【江越国境】手倉山〜上谷山〜鉄塔尾根 快晴の上谷山山頂は大賑わい

山行記、山の思い出、限定
フォーラムルール
新規トピックは文頭に以下のテンプレートをなるべく使ってください。
【 日 付 】
【 山 域 】 
【メンバー】
【 天 候 】
【 ルート 】
※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
返信する
yamaneko0922
記事: 539
登録日時: 2018年11月20日(火) 06:39
お住まい: 京都市左京区

【江越国境】手倉山〜上谷山〜鉄塔尾根 快晴の上谷山山頂は大賑わい

投稿記事 by yamaneko0922 »

【 日 付 】2021年2月21日(日曜日)
【 山 域 】江越国境
【メンバー】山猫、家内、Nさん、Cさん
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】広野浄水場7:12〜9:57手倉山10:08〜11:27上谷山12:14〜12:53鉄塔尾根分岐〜15:30橋立集落〜15:45広野浄水場

この週末は土曜日、日曜日と好天が続く。当初は全く別の山行を考えていたが、近江百山の完登を目指すCさんから上谷山へのリクエストを頂く。来週以降、暖かい日が続くのと来週末は天気が優れない予報であり、もしかすると今季は上谷山を目指す機会はないかもしれない。

私自身は近江百山を完登には興味はないが、その中では積雪期しか登ることが出来ない上谷山は最難関とされているようだ。近江百山とはいえ滋賀県側から登ることが出来るのは、県道の雪がなくなり、なおかつ山に残雪が残っているという条件が重なった時、ほとんどその機会はないということだ。

この上谷山に前回登ったのは一昨年の3月のことであった。下谷山を訪れるつもりで県道中河内線を歩き始めたところで、偶然にもご一緒したわしたかさんの車で県道を針川まで入ることが出来たおかげである。

普段、早朝からの出立と長距離の山行に難色を示すことが多い家内もこの上谷山の山行にはすんなりと同意する。というのもこれまでに幾度となく湖北の山々からその純白の山容を眺め、上谷山は登ってみたいとよく口にしていた。一度この上谷山の雪を纏った姿を目にしながら登頂意欲を覚えない者はいないのではないだろか。

まずは広野ダムにCさんの車を保険でデポする。万が一、上谷山まで時間がかかり過ぎた場合に下山を林道に下降する可能性を考慮したためである。ついでとはいえダムから日の出前のラベンダー色に染まる湖面の彼方に望む美濃俣丸から笹ヶ峰への稜線の景色も楽しみにであった。ダムには一台の自転車がデポしてある。

広野浄水場の駐車場はそれほど広くはないが、待ち合わせの6時半をわずかに過ぎてしまったところで先に到着されたNさんから2台の車が到着されたという連絡を頂く。すぐさま広野浄水場に向かうと2台の車とすれ違う。1台目の車に乗っておられた男性には間違いなく見覚えがある。

浄水場では女性六人のパーティーが登山の準備をしておられるところだった。我々も準備を始めたところで先ほどすれ違った一台の車が到着する。先頭の車からすぐに降りてこられたのは他でもないbiwa爺さんである。運転されていたのはkitayama-walkさんであった。

普段からbiwa爺さんやkitayama-walkさんのブログをよくご覧になっておられるCさんは実際の人物を前にして大喜びである。続いてもう一台の車が現れた。こちらからはkeikokuさんとご友人お二人が登場する。果たしてこの上谷山は普段は滅多に訪れる人がいない筈と思っていたが、どうやら相変わらずヤブめん密度が高い。

準備を整えると先に出発された女性パーティーのトレースを追って、出発する。尾根の下部のわずかばかりの植林帯を抜けると尾根上にはすぐにも自然林が広がるようになる。すぐ左下の眼下には広野ダムが見える。樹間から左手の望む美濃俣丸から笹ヶ峰にかけての純白の稜線が綺麗だ。

