岸尾根を歩いた口ですが、あまりの厳しさにヘロヘロで小笈までしか達していません。その時も一里野
> ゲートは閉まっていましたので、中宮自然保護センターまで歩きましたが、帰りはもう真っ暗でかなり辛かったことを憶えています。


 写真をみると、2009/4/18のようですね。中宮温泉のゲートが開く前ですね。とすると、ゲートから自然保護センターまで1時間ほど歩
いたのでしょうね。往復2時間プラスを考えると、13~14時間のコースになりますね。ヘロヘロになって小笈までしかいけなかったという
ことですが、どのあたりがしんどかったでしょうか。小笈から笈ヶ岳山頂まであとわずか、時間にはせいぜい10分程度だったと思うので
すが。。。
トレースのない県境尾根を小笈に向かっています
トレースのない県境尾根を小笈に向かっています
> 私たちが歩いたコースもイワウチワ・カタクリ・キクザキイチゲの大群生地でしたが、山毛欅尾山辺りの花は未だ雪の下でしたか?

 今年は雪が多いことと、少し登山時期としては早い(GWの頃が最適とされています)ことから、山毛欅尾山への尾根に取り付く貯水
池のところから雪がありました。山毛欅尾山への尾根にはカタクリの群生が見られるとガイドブックには書いてありましたが、それはGW
の頃のことでしょう。

> あのナイフリッジに雪がついているとこんなに怖そうなところになるのですね。

 そうなんですね。雪がなければ、そうでもないところだと思います。また、雪があっても、腐ってきておれば踏む固めることができるので、
さほど怖くないと思います。これは、当日、行きも帰りもナイフリッジを通過した若者に聞いた感想ですね。
恐怖のナイフリッジを平気で歩いている
恐怖のナイフリッジを平気で歩いている
written by kitayama-walk
アバター
山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【両白山地】笈ヶ岳(1841.4m)-登山道がない残雪期に登る秘境の峰

投稿記事 by 山日和 »

kitayama-walkさん、こんばんは。はじめましてですね。 :)

この山が山好きの人に知られるのは、日本二百名山の中でも唯一登山道がな
い山(つまりヤブ山)であり、残雪期にしか登ることができず(厳冬期は雪が深くて登山不能)、しかも歩き距離が長く、登山
困難な山と言われているからです。


こんな登り方もあります。ご参考まで。

viewtopic.php?f=4&t=454&p=3039&hilit=%E7%AC%88#p3039

しかしいい日に登られましたね。
素晴らしい展望と雪稜歩きを楽しまれたようで、うらやましい限りです。

                  山日和 

西尾根から望む笈
西尾根から望む笈
カッチャン
記事: 175
登録日時: 2011年11月25日(金) 07:56

Re: 【両白山地】笈ヶ岳(1841.4m)-登山道がない残雪期に登る秘境の峰

投稿記事 by カッチャン »

こんにちは、kitayamaさん。 :D

こちらのトピにはすごい方々がとぴついて、レスをあげてみえますね。

バリバリのアルピニストたんぽぽさん、とびぬけた体力・構想力(栃の木峠から横山岳までの県境稜線縦走を企ててみえた模様)の越前さん、科学忍者隊隊長の落第忍者さん、森羅万象津々浦々百戦錬磨山日和さん、そして疲れという二文字が辞書に無いkitayamaさん。
ここに、数々の修羅場をくぐりぬけてみえたふーさん、超人okuさんが加われば、超人的曲芸山行編隊ヤブーインパルス誕生じゃありませんか。 :shock:

夢が広がりますね。皆様のご活躍、期待申し上げております。

                                    カッチャン
biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【両白山地】笈ヶ岳(1841.4m)-登山道がない残雪期に登る秘境の峰

投稿記事 by biwaco »

