【南アルプス】小河内岳~抜群のロケーションの小屋に泊まる

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tsubo
記事: 193
登録日時: 2023年3月07日(火) 13:27
お住まい: 和歌山県

【南アルプス】小河内岳~抜群のロケーションの小屋に泊まる

投稿記事 by tsubo »

【 日 付 】2023年9月25,26日
【 山 域 】 南アルプス
【メンバー】tsubo
【 天 候 】 1日目晴れ、2日目晴れのち曇り
【 ルート 】 鳥倉登山口ー三伏峠ー烏帽子岳ー前小河内岳ー小河内岳ー小河内岳避難小屋
      小河内岳避難小屋ー前小河内岳ー烏帽子岳ー三伏峠ー鳥倉登山口

正面に漆黒の鉄兜の塩見岳、その左にちょっと見えるのは、間ノ岳に続く三峰岳、さらに南アルプスの貴公子甲斐駒、女王の仙丈ヶ岳。
目を転じると、悪沢岳からの荒川三山、赤石岳、聖岳。

どの山も思い出深い。
南アルプスを北の甲斐駒、鳳凰三山から南の光岳まで繋げたいと歩いた日々。
北岳から農鳥岳までの白峰三山は20代の時に歩いたが、その後は50歳を過ぎてからだった。
1泊から4泊の縦走を重ねて何とか繋げた。

還暦の年に茶臼岳から光岳を往復してから聖平まで歩き、南アルプスが繋がった。
その話を光岳のご主人に話したら、「これで南アルプスは卒業ですね。」と言われてびっくりした。そんなことは考えていなかった。
だが、2年後に椹島から赤石岳まで標高差2000mを1日で登って、自分としてはこれで南アルプスは卒業できたかなと思った。
その後脊柱管狭窄症で1年のブランクがあり、もうとても南アルプスには行けないだろうなと思った。

稲刈り脱穀がすんで一息。まだまだ畑仕事はいくらでもあるが、やっぱり山に行きたい。
9月下旬、25,26日の二日間なら何とか山に行けそう。標高の高い山はもう色づき始めているだろうか。
どこにいこうか散々迷って、ふと目に留まったのが、南アルプスの小河内岳。
山頂直下に避難小屋がある。抜群の展望を誇る小屋だ。
7,8月は管理人がいて有料で、コロナ後は素泊まりでも1万円するそうだが、今なら冬季開放されていて無料で泊れる。
三伏峠から北の塩見岳に登る人は多いが、南に向かう人は少ない。
鳥倉の駐車場から避難小屋まで6時間くらいのコースタイム。
避難小屋に1泊して小河内岳を往復することにした。
5年ぶりの南アルプス、以前のようなテントを担いでの縦走ではないが、今の自分には十分な山行になるだろう。

2012年に鳥倉から烏帽子岳に登り、翌日塩見岳から蝙蝠岳を往復しての帰り道、林道を自転車で追い越して行った人がいた。何とニッカズボンをはいて、キスリングを背負っていた。今時キスリングなんてお目にかかることはない。びっくりした。
駐車場にその人がいたので話しかけた。
登山歴50年以上という70代の男性だった。
高山裏避難小屋に2泊して、赤石岳を往復したという。地図のコースタイムで13時間となっているところを9時間で往復したと言っていた。
すごい人だなあと思ったが、その時はっとした。
南アルプスを繋げるのに、塩見岳と荒川三山をどうしたら繋げられるかわからないでいたからだ。そうか、鳥倉から入って荒川三山を往復すればいいのだ。赤石岳往復より時間がかからず楽そうだ。

翌2013年に実行した。小河内岳避難小屋、中岳避難小屋、高山裏避難小屋の3泊という優雅なものだった。それでも、新しく買ったテントを背負って行った。
高山裏避難小屋にはキャンプ場があるので、そこだけはテントの予定だ。
小河内岳避難小屋には昼過ぎに着いた。小屋の管理人の河村さんご夫婦とお話した。お二人は東京の方だった。私も東京出身なので、東京の話で盛り上がった。
すると無線が鳴った。南アルプスの小屋では無線でいろいろ連絡しあう。例えば、今日泊った登山者5人が次はどこそこの小屋に泊まる予定だといったことを伝える。
その時の無線は高山裏避難小屋のおじさんからだった。風邪を引いたみたいで咳が出て困る。今まで風邪なんて引いたことがないから薬がない。ということだった。
「今日、うちに泊まるお客さんが明日はそちらに向かって行くそうですから風邪薬を言づけますね。」奥さんが言った。
翌朝私は奥さんから言付かった風邪薬とのど飴をザックに入れて出発した。素晴らしいお天気だった。
ゆっくりと景色を眺めながら歩いた。
高山裏避難小屋に着くと、おじさんが待っていた。私が着いたのが予想より遅かったようでちょっとイライラしていた。
薬の入った袋を開けると、中に奥さんからの手紙も入っていた。それを見て、おじさんが「上手な字だろう。」と言った。
おじさんが入れてくれた熱い昆布茶を飲むのに必死だった私はすぐには返事をしなかった。
すると、「おい、人が上手だねと言ったら、何か言うものだろう。」と怒り出した。
私はあわてて「きれいな字ですね。」と答えた。
「1回に3錠も飲むのか。それも1日3回飲むのか。」
おじさんはぶつぶつ言っている。
「できるだけ食後に飲むといいですよ。」と私は言った。
するとおじさんはゆっくりして行けと言って、水元を見に行った。
荒川三山を往復して高山裏避難小屋に戻った。
「風邪は良くなりましたか?」
「そんなすぐには良くならない。」と不機嫌そうだ。
「風邪はゆっくり休むのが一番ですよ。」
「やることがたくさんあって休んでなんかいられない。」
テントだと言うと、そこに張るといいと言って小屋の近くの場所を勧めてくれた。
小屋の前で他の登山者と談笑していると、蚊取り線香を置いてくれた。
水が足りなかったらそこに汲んであるから使えと言ってくれた。
怒りん坊で有名な方らしいが、ちょっとかわいいおじさんだった。

