【鈴鹿】お藤の鼻筋は二本  静寂の藤原岳

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わりばし
記事: 1763
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

【鈴鹿】お藤の鼻筋は二本  静寂の藤原岳

投稿記事 by わりばし »

【日 付】2021年1月31日(日)
【山 域】鈴鹿
【コース】藤原簡易P7:35---9:39標高点597 ---10:15お藤の鼻筋12:18---12:54頭陀ヶ平---14:25藤原簡易P
【メンバー】単独

 今年は雪を求めて苦労することはないと思っていたが、太平洋側の降雪は少なく、年末年始に降った雪を食いつぶしている状態だ。日本海側の天候の影響を受ける鈴鹿北部で雪が降ったので出かけた。藤原簡易パーキングに着いたものの小雨が降っている。準備をしている間におさまってきたので出発する。木和田尾からの周回が多そうなので坂本谷右岸に向かうことにした。

 静かな坂本の集落を歩いていると工場の柱から炎があがっている。火事で、心もとない消防団の放水が一本はなたれて、半鐘の音が鳴り響いている。消火活動が始まったばかりだった。


P1310050.JPG

 坂本谷右岸から597標高点を経て聖宝寺道6合目に向かう。昔は祠から尾根に取りついたが、途中に坂本谷堰堤工事のための取りつけ道が出来たのでここを歩く。今も上部の堰堤作りで使われており、法面につけられた階段を上る。学生時代は西藤原駅から坂本谷堰堤上の河原でテントを張るのが定番だったが今は見る影もない。

 階段の上の植林に入ると新雪の上を鹿の足跡が無数にある。さっき見た鹿で6頭で群れを作っている。杣道や尾根筋を使いながら進んでいく。鹿たちは大きく九十九折で進みながら、結局私と同じルートを歩いている。稜線直下には雪のついていない白い丸がそこかしこにあり鹿の昨晩の宿泊地だったようだ。植林に入ってからは水滴が降り続いている。雨なのか雪が解けて水滴になっているのか分からないが、降っている。このまま続くのなら登山道で下山だなと思い始めた稜線近くになって雪にかわった。

 上りついた場所は猟師の黄色テープのある所で、ここから尾根づたいに溝道が続いている。植林の中にも溝道の一部分が残っていたので、坂本集落から続く道が植林地を通り597標高点の尾根まで続いていたようだ。見覚えのある木や昔ここを管轄していた「白石」の標柱を見ながら誰もいない新雪の広々した尾根を歩く。ここは猟場で、ウサギを血抜きした跡に出くわしたり、猟師の気配を感じる場所だったが、今では猟師は来ていないようだ。


お藤の鼻筋 1本目
お藤の鼻筋 1本目

 597標高点を過ぎるとすぐに聖宝寺道に合流した。今日の先行者は1名のようだ。6合目の看板のある所まで登山道を歩き、ここでスノーシューをつけた。小谷を越えて山日和さんが下ったお藤の鼻筋を目指して新雪の斜面をトラバースしていく。尾根はカレンフェルトの岩尾根で、最初は岩の間に生えた林の中を進んでいく。尾根上は風が強く吹き付けている。カレンフェルトの間に生える木の間隔は次第に広くなり白い雪原が目立ってきた。そして白い雪の帯が上部につながるお藤の鼻筋が見えてきた。ここだけ木が生えず雪原になっており最上部には雪庇もできていた。眼下には藤原の集落が手にとるように見える。

お藤の鼻筋 2本目
お藤の鼻筋 2本目

 再び林に入るもののすぐに二本目の鼻筋が見えてくる。ここは雪がたまるようで、吹き溜まりの丘や発達した雪庇もみられた。これを上ると白い枯山水の庭が広がるテーブルランドだった。トラバース地点から400m標高を上げる間カレンフェルトの岩尾根は続き、二本にわかれた鼻筋が姿をあらわした。里からは鼻筋がきれいに通っているように見えるのが不思議だ。

白い枯山水
白い枯山水

 風を避けて休憩していると青空も見えてきて霧氷が映える。展望丘もきれいに霧氷がついている。登山道に出るとトレースがしっかりついている。ただ、ツボ足やアイゼンのみという人が多くトレースは一本につながっている。人の多そうな天狗岩は寄らずに頭陀ヶ平に向けて歩く。この時間帯になると木和田尾に向かう人もなく静かなもんだ。しかもトレースがしっかりあるので楽ちんそのもの。ただ源頭部を尾根が回り込む所をわざわざ夏道どうりに谷に下るようにトレースがつけられていたり、頭陀ヶ平の鉄塔からショートカットして木和田尾に向かうのが冬道だったのが、わざわざ遠回りして登山道どうりにトレースがつけられたりと変な歩き方をしている。ヤマレコの影響だろうか。今日のような積雪なら問題ないが、雪が深ければ大きな違いが出ると思う。木和田尾の雪は里まで残っていて、子向井山を下った鉄塔までスノーシューで下りられた。

