【京都北山】皆子山☆西尾根に源頭の雪景色を求めて
Posted: 2024年2月11日(日) 21:31
やぶこぎネットの皆様、ご無沙汰しております。昨年から今年にかけてほとんど山に登れておらず、通常であればレポを躊躇われるほどの小さな山行なのですが、生存報告を兼ねてレポアップさせて下さい。
【 日 付 】2024年2月3日(土曜日)
【 山 域 】京都北山
【メンバー】山猫単独
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】火打谷出合11:33〜12:11西尾根ca920m〜12:46皆子山〜13:21火打谷源頭ca930m〜13:52火打谷出合
今季に入ってスノーシューを履いていないばかりでなく、雪山にすら出かけることが出来ていないのだが、そもそも京都には雪が降っていない。関ヶ原で名神高速の長時間の立ち往生が発生するほどの降雪があったのは1/25日のことだが、京都の北山にもその雪が残っていることを期待したいところだ。ふと脳裏を雪原に凛として立つ孤樹の光景がよぎる。その光景を確かめるべく、久しぶりに皆子山に出かけることにする。
この時期は雪の後は百井の集落から先は積雪のせいで入れないことが多いのだが、今年の状態であればその心配はないだろう。前畑峠を越えて百井の集落に入っても雪はほとんど見かけない。難なく火打谷の出合まで辿り着くことが出来る。火打谷の出合の出前にはかなり広い道路余地があり、車を停めるには格好の場所がある。
火打谷の右岸尾根は西尾根に辿り着くための最短コースの一つであり、このルートを歩くことが多い。おねを登り始めても雪はところどころに散見するばかりだ。ca850mのあたりで植林を抜けて、自然林の広がるなだらかな尾根になるとようやく雪が増えるが、それでも雪が繋がることはない。稜線が近くなり、北山を吹き渡る風が感じられるようになるが、それでもさほどの寒さは感じられない、
火打谷の左岸から続く尾根と合流し、積雪した皆子谷の源頭が視界に入ると安堵する。西尾根の手前、ca920mのピークは東側に大きく展望が広がり、皆子山の山頂の右手には蓬莱山、左には武奈ヶ岳を望むことが出来る。武奈ヶ岳と蓬莱山はいずれも西側の斜面が白銀に輝いているのは霧氷がついているようだ。この山々を訪れている人達は歓声をあげておられることだろう。
西尾根の南側に広がる源頭に足を踏み入れると、一面の雪原が途端に眩しく感じられる。源頭の積雪の深さは10cmほどだろう。どうやら携行してきたスノーシューの出番はなさそうだ。源頭の斜面にはスキーのシュプールが残っている。先週の降雪後にはスキーを楽しむことが出来るだけの積雪があったのだろう。西尾根は地面が露出している箇所が多く、一向に雪がつながらない。
西尾根の中ほどca930mピークが近づいたところで、その手前から雪が繋がるようになる。雪原の広がるca930mの斜面を辿る。ふと雪原の上に落ちる孤樹のシルエットがなんとも美しく感じられる。この景色を今季はあと何度、目にすることが出来るかどうか。
ピークの手前を南に向かってトラバースしてみる。ここは南側に琵琶湖と比叡山を望む西尾根随一の展望地であり、いつもはランチのお決まりの場所となっている。
皆子山の山頂が近づき、皆子谷右俣の源頭に至ると、求めていた景色があった。何気ない光景ではあるが、この雪景色を眺めることが出来ることが今年はなんとも嬉しく感じられるのだった。
皆子山の山頂ぬ向かうと尾根の南側には小さな雪庇が発達している。雪庇を越えると、雪の上には真新しい踏み跡があった。山頂には少し前には東尾根から訪れた登山者によるもののようだが、山頂にはすでに人影はなかった。山頂から北東に伸びる尾根の先で大きな山容を広げている武奈ヶ岳の姿を確認すると西尾根を引き返す。
山再び皆木谷の源頭に下降すると先ほどの孤樹の谷側を回り込む。
尾根の西側に立ち並ぶ樹々が落とす青白いシルエットを踏み、再びca930mのピークに立つ。気がつくと西尾根の彼方ではすりガラスのような薄雲が広がっていた。
左俣の源頭に至ると、広々とした源頭を下降するのがお決まりのコースだ。
右手に現れる支谷に入るとすぐに火打谷の源頭のピークca930mに至る。ここから帰路は火打谷の左岸尾根を辿る。尾根上には数日前のトレースが続いており、ところどころにスキーのシュプールも残っている。山スキーの持ち主はどうやら南のヒノコから登ってきたようだった。この尾根は自然林の疎林が続くのが嬉しいところだが、尾根上の雪は急速に少なくなってゆく。尾根の疎林の間からは随所に権現山から法華山を経て蓬莱山へと続く南比良の稜線が目に入る。いつしか蓬莱山の西斜面からは霧氷はほとんど消えているようだった。
稜線は百井川と大見川の出合となるヒノコに向かって南へと続いてゆくが、火打谷の左岸尾根を辿るためにはca840mで尾根をほぼ直角に曲がり、西に向かって下降する尾根に入る必要がある。しばらくは広々とした自然林の尾根を快適に下降する。ca750mあたりからは鬱蒼とした植林に入るが、尾根上の踏み跡を辿ってまもなく火打谷の出合に着地する。空を見上るとすっかり雲が広がっていた。
