【大峰山脈】山初めは霧氷の山上ヶ岳

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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

【大峰山脈】山初めは霧氷の山上ヶ岳

投稿記事 by 山日和 »

【日 付】2024年1月7日(日)
【山 域】大峰山脈 山上ヶ岳周辺
【天 候】曇りのち晴れのち曇り
【コース】清浄大橋7:25---9:30レンゲ峠9:45---10:45山上ヶ岳12:15---12:40鐘掛岩---13:15洞辻茶屋13:35---
     14:55清浄大橋

 2024年の山初めに選んだのは大峰山脈の山上ヶ岳。これまで20回近く登っているが、ほとんどが積雪期だ。
しかしクリスマス前にドカッと降った雪はかなり融けてしまってようで、どれぐらい雪が残っているのかとい
う懸念があった。
 アプローチの国道から洞川への道も完全ドライ状態である。まったく雪を踏むことなく清浄大橋の駐車場
まで来てしまった。駐車場は凍結してツルツルだ。
曇り空の奥に見える西の覗あたりの山稜が白い。これは霧氷が期待できそうである。

 いつものように川瀬谷の林道に入る。こちらから山上ヶ岳へ向かう人はほとんどいないが、谷間を歩いた後、
稜線に出てからの高揚感が好きで、いつもこのルートを選んでいる。
どんよりとした鉛色の空に包まれた谷は薄暗く、ただでさえモノトーンの世界の上に陰鬱な空気を漂わせていた。
 ようやく雪が出てきたが、せいぜい10センチ程度。しかし階段やトラバース道では油断ができない。
我慢して歩いていたが、ここから厳しくなりそうなところでアイゼンを装着。格段に歩きやすくなった。我慢
は精神衛生上よろしくないのだ。


P1070030_1.JPG

 レンゲ峠への最後の登りにかかった。正面の小谷には氷瀑がかかっている。
そしてまわりの樹林に少しずつ白いものが付き始めた。プチ霧氷だ。見上げる稜線の上には青空が広がっている。

P1070041_1.JPG

 レンゲ峠に着いた。出発時とは一転して申し分のない天気に変わった。霧氷は曇天の下では灰色に沈んで美し
さが際立たない。やはり霧氷には青空がよく似合う。
ここには女人結界門があり、女性は先へ進むことを禁じられている。門の背後には小稲村ヶ岳の岩峰が行く手を
阻むように屹立してたる。
足元に落ちるレンゲ坂谷の奥には弥山、八経ヶ岳がどっしりとした姿を見せていた。


P1070051_1.JPG

 風が強く、休憩するのもままならないが、小稲村の岩壁基部に風の陰を見つけて小休止。燃料補給して、登り
で暑くて脱いでいたミッドレイヤーを再び着る。ストックをピッケルに持ち替えて、山上ヶ岳への道へ踏み出した。
 道は岩壁の左側をトラバースして行き、鉄製の階段で岩壁の上に上がるのだが、中途半端な積雪だとかえって
恐い。足元は切り立って、滑落は許されない。

P1070060_1.JPG

 岩壁の上に出てしまえば、後は平和な尾根歩きとなる。小さかった霧氷の花は高度を上げるにつれ木々の枝に
びっしりと張り付いてきた。
いくつかの階段を上がると樹林が切れて、振り返れば稲村ヶ岳から八経ヶ岳の大展望が広がる。何度見ても素晴
らしい眺めだ。

P1070090_1.JPG
P1070091_1.JPG

 正月の体調不良からまだ完全に回復していないようで体が重い。だが、青空の下の満開の霧氷はモチベーション
を上げるには十分である。
 霧氷のトンネルを抜けて、広大な山上台地の一角に立つ。ここはお花畑と呼ばれている場所だが、無雪期に来
たことがないので花が咲いているのかどうかは知らない。
ゆうべの雨は高いところでは雪だったようで、新雪が10センチほど積もっているようだ。


P1070113_1.JPG

 最高点の一等三角点と湧出神社に寄ってから、大峰山寺の本堂の脇にザックを降ろした。
ここは定番のランチ場だ。土台の石積が露出していることから積雪の少なさが窺える。
地蔵岳方面の下り口からはトレースがなく、大普賢岳の雄姿を眺めることができた。
ゆっくりと鍋ランチを楽しんでいる間に、登山者がやってきては下りて行った。