そんなことを思い出しながら、小河内避難小屋に向かう。
後から来た男性に道を譲るが、ほとんど同じペースで私が先を歩くことになった。
休憩しながら話をする。
「去年西宮から高遠に越したんです。もう68で仕事も辞めたんでね。年金暮らしですよ。
妻はまだ仕事をしているし、寒いのは嫌だって言うから西宮にいます。高遠から北沢峠に行くバス停の仙流荘まで車なら15分で行けるんです。南アも北のほうは何度も行きましたよ。今回は聖岳を往復する計画です。今日は三伏峠でテントです。」
えっ?思わず目が点になる。聖岳の往復??
ザックはテントや5日分の食料、4リットルの水などで20キロくらいになったらしい。
「私は小河内岳避難小屋に泊まるんです。今なら無料開放していますから。」
そのMさんはそのことを知らなかった。
「僕も小河内岳避難小屋に泊まろうかな。予定では2泊目は荒川小屋でテントだったけど、小河内岳避難小屋に泊まればもっと先まで行ける。百間洞まで行けるかな。」
百間洞・・・って?何時間かかるのだろう・・・

烏帽子岳からは塩見岳から蝙蝠岳に続く稜線が美しい。初めてここに来た時に、蝙蝠岳に登りたくなった。それで、三伏峠に2泊する予定を変えて、三伏峠にテントを置いたまま暗いうちに出発して、塩見小屋に泊まることにして塩見岳と蝙蝠岳を往復したのだ。

烏帽子岳と前小河内岳の間は稜線の片側が崩壊していて慎重に歩く。

前小河内岳で休んでいると、小河内岳避難小屋の今の管理人さんが来た。小屋の最終チェックをして、今日は三伏峠に泊まり、その後熊ノ平小屋から白峰南嶺を歩いて二軒小屋まで行く予定だそうだ。
「僕も63ですからね、いつまで長く歩けるかわからない。」
「私は67で今回は1泊で小河内岳往復です。でも、この方は68で聖岳往復されるんですよ。」
「今日は小河内岳避難小屋に泊まって、明日は百間洞でテントにしようと思うんです。」
「百間洞までは、赤石岳を超えてさらにあの大沢岳の手前まで行くんですよ。赤石岳避難小屋に泊まったほうがいいんじゃないですかね。」
私も「そうですね。避難小屋は今は無料開放されているし。」と言った。
その話を聞いて、Mさんも翌日は赤石岳避難小屋に泊まると言った。

さらに管理人さんに以前の管理人さんの話を聞いた。小河内岳避難小屋の河村さんご夫婦も高山裏避難小屋のおじさん島田さんももう引退した。
「中岳避難小屋の方は私と同じくらいの年で奈良の方でしたね。泊った時、いろいろお話しました。」
「ああ、山中さんね、よくしゃべる人だった。でも、亡くなったんだよ。」
「えっ!?」
「3年前かな、何度電話しても繋がらなくて・・・調べたら亡くなっていたそうだ。」
その方のおかげで、私が10年前にお世話になった避難小屋の当時の管理人さんの消息がわかった。

小河内岳に着く。小屋はすぐ下だ。見ると、Mさんは先に小屋に入って行った。

IMG_9531-2.JPG


しばらく誰もいない山頂でのんびりした。
なんとも素晴らしい展望だ。
正面に塩見岳、その左に甲斐駒、仙丈ヶ岳。小屋の後ろには荒川三山、赤石岳、聖岳。
中央アルプスに北アルプスもよく見える。

IMG_9543-2.JPG
IMG_9534-2.JPG



今日の小屋はMさんと二人だけだった。
「お邪魔してすみませんね。」と恐縮しているが、私も一人より話し相手ができて楽しかった。
夕食後に外に出ると夕焼け空が綺麗だった。
日の入りは17時50分頃だ。山頂で夕日を眺めてから小屋に戻る。
明日が早いMさんは18時過ぎにはシュラフに入った。
私はちびちびとウィスキーを飲んでからシュラフに入った。