まもなく休憩されておられる女性達に追いつく。しばらくは女性達に先行して、トレースのない尾根を歩かせて頂く。後続のNさんとの距離が開いたところで、Nさんを待つと、その間にすぐさま女性達のパーティーに先を譲ることになる。

女性達は流石にこの上谷山に登ろうというだけあってかなりの健脚の集団のようだ。軍隊のような力強い足取りで、足並みを揃えて登って行かれる。特に先頭のラッセルされておられる方は姿勢が非常に良いことから相当にラッセルに慣れているようだ。後で女性達の年齢を聞いて、思わず「えーッ!」と仰天の声を禁じ得なかった。平均年齢70歳だそうだ。

樹林の中には山毛欅が現れ始めたかと思うとまもなく樹高の高い山毛欅の純林となる。山毛欅はこの地方でよく見られる箒状の端整な佇まいだ。見上げる山毛欅の樹々の立派さに嘆声を上げながら山毛欅の林を進む。手倉山の手前は山毛欅の壮麗さは一段とスケールを増し、一つのクライマックスとなる。
山毛欅の樹林.jpg

手倉山では山毛欅の樹林が途切れ、東側に展望が開ける。ピークから少し南側では樹木のない展望のテラスがある。三国岳から三周ヶ岳、美濃俣丸から笹ヶ峰と続いていく越美国境の銀嶺が目の前にずらりと並ぶ様は壮観という他ない。そして樹林の上にはついに上谷山の純白の山頂が姿を現す。景色を眺めている間に後ろからkitayama-walkさんが現れた。

先に進むと突然、広々とした雪原に出る。すぐ後ろから女性達のパーティーの歓声が聞こえる。一人が「駆け出したくなるようなところやね」。私はそのような発想はなかったが、確かにそう思うのが自然に思えるほどの開放感だ。それにしても少女のようにお若い感性だと思ったところで次の声だ聞こえた。「そうは言っても走れへんけどな」・・・すぐさま聞こえる一同の笑い声。

女性達はここで再び休憩されるようだ。雪原にはポツリポツリと疎らに生える山毛欅の孤樹が風景にアクセントを添えている。山毛欅の樹に近寄っては雪原を背景にした山毛欅のシルエットに見惚れるということを繰り返す。
雪原へ.jpg

登り返すと東側に大きく雪庇が張り出した尾根に出る。壮観な越美国境の稜線を眺めながら、緩やかに雪庇の尾根を登ってゆく。登るにつれて三国岳の肩に左千方を認める。滋賀県側から眺めると安蔵山から続く長い尾根の先で綺麗な三角錐状の鋭鋒が目立ち、背後の三国岳を同定するのが困難なことが多いのだが、この上谷山から眺めると左千方はピークというよりもむしろ三国岳の肩のように見える。
kitayamaさんとその後ろにCさん
kitayamaさんとその後ろにCさん

国境稜線とのジャンクション・ピークにたどり着くと、左千方からはるかに彼方の金糞岳南に続いてゆく江美国境の稜線、尾羽梨川源流域の広い谷の向こうには横山岳が視界に入る。あとは山頂まで樹木のない純白の雪稜をわずかに辿るばかりだ。考えてみれば壮麗な山毛欅の樹林から雪原を経てパノラマの広がる稜線を歩くというダイナミックな展開は滋賀県側のルートでも同様ではあるが、この上谷山の醍醐味かもしれない。

Keikokuさんとお仲間の三人が先を歩かれておられるので、雪稜には一筋のトレースが刻まれてはいるが、左右に近江、越前の壮大なパノラマを眺めながらの稜線歩きの爽快さを存分に味わうことが出来る。雲ひとつない蒼穹を背景に緩やかに純白の雪稜を無心に登る。
山頂へ.jpg

ついに上谷山の山頂に立つ。春めいたそよ風に前回、この山頂に立った時の思い出を重ねる。尾羽梨からの長い尾根、そして西側の下谷山へと続いてゆく長いの稜線を視線で追ってみる。前回は国境稜線の先には明らかに灌木の藪があったのだが、驚いたことにこの日は稜線に藪は見る影もない。柘榴山からの稜線のp1041のあたりも藪こぎを強いられるところであったが、目を凝らしてみてもやはり藪が見当たらない。二年前とは積雪の量がかなり違うようだ。
南西尾根.jpg

