【 尾鷲 】熊野古道伊勢路 八鬼山越え 

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seiichi
記事: 192
登録日時: 2022年9月14日(水) 21:12
お住まい: 津市高茶屋

【 尾鷲 】熊野古道伊勢路 八鬼山越え 

投稿記事 by seiichi »

【 日 付 】2024年4月18日
【 山 域 】 尾鷲 八鬼山
【メンバー】k子、ktさん、市氏 4名
【 天 候 】晴れ 黄砂と春霞
【 ルート 】8:30熊野古道センター駐車ー向井登山口ー九鬼峠ー12:00八鬼山ー14:00名柄下山ー14:23 JR三木里駅ーJR
大曾根浦駅ー熊野古道センター


今年は熊野古道が世界遺産登録されて20年。
熊野古道伊勢路で一番の難所と言われる「八鬼山越え」を4人で歩いた。
天気は晴れだがあいにくの黄砂と春霞で展望は期待できない、が、今日の目的は石畳の古道を歴史を感じながら歩くこと。

コースはJRを利用しての周回コースを選んだ。
同じ道のピストンはつまらないし、紀勢本線は松阪より南では乗ったことがないので一度は乗ってみたかった。
熊野古道は会社に在籍中に健保のバスハイクの企画で3か所くらいは歩いているが、ずいぶん昔のことなのでどこを歩いたのかすっかり忘れている。 
まだ山登りを始める前のことでサッカーをしていた時だった。

八鬼山の「町石」
登山口の案内板に以下のことが書かれている。
「町石」は丁石とも書き、道標にたてて一町ごとに道程を記した石。
この「町石」はふもとの矢浜を起点にして八鬼山の頂上までの五十町に五十体、一町ごとに立てたと考えられる。
現存するのは三十三体ですべて地蔵尊である。
400年以上も昔に伊勢山田の人達により地蔵尊はたてられたとか。
地蔵尊は巡礼者が病気などで行き倒れた人を祀るもので誰が立てたかは不明らしい。


地蔵尊1S.jpg
地蔵尊1S.jpg (39.58 KiB) 閲覧された回数 369 回




難所八鬼山越えの中でも一番の難所の「七曲り」。
ここの石畳は苔むした石が連続して並ぶので注意して歩かないと滑ってしまう。
が、この古道の石畳はいい雰囲気だ。
道が荒れない様にと石畳を考えて、全て人力で石を敷いた昔の人達の苦労が偲ばれる。
当然ながら江戸時代には重機などない、どうやって大きな石を運んだのだろうか?

苔の石畳1s.jpg
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古道を歩くs.jpg
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九鬼峠を越えると防火の神である「三宝荒神堂」に着く。
昨年新しく建て替えられた立派な荒神堂の前には、「荒神茶屋」跡地が残っている。
少し離れたところにはキレイなトイレも設置されていて助かる。


荒神堂1s.jpg
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荒神堂の鐘を鳴らすs.jpg
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八鬼山山頂は展望はほとんど得られない。
小高いところに東屋があるが前の木々は大きく成長して展望がないのは惜しい。


八鬼山山頂s.jpg
八鬼山山頂s.jpg (33.32 KiB) 閲覧された回数 369 回



山頂から10分程度歩いて「桜の森広場」は広く開けていて休憩場所となっている。
東屋と休憩べンチがたくさん置かれている。
目の前には九鬼の街を展望出来て、最近「オハイ」で皆さんが登る「頂山」と九鬼漁港が見える。
残念ながら黄砂できれいな展望は利かない、快晴で視界が利くと素晴らしい展望だろうに。。
頂山と九鬼漁港を望むs.jpg
頂山と九鬼漁港を望むs.jpg (6.75 KiB) 閲覧された回数 369 回

下山は三木里に降りJRを利用して駐車地に戻る。
車は立派すぎる建物の熊野古道センターに駐車した、係の人達が駐車所の枯れ葉やごみを掃除していた。
「八鬼山越えを周回してきました。」と話して無事下山の挨拶とした。
平日なので車もそれほど泊まっていない、車中泊される車が一台あった。
ここから見上げる天狗倉山とオチョボ岩の稜線に向かって車を走らせた。


   seiichi
tsubo
記事: 194
登録日時: 2023年3月07日(火) 13:27
お住まい: 和歌山県

Re: 【 尾鷲 】熊野古道伊勢路 八鬼山越え 

投稿記事 by tsubo »

こんにちは。

八鬼山越えを歩かれたんですね。

コースはJRを利用しての周回コースを選んだ。
私も2回歩きましたが、やはりJRを利用しての周回でした。
初めて行ったのは2007年2月10日。大曽根浦の駅に車を置いて歩きだしました。
ちょうど熊野古道センターが開館した日でした。センターの前ではイベントの準備をしていました。