ガサガサ音がする。
3時半だが、もうMさんが起きて朝食の支度をしていた。
「今日は赤石岳避難小屋に泊まります。その先も小屋に泊まろうと思うので、テントとごみはデポしておきます。」
南アルプスの山小屋の一部はまだ管理人がいて有料だが、多くは無料開放されている。敢えて重いテントを背負って行くこともないだろう。百間洞の小屋も冬季開放されている。
Mさんは、私に聞いたことで無料で避難小屋に泊まれることがわかったと何度もお礼を言って暗いうちに出発して行った。

今日の日の出は5時半頃だ。
私は5時に小屋を出た。
真っ赤な空をバックにした富士山が綺麗だ。
山頂でその時を待つ。
そしてご来光。
手を合わせる。
大きなパワーをいただく。

IMG_9590-2.JPG


今日は同じ道を戻る。時間はたっぷりある。
支度を整え、床を掃く。
協力金の箱に1晩のお礼にと千円札を入れる。

前小河内岳で休んでいると、サングラスをした半ズボンの男性が三伏峠のほうから登ってきた。
サングラスを外すと欧米系の方だった。
「どちらからですか?」
日本語はあまり通じないようだった。
「フェアユーフロム・・・ユアカントリー・・・」つたない英語で話しかけるとオーストラリアから来たことがわかった。
その方はスマホを出して翻訳アプリというのかな、を始めた。スマホに英語で話すと、画面に訳した日本語が出てくるのだ。そういうのがあるとは知っていたが使っているのは初めて見た。

その方はションさんというお名前だった。ションさんの奥様は日本人で横浜出身。今回は3週間横浜に滞在だそうだ。それで南アルプスに来たとのこと。
広河原から入り、北岳に登り、ここまで縦走してきたそうだ。今日は荒川小屋に泊まり、明日椹島に下山するとのこと。
何泊か聞かなかったが、私のいつもの日帰りのザックより小さなザックだった。
食事つきの小屋泊りだとあんな小さなザックで何泊も縦走できるのか。

昨日は小河内岳避難小屋の管理人さん、今日はションさん。前小河内岳は出会いの山だ。

空にはだんだん雲が広がってきた。ヤマテンの予報では雨になるかもしれないとのこと。
間ノ岳の山頂が雲に隠れた。
Mさんは平気かな。聖岳まで・・・行けるかな?スマホを車に置き忘れたと言っていた。天気予報もわからないな。ちょっと心配になる。

三伏峠で若い二人連れの女性とちょっとお話して、お互い写真を撮りあった。
さてと、後は登山口まで下って駐車場まで歩くだけ。
いろいろな出会いがあって楽しい山旅だった。
小河内岳から見えた南アルプスの山々。見えなかった山々。
南アルプスの山にはたくさんの思い出がある。
どの山行も印象的だった。
もう一度登れるとは思ってもみなかった。
小河内岳、マイナーだけどいい山だ。
小屋も素晴らしいロケーションに建っている。山頂まで5分くらいなのが魅力だ。
夕日も朝日も見ることができる。
駐車場から休憩を入れても7時間ほどで登れる。
ここならまた来られるな。
昨日会った管理人さんも「この小屋の夏は泊まる人は少ないんですよ。でも、無料開放になった途端泊りに来る。」と笑っていた。
素泊まりで1万円はねえ・・・
私もまた無料開放になったら泊りに来ようかな。

ちいさな草紅葉が始まり、ダケカンバの葉も色づき始めている。
南アルプスに秋が訪れていた。
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山日和
記事: 3585
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【南アルプス】小河内岳~抜群のロケーションの小屋に泊まる

投稿記事 by 山日和 »

tsuboさん、こんばんは。

どこにいこうか散々迷って、ふと目に留まったのが、南アルプスの小河内岳。
山頂直下に避難小屋がある。抜群の展望を誇る小屋だ。

この小屋は昔から気になっていた小屋です。
抜群のロケーションにありながら、このあたりでは荒川岳と塩見岳に挟まれて目立たない小河内岳の山頂に建っている。
人も少なそうだし、一度泊まって日の出を見たいと思ってました。

7,8月は管理人がいて有料で、コロナ後は素泊まりでも1万円するそうだが、今なら冬季開放されていて無料で泊れる。

素泊まりで1万円!! 私が南アルプスに登ってた頃は、真夏でも避難小屋は無料でした。

何とニッカズボンをはいて、キスリングを背負っていた。今時キスリングなんてお目にかかることはない。びっくりした。

私の学生時代をそのまま現在に持ってきたようなスタイルですね。 :lol:
いかに直方体に近付けるかというパッキングの美しさが、登山のキャリアと美的感覚を問われる時代でした。 :mrgreen:

怒りん坊で有名な方らしいが、ちょっとかわいいおじさんだった。

昔から高山裏の小屋番は態度が悪いと評判でしたが、その頃も変わってなかったのかな。
農鳥小屋も有名でしたよね。

「去年西宮から高遠に越したんです。もう68で仕事も辞めたんでね。年金暮らしですよ。
妻はまだ仕事をしているし、寒いのは嫌だって言うから西宮にいます。高遠から北沢峠に行くバス停の仙流荘まで車なら15分で行けるんです。南アも北のほうは何度も行きましたよ。今回は聖岳を往復する計画です。今日は三伏峠でテントです。」
えっ?思わず目が点になる。聖岳の往復??
ザックはテントや5日分の食料、4リットルの水などで20キロくらいになったらしい。


素晴らしい体力と気力ですねえ。同世代なのにえらい違いです。
しかしリタイヤして高遠へ引っ越すとはうらやましい限り。 :mrgreen:

さらに管理人さんに以前の管理人さんの話を聞いた。小河内岳避難小屋の河村さんご夫婦も高山裏避難小屋のおじさん島田さんももう引退した。
「中岳避難小屋の方は私と同じくらいの年で奈良の方でしたね。泊った時、いろいろお話しました。」
「ああ、山中さんね、よくしゃべる人だった。でも、亡くなったんだよ。」
「えっ!?」
「3年前かな、何度電話しても繋がらなくて・・・調べたら亡くなっていたそうだ。」
その方のおかげで、私が10年前にお世話になった避難小屋の当時の管理人さんの消息がわかった。


そうなんですか。時の流れを感じますね。

南アルプスの山小屋の一部はまだ管理人がいて有料だが、多くは無料開放されている。敢えて重いテントを背負って行くこともないだろう。百間洞の小屋も冬季開放されている。

百間洞の小屋は45年前に泊ったことがありますが、9月の初めで無人。宿泊者も私ひとりだけで、ガランと広い小屋を
独り占めでした。夜中にネズミが走り回っていたことを覚えています。

今日の日の出は5時半頃だ。
私は5時に小屋を出た。
真っ赤な空をバックにした富士山が綺麗だ。
山頂でその時を待つ。
そしてご来光。
手を合わせる。
大きなパワーをいただく。


小屋を出てすぐにご来光を拝めるのがいいですね。行きたくなってきたなあ。
先月、野坂岳の小屋で泊まってご来光を拝みましたが、スケールが違いますよね。

小河内岳から見えた南アルプスの山々。見えなかった山々。
南アルプスの山にはたくさんの思い出がある。


最後に南アルプスに登ったのは14年前。甲斐駒から鋸の縦走でした。
もうあんまり遠くへ行くのが億劫で、体力も落ちてきたので気力が湧きません。
tsuboさんを見習わなくては。 :mrgreen:
アバター
seiichi
記事: 191
登録日時: 2022年9月14日(水) 21:12
お住まい: 津市高茶屋

Re: 【南アルプス】小河内岳~抜群のロケーションの小屋に泊まる

投稿記事 by seiichi »

tsuboさん、こんばんわ。

長文の小河内岳レポ拝見しました。
私にとっては全く知らない山域ですが、静かで懐深い山と言う感じでしょうか。
ソロでテント泊するので山を満喫できることでしょうね。
山小屋も冬季は無料開放して使えるので、よく知っている人なら利用するのはいいと思います。
山小屋を経営する側にとっては残念ですが。。
登山口までのアクセスはどんな感じでしょうか、見延方面はほとんど走ったことはありませんが。

もう夏の猛暑は過ぎて朝晩はずいぶん過ごしやすくなりました。
これからは紅葉も始まり低山も楽しくなってきますので無理にアルプスに行くこともないです。
近場の台高や鈴鹿でも十分にいくところ満載です。
大杉谷はこの前の台風被害で通行止めが続いていますが、大台ケ原方面は大丈夫です。
津から大台ヶ原は南アルプスと大差ない交通時間ですが、高速を使わないので節約できます。
昨年同様に大台ヶ原の星空や朝焼けを行こうと考えています。

添付した写真は津の山で錫杖が岳です、標高は600m程度ですが鋭鋒で人気の山です。
 
  seiichi
添付ファイル
錫杖ヶ岳山頂にて
錫杖ヶ岳山頂にて
sato
記事: 422
登録日時: 2019年2月13日(水) 12:55

Re: 【南アルプス】小河内岳~抜群のロケーションの小屋に泊まる

投稿記事 by sato »

tsuboさま

こんにちは。やっと清々しい秋を感じる頃となりました。
稲刈りが終わっても、まだ畑仕事でお忙しいのですね。
それでもなんとか時間を作り、南アルプスを楽しんでいらっしゃったのですね。
tsuboさんのバイタリティー、お山への情熱に、今回もすごいなぁ、とため息をついています。

南アルプスは、tsuboさんにとって、"tsuboさん”を感じる想い出の地ですね。
五輪尾根で、おひとりで力強く登られているtsuboさんを最初にお見かけした時、すごいなぁ、と思い、
テント場でいろいろとお話をしていた時、50歳を越えてから、甲斐駒ケ岳から光岳への南アルプスの稜線を歩いていき、
60歳になったこの夏一本の線に繋がったとお聞きして、こころが震えたのを覚えています。
それから2年後、赤石岳へは、鎮痛剤を飲みながら2000m登られたのですよね。感服しました。