藤原岳 展望丘
藤原岳 展望丘

 気温の高い日が続く中、新雪で彩られた静寂の藤原岳を楽しめたのはラッキーだった。太平洋側に雪はもう降らないのだろうか。

シュークリーム
記事: 2062
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【鈴鹿】お藤の鼻筋は二本  静寂の藤原岳

投稿記事 by シュークリーム »

わりばしさん,こんにちは。

 今年は雪を求めて苦労することはないと思っていたが、太平洋側の降雪は少なく、年末年始に降った雪を食いつぶしている状態だ。日本海側の天候の影響を受ける鈴鹿北部で雪が降ったので出かけた。藤原簡易パーキングに着いたものの小雨が降っている。準備をしている間におさまってきたので出発する。木和田尾からの周回が多そうなので坂本谷右岸に向かうことにした。

先週は雨で行けなかったので,皆さん晴れ間を狙ってあちこち出かけたみたいですね。私は土日ともテニスの練習を楽しんでました。

 静かな坂本の集落を歩いていると工場の柱から炎があがっている。火事で、心もとない消防団の放水が一本はなたれて、半鐘の音が鳴り響いている。消火活動が始まったばかりだった。

あらら,お気の毒に。大したことがなければいいのですが。

 坂本谷右岸から597標高点を経て聖宝寺道6合目に向かう。昔は祠から尾根に取りついたが、途中に坂本谷堰堤工事のための取りつけ道が出来たのでここを歩く。今も上部の堰堤作りで使われており、法面につけられた階段を上る。学生時代は西藤原駅から坂本谷堰堤上の河原でテントを張るのが定番だったが今は見る影もない。

巨大堰堤ができてますよねえ。

597標高点を過ぎるとすぐに聖宝寺道に合流した。

なるほど,そこまで聖宝寺道が上がってきているんですね。

尾根はカレンフェルトの岩尾根で、最初は岩の間に生えた林の中を進んでいく。尾根上は風が強く吹き付けている。カレンフェルトの間に生える木の間隔は次第に広くなり白い雪原が目立ってきた。そして白い雪の帯が上部につながるお藤の鼻筋が見えてきた。ここだけ木が生えず雪原になっており最上部には雪庇もできていた。眼下には藤原の集落が手にとるように見える。

なるほど,雪がまだあれば行ってみたいものです。

木和田尾の雪は里まで残っていて、子向井山を下った鉄塔までスノーシューで下りられた。

それなりに雪が供給されたようですね。でも,期待したほど降ってはいなさそう。

 気温の高い日が続く中、新雪で彩られた静寂の藤原岳を楽しめたのはラッキーだった。太平洋側に雪はもう降らないのだろうか。

このまま春山に突入しそうな気がしてきました。
やっぱこれからは奥美濃か福井の山ですかねえ。
お疲れさんでした。
                         @シュークリーム@
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わりばし
記事: 1763
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【鈴鹿】お藤の鼻筋は二本  静寂の藤原岳

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、シュークリームさん。

 今年は雪を求めて苦労することはないと思っていたが、太平洋側の降雪は少なく、年末年始に降った雪を食いつぶしている状態だ。日本海側の天候の影響を受ける鈴鹿北部で雪が降ったので出かけた。藤原簡易パーキングに着いたものの小雨が降っている。準備をしている間におさまってきたので出発する。木和田尾からの周回が多そうなので坂本谷右岸に向かうことにした。

先週は雨で行けなかったので,皆さん晴れ間を狙ってあちこち出かけたみたいですね。私は土日ともテニスの練習を楽しんでました。

鈴鹿も北部には雪がありましたが、麓から見ると中部は全くって感じでした。

藤原岳
藤原岳

 静かな坂本の集落を歩いていると工場の柱から炎があがっている。火事で、心もとない消防団の放水が一本はなたれて、半鐘の音が鳴り響いている。消火活動が始まったばかりだった。

あらら,お気の毒に。大したことがなければいいのですが。

稜線に出るまでアナウンスの声が止まなかったです。
延焼してないのが救いかな。


カレンフェルトの地蔵さん
カレンフェルトの地蔵さん

 坂本谷右岸から597標高点を経て聖宝寺道6合目に向かう。昔は祠から尾根に取りついたが、途中に坂本谷堰堤工事のための取りつけ道が出来たのでここを歩く。今も上部の堰堤作りで使われており、法面につけられた階段を上る。学生時代は西藤原駅から坂本谷堰堤上の河原でテントを張るのが定番だったが今は見る影もない。