まもなく女性達のグループが到着する。早速にも一人がスノースコップで手際よくベンチを作り上げる。その姿を見ていると平均年齢70歳というのは誰かが年齢を詐称しているのではないかと思いたくなる。

やがてbiwa爺さんが山頂に到着すると皆さんの写真を撮らせて頂いて、我々は出発することにする。kitayama-walkさんとbiwa爺さん達一行は滝ヶ谷の右岸尾根を下降されるらしい。Nさんが前回、この上谷山に来られた時は滝ヶ谷の右岸尾根を辿られたらしいので、今回は躊躇なくその左岸尾根、いわゆる送電線鉄塔尾根を下降することを選択する。女性達はまだ決めていないとのことであったが、我々が出発すると後ろから「トレースがある尾根の方がいいわね」と誰かの声が聞こえた。

上谷山からの江越国境尾根は以前の山行の記憶と目の前に広がる景色を比べながら進むのだが、あまりにも違うので、まるで始めて辿る稜線であるかのように思える。藪が隠れるとこの尾根はこんなにも快適なのかとの驚きを改めて感じる。
国境稜線を西へ.jpg
どこまでも緩やかに波打つように続く雪原はこの山の奥深さとは対照的に極めて長閑だ。尾根の右手には滝ヶ谷の右岸と左岸をなす二本の尾根が長く緩やかな下降線を描いている。

この日はかなり暖かい筈ではあるが、足元の雪の沈みこみも少ない。振り返ると上谷山から女性達が尾根を下降し始めていた。前方から若い単独行の男性と遭遇し、驚くことになる。船ヶ洞山を経て下谷山から上谷山まで縦走される予定らしい。「庄野ダムにデポしておられた自転車の主ですか」とお伺いするとその通りであった。

下谷山にかけての尾根の北斜面にはポツポツと疎らに生える杉の樹が家内はジオラマのようだというが、豹紋のようなリズミカルなアクセントを示している。杉の樹々は不自然に低く見えるが、見えている部分の下は数mの積雪に覆い隠されているのだろう。
下谷山方面.jpg

一切、藪を見かけることなく、広い雪原が続く尾根を快適に歩くうちにすぐにも送電線鉄塔の分岐たどり着いてしまう。上谷山から続いた純白の雪原の下には鬱陶しい藪があることは想像できない。

突如として、西の方角からボォーッという大きな人工音が聞こえてくる。何の音かと思ったが、churabanaさんが敦賀港を出航する船の汽笛の音だと仰る。こんな奥深い稜線にまで敦賀港の船の音が聞こえるとは意外ではあるが、辿っている長い稜線は日本海へと向かっていることを船の汽笛の音が教えてくれる。

下降の尾根に入ると、しばらくは樹木のない雪原が続いており、すこぶる見晴らしが良い。船ヶ洞山を経て下谷山に至る長い稜線、右手には辿ってきた稜線の彼方に越美国境の稜線を眺めながら、緩やかに尾根を下ってゆく。上谷山からの国境稜線を振り返ると尾根の上には力強く歩かれる六人の女性パーティーのシルエットが浮かび上がっていた。
稜線を振り返る.jpg

やがて山毛欅の若木の密度の高い樹林へと入ってゆく。隣の右岸尾根はずっと樹林が続いているようだが、尾根上部は山毛欅の林のように見える。

p791の北側斜面で山毛欅の樹林から雑木の樹林へと突如として林相が変わる。登りに辿った尾根に比べると山毛欅の樹林がなくなるのが早いのが残念だ。

すぐに最初の送電線鉄塔が現れると、その北側には広い伐採斜面が広がっており、これから進む尾根の先に五基の送電線鉄塔が並んでいる。遠目にみると果たして五基の鉄塔を作る必要があったのだろうかと思うほど個々の鉄塔の間隔が短く見えるのだが、それは目の錯覚だろう。