そして、この旅の後、足の痛みが増し、脊柱管狭窄症と診断され、お辛い日々になってしまわれたのですね。
また山に必ず戻られると信じていましたが、1年は長かったですね。
乗鞍岳に登ったとメールをいただいた時は、ほんとうにうれしかったです。
この夏は、夢の白山北縦走路をふたりで歩くことが出来ました。

山に泊まってからこそ出会える風景、感じられる山の時間を想像すると、山の上で過ごす山旅への思いが募りますね。
小河内岳避難小屋は、まさに一泊二日で絶景に酔いしれ、夕陽とご来光を拝める素晴らしい場所に建っていますね。

5年ぶりの南アルプスは、追憶の山旅でもあり、邂逅の山旅でもあったのですね。
高山裏避難小屋のちょっと偏屈なおじさまとのエピソードは楽しい思い出ですね。
ぶつぶつ言いながら蚊取り線香を置いてくれたり、水も使っていいと言ってくれたり、やさしいお方だったのですね。
同年代、年上の方との出会いは、力をいただきますね。tsuboさんは、女性の登山者にとっては眩しい存在です。
最近は、外国の方も多いですね。北岳から荒川岳縦走ですか。いいですねぇ。
私は、外国の方が日本の山を楽しんでくださるのがうれしいです。登山スタイルや文化の違いで問題になることもありますが。
出会った方との情報交換も楽しいですね。私も、山中で出会った方から、いろいろなお山、いろいろなルートを教えていただき、夢を膨らませていきました。
tsuboさんの山旅記を味わいながら、気が付けば頭の中は、私の思い出の山を旅していました。
一期一会の出会い。あの山、この山で出会った方々と交わした言葉が蘇ってきました。

小河内岳山頂からは、ご来光を拝めてほんとうによかったですね。
ご来光と富士山のお写真に思わず手を合わせていました。
南アルプスの峰々からは、富士山のうつくしいお姿も拝むことが出来、しあわせな気持ちに包まれます。
富士山は、父に抱かれた赤ちゃんの私の目に最初に映ったお山、うつくしいという感情を芽生えさせてくれたお山、
私の源のお山です。(富士山を仰ぎ見る地で生まれました)

南アルプスの小屋は、冬季解放してくださっている小屋が多く有難いですね。
小河内岳避難小屋は、残雪期に泊まりたいなぁと思っていました。
近くのお山で満足といいながら、アルプスのお話を聞くと胸の鼓動が高鳴ります。
この冬は出かけられるかな。
最近、体調、体力への不安に襲われる日々が多いのですが、tsuboさんから力をいただきました!

sato
tsubo
記事: 193
登録日時: 2023年3月07日(火) 13:27
お住まい: 和歌山県

Re: 【南アルプス】小河内岳~抜群のロケーションの小屋に泊まる

投稿記事 by tsubo »

山日和さん、こんにちは。
レスありがとうございます。

どこにいこうか散々迷って、ふと目に留まったのが、南アルプスの小河内岳。
山頂直下に避難小屋がある。抜群の展望を誇る小屋だ。

この小屋は昔から気になっていた小屋です。
抜群のロケーションにありながら、このあたりでは荒川岳と塩見岳に挟まれて目立たない小河内岳の山頂に建っている。
人も少なそうだし、一度泊まって日の出を見たいと思ってました。


小河内岳までは三伏峠から往復する人はそこそこいても泊まる人は少ないです。
縦走する人は高山裏避難小屋まで行くことが多いし。
今回も高山裏避難小屋に泊まって荒川三山を往復するという人に会いました。
小河内岳は塩見岳や荒川三山に比べれは標高は低いけど、2800mあるからそこそこ高い山なんですがねえ~~~
是非無料期間に泊まって夕日に日の出を見てください。

7,8月は管理人がいて有料で、コロナ後は素泊まりでも1万円するそうだが、今なら冬季開放されていて無料で泊れる。

素泊まりで1万円!! 私が南アルプスに登ってた頃は、真夏でも避難小屋は無料でした。

10年前は避難小屋といっても管理人がいるので、3000円くらいしたと思います。しかし、10000円はねえ~~~

何とニッカズボンをはいて、キスリングを背負っていた。今時キスリングなんてお目にかかることはない。びっくりした。

私の学生時代をそのまま現在に持ってきたようなスタイルですね。 :lol:
いかに直方体に近付けるかというパッキングの美しさが、登山のキャリアと美的感覚を問われる時代でした。 :mrgreen:

私も大学で登山を始めたときはキスリングを買いました。
でも、翌年に入った新人の女の子はアタックザックと言われていた今風のザックでした。
キスリングはパッキングが難しいですね。左右のバランスも大事だし。

