【南会津】静かな山でゆったりと避難小屋泊

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Kasaya
記事: 927
登録日時: 2011年2月20日(日) 14:34

【南会津】静かな山でゆったりと避難小屋泊

投稿記事 by Kasaya »

【日付】2023年11月8,9日(水木) 
【山域】南会津
【天候】8日快晴、9日晴れ
【メンバー】単独
【コース】
11/8三岩岳登山口11:38---15:25避難小屋15:45---16:29三岩岳---17:10避難小屋
11/9避難小屋6:01---6:50三岩岳---7:33避難小屋7:47---8:45窓明山---10:47巽沢山---11:21三岩岳登山口
11/8,9はかなり天気がいいようだ。そうなるとじっとしていられない。どこかに出かけようと物色して南会津の三岩岳にする。ここは日帰りでは何度も行っているが、泊りはまだない。小さいながらしっかりしたあの避難小屋に一度は泊ってみたいと思い出かけることにした。
自宅を8時過ぎに出発。日帰りではこうはいかないが今日は登るだけ。自然と出発も遅くなる。宇都宮から福島に入る国道沿いは今が紅葉の見ごろのようだ。どこもとてもきれいだ。これでは山での紅葉は期待できないがそれはさしたる問題ではない。予定の登山口の近くの駐車場に到着。週末でもほとんど車の停まっていないこの場所なので今日は無論誰もいない。やっぱり誰も登っていないだろうなあ。
 天気は快晴。雲一つない中を出発する。小屋までとはいえ標高差では1000mもある。そこを14キロぐらいの荷物を背負って行くのが今日の問題。小屋に水は流れているか不安なので水もしっかり積んでいるので余計に重い。
この水はいつもあるとは限らない
この水はいつもあるとは限らない
まあゆっくり行っても日没までには着くだろうと自分に言い聞かせて歩く。この登山道は尾根に登るまでがきつい。身体が慣れていない中でのいきなりの急登はかなり堪える。先日御池岳にテントを持って登った時は比較的楽に感じたが今日はどうもそんなわけには行かないようだ。おそらく1000m超というのがプレッシャーになっている。ただ歩けばいつしか到達できるだろうという変な自信があったので一歩一歩行くだけ。この夏に来た時、周りは藪で何も見えない中を歩いていたが、葉っぱの落ちたこの道はすこぶる見通しがよくなっている。
岩が目立つのが三岩岳
岩が目立つのが三岩岳
木々の切れ目からすぐに三岩岳が眼に入るようになる。頂上付近はかなりなだらかで、すぐにも届きそうな気がしたが、やっぱりそれは甘かった。昨年腰を痛めてから復調はしたものの、少し歩き方がぎこちなくなっている。なぜか右脚に力が入らない。適宜休憩してはゆっくり上がる。道が相当なだらかになってくると、小屋が近くになっていることが分かる。そして樹林帯の中に突然それは現れた。樹林帯の中なので近づくまでは分からないのだ。でも着いた。ほっと一安心。
小さな避難小屋(今夜の宿)
小さな避難小屋(今夜の宿)
 建付けの悪い扉を力任せに開けて入ると案の定誰もいない。中は暗いのでガラス窓の雨戸を開放する。これで少し明るくなった。見ればアルミのシートが何枚か床上に敷かれている。これは寝るときに使えそう。そんなことを思いながら荷物を整理する。
時刻は3時30分を少し廻ったところ。これなら頂上まで行ってこられそう。荷物をサブザックに詰めて行ってみることにした。予報では明日も晴れだが、山が明日も晴れているとは限らない。景色が見られる今日取りあえず行ってみる。標高差で200mほどだが意外に時間がかかり4時半前に到着。陽が沈みかけているがそれでも今日の快晴はつづいており、日光、那須の山々がよく見えた。
日光連山がよく見える
日光連山がよく見える