送電線鉄塔との間は樹林となるも、鉄塔にたどり着く度に好展望が広がる。気がつくと越美国境の左手に見える白山の輪郭がいつの徐々にはっきりとしてくる。展望を楽しむうちにいつしか最後の送電線鉄塔が近づく。気がつくと足元に明らかに鹿のものとは違う大きな真新しい足跡が送電線鉄塔に向かっている。足跡には鋭い爪の後があるようだ。

最後の送電線鉄塔ここからは右手、すなわち北東への尾根を辿る。植林の尾根に入るとすぐさま足元の雪が切れ、スノーシューを外すが、植林が切れると途端に積雪が深い。最後は自然林の急斜面を集落手前の植林地を目指して急下降する。

最後はお寺の境内の裏手に着地する。境内から除雪された道路に出ようとすると、真新しい大きな糞とそのそばには先ほど尾根の上で見たものと同じ爪跡のある足跡があるのだった。

浄水場まで歩いて戻るとKeikokuさんたちの車がs浄水場から出てこられたところだった。浄水場でNさんとお別れしてからCさんの車を回収しにダムに戻る。最後にもう一度、ダム湖畔からの美濃俣丸から笹ヶ峰にかけての稜線の写真を撮ろうと雪の上に足を乗せると朝にはガチガチであった雪を大きく踏み抜くことになる。

ダムから帰路につくと丁度、女性達が浄水場に向かって車道を歩いているところであった。下山後、この集団の先陣でラッセルされていたお二人は福井の山岳会ベラグラ山の会に長いこと所属されておられた大ベテランの方々であることを知る。

久しぶりの上谷山は壮麗なブナ林と壮大な展望、そして緩やかに波打つ雪原と様々な魅力を堪能する山旅だったが、biwa爺さん、kitayama-walkさん、keikokuさん達とお遭い出来たことで、より一層楽しい思い出で彩られた山行となるのであった。
山猫 🐾
バーチャリ
記事: 547
登録日時: 2011年3月12日(土) 20:58

Re: 【江越国境】手倉山〜上谷山〜鉄塔尾根 快晴の上谷山山頂は大賑わい

投稿記事 by バーチャリ »

yamanekoさん  こんにちは


普段、早朝からの出立と長距離の山行に難色を示すことが多い家内もこの上谷山の山行にはすんなりと同意する。というのもこれまでに幾度となく湖北の山々からその純白の山容を眺め、上谷山は登ってみたいとよく口にしていた。一度この上谷山の雪を纏った姿を目にしながら登頂意欲を覚えない者はいないのではないだろか。

奥さんもご一緒に山歩かれるのですね。
趣味が一緒ですと共通の話題が出来ていいですよね。
北の方の山を熊よけに同行してもらい助かりましたが月山から全然付き合てもらえません :x


まもなく休憩されておられる女性達に追いつく。しばらくは女性達に先行して、トレースのない尾根を歩かせて頂く。後続のNさんとの距離が開いたところで、Nさんを待つと、その間にすぐさま女性達のパーティーに先を譲ることになる。


27日までスノーシュウのトレースがところどころ薄っすら残っていましたね。


樹林の中には山毛欅が現れ始めたかと思うとまもなく樹高の高い山毛欅の純林となる。山毛欅はこの地方でよく見られる箒状の端整な佇まいだ。見上げる山毛欅の樹々の立派さに嘆声を上げながら山毛欅の林を進む。手倉山の手前は山毛欅の壮麗さは一段とスケールを増し、一つのクライマックスとなる。

ブナ林素晴らしいですよね。 
手倉山までは夏道が有るのでしょうか? 