怒りん坊で有名な方らしいが、ちょっとかわいいおじさんだった。

昔から高山裏の小屋番は態度が悪いと評判でしたが、その頃も変わってなかったのかな。
農鳥小屋も有名でしたよね。

農鳥小屋のおじさんは有名ですね。泊まる人も多いからでしょうね。
高山裏はマイナーだから泊まる人が少ないからそこまで有名ではないんでしょうね。
でも、とある大学のワンゲルの新人が泊った時、怒られなかったと言ったら、先輩からもう一度泊まってちゃんと怒られて来いと言われたなんて話があるそうです。

「去年西宮から高遠に越したんです。もう68で仕事も辞めたんでね。年金暮らしですよ。
妻はまだ仕事をしているし、寒いのは嫌だって言うから西宮にいます。高遠から北沢峠に行くバス停の仙流荘まで車なら15分で行けるんです。南アも北のほうは何度も行きましたよ。今回は聖岳を往復する計画です。今日は三伏峠でテントです。」
えっ?思わず目が点になる。聖岳の往復??
ザックはテントや5日分の食料、4リットルの水などで20キロくらいになったらしい。

素晴らしい体力と気力ですねえ。同世代なのにえらい違いです。
しかしリタイヤして高遠へ引っ越すとはうらやましい限り。 :mrgreen:

初めは八ヶ岳近辺で探したそうですが、いい物件がなかったそうです。
登山は何度かブランクがあって、再開してから5年くらいだそうです。でも、フルマラソンも何回か走ったことがあるそうです。
アスリート系の体つきでした。
クラシック音楽が好きで書道もしているとか。
食とお酒が好きで、最近ではたくさんの栗で甘露煮や渋皮煮を作ったとか。
そういった趣味を楽しむための家のようです。

さらに管理人さんに以前の管理人さんの話を聞いた。小河内岳避難小屋の河村さんご夫婦も高山裏避難小屋のおじさん島田さんももう引退した。
「中岳避難小屋の方は私と同じくらいの年で奈良の方でしたね。泊った時、いろいろお話しました。」
「ああ、山中さんね、よくしゃべる人だった。でも、亡くなったんだよ。」
「えっ!?」
「3年前かな、何度電話しても繋がらなくて・・・調べたら亡くなっていたそうだ。」
その方のおかげで、私が10年前にお世話になった避難小屋の当時の管理人さんの消息がわかった。

そうなんですか。時の流れを感じますね。

ここ最近南アルプスの小屋番さんはどんどん世代交代しています。
私が大好きだった赤石岳避難小屋の方も代わってしまいました。
いいときに行っておいたと思いました。

南アルプスの山小屋の一部はまだ管理人がいて有料だが、多くは無料開放されている。敢えて重いテントを背負って行くこともないだろう。百間洞の小屋も冬季開放されている。

百間洞の小屋は45年前に泊ったことがありますが、9月の初めで無人。宿泊者も私ひとりだけで、ガランと広い小屋を
独り占めでした。夜中にネズミが走り回っていたことを覚えています。

南アルプス南部でも奥地にある小屋ですものね。
きっと小屋はその時から新しくなっているでしょう。

今日の日の出は5時半頃だ。
私は5時に小屋を出た。
真っ赤な空をバックにした富士山が綺麗だ。
山頂でその時を待つ。
そしてご来光。
手を合わせる。
大きなパワーをいただく。

小屋を出てすぐにご来光を拝めるのがいいですね。行きたくなってきたなあ。
先月、野坂岳の小屋で泊まってご来光を拝みましたが、スケールが違いますよね。

そうですねえ。
南アルプスは富士山の左からご来光が上がりますね。富士山とのツーショットが見られます。
今の時期は日没が5時50分くらい、日の出が5時半くらいでちょうどいいですね。

小河内岳から見えた南アルプスの山々。見えなかった山々。
南アルプスの山にはたくさんの思い出がある。

最後に南アルプスに登ったのは14年前。甲斐駒から鋸の縦走でした。
もうあんまり遠くへ行くのが億劫で、体力も落ちてきたので気力が湧きません。
tsuboさんを見習わなくては。 :mrgreen:

私も今年は大峰や台高中心だったので、遠出したくなりました。
私はどこに行くのも遠いので、遠出は苦になりません。
でも、車で30分のスーパーに行くのは苦です。(笑)

tsubo
tsubo
記事: 193
登録日時: 2023年3月07日(火) 13:27
お住まい: 和歌山県

Re: 【南アルプス】小河内岳~抜群のロケーションの小屋に泊まる

投稿記事 by tsubo »

seiichiさん、こんばんは。
レスありがとうございます。

長文の小河内岳レポ拝見しました。
私にとっては全く知らない山域ですが、静かで懐深い山と言う感じでしょうか。
ソロでテント泊するので山を満喫できることでしょうね。
山小屋も冬季は無料開放して使えるので、よく知っている人なら利用するのはいいと思います。
山小屋を経営する側にとっては残念ですが。。
登山口までのアクセスはどんな感じでしょうか、見延方面はほとんど走ったことはありませんが。