じっくり見たかったが日没になるとまずい。適当な時間に切り上げて下山にかかるが徐々に薄暗くなる。道が結構ぬかるんでいたが、暗いとその泥濘の場所が判然としない。時々そこに足を突っ込みながら相当に暗くなりかけたころ小屋に到着。無理せずヘッドランプを出せばよかったのだが、どこまでランプ無しで歩けるかちょっと試してみたかった。
 小屋に帰ればすることは食べることのみ。ご飯を炊いてレトルトカレーを温める。炊けるまでの間にはウィスキーをちびちび飲む。そして今日は寒いなあなどと言っている。何がよくてこんなことをやっているのだか。自宅にいれば温かい部屋でご飯も勝手に炊けるのに。それでも何度もそんなことをやっている。何だろうね。炊きあがったご飯にレトルトカレーをかけて、コーンスープをと一緒に食べたらお終い。あとは食器を綺麗にしてコーヒを作って飲むだけ。しばらくラジオを聞きながら小屋ノートをパラパラとめくる。読んでいるとこの小屋で他人が重複することは無さそうで殆ど1パーティのみの使用となっていることが分かる。ここはすぐ隣に会津駒ヶ岳というすばらしい百名山がありほとんどの人がそちらに行くので、こちらは静かなのだ。かえってこれは貴重なことかもしれないと思う。
 時刻はまだ7時ごろだがもうすることもなく、就寝。寒さに備えてフリースにダウン、さらに合羽も着こんで寝袋に入る。最初はそれでも寒く感じたがいつしか暖かくなってきた。夜中に目覚めて外に出ると木の間からではあるが空は満天の星。天空の白くなっているところは天の川だろう。そんなのがよく見える。星好きの人だったらきっと堪らないだろう。
 翌朝4時ごろ起きるがまだ真っ暗。お腹が空いたので昨日のご飯の残りと卵スープで簡単な玉子おじやを作る。そしてコーヒも飲むがまだ時間を持て余す。外はまだ暗い。一寝入りしてうす明るくなったところで頂上に向けて出発する。思ったほど寒くないが、昨日の水たまりは皆凍っている。枯芝は真っ白だ。ようやく日も出てきたころになると、高い山は顔を出しているものの雲海が出ているようで白い海の上に山がぽつぽつ出ている感じになる。こういうのはいいなあ。
朝焼け
朝焼け
雲海に浮かぶ山々(手前は窓明山)
雲海に浮かぶ山々(手前は窓明山)
頂上についてあちこちの山を眺める。日も出て暖かくなったこともありゆっくり山座同定だ。GPSをのぞき込むと主要な山がその方角に表示されるので、ある程度は同定しやすい。ただ確定するまでには至らず。この辺りが難しいところだ。
 すっかり明るくなったころ小屋に戻り、荷物を取って今度は窓明山に向かう。一度大きく下って登り返さねばならぬので厄介だが、多少は荷も軽く成っており気分的には楽。ただやたらにお腹が空く。寒さのせいでエネルギーを使っているのだろうか。朝はきっちり食べたのになあと思いつつ、窓明山で早々とおやつタイムとする。この頂上は南側が大きく開けており日光、那須の山々を見ながらゆったりとできる。日もすっかり昇り暖かくなってきたし、この後はほぼ下るだけなので気持ち的にも気が楽になっている。結局30分以上休んでしまった。
さ て帰るか。ここからはほぼ下りだ。歩く人の少ない山なのだが、この先は笹薮が綺麗に刈払われて道幅1.5mはあろうかという道が続く。登山口に山開きの幟も立っていたし結構手は入れられているのだろう。ところどころ急な下りもありスリップ防止用のロープなどもたらしてあるが基本的に一般路であり快調に歩くことが出きる。結局窓明山からは2時間ほどで下山することができた。下山しても他の車はなし。平日の山はこんなものだ。まだ午前中でもありゆっくりと温泉に浸かり夕方に帰宅した。いつも慌ただしい日帰り登山も泊ってみると余裕度が全然違う。荷物がもっと軽く成ればなあ。
Kasaya
tsubo
記事: 192
登録日時: 2023年3月07日(火) 13:27
お住まい: 和歌山県

