【越前】黒谷の尾根

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柳川洞吹
記事: 681
登録日時: 2011年2月22日(火) 22:07
お住まい: クルマの中(簡易旅館仕様車)

【越前】黒谷の尾根

投稿記事 by 柳川洞吹 »

【日 付】 2011/3/5(土)
【山 域】 越前 広野ダム周辺 黒谷の尾根 (福井県南越前町)
【メンバー】 単独
【天 候】 曇りのち晴れ
【ルート】 広野ダム9:20---尾根取り付き10:05---ca780m尾根台地12:05---昼食地12:20/14:00
      ---湖畔道に降りる15:30---広野ダム16:20

雪が降りしきる北陸道を走ると、敦賀から先はチェーン規制がかかっていた。
深夜の今庄インターを出る。
広野ダムへと向かう道はうっすらと冠雪していて、橋立あたりまで来ると、路面は10センチほどの積雪となっていた。
雪はまだ降り続いている。
明日はほんとに晴れるのだろうか。
まあ、雪が止まなかったら「温泉と蕎麦の旅」に切り替えるだけのことだが。

広野の集落を過ぎ、スリップしないよう気をつけながら、ダムへの取り付け道路の坂道を上がって行く。
湖岸の道路はどのへんまで入れるのだろうか……などと考えながら坂の頂上に着くと、
湖岸道があるはずのそこには、なんと高さ2m以上もある雪の壁がそびえていた。
広野ダム上の雪壁
広野ダム上の雪壁
朝だ。
目が覚めると午前8時10分だった。
まあこんなものだろう。
ワシもいつもの山の朝を取り戻したようだ。
昨夜うっかりして、目覚まし時計をセットするのを忘れて眠ってしまったおかげで、
今朝は目覚まし時計とのバトルがなかったので、よく眠れて頭がすっきりしている。
今から朝メシを食って支度をしていたら、出発は9時半をまわるだろう。
それからでは、この近辺の名のある山へは登れないが、ちょっとそのあたりで雪遊びをして昼メシを食ってくるのには充分だ。

管理所前の広い場所にクルマを止めて、目の前の雪壁の上に登ってみると、ダム湖は凍結していて真っ白だ。
昨夜の新雪であたり一面真っ白になっていて、ダム湖と湖畔の境目もわからない。
真っ白なダム湖
真っ白なダム湖
ここにクルマを置いて出発。
ワシのお気楽山登りは、順調なスタートをきった。
ダム本体の上は片側駐車できるだけの幅があったが、そこから先は車1台分しか除雪幅がなく、
トイレ前で袋小路になっているので、悪くすると袋のネズミ状態になるおそれがある。
先客の車はダム上に1台と、袋小路に1台。

トイレ前でスノーシューをつけて雪壁の上に上がった。
大勢の人でもっとワイワイと賑わっているのかと思っていたのに、閑散としている。
もっとも、この時間に賑わっているようなら、みんな終わってるだろうね。
先客の一人はアイゼンを付けた足跡で、赤い橋を渡り南岸の湖岸道へ。
もうひとつはワカンの二人組みで、岩谷林道を進んでいる。
ということは、今日はこのあたり、ワシを入れてたった4人の貸し切りだ。
湖岸道へ行った人は街道ノ尾を登るのかな。
岩谷林道の人たちは夜叉ヶ池かな。
そんなことを考えながら、ワシも積雪たっぷりの岩谷林道を進む。
よく締まった雪の上に昨夜の新雪が20センチほど積もった状態で、歩きやすい。
積雪の厚い岩谷林道
積雪の厚い岩谷林道
道が一旦下り、橋を渡って道が右岸になったところから、東側の尾根に取り付いた。
今日は、ここから黒谷山の南方の尾根に登って800mP方面を目指す。
取り付きの最初だけが植林で、すぐに自然林の明るい尾根になった。
雪の状態は快適だが、傾斜が急な部分ではクラスト面に乗った新雪が滑って、ラインを選ばないと登るのにちょっと手こずる。

ca700mの尾根合流で、黒谷山のほうから登ってきたアイゼンの足跡があった。
湖岸道を行った人の足跡だろう。
街道ノ尾じゃなくて黒谷山から登ってきたんだ。
しかし、この近辺には全部でたった4人しかいないというのに、よりによってこんなマイナーな、ワシとおんなじ尾根を歩くか。
ここまで新雪を蹴散らして気持ちよく歩いてきたのに、他人のトレースを追わなけりゃならんとは面白くない。
幸い、尾根の幅が広いので、先客トレースの見えない部分を登って、ca780mの尾根台地に登り着いた。
疎林の尾根斜面を登る
疎林の尾根斜面を登る
ここで、どーんと東側の展望が開ける。
一番手前には、なだらかに伸び上がる街道ノ尾。
その向こうに立派に聳える美濃俣丸。
そして笹ヶ峰に続く真っ白な越美国境の稜線。
雄大な眺めだ。