先に進むと突然、広々とした雪原に出る。すぐ後ろから女性達のパーティーの歓声が聞こえる。一人が「駆け出したくなるようなところやね」。私はそのような発想はなかったが、確かにそう思うのが自然に思えるほどの開放感だ。それにしても少女のようにお若い感性だと思ったところで次の声だ聞こえた。「そうは言っても走れへんけどな」・・・すぐさま聞こえる一同の笑い声。

ホット出来る地形ですよね。



国境稜線とのジャンクション・ピークにたどり着くと、左千方からはるかに彼方の金糞岳南に続いてゆく江美国境の稜線、尾羽梨川源流域の広い谷の向こうには横山岳が視界に入る。あとは山頂まで樹木のない純白の雪稜をわずかに辿るばかりだ。考えてみれば壮麗な山毛欅の樹林から雪原を経てパノラマの広がる稜線を歩くというダイナミックな展開は滋賀県側のルートでも同様ではあるが、この上谷山の醍醐味かもしれない。


27日ここまで来たのに猛烈な強風でピッケルさし耐風姿勢をしても恐怖を感じ
撤退しました。


ついに上谷山の山頂に立つ。春めいたそよ風に前回、この山頂に立った時の思い出を重ねる。尾羽梨からの長い尾根、そして西側の下谷山へと続いてゆく長いの稜線を視線で追ってみる。前回は国境稜線の先には明らかに灌木の藪があったのだが、驚いたことにこの日は稜線に藪は見る影もない。柘榴山からの稜線のp1041のあたりも藪こぎを強いられるところであったが、目を凝らしてみてもやはり藪が見当たらない。二年前とは積雪の量がかなり違うようだ。

積雪が違うと迫力が違うでしょうね。
写真を見ると大分前に山頂を踏んでますね。



最後はお寺の境内の裏手に着地する。境内から除雪された道路に出ようとすると、真新しい大きな糞とそのそばには先ほど尾根の上で見たものと同じ爪跡のある足跡があるのだった。


もう冬眠から目が覚めているのですか?




久しぶりの上谷山は壮麗なブナ林と壮大な展望、そして緩やかに波打つ雪原と様々な魅力を堪能する山旅だったが、biwa爺さん、kitayama-walkさん、keikokuさん達とお遭い出来たことで、より一層楽しい思い出で彩られた山行となるのであった。


嬉しい出会いと楽しい山旅でしたね。

お疲れ様でした。

   バーチャリ
biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【江越国境】手倉山〜上谷山〜鉄塔尾根 快晴の上谷山山頂は大賑わい

投稿記事 by biwaco »

yamaneko先生、こんにちは~♪
この間、レポが集中したのは、「スノー衆」までに!との強迫観念に急かされたんじゃないかと、勝手に思っております。(^_-)