すみません、長文を読んでくださり、ありがとうございます。
南アルプスの南部です。
塩見岳は登ったことありますか?その南のほうです。
鳥倉登山口までは中央道の松川インターから大鹿村に行きます。インターから1時間半くらいです。
仙丈ヶ岳に行く北沢峠までとそう変わらないのではないかしら。バスに乗り換える必要がないから行きやすいです。
北アルプスの山小屋は個人経営が多いけど、南アルプスの静岡県の小屋のほとんどは県営や市営の小屋を東海フォレストが管理しているという形なので、そんなにもうからなくてもいいのかなと思います。

もう夏の猛暑は過ぎて朝晩はずいぶん過ごしやすくなりました。
これからは紅葉も始まり低山も楽しくなってきますので無理にアルプスに行くこともないです。
近場の台高や鈴鹿でも十分にいくところ満載です。
大杉谷はこの前の台風被害で通行止めが続いていますが、大台ケ原方面は大丈夫です。
津から大台ヶ原は南アルプスと大差ない交通時間ですが、高速を使わないので節約できます。
昨年同様に大台ヶ原の星空や朝焼けを行こうと考えています。

seiichiさんは今年の夏はアルプスを満喫されましたね。
私は今月半ばにはもっと遠くの山に行く予定です。
大台ヶ原は駐車場で車中泊すればいろいろ楽しめますね。

tsubo
tsubo
記事: 193
登録日時: 2023年3月07日(火) 13:27
お住まい: 和歌山県

Re: 【南アルプス】小河内岳~抜群のロケーションの小屋に泊まる

投稿記事 by tsubo »

satoさん、おはようございます。

田んぼの仕事は区切りがありますが、畑はいろいろな野菜を育てているので、一つ終わっても隣には手入れを待っている別の野菜があるって感じで終わりがありません。
でも、お天気が続いたので仕事がはかどり、昨日で一段落つきました。

南アルプスを初めて知ったのは大学時代の夏休み明けでした。男の先輩たちが夏休みに南アルプスをどこからどこまで縦走したという話をしていたからです。仙台の大学からはアルプスはどこも遠かったですが、夏休みになると北より南アルプスに行く人が多かったです。けっこう関東の人が多かったし、静岡出身の人もいました。
それを聞いてあこがれはしたけれど、自分には関係ない山だと思っていました。
卒業後、誘われて白峰三山を縦走したのが初南アルプスです。それから一人で仙丈ヶ岳に登りました。
北岳はその後、会社の山仲間とキタダケソウの季節に登り、また秋に息子と登りました。
その後、夜叉神峠から鳳凰三山を往復したり、椹島から聖岳、赤石岳、荒川三山と縦走したりしました。
そして、三伏峠、百間洞・・・昔大学時代に先輩から聞いたことのある地名の場所に立った時、ああ、自分も南アルプスを歩いているんだ、と感慨深くなりました。
赤石岳避難小屋で会った若い男性二人連れが甲斐駒から光岳まで縦走するという話を聞いて、うらやましく思いました。他にもそういう人と出会いました。
で、気が付いたら私もけっこう登っている。こことここを繋げたら、、、という感じで歩いたら南アルプスが繋がるんじゃないかって思うようになりました。
その時ネックになったのが、塩見岳と荒川三山をどうつなげるかということでした。あのキスリングおじさんに会えて本当にに良かったです。

烏帽子岳、小河内岳に登る人は日帰り、三伏峠に泊まっての往復、あるいは高山裏避難小屋に行く途中という人が多く、小河内岳避難小屋に泊まる人は少ないです。あんなにいい場所に建っているのにね!
何しろ私は山でご来光を拝むのが大好きなのです。
さらに夕日まで見ることができて最高の場所です。

私も山を歩きながら、今まで登った山のことを思い出すことが多いです。山で見た景色も思い出しますが、出会った人とのことを思い出すことも多いです。
あまり人の多くない山に行きたいと思うけど、いい出会いがあると、山行に花を添えてくれるように思います。
朝日岳から白馬岳に行った時に出会ったsatoさんはまさに素敵な花でした。
朝日岳から白山につながっているのですね。

富士山、私は中学校の前の空き地の向こうに見ました。一緒に通っていた友達と「今日は富士山が見えるね。」と話したことを思い出します。
あの頃は東京の平地からも富士山を見ることができました。
その後私が大学時代に実家がマンションの8階になって、玄関を出ると富士山が見えました。
なぜか富士山が見えるとうれしくなりますね。

そう、今回の山旅はsatoさんのお母様のお話に背中を押されました。
最初は別の山を考えていたんですがね。
やはり同年代や先輩の女性のお話には勇気をもらいます。
お母様に会ったらよろしくお伝えください。

tsubo
biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【南アルプス】小河内岳~抜群のロケーションの小屋に泊まる

投稿記事 by biwaco »

tsuboさん、こんにちは
数少ない南アルプスの思い出を甦らせながら、読ませていただきました。

次々と出てくる名峰の名前、「これで南アルプスは卒業ですね。」と言われるくらい歩き通したタフさに圧倒されます。
その光岳にも一度は行ってみたいと思いながら、易老渡までの道路崩壊などで後回ししているうちに、体力減退でもう不可能になってしまいました。