次は雪山山行はスノーシューを履くことが出来るような山にと心に誓って皆子山を後にするのだった。
【 日 付 】2024年2月3日(土曜日)
【 山 域 】京都北山
【メンバー】山猫単独
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】火打谷出合11:33〜12:11西尾根ca920m〜12:46皆子山〜13:21火打谷源頭ca930m〜13:52火打谷出合
今季に入ってスノーシューを履いていないばかりでなく、雪山にすら出かけることが出来ていないのだが、そもそも京都には雪が降っていない。関ヶ原で名神高速の長時間の立ち往生が発生するほどの降雪があったのは1/25日のことだが、京都の北山にもその雪が残っていることを期待したいところだ。ふと脳裏を雪原に凛として立つ孤樹の光景がよぎる。その光景を確かめるべく、久しぶりに皆子山に出かけることにする。
この時期は雪の後は百井の集落から先は積雪のせいで入れないことが多いのだが、今年の状態であればその心配はないだろう。前畑峠を越えて百井の集落に入っても雪はほとんど見かけない。難なく火打谷の出合まで辿り着くことが出来る。火打谷の出合の出前にはかなり広い道路余地があり、車を停めるには格好の場所がある。
火打谷の右岸尾根は西尾根に辿り着くための最短コースの一つであり、このルートを歩くことが多い。おねを登り始めても雪はところどころに散見するばかりだ。ca850mのあたりで植林を抜けて、自然林の広がるなだらかな尾根になるとようやく雪が増えるが、それでも雪が繋がることはない。稜線が近くなり、北山を吹き渡る風が感じられるようになるが、それでもさほどの寒さは感じられない、
火打谷の左岸から続く尾根と合流し、積雪した皆子谷の源頭が視界に入ると安堵する。西尾根の手前、ca920mのピークは東側に大きく展望が広がり、皆子山の山頂の右手には蓬莱山、左には武奈ヶ岳を望むことが出来る。武奈ヶ岳と蓬莱山はいずれも西側の斜面が白銀に輝いているのは霧氷がついているようだ。この山々を訪れている人達は歓声をあげておられることだろう。
西尾根の南側に広がる源頭に足を踏み入れると、一面の雪原が途端に眩しく感じられる。源頭の積雪の深さは10cmほどだろう。どうやら携行してきたスノーシューの出番はなさそうだ。源頭の斜面にはスキーのシュプールが残っている。先週の降雪後にはスキーを楽しむことが出来るだけの積雪があったのだろう。西尾根は地面が露出している箇所が多く、一向に雪がつながらない。
西尾根の中ほどca930mピークが近づいたところで、その手前から雪が繋がるようになる。雪原の広がるca930mの斜面を辿る。ふと雪原の上に落ちる孤樹のシルエットがなんとも美しく感じられる。この景色を今季はあと何度、目にすることが出来るかどうか。
ピークの手前を南に向かってトラバースしてみる。ここは南側に琵琶湖と比叡山を望む西尾根随一の展望地であり、いつもはランチのお決まりの場所となっている。
皆子山の山頂が近づき、皆子谷右俣の源頭に至ると、求めていた景色があった。何気ない光景ではあるが、この雪景色を眺めることが出来ることが今年はなんとも嬉しく感じられるのだった。
皆子山の山頂ぬ向かうと尾根の南側には小さな雪庇が発達している。雪庇を越えると、雪の上には真新しい踏み跡があった。山頂には少し前には東尾根から訪れた登山者によるもののようだが、山頂にはすでに人影はなかった。山頂から北東に伸びる尾根の先で大きな山容を広げている武奈ヶ岳の姿を確認すると西尾根を引き返す。
山再び皆木谷の源頭に下降すると先ほどの孤樹の谷側を回り込む。
尾根の西側に立ち並ぶ樹々が落とす青白いシルエットを踏み、再びca930mのピークに立つ。気がつくと西尾根の彼方ではすりガラスのような薄雲が広がっていた。
左俣の源頭に至ると、広々とした源頭を下降するのがお決まりのコースだ。
右手に現れる支谷に入るとすぐに火打谷の源頭のピークca930mに至る。ここから帰路は火打谷の左岸尾根を辿る。尾根上には数日前のトレースが続いており、ところどころにスキーのシュプールも残っている。山スキーの持ち主はどうやら南のヒノコから登ってきたようだった。この尾根は自然林の疎林が続くのが嬉しいところだが、尾根上の雪は急速に少なくなってゆく。尾根の疎林の間からは随所に権現山から法華山を経て蓬莱山へと続く南比良の稜線が目に入る。いつしか蓬莱山の西斜面からは霧氷はほとんど消えているようだった。
稜線は百井川と大見川の出合となるヒノコに向かって南へと続いてゆくが、火打谷の左岸尾根を辿るためにはca840mで尾根をほぼ直角に曲がり、西に向かって下降する尾根に入る必要がある。しばらくは広々とした自然林の尾根を快適に下降する。ca750mあたりからは鬱蒼とした植林に入るが、尾根上の踏み跡を辿ってまもなく火打谷の出合に着地する。空を見上るとすっかり雲が広がっていた。
次は雪山山行はスノーシューを履くことが出来るような山にと心に誓って皆子山を後にするのだった。