Re: 【南会津】静かな山でゆったりと避難小屋泊

投稿記事 by tsubo »

kasayaさん、おはようございます。

三岩岳に登ったんですね。
この山は先月会津に行った時に候補に挙がった山です。
でも、日帰りだと時間がかかるし、避難小屋泊りだと荷物が重くなるのであっさり止めました。

 天気は快晴。雲一つない中を出発する。小屋までとはいえ標高差では1000mもある。そこを14キロぐらいの荷物を背負って行くのが今日の問題。小屋に水は流れているか不安なので水もしっかり積んでいるので余計に重い。
水が不安な避難小屋泊りはつい水を多く持って行きますね。
私も小河内岳避難小屋に泊まった時は、4.5リットルの水を担ぎました。、結局半分しか使いませんでしたが。

木々の切れ目からすぐに三岩岳が眼に入るようになる。頂上付近はかなりなだらかで、すぐにも届きそうな気がしたが、やっぱりそれは甘かった。昨年腰を痛めてから復調はしたものの、少し歩き方がぎこちなくなっている。なぜか右脚に力が入らない。適宜休憩してはゆっくり上がる。道が相当なだらかになってくると、小屋が近くになっていることが分かる。そして樹林帯の中に突然それは現れた。樹林帯の中なので近づくまでは分からないのだ。でも着いた。ほっと一安心。

山頂が見えても思ったより時間がかかることってよくあります。かと思うと、えっ?もう着いたの?って思うことも。
樹林帯の中の小屋、本当に突然現れますね。びっくりするし安心しします。

時刻は3時30分を少し廻ったところ。これなら頂上まで行ってこられそう。荷物をサブザックに詰めて行ってみることにした。予報では明日も晴れだが、山が明日も晴れているとは限らない。景色が見られる今日取りあえず行ってみる。標高差で200mほどだが意外に時間がかかり4時半前に到着。陽が沈みかけているがそれでも今日の快晴はつづいており、日光、那須の山々がよく見えた。

同じ景色でも夕方と朝では違いますね。
私も欲張りなので、山頂が近ければ夕方も登りたくなります。
会津の山から日光の山は近いですね。

 翌朝4時ごろ起きるがまだ真っ暗。お腹が空いたので昨日のご飯の残りと卵スープで簡単な玉子おじやを作る。そしてコーヒも飲むがまだ時間を持て余す。外はまだ暗い。一寝入りしてうす明るくなったところで頂上に向けて出発する。思ったほど寒くないが、昨日の水たまりは皆凍っている。枯芝は真っ白だ。ようやく日も出てきたころになると、高い山は顔を出しているものの雲海が出ているようで白い海の上に山がぽつぽつ出ている感じになる。こういうのはいいなあ。
山に泊まったからこそ見られる景色ですね。だから私も山に泊まりたくなります。

頂上についてあちこちの山を眺める。日も出て暖かくなったこともありゆっくり山座同定だ。GPSをのぞき込むと主要な山がその方角に表示されるので、ある程度は同定しやすい。ただ確定するまでには至らず。この辺りが難しいところだ。
私は山頂で地図を広げて山座同定するのが好きです。知らない山域だとけっこう思い違いをしますが。
右奥の山は飯豊ですか?

さ て帰るか。ここからはほぼ下りだ。歩く人の少ない山なのだが、この先は笹薮が綺麗に刈払われて道幅1.5mはあろうかという道が続く。登山口に山開きの幟も立っていたし結構手は入れられているのだろう。ところどころ急な下りもありスリップ防止用のロープなどもたらしてあるが基本的に一般路であり快調に歩くことが出きる。結局窓明山からは2時間ほどで下山することができた。下山しても他の車はなし。平日の山はこんなものだ。まだ午前中でもありゆっくりと温泉に浸かり夕方に帰宅した。いつも慌ただしい日帰り登山も泊ってみると余裕度が全然違う。荷物がもっと軽く成ればなあ。
今でも山開きの幟が残っていたんですか?
このあたりの山を調べたら、大博多山は10月に山開きをすると出ていました。この山も10月に山開きをしたのでしょうか。