kitaさん、こんにちは
上谷のあとはどこへやら? と思ってたら、なんと!(@_@;)
そうでしたか、上谷山は骨休めか足慣らしだったとか…。

なんやこれ! 私は手摺のない平均台は渡れマセン~(>_<)
こんなとこ跨いでたら、大事なところが擦り切れまっせ。
これ見ただけで、ゼッタイこんな山には行く気になれませんわ、ホンマ…。
と言いながら、行くかも…(行けるか!)
次にやってきたのは冬瓜山手前にあるナイフリッジです。ここもネットで写真が紹介されていますが、今日の光景はそれとは違っていました。左右が切れ落ちている岩尾根の上に雪がてんこ盛りになっていて、本当に馬の背のようになっています。この背から滑落したらお陀仏なので正直ビビりました。足が竦みました。二本足で歩くことができず、馬の背に跨がるように四つん這いになって、アイゼンで一足一足雪面に蹴り込み、ピッケルを深く突き刺しながら、ようやく通過することができます。距離にすると20mほどの短いものですが、本当に怖かったです。
kitaさんがビビるほどだから、biwa爺なら失禁間違い無しです。(>_<)
わざわざこんなルートを選ばんでも、迂回路はないんかいな?
それともスリルを楽しんでるだけかも…。
次第に高みに上がっていくと、シリタカ山(1699m)の頂上に着きました。ここは笈ヶ岳と大笠山の展望台になっており、また振り返ると白山も雄姿を見せており、その間には籾糠山、猿ヶ馬場山、三方岩岳、野谷荘司山、妙法山、三方崩山、奥三方岳、間名古の頭などの加越山地の山々がぐるりと丸見えになっています(すごい!)。
ショーウィンドウを覗くと新しいもんが欲しくなるんです。
「いいなー、ほしいなあ…」「着てみたいなー、食べたいなー」「逢いたいなー」
だから、あんまり見ん方がいいよ。人間、欲望には限りがない。抑制力、自制心、欲求制御能力…が問われます。
と、これらの片鱗も持ち合わせていない者の戯言ですが…。(~o~)
小笈を越えてもう一度小さく下り、緩やかに登り返すと、ようやく笈ヶ岳の山頂に到着しました(8:25)。幕営地を出発してから約3時間半かかりましたが、バージンスノーの雪面にトレースを残しながら、ガシガシと歩みを刻んでいくことはひとつの快感です。
今日は昨日と打って変わって、快晴の下、冷え込んで雪面が適度に固まっていて、しかもトレースのないバージンスノー、眺望も抜群でいうことはありません。こんなコンディションの下で秘境の峰笈ヶ岳に登山することができ、山の神様に感謝です。
3月の週末雨模様が一転の連続好天でしたね。
やはり、ARIさんに出会って、ご利益がもらえたんでしょうか?
三角点は雪の下に埋まっていたと思いますが、もう少し探せば掘り出せたかも知れません。
武生の人に柴犬くんを借りてきたら良かったですね。
ここ掘れワンワン! 大判小判が出てきたら、所有権は誰にあるんでしょう?
①埋めたお坊さんの末裔
②掘り出した柴犬の飼い主
③命令(教唆)したkitaさん
④笈ヶ岳の所有者(国?)
深田久弥の前述書には「明治38年(1905年)の夏、参謀本部陸地測量部員が、土地の人7人を山案内として連れ、三角点を設けるため笈岳に登った。すると前人未踏と思われていたその頂上に、経筒2個、和鏡、太刀、黄金仏、木仏、やじり、法螺貝などを発見した。」と紹介されています。
この発見物の場合はどうなったんでしょうね。
 さて、名残惜しいのですが、あまり時間がないので20分ほどの滞在時間で下山することにしました。P1640まではピストンですが、
シリタカ山から先にある、あのナイフリッジの通過はもうごめんなので、P1640からシリタカ山の北側の斜面をトラバースしながら下り、
冬瓜平経由で幕営地に戻ることにしました。
やっぱりなあ…、そのほうがいいね~。
ピストンで稜線を行こうといういう拘りマンはいませんでした?
冬瓜平に近づくにつれてブナの林が目立つようになり、その中にはダケカンバの樹も混じ
っています。一旦鞍部に下ると登り返して行きます。やがて右手にブナの林立する平坦なところがありましたが、ここが冬瓜平と呼ば
れる幕営適地とされるところと思われます。
ここにテント張ったら良かったのに?
笈ヶ岳にも近いだろうし…。
今日は朝食も昼食もあまり食べなかったことからシャリバテ気味になってしまい、重いザックを担いでの下山も苦しい。
山毛欅尾山まではアップダウンを繰り返す尾根ですが、P1271から山毛欅尾山までが長く感じられました。
貯水池から中宮発電所までの長い階段の下りは疲れましたが、16:25にようやく無事に一里野温泉スキー場まで戻ってくることができました。
両日とものロングラン、お疲れさまでした。
週末好天も先週で終り。今週はまた雨模様ですね。
GWはどうなるんでしょうか?

                    ~biwaco
kitayama-walk
記事: 719
登録日時: 2011年6月06日(月) 01:33
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Re: 【両白山地】笈ヶ岳(1841.4m)-登山道がない残雪期に登る秘境の峰

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> kitayama-walkさん、こんばんは。はじめましてですね。

 こちらこそ。最近やぶこぎネットにようやく慣れてきたところですので、どうかよろしくお願いします。
 biwacoさんから、導師として崇められている山日和さんの山行ぶりは、このネットで拝見させていただいております。

> こんな登り方もあります。ご参考まで。

 無雪期の笈ヶ岳登山ですね。さすがと感心させられました。人がいないときに、人が登らないコースで登るということ
でしょう。時速500mとは、ヤブこぎは相当なものだったのでしょうね :roll:
 
 私なんぞ、そうヤブこぎをしたことはありません。せいぜい、夜叉ヶ池から三国岳までのヤブこぎ程度ですから、まだ
まだ奥美濃周辺地域を徘徊するには10年ほど早いのかも知れません。これからもご指導のほどよろしくお願いします。