歩き出してびっくりしました。
世界遺産になることに反対の地権者の人の抗議文が毒々しいペンキで石や木に書かれていたのです。
ユネスコやイコモスを批判していました。
石や木には罪がないのにあまりにもすさまじい様相でした。
それで、なんだか暗い気持ちになってしまいました。
その後、その問題は解決したと聞きましたが、なかなか再訪する気持ちにはなれませんでした。

2022年1月末に同じコースで行きました。その時は車は古道センターに止めました。
石や木に書かれた文字は消してありましたが、少しその跡が残っている石もありました。知らない人が見たらなんだろうと思うでしょうね。

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この道、私たちのように朝家を出て日帰りで歩くだけなら大したことないですが、昔の人がうちを出てから何日もかけて歩くにはきつかったでしょう。
熊野古道はどの道にも行き倒れた人がいて、お地蔵さまがまつられていますね。亡くなられた人、残された人の気持ちが少しでも安らぐといいですね。

難所八鬼山越えの中でも一番の難所の「七曲り」。
ここの石畳は苔むした石が連続して並ぶので注意して歩かないと滑ってしまう。
が、この古道の石畳はいい雰囲気だ。
道が荒れない様にと石畳を考えて、全て人力で石を敷いた昔の人達の苦労が偲ばれる。
当然ながら江戸時代には重機などない、どうやって大きな石を運んだのだろうか?

こんなのを見つけました。石畳の作り方とかが書いてあります。
http://www.kumadoco.net/kodo/highlight/stone/index.html

山頂から10分程度歩いて「桜の森広場」は広く開けていて休憩場所となっている。
東屋と休憩べンチがたくさん置かれている。
目の前には九鬼の街を展望出来て、最近「オハイ」で皆さんが登る「頂山」と九鬼漁港が見える。
残念ながら黄砂できれいな展望は利かない、快晴で視界が利くと素晴らしい展望だろうに。。

私が行ったときは冬晴れの日で海が綺麗でした。

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下山は三木里に降りJRを利用して駐車地に戻る。

三木里のあたりものどかでいいですね。

tsubo
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seiichi
記事: 192
登録日時: 2022年9月14日(水) 21:12
お住まい: 津市高茶屋

Re: 【 尾鷲 】熊野古道伊勢路 八鬼山越え 

投稿記事 by seiichi »

tsuboさん、こんばんわ。

コメントありがとうございます。
tsuboさんはもう2回も八鬼山越えを歩いているのですね、
さすが健脚のtsuboさんなら普通の歩きだったでしょうね。
石畳についての情報ありがとうございます、少しは理解できたと思います。
昔の人の知恵と苦労に感心させらます。


その石畳ですが、我々が歩いた時に時折石が見事にひっくり返っていました。
みんなで「世界遺産の古道をこんなことをする悪い奴もいるもんだ、困ったもんだ」と話していました。
が、あとで分かったのですが、これは猪の仕業で石の下に潜んである虫やカニなどを食べるために石をひっくり返したらしいです。
このように石がひっくり返った個所は、総数で10か所はあったと思います。
数か所の現場の写真を撮って、帰りに行く熊野古道センターへ報告しようかと考えていました。
が、わざわざ我々が報告しなくてもすでに承知だろうと思い報告せずに帰りました。
写真では分かりずらいですが、わざと私の足を入れて撮っています。
とても人の手でひっくり返すのは無理だと思われる大きな石もありびっくりです。

いのししが石をひっくり返すs.jpg
いのししが石をひっくり返すs.jpg (28.86 KiB) 閲覧された回数 320 回


あと「世界遺産反対」についてですが、
八鬼山山頂から三木里に降りる樹林帯の杉の木にペイントで書かれていました。
反対する理由を考えていましたが、やはり地元の人達にとっては静かな自然が荒らされるのが嫌だったのでしょうか。
詳しい経緯は分かりませんが今は無事に解決されたみたいで一安心ですね。
ここを歩く人たちは決してごみを捨てたり自然を荒らしたりすることのないように切にお願いします。
機会あれば熊野古道の道の整備に応援したいと思っています。

世界遺産反対s.jpg
世界遺産反対s.jpg (28.21 KiB) 閲覧された回数 320 回



話は変わりますが、山記事(やマップなど)で花の写真をアップするのも良し悪しがあるみたいです。
SNSではたくさんの情報が簡単に知ることが出来ますが、写真を撮影した場所はすぐに知ることが出来ます。
これにより特に希少価値のある珍しい花を見に大勢の人が来ます。
注意して写真を撮る人なら問題ないのですが。。。


これから日が長くなりロングコースも楽しみとなります。
余り暑くならない今の時期に秘境「奥坊主、口坊主」や大杉谷渓谷、大普賢・八経弥山・釈迦が岳などの大峰奥駈道、大台ケ原への昔の登山道(大台辻、台高縦走路)など行こうと思っています。

   seiichi
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