先月会津の山にに来ましたが、田代山帝釈山は前々から行きたかったのですぐに決まりましたが、もう一座をどこにしようかと思い、ガイドブックを見ました。
一番行きたいと思ったのは会津朝日岳です。でも、時間がかかりそうなのと山頂直下の岩場が不安だったので止めました。岩場の下りは苦手です。もし、登ることがあったら是非投稿してください。
それから、御池からの燧ヶ岳、七ヶ岳、大博多山、大嵐山、三岩岳も候補になりました。名前が齋藤なので斎藤山にも興味がわきました。
三岩岳からの会津駒の写真があったら是非アップしてください。どんなふうに見えるのかな。
勘違いでなければ、中門岳に行く途中から見た三岩岳の写真です。
11.JPG
これからもこちらの山の投稿を楽しみにしていますね。

tsubo
Kasaya
記事: 927
登録日時: 2011年2月20日(日) 14:34

Re: 【南会津】静かな山でゆったりと避難小屋泊

投稿記事 by Kasaya »

tsuboさん
お早うございます。レスありがとうございます。

この山は先月会津に行った時に候補に挙がった山です。
へー、この山が候補になっていたのですか。いつ登っても人が少なく、人気はあまりないようなんですが。

水が不安な避難小屋泊りはつい水を多く持って行きますね。
私も小河内岳避難小屋に泊まった時は、4.5リットルの水を担ぎました。、結局半分しか使いませんでしたが。

今回は3リットルほどです。結果的に0.5リットルほど余ったのでちょうど良かったかと。夏場だと絶対足りませんが
この時期ならその程度かと。今回は水も何とか使えそうなので煮炊き分ぐらいはセーブできたかもしれませんが
現地に行かないと分かりませんからね。
 水がふんだんに使える避難小屋はいいなとおもいますが、そういう小屋は人気があり混んでいるのでそれもまた問題。

樹林帯の中の小屋、本当に突然現れますね。びっくりするし安心しします。
今はGPSもあり、小屋が近いことは予想できるのですが、この時はちょっとびっくりしました。

私も欲張りなので、山頂が近ければ夕方も登りたくなります。
今回は標高差で200mなので近い方だと思います。時間に余裕があるので夕方にも登ってみました。
もし上らずにいて翌朝、ガスで何にも見えないのは悲しい。

山に泊まったからこそ見られる景色ですね。だから私も山に泊まりたくなります。

山にいるのを実感できるのは、日帰り――営業小屋泊り--避難小屋泊り――テント泊の順に強くなり、そうしたいのですが
その順に難易度が高くなります。テント泊より野宿の方がよりいいのでしょうが、それはやったことがない。


私は山頂で地図を広げて山座同定するのが好きです。知らない山域だとけっこう思い違いをしますが。
右奥の山は飯豊ですか?
山座同定は難しいです。何度登っても確信が持てない。今回はジオグラフィカを片手に色々同定をしていましたが
イマイチです。飯豊についてはよく分からなかったです。自宅で改めて検証してみると、写真の窓明山の後方にある山は
飯豊の様です。


このあたりの山を調べたら、大博多山は10月に山開きをすると出ていました。この山も10月に山開きをしたのでしょうか。

この辺りの山は山開きをして、当日は記念品を配ったりしているみたいですね。ただ6月や7月が多いみたいです。
私が三岩岳について調べたネット記事では㋆が山開きでした。でも他の山で10月山開きという記事も見ました。
でも10月って何?山終いではないの?機会があったら地元の人に聞いてみたいです。


一番行きたいと思ったのは会津朝日岳です。でも、時間がかかりそうなのと山頂直下の岩場が不安だったので止めました。岩場の下りは苦手です。もし、登ることがあったら是非投稿してください。
調べたら2017年7月に登っていました。頂上手前の岩場についてはのぞき込むと怖いようなことが自分のレポに書いてありましたが、
多分歩く上では問題なかったような気がします。また行く機会があれば投稿します。

それから、御池からの燧ヶ岳、七ヶ岳、大博多山、大嵐山、三岩岳も候補になりました。名前が齋藤なので斎藤山にも興味がわきました。
斎藤山という山があることは知っていましたけど、未踏です。

三岩岳からの会津駒の写真があったら是非アップしてください。どんなふうに見えるのかな。
今回はどうも撮っていなかったようです。過去も晴れた日に撮っていないようです。古いですが2013年5月連休の写真です。
この時は三岩岳から会津駒の縦走しました。
DSCN4226.jpg
これからもこちらの山の投稿を楽しみにしていますね。
関心を持っていただけたようなのでまた投稿します。
kasaya
sato
記事: 422
登録日時: 2019年2月13日(水) 12:55

Re: 【南会津】静かな山でゆったりと避難小屋泊

投稿記事 by sato »