足跡に荒らされた800mP方面へは、もう行く気がしない。
ちょうどお昼どきだ。
800mPとは反対側に新雪を踏んで歩くと、好展望の尾根突端があったので、ここで昼メシにする。
朝は曇っていた空も、少し前から陽射しも出てきて、きれいな青空になっている。
無風快晴、ぽかぽかと暖かく気持ちがいい。
雪の上にシートを広げて、のんびりとうどん鍋を温めながら、冷えた麦酒を喉に流し込む。
ああー、うまいっ。
極楽じゃ。
展望の昼食地
展望の昼食地
ゆっくりと食事を楽しんで、食後のコーヒーを終えると2時だった。
下山にたいして時間のかかるところではないので、のんびりと下ろう。
黒谷山と街道ノ尾とに挟まれたこの尾根の名前は知らないので、勝手に「黒谷の尾根」と呼んでおくが、
その尾根をそのまま北へ向かって湖岸へ降りていく。
木々の間から見えるダム湖の西半分はまだ凍結していて真っ白で、東半分の深緑色の水面との対比が鮮やかだ。
途中、急傾斜の下りで二度スノーシューを脱いだり着けたりしながら、1時間半ほどで湖岸道に降り着いた。
一休みしたあと、誰の足跡もない湖岸道をぽくぽくと歩く。
静かでいい山だった。

湖畔のトイレまで戻ってくると、レーシングスーツというのか、身体にぴったりした服にヘルメットの自転車青年がいて、
ワシに声をかけてきた。
 青「そのスノーシューってどうなんですか。」
 洞「なかなかいいですよ。」
武生の青年で、登山に限らずいろいろアウトドアに興味があるらしいが、
スノーシューは仲間もいないので、なかなかきっかけが掴めないと言う。
しばらく話したあと、もし興味があるようだったら、一度「やぶこぎネット」も見てみてね……と宣伝しておいた。
ワシが他人さまに「やぶこぎネット」を宣伝したのは、これが初体験だった。

                            洞吹(どうすい)
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矢問
記事: 290
登録日時: 2011年2月23日(水) 07:28
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Re: 【越前】黒谷の尾根

投稿記事 by 矢問 »

洞吹さん、こんばんは(^^)
う~ん、洞吹さんらしい目覚めタイム(^^) 僕には絶対に出来ない余裕ですね~。
雪、まだまだ残っていますね!!。
あの辺りにもまだ登ってない山だらけ。
晴天の日に登りたいなぁ(^^)
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山日和
記事: 3573
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
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Re: 【越前】黒谷の尾根

投稿記事 by 山日和 »

洞吹さん、こんばんは。

雪が降りしきる北陸道を走ると、敦賀から先はチェーン規制がかかっていた。

翌朝もまだ木之本から先でチェーン規制やってましたね。

広野ダムへと向かう道はうっすらと冠雪していて、橋立あたりまで来ると、路面は10センチほどの積雪となっていた。

やっぱり越前に入ると違いますねえ。

まあ、雪が止まなかったら「温泉と蕎麦の旅」に切り替えるだけのことだが。

洞吹さんにはこの裏技がありますからね。あんまり「裏」でもないか。(^^ゞ

湖岸の道路はどのへんまで入れるのだろうか……などと考えながら坂の頂上に着くと、
湖岸道があるはずのそこには、なんと高さ2m以上もある雪の壁がそびえていた。

あ、やっぱり。今年の雪なら当然でしょう。去年のスノーシューパート2の時も同じような感じでしたよ。

朝だ。
目が覚めると午前8時10分だった。

「朝だ」って・・・・ようそこまで寝られますねえ。(*_*)

今朝は目覚まし時計とのバトルがなかったので、よく眠れて頭がすっきりしている。

・・・・・

ということは、今日はこのあたり、ワシを入れてたった4人の貸し切りだ。
湖岸道へ行った人は街道ノ尾を登るのかな。
岩谷林道の人たちは夜叉ヶ池かな。
そんなことを考えながら、ワシも積雪たっぷりの岩谷林道を進む。

なかなか贅沢な状況ですねえ。

道が一旦下り、橋を渡って道が右岸になったところから、東側の尾根に取り付いた。
今日は、ここから黒谷山の南方の尾根に登って800mP方面を目指す。

こういうルートは思い付きませんでした。まあ、あんまり黒谷山に用事もないしね。

しかし、この近辺には全部でたった4人しかいないというのに、よりによってこんなマイナーな、ワシとおんなじ尾根を歩くか。

こりゃ面白い。彼らも寝坊したんでしょうか?