この日、浄水場でバッタリした時は、まさか!の驚きでした。
ダムへの県道ですれ違ったということですが、運転のkitayamaさんと駐車スペースばかり探しながらでしたので、まったく気づきませんでした。浄水場の庭しかないか?と引き返して、開いてる門を入った途端、あんなに大勢が占拠されていてビックリ!その一人がyamanekoさんだったんで、二重のオドロキでした。
近江百山の完登を目指すCさんから上谷山へのリクエストを頂く。
そのCさんからも声かけていただいたんですが、なんだか頭の暖気運転不足で、失礼したかもしれません。機会があれば謝っておいてください。
この上谷山に前回登ったのは一昨年の3月のことであった。下谷山を訪れるつもりで県道中河内線を歩き始めたところで、偶然にもご一緒したわしたかさんの車で県道を針川まで入ることが出来た
わしたかさんにも遭遇しましたか! 上谷山はヤブコギ密教の聖地ですね(゜o゜)
針川からだと、ながい南西尾根を通しで登ったんですか? それとも二股から送電線尾根経由かな? いずれにしても遠~い!
ついでとはいえダムから日の出前のラベンダー色に染まる湖面の彼方に望む美濃俣丸から笹ヶ峰への稜線の景色も楽しみにであった。
朝もいいですが、下山した夕景もいいですね(^^♪ 傾いた陽射しをまともに受けて輝く美濃俣丸とその手前のダム湖。管理事務所前からいつまでも眺めていたくなる光景です。
普段からbiwa爺さんやkitayama-walkさんのブログをよくご覧になっておられるCさんは実際の人物を前にして大喜びである。
そうでしたか! 放置ブログにそんな奇特な読者がおられたとは感激ものです。マジで(^^♪
心を入れ替えてレポ更新しないといけませんね。(@_@。
すぐ後ろから女性達のパーティーの歓声が聞こえる。一人が「駆け出したくなるようなところやね」。私はそのような発想はなかったが、確かにそう思うのが自然に思えるほどの開放感だ。それにしても少女のようにお若い感性だと思ったところで次の声だ聞こえた。「そうは言っても走れへんけどな」・・・すぐさま聞こえる一同の笑い声。
なんとも屈託のない方々!疲れを知らない子どものように~♪ですね。強きもの、汝の名は…(^^♪
登るにつれて三国岳の肩に左千方を認める。滋賀県側から眺めると安蔵山から続く長い尾根の先で綺麗な三角錐状の鋭鋒が目立ち、背後の三国岳を同定するのが困難なことが多いのだが、この上谷山から眺めると左千方はピークというよりもむしろ三国岳の肩のように見える。
「左千方」の名前に心を捉えられてしまいました。人生2度目のビバークはヤブの左千方を越えて三国岳の山頂近くでした。3度目は見たくない夏の夜の悪夢…(>_<)
やがてbiwa爺さんが山頂に到着すると皆さんの写真を撮らせて頂いて、我々は出発することにする。
その節はありがとうございました。我がチームメイトでなくyamanekoさんが真っ先に駆け寄って来られたので、なにかアクシデントでも?と事情がつかみきれませんでした。
六人官女のみなさんはどの尾根を下られたんでしょうね。(^-^)
前方から若い単独行の男性と遭遇し、驚くことになる。船ヶ洞山を経て下谷山から上谷山まで縦走される予定らしい。
この方とは上谷山から下りかけに出合いました。偶然にもkitayamaさんの知人で、長話してるので私は先に進みました。
突如として、西の方角からボォーッという大きな人工音が聞こえてくる。何の音かと思ったが、churabanaさんが敦賀港を出航する船の汽笛の音だと仰る。
小樽へ向かう新日本海フェリーでしょうか? churabanaさんは若狭の出身ですか?
すぐに最初の送電線鉄塔が現れると、その北側には広い伐採斜面が広がっており、これから進む尾根の先に五基の送電線鉄塔が並んでいる。遠目にみると果たして五基の鉄塔を作る必要があったのだろうかと思うほど個々の鉄塔の間隔が短く見えるのだが、それは目の錯覚だろう


この送電線尾根は9年前にkitayamaさんと歩きました。眺望が良かったことくらいしか思い出せないのが残念無念(゜o゜)でも、読んでると、確かに鉄塔を見下しながら下って行ったような気がしてきました。記憶を甦らせるヤブレポって、アルツの薬にもなりそうだ!(^^♪
真新しい大きな糞とそのそばには先ほど尾根の上で見たものと同じ爪跡のある足跡があるのだった。
この方、決して出遭いたくないですね(゜o゜)
浄水場まで歩いて戻るとKeikokuさんたちの車がs浄水場から出てこられたところだった。
ってことは、keikokuさんトリオは、びわ爺より1時間も早く下山されたってことだわ(゜o゜) 
あ、yamanekoさんたちも下山してるんやから、これが普通なんでしょうね。う~ん、落ち込みそう…(>_<)
この集団の先陣でラッセルされていたお二人は福井の山岳会ベラグラ山の会に長いこと所属されておられた大ベテランの方々であることを知る。
歳だけなら同じ「大ベテラン」なんですけどね…。(^_-)
浄水場近くから夕日に映える美濃俣丸
浄水場近くから夕日に映える美濃俣丸
ま、自分なりのペースで末永く山遊びできれば、それが一番!
巷間のシガラミと無縁の山での出会いを、これからも楽しみに。