Kasayaさま

こんにちは。
オフ会でお会い出来てとてもうれしかったです。

Kasayaさんが楽しんでいらっしゃる北関東、会津地方のお山を知りたいなぁ、と思っておりました。
裏那須の山旅記、興味深く読ませていただきました。
感想をお伝えしたかったのですが、ゆっくりと地図で辿らせていただくゆとりがなく今日に至ってしまいました。

そう、先日、大学ワンゲル時代の同級生と先輩が脱サラして有明山の麓で営んでいるペンションに同級生4人が集まり、
女子会を楽しんできました。みなそれぞれの人生を歩んでいて山登りからは離れています。
外に出たのはワンちゃんのお散歩の時だけで、あとはひたすらおしゃべりをしていました。
私は、20代からの友人とは、メールではなくお手紙でお話していて、最近はすっかり筆不精となり、
それぞれご無沙汰していました。
今回は、ドイツで暮らしている友人が帰省していて、突然、会いたいねというメールを送ってきてくれて、
翌日には、よし会おうと話がまとまりました。
離れていても、連絡がとぎれてしまうことがあっても、普段は忘れていても、友情は決して消えることはないのだなぁ、
こうして、ある日集まることが出来るのだなぁ、とあらためて感じました。友人は人生の宝物ですね。

流石山大倉山三倉山は、広くたおやかな尾根の展開する地なのですね。
地形図を見ると、なるほど、ササ地記号の1800m級のたおやかな稜線が続いていますね。
夏にはいろいろな高山植物にも出会えるのですね。尖った峰々も好きですが、たおやかな山並みにも魅了されます。
日光白根の白錫尾根も素晴らしかったなぁ。

今回は、日本有数の豪雪地帯奥会津のお山ですね。
奥会津地方は学生の頃、風土と暮らしに興味を持ち、じっくり巡っていきたいなぁ、と思っていたのですが、
ちょこっと覗いただけで、そのままになってしまいました。
三岩岳窓明山は、どんなお山なのでしょう。会津駒ケ岳の北に連なるお山なのですね。
日帰りで登っているお山も、山中で泊まると、日帰りでは見ることの出来ない風景に出会えるのだなぁ、
山と私の時間をより濃密に感じるのだなぁ、と思います。なかなか腰が上がりませんが。

三岩岳には立派な避難小屋が建っているのですね。
お泊りで気になるのは水。二日分の水が必要ですものね。
この時期、一泊二日避難小屋泊りでも荷物の重さは14キロにもなってしまうのですね。
登りは、黒檜沢からの道を辿られたのでしょうか。葉っぱの落ちた道ということは、谷を離れてからはブナの森かな。
上部はダケカンバと針葉樹の森かな。お写真を眺めながら想像を膨らませています。
小屋からは眺めがよさそうな感じですが樹林帯の中に建っているのですね。

そう、小屋に着くとすることは食べることのみ(笑)
Kasayaさん、おひとりなのにお米を炊くのですね。私は一人の時は、お米を炊くことは無いです。
お食事の時間はすぐに終わってしまいますよね。
そうそう、私も寒い時、テントや避難小屋で夜ご飯を食べ終わった後、よく思っていました。
「あぁ寒い。これから長い夜が始まる。何がよくてこんなことをやっているのだか。それも、何度もそんなことをやっている」
横になってからは寒くて目が覚める度、
「何でこんな所で寝ているのだろう。早く起床時間にならないかなぁ。お湯を沸かしたいなぁ」と。
山と私の濃密な時間とか思い描いても、実際は、こんな感じですね。

山の朝はうれしいですね。刻々とうつりゆく空の色を無心で眺めるしあわせ。
白い雲海の上に山がぽつぽつと出ている情景も山に泊まったからこそ出会えるのですね。
朝焼けと雲海に浮かぶ山々の素敵なお写真に見入ってしまいました。

三岩岳から窓明山の稜線は気持ちよさそうですね。途中の鞍部に池があるのですね。
お写真の右下が、その池ですね。訪れてみたい気持ちが強まりました。
地形図を見て、三岩岳から会津駒ケ岳のたおやかな地形にも惹きこまれていきました。
Kasayaさんは、五月の連休に縦走されたのですね。素晴らしい稜線ですね。
ここもいつか歩けたらなぁ、と夢見てしまいます。