 表参道を下山にかかる。この道の持つ雰囲気は、他の山では味わえない。人工物だらけなのだが、いつくかある
茶屋や、あちこちに立つ仏像、道の両側に並ぶ石碑、立派な山門等、修験道の大本山であることを感じさせてくれる。
もちろんこの時期には修験者の姿はないのだが。

P1070119_1.JPG

 宿坊の脇を抜けて西の覗の行場に立つ。断崖絶壁の上から身を乗り出す荒行で有名な場所だ。
ここから望む大天井岳にはまったく雪が見えない。
 鐘掛岩にも立ち寄って行こう。ここも北側の岩壁を登る行場で素晴らしい展望を得られるが、風が強いので
すぐに退散する。
 長く急な木の階段を慎重に下ると名物の薬、陀羅尼助の販売所がある。もちろん今は無人で薬は売っていない。
もう霧氷の姿は消えていた。今日の霧氷ラインは標高1500mあたりだろうか。


P1070147_1.JPG

 ここからは緩やかな尾根歩きとなる。尾根芯にはピークがあるが、それを避けるように東側を巻いて行く道は
強い西風を遮ってくれるのがありがたい。
 茶屋の中でも一番大きな洞辻(どろつじ)茶屋で一服。柱に「きつね、月見うどん出きます」と墨書してあった。
寒いので注文したいところだが誰もいない。
 7年前に来た時にはここからさらに奥駈道を五番関まで進んだのだが、もうそんな元気はない。
ここから清浄大橋まで、あまり面白いとは言えない道を淡々と下る。

 途中、お助け水の祠に祀られていた菩薩像が何者かに持ち去られていたのには驚いた。
そんな罰当たりは今頃どこかで野垂れ死にしているかもしれない。
 下山後は久し振りの洞川温泉で冷え切った体を急速解凍。暑い湯が四肢に沁み渡って行った。

                   山日和
アバター
わりばし
記事: 1767
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【大峰山脈】山初めは霧氷の山上ヶ岳

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、山日和さん。

 2024年の山初めに選んだのは大峰山脈の山上ヶ岳。これまで20回近く登っているが、ほとんどが積雪期だ。
しかしクリスマス前にドカッと降った雪はかなり融けてしまってようで、どれぐらい雪が残っているのかとい
う懸念があった。


今回の雪で鈴鹿も白くなりましたが、いつまで持つかなって感じです。
この時期はずっと雨乞は白く輝いているもんなんですが。


  レンゲ峠への最後の登りにかかった。正面の小谷には氷瀑がかかっている。
そしてまわりの樹林に少しずつ白いものが付き始めた。プチ霧氷だ。見上げる稜線の上には青空が広がっている。


きれいですね。
私もそろそろ雪山装備を出さなきゃな・・
まだ、沢靴ななんで・・
:mrgreen:

 正月の体調不良からまだ完全に回復していないようで体が重い。だが、青空の下の満開の霧氷はモチベーション
を上げるには十分である。
 霧氷のトンネルを抜けて、広大な山上台地の一角に立つ。ここはお花畑と呼ばれている場所だが、無雪期に来
たことがないので花が咲いているのかどうかは知らない。
ゆうべの雨は高いところでは雪だったようで、新雪が10センチほど積もっているようだ。


あらまあ体調不良だったんだ
珍しい・・


 表参道を下山にかかる。この道の持つ雰囲気は、他の山では味わえない。人工物だらけなのだが、いつくかある
茶屋や、あちこちに立つ仏像、道の両側に並ぶ石碑、立派な山門等、修験道の大本山であることを感じさせてくれる。
もちろんこの時期には修験者の姿はないのだが。


いいですね。
北畠の峠路の想像をかきたててくれます。
一度行かなきゃなあ。


 宿坊の脇を抜けて西の覗の行場に立つ。断崖絶壁の上から身を乗り出す荒行で有名な場所だ。
ここから望む大天井岳にはまったく雪が見えない。
 鐘掛岩にも立ち寄って行こう。ここも北側の岩壁を登る行場で素晴らしい展望を得られるが、風が強いので
すぐに退散する。
 長く急な木の階段を慎重に下ると名物の薬、陀羅尼助の販売所がある。もちろん今は無人で薬は売っていない。
もう霧氷の姿は消えていた。今日の霧氷ラインは標高1500mあたりだろうか。


あの有名な「親孝行するか・・」の所ですね。
薬は伊勢の萬金丹のようなものなのかな?


