【四国】福見山(1053m)

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あきたぬき
記事: 116
登録日時: 2011年10月25日(火) 22:29

【四国】福見山(1053m)

投稿記事 by あきたぬき »

3年ほど前に大学時代の寮のOB会で松山に帰り、石鎚山に登ったレポを挙げたが、実は一昨年の夏にも松山に出向く機会があり、その時は石鎚山の隣の瓶ヶ森に西之川から登っているのだった。これはレポを書かなかったのだが、今回はそれに続く第三弾である。
今回は大学の研究室のOB会で奥道後ホテルでの宴会の翌日に山に登る計画を立てた。しかし、酒宴翌朝の出発はどんな状態になるか予想ができない。何時ぞやのように魂が抜けないように注意しなければ。そうゆうことで、プランAからDまでの4つの計画を準備した。
A 瓶ヶ森1896m(標高差1350m)のたぶん一人で雪山激ラッセルプラン
B 堂ヶ森1689m(標高差1150m)のトレース不明、まあ何とかなるかなプラン
C 石鎚山1982m(標高差750m)の標高は高いけど、ロープウェイを使った、また行ってみようプラン
D 明神ヶ森1217m(標高差900m)のとりあえず山には登ろうプラン
DSC05815.jpg
【 日 付 】2012年1月28日(土)
【 山 域 】四国 伊予の国 高縄山系 
【メンバー】単独
【 天 候 】曇り後晴れ
【 ルート 】福見川町集落8:55―今治谷―アカガシ9:35/9:50―福見川町集落10:30―新宮神社(三本杉)10:50-林道分岐11:05―福見寺12:10―福見山13:00―福見寺13:35/13:50-新宮神社14:45-駐車地14:50

何度か続いた携帯目覚ましとの仁義なき戦い。ふと気がつくと、外はもう明るい。四つもプランを準備した時点で結果は見えていたのだが・・・ということで、予定通り?プランDで行くことにした。
ホテルを出て、ナビの案内で登山口付近には直ぐに着いた。選んだ山は分県ガイド愛媛から適当に宿泊ホテルから近いのにしたのだ。四国を見ると瀬戸内海側に飛び出ている二つのおっぱい。その西側の乳房の膨らみが高縄山系である。しかし、この山域、、最高峰1233mの東三方ヶ森であるが、なぜか盟主の高縄山は1000mを切る標高である。まあ、標高的には鈴鹿と同じくらいで人くさいところであり、選んだ明神ヶ森もまあそんな山だ。
駐車地を探してうろうろしていると、松山市指定天然記念物アカガシ一本の看板を発見。
DSC05678.jpg
そういえば分県ガイドにもそんなこと書いてあったような。ということで、入山前にこちらにちょいと寄ってみる事にして、ザックも地形図も持たずカメラ片手に山道に踏み込んだ。
山に入って直ぐに猿の群れ。谷沿いに続く山道はよく踏まれているが、歩けど歩けど続いていく。というかどんどん登っていくのだ。看板から距離にして2km、標高差250mほど登るとパット開けた土地が。そこに1軒の民家が立っていた。その煙突からは煙が上がっている。
これだけの山奥に現役の生活があることに驚く。確かに山道沿いに電柱(懐かしの木の電柱)が立っていたので何かがあるとは思っていたのだが。周りには何軒かの廃屋跡がある。その集落跡というか、一軒の民家の脇を抜けて更に少し登った竹林の脇の尾根上に目的のアカガシはあった。想像通り立派な木だ。寄ってみてよかったと思った。
DSC05693.jpg
しかし、こんなに登ってくるとは、しかもここはどうやら目的の山から派生している尾根のようなのだ。地形図も持たず空身で来てしまったことを激しく後悔するが流石にまったく知らん山域のバリルートに何も持たずに踏み込むわけには行かず来た道を引き返す。
先ほどの一軒の民家から住人が出てきたので少し話をした。氏によると、この地は平家落人伝説もあったような古い集落があったが、戦時中に一度廃村に、戦後満州かあらの復員で数件が入植するもこれもやがて山を降り、氏が25年前に畑を出来る場所を探していて紹介でこの地に入って以来だとか。
やはり、先ほどのアカガシから尾根を登れるとのこと、地形図にある破線道跡があるが、こちらは現在、廃道とのこと。私敵にはこの破線道を辿りたかったが、どうにもならない。
駐車地に戻ると既に10:30を回っていた。えらい遅くなってしまった。もう山はやめよっかも頭をよぎるがやっぱり登ることにする。
集落外れの神社にこれまた大きな3本杉。樹高55mはなかなかのものだ。神社の境内を通って舗装路を進む。やがて、ガイドにあった、明治十八年右福見山登道十八丁の石碑がある。
DSC05751.jpg
ここから、右の林道に入る。ここから一丁毎に石柱、地蔵による道標がある。各石碑の正面には○丁、側面に湯ノ山川之郷村と麓の集落と寄進者の名が刻まれている。これを一丁毎に探しながら登る。十八丁から一丁までのうち、12箇所は確認できたが6箇所は確認できなかった。登路は途中までは古いコンクリート舗装道路だが、崩壊が激しく四輪の進入は無理であろう。十丁から林道と離れ八丁で尾根に乗った。この付近でカリカリになったキクラゲをゲット。
一丁の標柱を過ぎ、竹林を潜ると俵飛山福見寺に到着した。ここは、山の反対側から林道が上がってきているのだが、田舎の山奥のそのまた山奥のお寺にしては、なかなか立派なものだ。本堂の他にも鐘突堂にその他数棟のお堂が散在している。ここは、昔飢饉のときに瀬戸内海の船から俵が飛んできて人々を救ったという伝説があるらしい。歴史があるお寺のようだが流石に今は無人でご本尊は麓に下りているらしい。
時間がないのでちとの休憩でお寺裏の明神ヶ森縦走路の道標に従い、植林の中、踏跡を進む。積雪は1mmくらい。最初はよい路であったが、だんだん怪しくなる。尾根上がった地点で一度右の踏跡に進むも、雰囲気が変なので磁石を確認。さらに地形図をよく見ると破線路は尾根を乗り越えている。
戻って、右の斜面に縦走路を探すが判らず、分県ガイドに載るが、半バリルートのような山だ。というか、四国の山などほとんどこんな感じなのだろう。時間が時間なので少しあせる。今日は下山後、福山に夕食時までには行かないといけない。そんなに時間に余裕はないのだ。暫く、踏み跡を探すが、昼飯も食べていないし、潔く諦めた。
このまま尾根を登り福見山の山頂を踏んで福見寺に戻って遅い昼飯としようと方針変更。尾根をタラタラと登り、福見山山頂に到着した。積雪1cmくらいかな。展望もなく、原生林がある訳でもなく、辛うじて山名プレートがある鈴鹿の場末のような地味な山だ。そのまま反対側の尾根を下り、今度は福見寺への下降地点を探すが、ここが?というようなよう判らない感じ。
とにかく、地形と方向から適当に狙いを定めて尾根なのかただの斜面なのかも判らない植林の中を下る。先ほどのトラバース路まで出て、直ぐに福見寺。だいたいルートはあっていたようだ。
この辺りほとんど植林だがお寺の裏には僅かに鎮守の森と見られる、太い木々が散在する。スギにモミにアカガシにと見ていくと一本だけブナが残っていた。近づいて見るとそこそこ太いすらりとした立派なブナ。3mクラスかな。最後にブナが見れてよかった。
DSC05823.jpg
さあ、あとは来た路を帰るだけなので、ゆっくりとお寺の軒先で復刻版カップラーメンのソバ(緑のやつ)を食べよう。とザックの中をガサゴソと探る。最近はいつも冷蔵庫の中の具材を適当に持ってきて鍋をしていたのだが、今日はカップ麺だから器は要らないやとコッヘルを車の中に置いてきたのだった???
水とバーナーとガスとライターはあるけどどうやってお湯を沸かすのだ?カップ麺はそのまま火にかけれないのだ。山の中に電気ポットなんてあるわけないよね・・・ということで、今日のお昼はおむすび一つと相成ったのでした。
帰り路、今度は一丁から順に標柱を数えながら下山しましたとさ。おしまい。