未知のお山のお話はワクワクします。
裏那須、奥会津には、このようなうつくしいお山があるのだと感じることが出来ました。
私の知らないうつくしき世界を、また教えてください。

sato
Kasaya
記事: 927
登録日時: 2011年2月20日(日) 14:34

Re: 【南会津】静かな山でゆったりと避難小屋泊

投稿記事 by Kasaya »

satoさん
今晩は。レスありがとうございます。

オフ会でお会い出来てとてもうれしかったです。

私もうれしかったですが、話せたのは帰りの道で少しだけでした。
もうちょっと時間があればなあと思いましたが、また話をする機会もあるでしょう。

感想をお伝えしたかったのですが、ゆっくりと地図で辿らせていただくゆとりがなく今日に至ってしまいました。
そんなにじっくりと見ていただいたのですか。恐縮です。

そう、先日、大学ワンゲル時代の同級生と先輩が脱サラして有明山の麓で営んでいるペンションに同級生4人が集まり、
女子会を楽しんできました。

有明山を調べると対馬になってました。それで正しいですか。大学のワンゲルというと男子が大多数で女性は少数派ではなかったでしょうか。
私の大学では各学年に1-2名ぐらい。4名というと多い気がしますが、それだけ結束が固かったのでしょう。


こうして、ある日集まることが出来るのだなぁ、とあらためて感じました。友人は人生の宝物ですね。
これはsatoさんの人柄の賜物ではないでしょうか。学生時代にいくら仲良くてもその後会わない人が大多数ですから。
ただ私もワンゲルの先輩、同期とはよく一緒に山に登ることができています。卒業して40年以上が経つのに
そうした関係を築けていることは有り難いし、大事にしたいものです。


流石山大倉山三倉山は、広くたおやかな尾根の展開する地なのですね。
地形図を見ると、なるほど、ササ地記号の1800m級のたおやかな稜線が続いていますね。
夏にはいろいろな高山植物にも出会えるのですね。尖った峰々も好きですが、たおやかな山並みにも魅了されます。

そうです。夏にはニッコウキスゲが多いらしいので、その頃にのんびり歩きたいと思っています。

今回は、日本有数の豪雪地帯奥会津のお山ですね。
これは三岩岳のことですね

三岩岳窓明山は、どんなお山なのでしょう。会津駒ケ岳の北に連なるお山なのですね。
三岩岳は隣に会津駒ヶ岳という百名山があるので、土日でも人が少ないです。展望などでも会津駒ヶ岳に軍配が
あがるので、静かな山を求めるならこちらでしょう。

日帰りで登っているお山も、山中で泊まると、日帰りでは見ることの出来ない風景に出会えるのだなぁ、
山と私の時間をより濃密に感じるのだなぁ、と思います。なかなか腰が上がりませんが。
現在は暇がいっぱいあるので泊まってみようと思いました。夕方や朝の景色は見たことがないので。
、一泊二日避難小屋泊りでも荷物の重さは14キロにもなってしまうのですね。
水が無ければ11㎏ぐらいでしょう。軽量化したいのですがついついあれこれ持ってしまいます。

登りは、黒檜沢からの道を辿られたのでしょうか。
黒樋沢の道は現在通行止で、すぐ東側の尾根を末端から登るのが一般コースです(国体コースとなってます)

そう、小屋に着くとすることは食べることのみ(笑)
食べることと、飲むこと。

おひとりなのにお米を炊くのですね。私は一人の時は、お米を炊くことは無いです。
ワンゲル時代からの習慣かな。これでまたザックが重くなります。でもご飯を炊くときに
コッヘルの上に重し代わりにレトルトカレーなどを載せておくと、コメもうまく炊けるしカレーも
程よく温まるので気に入ってます。朝ごはんの分も大体一緒に炊くのでそれも便利です。

「何でこんな所で寝ているのだろう。早く起床時間にならないかなぁ。お湯を沸かしたいなぁ」と。
山と私の濃密な時間とか思い描いても、実際は、こんな感じですね。
人が思い描くほどロマンチックなものではありませんよね。特に寒いとなかなか辛い。
夜中によくお湯を沸かしてコーヒーを飲んでます。