 茶屋の中でも一番大きな洞辻(どろつじ)茶屋で一服。柱に「きつね、月見うどん出きます」と墨書してあった。
寒いので注文したいところだが誰もいない。

 
うどんかいいですね。
担ぎ上げやすいからなんですかね。
丹沢で鍋焼きうどん食べたことがあったなあ。
うどんって密教と関係あるのかな・・
調べると遣唐使が持ち込んだようです。


 途中、お助け水の祠に祀られていた菩薩像が何者かに持ち去られていたのには驚いた。
そんな罰当たりは今頃どこかで野垂れ死にしているかもしれない。
 下山後は久し振りの洞川温泉で冷え切った体を急速解凍。暑い湯が四肢に沁み渡って行った。


本当にねえ
美杉のあたりなら中世の仏像なんて山のようにありますが、大丈夫です。
お疲れさまでした。
いい厄払いになりましたね。

              わりばし

                  
アバター
山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【大峰山脈】山初めは霧氷の山上ヶ岳

投稿記事 by 山日和 »

わりばしさん、どうもです。

今回の雪で鈴鹿も白くなりましたが、いつまで持つかなって感じです。
この時期はずっと雨乞は白く輝いているもんなんですが。


この週末の寒波に期待ですね。

私もそろそろ雪山装備を出さなきゃな・・
まだ、沢靴ななんで・・ :mrgreen:


真冬なのにまだ沢靴ですか!!季節感ゼロですね。 :lol:

あらまあ体調不良だったんだ
珍しい・・


最近は体調不良がデフォルトです。(言い訳) :mrgreen:
12月にインフルエンザにかかって、年末は孫から感染性胃腸炎をもらいました。

P1070088_1.JPG

いいですね。
北畠の峠路の想像をかきたててくれます。
一度行かなきゃなあ。


5月から9月のの開山中はとても行けないですけどね。ずっと「こんにちは~」とか「ようお参り~」とか言い続けないといけないので疲れます。 :D
しかし、わりばしさんが未踏とは意外でした。

あの有名な「親孝行するか・・」の所ですね。
薬は伊勢の萬金丹のようなものなのかな?


そうそう、勉強するか~とかね。縄で縛られてるとは言え、そうとう恐いらしいです。
薬は鼻くそを丸めたものかどうかは知りません。 :mrgreen:

P1070130_1.JPG

うどんかいいですね。
担ぎ上げやすいからなんですかね。
丹沢で鍋焼きうどん食べたことがあったなあ。
うどんって密教と関係あるのかな・・
調べると遣唐使が持ち込んだようです。


冬にあそこでうどん食べられたらありがたいですけど確実に赤字ですね。 :mrgreen:
丹沢は有名な鍋割山荘の鍋焼きうどんですか。山頂で食べられるのがいいですね。


1704638236647_1.jpg

本当にねえ
美杉のあたりなら中世の仏像なんて山のようにありますが、大丈夫です。
お疲れさまでした。
いい厄払いになりましたね。


誰も行かないようなところの方が狙われやすい気がするけどね。
あの人通りの多い参道で持ち去るとは大胆過ぎます。
役行者も嘆いてますよ。 :oops:

             山日和
sato
記事: 422
登録日時: 2019年2月13日(水) 12:55

Re: 【大峰山脈】山初めは霧氷の山上ヶ岳

投稿記事 by sato »

山日和さま

こんばんは。
2024年の山初めは、山上ケ岳に向かわれたのですね。
私が訪れることの出来ない祈りの山、山上ケ岳の空気を想像しながら読ませていただきました。

山日和さんは、山上ケ岳に20回近くも登られているのですね。それだけこころ惹きつけられるお山なのですね。
山上ケ岳の標高は1719m。石徹白のお山より高い。だから南に位置しても、結構な雪が積もるのですね。
登りは谷道ですか。積雪期の山腹のトラバースが続く谷道は、どういう状態か分からないので怖いです。
でも、この道がお好きなのですね。

レンゲ辻から見上げた稜線は威圧感がありますね。
どうやって登っていくのだろうと思いましたが、鉄の階段がかけられているのですね。
昔の人は、どのようにして登り下りしたのでしょう。
標高1500mから上では、素晴らしい霧氷の世界が展開していたのですね。
青い青い空とまっ白な霧氷。ほんとうにうつくしいですね。さらに新雪も味わえるとは。この日に登ることが出来、感謝ですね。