> いい日に登られましたね。素晴らしい展望と雪稜歩きを楽しまれたようで、うらやましい限りです。

 ありがとうございます。前の週の上谷山に続いて、たまたまいい日和に恵まれました。こんなときこそ、山にきてよか
ったと思う瞬間でもありますね。
P1626付近から白山とシリタカ山(右)を眺望しています
P1626付近から白山とシリタカ山(右)を眺望しています
 
written by kitayama-walk
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Re: 【両白山地】笈ヶ岳(1841.4m)-登山道がない残雪期に登る秘境の峰

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 カッチャン、こんばんは。
 先日の越前さんの情報ありがとうございました。越前さんからブログにコメントがありました。私も越前さんのブログに
コメントをさせていただきました。

> こちらのトピにはすごい方々がとぴついて、レスをあげてみえますね。
> バリバリのアルピニストたんぽぽさん、とびぬけた体力・構想力(栃の木峠から横山岳までの県境稜線縦走を企てて
> みえた模様)の越前さん、科学忍者隊隊長の落第忍者さん、森羅万象津々浦々百戦錬磨山日和さん、そして疲れと
> いう二文字が辞書に無いkitayamaさん。


 たんぽぽさん、越前さん、山日和さん、落第忍者さんについては、ご指摘のとおりと思います。このうち、落第忍者さん
と越前さんには山で出会っています。私については、疲れを知らないことはなく、先日の笈ヶ岳ではヘロヘロになってしま
いました。

> 数々の修羅場をくぐりぬけてみえたふーさん、超人okuさんが加われば、超人的曲芸山行編隊ヤブーインパルス誕生
> じゃありませんか。


 確かに、皆さん、個性のある岳人です。ふーさんはbiwacoさんのお友だち、okuさんは越前さんと並ぶ超人的岳人です
よね。いろいろと手解きをいただければと思っています。
笈ヶ岳から眺望した槍・穂
笈ヶ岳から眺望した槍・穂
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Re: 【両白山地】笈ヶ岳(1841.4m)-登山道がない残雪期に登る秘境の峰

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 うしうしbiwacoさーん、おばんでーす。

> 上谷のあとはどこへやら? と思ってたら、なんと! そうでしたか、上谷山は骨休めか足慣らしだったとか…。

 いえいえ、骨休め(足慣らし)なんてとんでもない。上谷山は快適に歩けて大満足でした。笈ヶ岳は2年越しのプラン
実行でした。一人でなら行けていませんね。でも、もしも次に行くならば、日帰りコースにチャレンジですね。
白山の高峰群のズームアップ
白山の高峰群のズームアップ
> なんやこれ! 私は手摺のない平均台は渡れマセン~(>_<) こんなとこ跨いでたら、大事なところが擦り切れまっせ。

 そう、手すりがありません。よっぽど、ロ、ロープなんて叫びたくなりましたが、そこは我慢(していい我慢)でした。でもね、
あのナイフリッジを見た瞬間、目が点になりました。ナイフリッジがあるとは聞いていたものの、こんな状態だとは思っても
見ませんでした。大事なところは擦れて、いい気持ちになるかも(チビリそうなのに、どんないい気持ちなんじゃ!)。

> biwa爺なら失禁間違いなしです。わざわざこんなルートを選ばんでも、迂回路はないんかいな?

 ほいほい、チビってちょうだいbiwacoさん :mrgreen:
 迂回路はありますよ。帰りに通過した冬瓜平をトラバースするコースです。ここならチビリませんで。山頂で出会った若者
(多分20代)に話を聞いたら、確かに怖かったって。だって、彼はツボ足だったんです。アイゼンもつけないでよくも通過した
もんだと驚きました。復路も同じようにナイフリッジを通るというから、またびっくり。あとで聞いたら、帰りは雪が腐ってきたの
で通過しやすかったとか。
冬瓜平をめざしてトラバース
冬瓜平をめざしてトラバース
> この発見物の場合はどうなったんでしょうね。

 これも深田久弥の著書に書いてありました。経筒2本は秘宝として東京帝室博物館に納められた。他の品はどうなったか。
話によると、すべて金沢の骨董屋に現れた。そして、それらを運び出した村人たちは、その後祟りを受けて窮死したと伝えら
れています(恐)。

> ピストンで稜線を行こうといういう拘りマンはいませんでした?

 いません、いません。恐怖のナイフリッジに加え、その前にシリタカ山への急登が待っていますんで、もうしんどいわと冬瓜
平へのトラバースを選びました。もっとも、さっきの若者は果敢にピストンしていました。

> ここにテント張ったらよかったのに? 笈ヶ岳にも近いだろうし…。

 多くの人は、冬瓜平にテントを張っているようですね。その場合は、翌日、冬瓜山・シリタカ山を通過せずに笈ヶ岳に登ること
になります。冬瓜山・シリタカ山の尾根を歩きたかったので、冬瓜山と冬瓜平との分岐点付近に幕営したわけです。
幕営地から笈ヶ岳山頂までのルート軌跡
幕営地から笈ヶ岳山頂までのルート軌跡
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