ここで、どーんと東側の展望が開ける。
一番手前には、なだらかに伸び上がる街道ノ尾。
その向こうに立派に聳える美濃俣丸。
そして笹ヶ峰に続く真っ白な越美国境の稜線。
雄大な眺めだ。

いいですなあ~。

朝は曇っていた空も、少し前から陽射しも出てきて、きれいな青空になっている。
無風快晴、ぽかぽかと暖かく気持ちがいい。
雪の上にシートを広げて、のんびりとうどん鍋を温めながら、冷えた麦酒を喉に流し込む。
ああー、うまいっ。
極楽じゃ。

この日はホントにいい天気でしたね。私も至福の時を味わってました。

しばらく話したあと、もし興味があるようだったら、一度「やぶこぎネット」も見てみてね……と宣伝しておいた。
ワシが他人さまに「やぶこぎネット」を宣伝したのは、これが初体験だった。

創設メンバーなのになんと怠慢な・・・・
罰として生ビールおごって~。(^^)/~~~

              山日和
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柳川洞吹
記事: 681
登録日時: 2011年2月22日(火) 22:07
お住まい: クルマの中(簡易旅館仕様車)

Re: 【越前】黒谷の尾根

投稿記事 by 柳川洞吹 »

矢問さん こんばんは

う~ん、洞吹さんらしい目覚めタイム(^^) 僕には絶対に出来ない余裕ですね~。

余裕ってわけじゃないんですよ。
平日の睡眠不足が、どうしても週末にしわよせが来て。

雪、まだまだ残っていますね!!。
あの辺りにもまだ登ってない山だらけ。
晴天の日に登りたいなぁ(^^)
s-R0014477.jpg
2月後半で少し融けたものの、今年はまだたっぷりありますね。
ゴールデンウィークの奥越・白山方面が楽しみです。

よい山旅を!
                         洞吹(どうすい)
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柳川洞吹
記事: 681
登録日時: 2011年2月22日(火) 22:07
お住まい: クルマの中(簡易旅館仕様車)

Re: 【越前】黒谷の尾根

投稿記事 by 柳川洞吹 »

山日和さん こんばんは

朝だ。目が覚めると午前8時10分だった。
「朝だ」って・・・・ようそこまで寝られますねえ。(*_*)

寝たくて寝てるわけじゃないんです。
起きられないのです。
なぜか。

こういうルートは思い付きませんでした。まあ、あんまり黒谷山に用事もないしね。

ヘソマガリ独特のルートです。

しかし、この近辺には全部でたった4人しかいないというのに、よりによってこんなマイナーな、ワシとおんなじ尾根を歩くか。 

こりゃ面白い。彼らも寝坊したんでしょうか?

ワカンの2人は岩谷林道を奥へ行ったので、途中でルートが合わさったのはアイゼンの人ですけど、
きっとワシより2時間以上早く通過してるんでしょうよ。
朝早く出て三周まで行ったのかもしれんし。
帰りに足跡を見たら、トイレ横の赤い橋を渡ってすぐに黒谷山へ直登してた。
こっち経由のほうが、湖周道路歩きがカットできるぶん、ガイドウの尾を使うより早く登れるようですね。
s-R0014501.jpg
この日はホントにいい天気でしたね。私も至福の時を味わってました。

トガスですね。
なかなか展望のいい山だったんだなあ。

しばらく話したあと、もし興味があるようだったら、一度「やぶこぎネット」も見てみてね……と宣伝しておいた。
ワシが他人さまに「やぶこぎネット」を宣伝したのは、これが初体験だった。


 創設メンバーなのになんと怠慢な・・・・

怠慢というよりも、なんだか気恥ずかしいじゃありませんか。
ワシってシャイなのね。

罰として生ビールおごって~。(^^)/~~~

こんど宝くじが当たるから、そしたら10杯おごってあげますよ。

よい山旅を!
                       洞吹(どうすい)

 
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