究極真理を体現しあらゆるものを司る金剛蔵王権現さまが祀られている大峰山寺は、厳かな空気を感じます。
まわりには、宿坊やお茶屋さんが建ち並んでいるのですね。春から秋にかけては、たくさんの登山者、参詣者でにぎわうのでしょうね。
男の人だけでにぎわう山上の光景、どんな感じなのだろう。
陀羅尼助も、役行者が製法を教え伝えたと言われていますね。1000年以上、お腹のトラブルに効くと飲まれてきたお薬にも、
ちょっと興味をひかれます。

下られた道が、山上ケ岳の表参道なのですね。そしてこの道は清浄大橋から女の人は歩くことが出来ない。
お茶屋さんもあり、こちらも興味をそそられますが。
女は、男は、という考えは、好きではなく、世界のあちこちで見られる女性差別的な伝統、文化に憤りを感じますが、
信仰のお山で、女人禁制という決まりがあり、現在も続いていることに関しては、こういう世界があってもいいかな、と私は思います。

各地で仏像の盗難の話を聞きますが、理解出来ない行動ですよね。
でも、罰当たりなことは、私も言ったりしてきたなぁ・・・。罰当たりという言葉にぎくりとなりました。

年末年始、体調を崩され大変だったのですね。でも、よき山初めを味わうことが出来、よかったですね。
今年も、ゆたかな山旅を感じていけますように。

sato
tsubo
記事: 193
登録日時: 2023年3月07日(火) 13:27
お住まい: 和歌山県

Re: 【大峰山脈】山初めは霧氷の山上ヶ岳

投稿記事 by tsubo »

山日和さん、こんにちは。

 2024年の山初めに選んだのは大峰山脈の山上ヶ岳。これまで20回近く登っているが、ほとんどが積雪期だ。

山日和さんが大峰の山上ヶ岳!?ちょっとびっくりしました。こんなメジャーな山も行くんだって。(笑)

曇り空の奥に見える西の覗あたりの山稜が白い。これは霧氷が期待できそうである。

期待が高まりますね。

 いつものように川瀬谷の林道に入る。こちらから山上ヶ岳へ向かう人はほとんどいないが、谷間を歩いた後、
稜線に出てからの高揚感が好きで、いつもこのルートを選んでいる。


レンゲ辻への道は、稲村ヶ岳に登るときにいつも登りに使う道です。以前11月末に初雪直後に行った時のことを思い出しました。
レンゲ辻の先までノートレースでした。写真を見ると、その時のほうが雪が多いようです。谷筋の道は雪で分かりにくい所も少しありました。

どんよりとした鉛色の空に包まれた谷は薄暗く、ただでさえモノトーンの世界の上に陰鬱な空気を漂わせていた。
 ようやく雪が出てきたが、せいぜい10センチ程度。しかし階段やトラバース道では油断ができない。
我慢して歩いていたが、ここから厳しくなりそうなところでアイゼンを装着。格段に歩きやすくなった。我慢
は精神衛生上よろしくないのだ。


アイゼンやチェーンスパイクのつけ時、考えますね。
付けたと思ったら雪がなくなったりして。

 レンゲ峠に着いた。出発時とは一転して申し分のない天気に変わった。霧氷は曇天の下では灰色に沈んで美し
さが際立たない。やはり霧氷には青空がよく似合う。
ここには女人結界門があり、女性は先へ進むことを禁じられている。門の背後には小稲村ヶ岳の岩峰が行く手を
阻むように屹立してたる。
足元に落ちるレンゲ坂谷の奥には弥山、八経ヶ岳がどっしりとした姿を見せていた。


女人結界門、くぐりたいけどくぐれない。
一歩でも踏み込んだら天罰が下るような気がします。
私には未知の世界、どんな氣が流れているんだろう。

 正月の体調不良からまだ完全に回復していないようで体が重い。だが、青空の下の満開の霧氷はモチベーション
を上げるには十分である。


雪があるかどうかより、霧氷があるかどうかのほうが予想が難しいです。
霧氷があるとうれしくなりますね。

 表参道を下山にかかる。この道の持つ雰囲気は、他の山では味わえない。人工物だらけなのだが、いつくかある
茶屋や、あちこちに立つ仏像、道の両側に並ぶ石碑、立派な山門等、修験道の大本山であることを感じさせてくれる。
もちろんこの時期には修験者の姿はないのだが。


テレビや写真でしか見たことのない世界です。そういえば11日にNHKBSで、奥駈をやっていました。
山上ヶ岳の様子は山の上とは思えませんね。資材はどうやって運んだんだろう。当時だから担いで持って行ったんだろうなあ。
信仰心のすごさを感じますね。