巨大堰堤ができてますよねえ。

下から見ると坂本谷の出合ってこんなに急な谷だったかなと思ってしまいます。
いくつかのパーティが家形テントを設置していた河原はいずこへ。


597標高点を過ぎるとすぐに聖宝寺道に合流した。

なるほど,そこまで聖宝寺道が上がってきているんですね。

聖宝寺道は最近歩いたことないけど、山日和さんはこの道で下山したようです。

お藤の鼻筋の雪庇
お藤の鼻筋の雪庇

尾根はカレンフェルトの岩尾根で、最初は岩の間に生えた林の中を進んでいく。尾根上は風が強く吹き付けている。カレンフェルトの間に生える木の間隔は次第に広くなり白い雪原が目立ってきた。そして白い雪の帯が上部につながるお藤の鼻筋が見えてきた。ここだけ木が生えず雪原になっており最上部には雪庇もできていた。眼下には藤原の集落が手にとるように見える。

なるほど,雪がまだあれば行ってみたいものです。

福寿草の季節もいいですよ。
風がなければ最高の展望が楽しめます。


木和田尾の雪は里まで残っていて、子向井山を下った鉄塔までスノーシューで下りられた。

それなりに雪が供給されたようですね。でも,期待したほど降ってはいなさそう。

きれいに新雪がおおってくれた感じで、積もった感じではないです。

 気温の高い日が続く中、新雪で彩られた静寂の藤原岳を楽しめたのはラッキーだった。太平洋側に雪はもう降らないのだろうか。

このまま春山に突入しそうな気がしてきました。
やっぱこれからは奥美濃か福井の山ですかねえ。


鈴鹿の雪は期待薄ですね。
最後の輝きかな?

湖北に遠征かな・・・

グー(伊勢山上住人)
記事: 2227
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:10
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Re: 【鈴鹿】お藤の鼻筋は二本  静寂の藤原岳

投稿記事 by グー(伊勢山上住人) »

わりばしさん、こんばんは。

 今年は雪を求めて苦労することはないと思っていたが、太平洋側の降雪は少なく、
末年始に降った雪を食いつぶしている状態だ。


まったくです。美濃か北陸まで行かないことには雪遊びが出来ないようです。
この週末はドコの山を歩きに行こうか悩んでいます。

 597標高点を過ぎるとすぐに聖宝寺道に合流した。

登山道に合流しちゃいますか。グーは登山道に近づいた所から右へ小谷を渡ります。
登山道から進入しないようにロープが張ってあったけど、今はないのかな?

尾根はカレンフェルトの岩尾根で、最初は岩の間に生えた林の中を進んでいく。

雪が融けると春の花の咲くヤブっぽい尾根ですよね。

木の間隔は次第に広くなり白い雪原が目立ってきた。そして白い雪の帯が上部につながるお藤の鼻筋が見えてきた。

この1本目の鼻筋は1回登っただけですが、上部の鼻筋に比べて狭苦しく感じました。
それ以降は小谷の左岸を辿り、斜面が広がった所から右に登ってお藤の鼻筋ばかりです。

この冬は正月が過ぎてから雨が降り過ぎです。
フクジュソウの頃までお藤の鼻筋は残っててくれるのだろうか?

                     グー(伊勢山上住人)
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わりばし
記事: 1763
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【鈴鹿】お藤の鼻筋は二本  静寂の藤原岳

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、グーさん。

 今年は雪を求めて苦労することはないと思っていたが、太平洋側の降雪は少なく、
末年始に降った雪を食いつぶしている状態だ。


まったくです。美濃か北陸まで行かないことには雪遊びが出来ないようです。
この週末はドコの山を歩きに行こうか悩んでいます。


雪を期待しましたが、県内の雪は少なく
おまけに暖かくて氷瀑もハズレでしたね。


P1310046.JPG

 597標高点を過ぎるとすぐに聖宝寺道に合流した。

登山道に合流しちゃいますか。グーは登山道に近づいた所から右へ小谷を渡ります。
登山道から進入しないようにロープが張ってあったけど、今はないのかな?


ロープは今もありますよ。
猟場のあたりから合流してもいいんだなあ。


尾根はカレンフェルトの岩尾根で、最初は岩の間に生えた林の中を進んでいく。

雪が融けると春の花の咲くヤブっぽい尾根ですよね。

そうですね。
ただ、カレンフェルトの尾根は岩のおかげでさほどでもないですが。

凍ったカレンフェルト
凍ったカレンフェルト

木の間隔は次第に広くなり白い雪原が目立ってきた。そして白い雪の帯が上部につながるお藤の鼻筋が見えてきた。

この1本目の鼻筋は1回登っただけですが、上部の鼻筋に比べて狭苦しく感じました。
それ以降は小谷の左岸を辿り、斜面が広がった所から右に登ってお藤の鼻筋ばかりです。


そのルートどりが正解でしょうね。
今度は猟場のあたりから登ってみます。


P1310022.JPG

この冬は正月が過ぎてから雨が降り過ぎです。
フクジュソウの頃までお藤の鼻筋は残っててくれるのだろうか?


暖かい日が多すぎますよね。
鈴鹿の北部は気まぐれに日本海側の雪が来るので
降雪の直後なら大丈夫かと。


                   
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