今回は小河内岳ですね。もちろん私には未踏の山です。何年か前、塩見岳へ行くのに三伏峠で分岐を確認した記憶があります。とても稜線を南下して荒川~赤石方面まで足を伸ばすなんて考えもしませんでした。
そういえば小渋川から荒川岳へ行ったことがあります。その時、三伏峠から縦走してきた女性にお会いして驚きました。「小屋泊まりだから、ゆっくり歩いてきました」と話しておられましたが、とても自分には叶わぬ夢ルートだと実感できないままでした。
高山裏避難小屋には行ったことありませんが、荒川中岳避難小屋の管理人さんとはその折、休憩に立ち寄って話しました。亡くなられたんですね…。2012年だから、たぶん同じ方だと思います。合掌

南アルプスからの富士山はドッシリ大きくて、存在感がすごいですね。せいぜい木曽駒辺りからの遠い富士しか望めないので、余計目を奪われます。
「富士は登る山でなくて眺める山」と勝手に思っているので、一度も登っていません。(ホントは登れない言い訳かも?)

さすがに「後期高齢者」の仲間入りすると、思った以上にハードな山は遠くになってしまいます。歩けるうちにもっと足を運んでおけばよかったのに…と後悔してももう遅い。せめてみなさんのレポで、各地の山を楽しませてもらうことにしましょう。
                ~びわ爺
tsubo
記事: 193
登録日時: 2023年3月07日(火) 13:27
お住まい: 和歌山県

Re: 【南アルプス】小河内岳~抜群のロケーションの小屋に泊まる

投稿記事 by tsubo »

びわ爺さん、おはようございます。
レス、ありがとうございます。

次々と出てくる名峰の名前、「これで南アルプスは卒業ですね。」と言われるくらい歩き通したタフさに圧倒されます。
その光岳にも一度は行ってみたいと思いながら、易老渡までの道路崩壊などで後回ししているうちに、体力減退でもう不可能になってしまいました。

光岳、私も易老渡から行きたいと思いましたが、しょっちゅう道路が通れなくなりますね。それで、私は椹島手前の沼平から茶臼岳に登り、そこから往復しました。茶臼小屋、光小屋、聖平のテント3泊でした。
先日見たNHKの「小さな旅」で易老渡から光岳に登る山旅をやってやっていました。途中の面平にレンタルテント場ができて、そこで1泊して登ることができるようになっていました。そのレンタルテントについては友人もボッカで協力していたので聞いていました。
体力があれば、易老渡から1日で光岳に行きたいと思うけどもう無理かな。

今回は小河内岳ですね。もちろん私には未踏の山です。何年か前、塩見岳へ行くのに三伏峠で分岐を確認した記憶があります。とても稜線を南下して荒川~赤石方面まで足を伸ばすなんて考えもしませんでした。
そういえば小渋川から荒川岳へ行ったことがあります。その時、三伏峠から縦走してきた女性にお会いして驚きました。「小屋泊まりだから、ゆっくり歩いてきました」と話しておられましたが、とても自分には叶わぬ夢ルートだと実感できないままでした。

私も地図を見ただけでは、三伏峠から荒川三山を往復するなんて考えつきませんでした。
実際登ってみると、高山裏の先からの登りが急で足元も悪かったですが、それ以外はそれほど急ではなく、距離が長いだけだったようです。
多くの人は高山裏に泊まっての往復のようですが、この時はいろいろな避難小屋泊りを楽しむことができました。

高山裏避難小屋には行ったことありませんが、荒川中岳避難小屋の管理人さんとはその折、休憩に立ち寄って話しました。亡くなられたんですね…。2012年だから、たぶん同じ方だと思います。合掌
本当に、お元気そうな方だったので驚きました。病気か事故かはわかりませんでしたが。
遭難寸前の方を助けたお話とか聞きました。

南アルプスからの富士山はドッシリ大きくて、存在感がすごいですね。せいぜい木曽駒辺りからの遠い富士しか望めないので、余計目を奪われます。
「富士は登る山でなくて眺める山」と勝手に思っているので、一度も登っていません。(ホントは登れない言い訳かも?)

私も富士山は眺める山と決めています。
南アルプスからは近くに大きく見えます。でも、関西の山から小さな富士山を見つけると、それ以上に嬉しくなります。

さすがに「後期高齢者」の仲間入りすると、思った以上にハードな山は遠くになってしまいます。歩けるうちにもっと足を運んでおけばよかったのに…と後悔してももう遅い。せめてみなさんのレポで、各地の山を楽しませてもらうことにしましょう。
50代のころ、60代になったら体力が落ちるだろうからと、行きたい山の中できつそうな山から行っていました。
でも、60になってもそれほど体力は落ちませんでした。ただ、脊柱管狭窄症での1年のブランクは大きいですね。
でも、今は以前より山に登れることがうれしいし、感謝の気持ちになれます。
高齢者の遭難事故があるたびにいろいろ書かれています。
自分の体力、技量を過信しないで行きたい山に登り続けたいですね。

tsubo
        
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