朝焼けと雲海に浮かぶ山々の素敵なお写真に見入ってしまいました。
こういう景色が見られるとうれしいです。見られなくてもそれで山の楽しさが半減するわけでは
無いのですが。

三岩岳から窓明山の稜線は気持ちよさそうですね。途中の鞍部に池があるのですね。
お写真の右下が、その池ですね。訪れてみたい気持ちが強まりました。

この池のことは今まで意識していませんでした。何故かなあ。

地形図を見て、三岩岳から会津駒ケ岳のたおやかな地形にも惹きこまれていきました。
Kasayaさんは、五月の連休に縦走されたのですね。素晴らしい稜線ですね。
ここもいつか歩けたらなぁ、と夢見てしまいます。

地形図を見るとたおやかですが、ここは檄藪です。随分以前に会津駒から三岩岳に延びる稜線上に
湿原マークがあり辿ってみたことがあります。手付かずの湿原に出会えたのは大きな収穫でしたが
薮はひどかった。ヤブコギにもアップしましたよ。よかったら見てください。
http://old.yabukogi.net/forum/15337.html#15337

未知のお山のお話はワクワクします。
裏那須、奥会津には、このようなうつくしいお山があるのだと感じることが出来ました。
私の知らないうつくしき世界を、また教えてください。

私も知らないところがまだたくさんあります。
そう言ってもらえる人がいればまたレポしたいと思います。

kasaya
sato
記事: 422
登録日時: 2019年2月13日(水) 12:55

Re: 【南会津】静かな山でゆったりと避難小屋泊

投稿記事 by sato »

Kasayaさま

こんばんは。
再度失礼します。
ご返信ありがとうございます。そうですね。オフ会ではみなさまとゆっくりとはお話しできないですね。
でも、あぁ、もっとお話したかったなぁ、お話出来なかったなぁ、というちょっと残念な気持ち、
お別れする時のさみしさが、次へと繋がっていくのですね。

友人のお宿は、安曇野の有明山の麓です。対馬にも有明山があるのですね。
玄関のドアを開けると、富士山の形をした大きな有明山が目に飛び込んできます。
有明山は、常念山脈前衛のお山で、古くから信仰のお山として崇められています。
山頂までの道のりは標高の高い燕岳や常念岳よりも厳しいですが、
修験のお山をこころとからだいっぱいで感じる味わい深いお山です。

集まった4人は学部の同級生で、ドイツで暮らしている友人以外がワンゲル部員です。
私は、グループ行動が苦手で、自由に山を登りたくなりワンゲルは途中で退部してしまったのですが、
みんな変わり者の私を温かく励まし続けてくれてほんとうに有難いです。
Kasayaさんと副館長さんも、卒業して40年以上、お山を一緒に楽しんでこられて素敵だなぁ、
いいなぁ、とこころから思います。
人生は、出会いと別れの繰り返し。遠く離れ、それぞれ異なる環境で日々を送っていても、
こころの深いところで繋がっている友人を感じることが出来るのは、しあわせなことだなぁ、と思います。

「湿原を求めて藪歩き」、ワクワクしながら読ませていただきました。
「静かな山でゆったりと避難小屋泊」を味わいながら地形図を見た時、
・2098北の池マークに目が吸い込まれていきました。
まわりはササヤブだろうなぁ。ササの海を渡り辿り着いた池はどんなお姿なのかなぁ、と想像していました。
山上の池や湿原に、こころ惹かれます。
なんと、kasayaさん、訪れていらっしゃったのですね。稜線は、松の木とササの猛烈なヤブなのですね。
そしてササヤブの中に、ぽっかりと湿原が現れるのですね。
私も、ササと灌木の海を渡り、昨年と一昨年は笠羽湿原、今年は判官堂湿原に出会うことが出来ました。
ヤブの中の湿原に辿り着いた時の感動は、言葉に出来ません。
Kasayaさんの、ヤブの中を悪戦苦闘している時の心情、湿原に辿り着いた時のよろこびと安堵感、
そして帰ってきた時の満ち満ちたお気持ちが、ひしひしと伝わってきて、ドキドキ胸が高鳴りました。
素敵な山旅記に出会え、こころが熱くなりました。
ありがとうございます。

sato
返信する