        ~びわ爺
yamaneko0922
記事: 539
登録日時: 2018年11月20日(火) 06:39
お住まい: 京都市左京区

Re: 【江越国境】手倉山〜上谷山〜鉄塔尾根 快晴の上谷山山頂は大賑わい

投稿記事 by yamaneko0922 »

バーチャリさん コメント有難うございます。

>奥さんもご一緒に山歩かれるのですね。
趣味が一緒ですと共通の話題が出来ていいですよね。


家内は早起きが苦手なのと5時間以上の山行は嫌だ・・・というので、毎度、山行計画に苦労します :mrgreen:

>北の方の山を熊よけに同行してもらい助かりましたが月山から全然付き合てもらえません :x

熊よけに同行してくださる方は滅多にいませんよ :D

>ブナ林素晴らしいですよね。 手倉山までは夏道が有るのでしょうか? 

御意です。私も知りませんが、手倉山までなら登れるかもしれませんね。

>27日ここまで来たのに猛烈な強風でピッケルさし耐風姿勢をしても恐怖を感じ撤退しました。

27日は私はSHIGEKIさんが登頂される前に金糞岳に登っておりましたが、やはり山頂は吹き飛ばされそうな暴風でした。

バーチャリさんが登られた翌28日にも再び上谷山の山頂に立つのですが、それ程ではないにも関わらず、ランチをとるのが憚られるほどの強風でした。

>もう冬眠から目が覚めているのですか?

意外でしたが、どうやらそのようです。同行のNさんは敦賀の方で、私は熊のものであることに気が付くまでしばらく時間がかかりましたが、足跡からすぐに熊のものと判別されておられました。
クマ.jpg

スノー衆にてお会い出来ますこと、楽しみにしております。
最後に編集したユーザー yamaneko0922 [ 2021年3月04日(木) 07:46 ], 累計 1 回
山猫 🐾
churabana
記事: 1
登録日時: 2021年3月03日(水) 22:51
お住まい: 滋賀県守山市

Re: 【江越国境】手倉山〜上谷山〜鉄塔尾根 快晴の上谷山山頂は大賑わい

投稿記事 by churabana »

初めまして、churabanaと申します。
yamaneko0922さんとご一緒させていただいたものです。
やぶこぎネットのみなさん、今後ともよろしくお願いします。
とはいえ、普段は登山道を歩いてばかりいますので、
yamaneko0922さんにご指導いただいて、奥深い山歩きも楽しませていただこうと思っています。
yamaneko0922
記事: 539
登録日時: 2018年11月20日(火) 06:39
お住まい: 京都市左京区

Re: 【江越国境】手倉山〜上谷山〜鉄塔尾根 快晴の上谷山山頂は大賑わい

投稿記事 by yamaneko0922 »

biwa爺さん レス返有難うございます。

>この間、レポが集中したのは、「スノー衆」までに!との強迫観念に急かされたんじゃないかと、勝手に思っております。(^_-)

同感です。 :mrgreen:

>朝もいいですが、下山した夕景もいいですね(^^♪ 

二枚セットでどうぞ お楽しみ下さい:D
朝.jpg
夕.jpg
>そうでしたか! 放置ブログにそんな奇特な読者がおられたとは感激ものです。マジで(^^♪
心を入れ替えてレポ更新しないといけませんね。(@_@。

是非、churabanaさんも喜ばれます。

>小樽へ向かう新日本海フェリーでしょうか? churabanaさんは若狭の出身ですか?

かもしれません。churabanaさんは滋賀県・・・だったと思います。

>人生2度目のビバークはヤブの左千方を越えて三国岳の山頂近くでした。3度目は見たくない夏の夜の悪夢…(>_<)

是非、教えてください 🙏

>わしたかさんにも遭遇しましたか! 上谷山はヤブコギ密教の聖地ですね(゜o゜)
針川からだと、ながい南西尾根を通しで登ったんですか? それとも二股から送電線尾根経由かな? いずれにしても遠~い!


わしたかさんとの以前のrepです。
https://yabukogi.net/viewtopic.php?p=26051#p26051
山猫 🐾
返信する