 宿坊の脇を抜けて西の覗の行場に立つ。断崖絶壁の上から身を乗り出す荒行で有名な場所だ。


息子は中1の時にここの修行をやりました。
「親孝行するか。「はい!」「勉強するか。」「はい!」
ビデオに写っています。
そのせいかな、3人の子供の中で一番親孝行で、勉強もしましました。

 途中、お助け水の祠に祀られていた菩薩像が何者かに持ち去られていたのには驚いた。
そんな罰当たりは今頃どこかで野垂れ死にしているかもしれない。
 下山後は久し振りの洞川温泉で冷え切った体を急速解凍。暑い湯が四肢に沁み渡って行った。


寒い時期の下山後の温泉は格別ですね。
私は10月末に小学生だった息子と稲村ヶ岳に登りましたが、小さな霧氷ができるくらい寒かったです。防寒対策をしっかりとしていなかったので、よけいに寒かったです。
山頂にもちょっとしかいないで、二人で「温泉、温泉!」と言いながら下ったことを思い出します。その時入った洞川温泉は天国に思えました。
年末から体調が悪かったとのこと、山上ヶ岳にお詣りして復活できたのではないでしょうか。
今年の山の便りも楽しみにしています。

tsubo
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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【大峰山脈】山初めは霧氷の山上ヶ岳

投稿記事 by 山日和 »

satoさん、どうもです。

山日和さんは、山上ケ岳に20回近くも登られているのですね。それだけこころ惹きつけられるお山なのですね。
山上ケ岳の標高は1719m。石徹白のお山より高い。だから南に位置しても、結構な雪が積もるのですね。
登りは谷道ですか。積雪期の山腹のトラバースが続く谷道は、どういう状態か分からないので怖いです。
でも、この道がお好きなのですね。


初めて訪れたのは50年前、高校1年の春休みでした。クラブの備品のテントを無断で持ち出して吉野から縦走したんだけど、
初めての吊り下げ式テントのポールの立て方がわからず、いびつな形にしか張れなかったことを鮮明に覚えています。
2日目はたまらず稲村ヶ岳の、今はなき山上辻の小屋に逃げ込みました。
その時、お袋が持たせてくれた豚肉の味噌漬けが美味しかったのもよく覚えています。 :D

レンゲ辻から見上げた稜線は威圧感がありますね。
どうやって登っていくのだろうと思いましたが、鉄の階段がかけられているのですね。
昔の人は、どのようにして登り下りしたのでしょう。


階段がなければそのまま行場になるようなところですね。


P1070054_1.JPG

標高1500mから上では、素晴らしい霧氷の世界が展開していたのですね。
青い青い空とまっ白な霧氷。ほんとうにうつくしいですね。さらに新雪も味わえるとは。この日に登ることが出来、感謝ですね。


霧氷としてはもっと凄い時を知ってるので、あって良かったという程度ですかね。
レンゲ峠からの登りで振り返ると、稲村ヶ岳一帯が真っ白に見えます。


2013年2月の様子
2013年2月の様子

究極真理を体現しあらゆるものを司る金剛蔵王権現さまが祀られている大峰山寺は、厳かな空気を感じます。
まわりには、宿坊やお茶屋さんが建ち並んでいるのですね。春から秋にかけては、たくさんの登山者、参詣者でにぎわうのでしょうね。
男の人だけでにぎわう山上の光景、どんな感じなのだろう。

普通は山上の人工物には抵抗を覚えるんだけど、このお寺と参道の雰囲気は大好きですね。
夏に来るとあいさつ疲れしてしまいます。 :lol:

陀羅尼助も、役行者が製法を教え伝えたと言われていますね。1000年以上、お腹のトラブルに効くと飲まれてきたお薬にも、ちょっと興味をひかれます。

さぞ効能があるんでしょうね。知らんけど。 :mrgreen:


洞辻茶屋内部
洞辻茶屋内部

下られた道が、山上ケ岳の表参道なのですね。そしてこの道は清浄大橋から女の人は歩くことが出来ない。
お茶屋さんもあり、こちらも興味をそそられますが。
女は、男は、という考えは、好きではなく、世界のあちこちで見られる女性差別的な伝統、文化に憤りを感じますが、信仰のお山で、女人禁制という決まりがあり、現在も続いていることに関しては、こういう世界があってもいいかな、と私は思います。


この道も独特の雰囲気があります。洞辻茶屋から上は修験の山の気があふれてますね。
女人禁制については何とも言えません。女性の修験者もいますが、彼女たちからは開放せよとの声はないみたいですが。