                      あきたぬき
最後に編集したユーザー あきたぬき [ 2012年2月08日(水) 23:49 ], 累計 1 回
雨子庵
記事: 491
登録日時: 2011年10月12日(水) 19:40
お住まい: 名古屋(ときどき青田(飯高))

Re: 【四国】福見山(1053m)

投稿記事 by 雨子庵 »

あきたぬきさん
はじめまして、雨子庵といいます。

現在はこのネットの中心地近くの名古屋に住んでいますが、育ちは愛媛今治ですので、帰省がてら、私も分県登山ガイド片手に地元の山徘徊しています。とはいえ、石鎚が好きなのでどうしてもそちらに遊びに行くことが多いですが・・。

福見山、渋いところ登られましたね。今治と松山はちょうど山を挟んでいまして、アプローチの点からまだ行っていませんが楽しく読ませていただきました。

これからもよろしくお願いします。
あきたぬき
記事: 116
登録日時: 2011年10月25日(火) 22:29

Re: 【四国】福見山(1053m)

投稿記事 by あきたぬき »

三本杉
三本杉
タオルの国の雨子庵さんこんばんは

>現在はこのネットの中心地近くの名古屋に住んでいますが、育ちは愛媛今治ですので、帰省がてら、私も分県登山ガイド片手に地元の山徘徊しています。とはいえ、石鎚が好きなのでどうしてもそちらに遊びに行くことが多いですが・・。

立派な別荘をお持ちだそうでうらやましい。
愛媛はいい山がいっぱいありそうですね。もう一度愛媛に住む事ができたら山登りまくりだろうなあと思います。
四国の山は鈴鹿と台高のよさを併せ持ってるような気がします。台高のことはよく知らないんですけどね。

>福見山、渋いところ登られましたね。

しぶいというかなんというか

>今治と松山はちょうど山を挟んでいまして、アプローチの点からまだ行っていませんが楽しく読ませていただきました。

トンネル開通したからアプローチはいいでしょ。でも、他に触手の動く山がいっぱいありますよね。
私の知り合いによると高縄山のアサギマダラの集結はそれはすごいそうです。一度見てみたいものです。

>これからもよろしくお願いします。

こちらこそよろしくお願いします。

             あきたぬき
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