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各地で仏像の盗難の話を聞きますが、理解出来ない行動ですよね。
でも、罰当たりなことは、私も言ったりしてきたなぁ・・・。罰当たりという言葉にぎくりとなりました。

私自身は罰当たりは全然信じてないんですけどね。 :mrgreen:

年末年始、体調を崩され大変だったのですね。でも、よき山初めを味わうことが出来、よかったですね。
今年も、ゆたかな山旅を感じていけますように。


ありがとうございます。
1か月の間に2度も病気なんてなかったことなんですが。これも加齢のせいなんかな? :oops:

                山日和
アバター
山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【大峰山脈】山初めは霧氷の山上ヶ岳

投稿記事 by 山日和 »

tsuboさん、どうもです。

山日和さんが大峰の山上ヶ岳!?ちょっとびっくりしました。こんなメジャーな山も行くんだって。(笑)

私、結構好きなんですよ。冬しか行かんけど。 :lol:

>曇り空の奥に見える西の覗あたりの山稜が白い。これは霧氷が期待できそうである。

期待が高まりますね。


いつもここから見上げる稜線が白いと心がときめきます。

P1070001_1.JPG

レンゲ辻への道は、稲村ヶ岳に登るときにいつも登りに使う道です。以前11月末に初雪直後に行った時のことを思い出しました。
レンゲ辻の先までノートレースでした。写真を見ると、その時のほうが雪が多いようです。谷筋の道は雪で分かりにくい所も少しありました。


そうでしたか。法力峠の道はあまり面白くないですもんね。
最近は標識も完備されて迷うところはなくなりました。
以前は西の覗谷の方へ引き込まれそうになることもありましたが。

アイゼンやチェーンスパイクのつけ時、考えますね。
付けたと思ったら雪がなくなったりして。


薄い雪の下が凍結してるのが恐いです。落ちたら終わりなので、いつもここからアイゼン履きますね。
岩峰の上に出てしまえばすぐに必要なくなるんですが。

P1070056_1.JPG

女人結界門、くぐりたいけどくぐれない。
一歩でも踏み込んだら天罰が下るような気がします。
私には未知の世界、どんな氣が流れているんだろう。

まあ、そんなことはないと思いますけどね。
天罰が下った人見たことないし。 :mrgreen:


P1070045_1.JPG

雪があるかどうかより、霧氷があるかどうかのほうが予想が難しいです。
霧氷があるとうれしくなりますね。

天気予報サイトにも霧氷情報は出てないですからね。
桜の開花予想みたいに発表してくれたらいいのに。 :lol:

テレビや写真でしか見たことのない世界です。そういえば11日にNHKBSで、奥駈をやっていました。
山上ヶ岳の様子は山の上とは思えませんね。資材はどうやって運んだんだろう。当時だから担いで持って行ったんだろうなあ。
信仰心のすごさを感じますね。


そうですよね。ヘリなんかない時代だから、あれだけの資材を担いで上がったんですね。
人の力って凄いですよね。

1704638236696_1.jpg

>宿坊の脇を抜けて西の覗の行場に立つ。断崖絶壁の上から身を乗り出す荒行で有名な場所だ。

息子は中1の時にここの修行をやりました。
「親孝行するか。「はい!」「勉強するか。」「はい!」
ビデオに写っています。
そのせいかな、3人の子供の中で一番親孝行で、勉強もしましました。


そうでしたか。ここで「いいえ!」と答えたらどうなるんでしょう? :mrgreen:

寒い時期の下山後の温泉は格別ですね。
私は10月末に小学生だった息子と稲村ヶ岳に登りましたが、小さな霧氷ができるくらい寒かったです。防寒対策をしっかりとしていなかったので、よけいに寒かったです。
山頂にもちょっとしかいないで、二人で「温泉、温泉!」と言いながら下ったことを思い出します。その時入った洞川温泉は天国に思えました。


私にとってはオールシーズン、山と温泉はセットです。
登り始めから温泉に浸かることを考える時もあるぐらいです。 :lol:


1704638236623_1.jpg

年末から体調が悪かったとのこと、山上ヶ岳にお詣りして復活できたのではないでしょうか。
今年の山の便りも楽しみにしています。

ありがとうございます。ヘロヘロでしたけど(4年前は同じコースを上がって、時間が早過ぎたのでついでに稲村も登って帰りました。その下りで転落してしまいましたが。)、なんとか登ることができました。

                 山日和
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