無名沢からヤブオフへ
Posted: 2020年11月03日(火) 16:22
2020年11月1日(日)晴のち曇
鈴鹿・ダイラ(ヤブコギネット・オフ会) 時山集落駐車地7:25ー無名沢入渓7:35ー420二俣8:25ー
稜線9:25〜45ーダイラの頭10:10〜25ー
ダイラ:オフ会会場11:00〜14:14:10ー
瓢箪池経由駐車地15:20
秋のヤブコギネット・オフ会に参加してきた。
場所は恒例となった時山のダイラ。
本来は秋続きだったダイラを春に回す計画だったようだがコロナの影響で春が中止。
結局、押し出されるようにダイラは秋の開催となった。
集中登山型のヤブコギネット・オフ会。
何時もルートに悩む。
別に同じルートを登ればいいのだがそれでは芸がない気がして無い頭を捻ってみる。
今回は以前から気になっていた谷を歩いてみる事にした。
情報は何もない谷なので入れるのかさえわからないがとにかく現地へ向かった。
自宅から40分程で時山に到着。
市内開催というのはお得だ。
時山の駐車広場には既に山日和さん、satoさんが到着して準備をしていた。
挨拶をして、取りあえず件の谷の取付きを偵察に。
目的の谷の出合は民家脇で取水に使われていると入渓が難しいか、と思われたが
心配するような感じではなく入れそうだったので駐車地に戻り準備。
その内、ワリバシさん、ワシタカさん、たんぽぽさんらが到着し出発していく。
一応、初登の沢でどんな感じなのかわからないので
フル装備の僕はゆっくり準備して出発した。
集落の西にかかる橋を渡った民家脇が目的の谷。
偵察で確認した時、橋周辺は獣避けネットがあり入りづらそうだったので
ネットのない手前から牧田川に下りて出合に向かう。
因みに橋の下にも電流の流れる獣避けのワイヤーが暖簾のように垂れ下がっていた。
夜間に通電しているようだ。
出合すぐの右岸は護岸壁になっていてその上に民家が建つ。
入ってすぐ石積みの段差があり左隅から何とか越えクランクの先に堰堤が現われた。
これは左から簡単に巻けた。
その先にも幾つか堰堤が現われる。
山腹には植林が広がりハズレの沢だったか、と意気消沈。
それでも先に進んでみようと堰堤を巻いていく。
最奥のものはちょっと嫌な高巻きを強いられた。
330m二俣には古い取水施設があった。
様子からして現在は使われてないのだろう。
目立つ人工物はここまでだった。
二俣を右にとると岩床となり、沢らしい姿になる。
落ちていた気持ちが少し持ち直しホッとする。
最奥にはきれいな斜瀑。
これだけ見れただけでもいいよな、と自分を納得させてじっくり味わうように登った。 滝の上は、一旦、パッと沢が広がった。
その先に今度は5mの垂瀑が現われまたまた気分が良くなる。
きれいな滝だが直登は無理。
右岸を短く巻く。 するとその先に現われたのは8mはあるかと思われる末広がりのきれいな滝だった。
期待以上の展開にやや興奮気味に近寄る。
登るのはきついよなあ、と思ったが近くで見ると手掛りはあるようだ。
しかし、万が一の場合、オフ会メンバーに迷惑がかかる。
ヘルメットも車に忘れたし、ここは我慢して一旦巻こうと思った。
でも、滝がおいでおいでをする。
それに負けて水流左を登ってしまった。 滝の上は様子が一変して直線的な穏やかな沢を落葉広葉樹が覆う。
これも全く期待していなかった光景だった。
後2週間もすれば素敵な彩りの風景が広がるに違いない。 540m二俣には右に滝がかかる。
滝越しに見えた樹林がすばらしくそちらに気を惹かれたが予定通り左に入る。
こちらは引き続き直線的な穏やかな沢が続く。
左右に広がる鈴鹿らしい二次林の山腹もいい感じだ。
前日に奥美濃の鬱蒼とした沢を遡行した後だけに
清々しい感じが気持ちを軽やかにする。
振り返れば色付いた樹林の向こうに霊仙山が横たわる。
この方角からはなかなか見ないので、その姿が新鮮に映る。 稜線近くの樹林の空気感もいい感じだ。
ホッと落ち着く。
稜線に出て足下を履き替える間、この感覚をじっくり味わった。
稜線は快適な歩行。
毘沙門谷側斜面の色付いた木々が美しい。 途中で毘沙門谷からあがってきた山日和さん一行がbiwacoさんと話していた。
biwacoさんは目を手術したせいか以前よりも元気そうに見えた。
一人ダイラへ向かうというbiwacoさんと別れて
山日和さん達とともにダイラの頭へ。
山頂はピンクのビニールヒモが縁日の飾りのようになっていた。
ここまでの稜線上もピンクヒモが10m感覚にあり賑わしかった。
かつての「むらさき頭巾」に代わる新手だろうか。
「桃色頭巾」とでも言おうか、と冗談が飛んだ。
ダイラからもともにオフ会会場に向かう。
(勝手に後を付いていっただけだが…)
その途中にもピンクヒモが風になびく。
ダイラ周辺は改めて見ると炭焼釜跡がたくさんあった。
それも形がしっかりしたものが多い。
途中で会ったワリバシさんもその多さに興奮気味だった。
オフ会会場がすでに多くのメンバーが集まっていた。
その中にまぜてもらってくつろぐ。
何時もの近況報告が始まる前に
今回はこの春、遭難して亡くなられた緑さんへの黙祷が行われた。
この会場でも酒を酌み交わし一緒に話した事が思い出された。
近況報告では経年劣化的な話が多かった。
僕もそんな感じの話だった。
一緒に出たのになかなか来ないとワリバシさんをヤキモキさせていた
副館長さん、たんぽぽさん達も無事到着し
何時ものように近況報告や情報交換の楽しいひと時を過ごした。
最年長コンビはテラさんとそのお友達。
83歳だとか。
この方達に比べたらまだまだ子どもだ。
経年劣化とか言ってられない。
最年少参加者は一歳三ヶ月。
人を惹き付ける笑顔がかわいかった。
年齢層の高くなった輪が華やいだ。
マリベさん、連れてきてくれてありがとう。 二時間ほどの会を終えて三々五々に別れていく。
この瞬間は何時も寂しい。
また元気で会いましょう!
鈴鹿・ダイラ(ヤブコギネット・オフ会) 時山集落駐車地7:25ー無名沢入渓7:35ー420二俣8:25ー
稜線9:25〜45ーダイラの頭10:10〜25ー
ダイラ:オフ会会場11:00〜14:14:10ー
瓢箪池経由駐車地15:20
秋のヤブコギネット・オフ会に参加してきた。
場所は恒例となった時山のダイラ。
本来は秋続きだったダイラを春に回す計画だったようだがコロナの影響で春が中止。
結局、押し出されるようにダイラは秋の開催となった。
集中登山型のヤブコギネット・オフ会。
何時もルートに悩む。
別に同じルートを登ればいいのだがそれでは芸がない気がして無い頭を捻ってみる。
今回は以前から気になっていた谷を歩いてみる事にした。
情報は何もない谷なので入れるのかさえわからないがとにかく現地へ向かった。
自宅から40分程で時山に到着。
市内開催というのはお得だ。
時山の駐車広場には既に山日和さん、satoさんが到着して準備をしていた。
挨拶をして、取りあえず件の谷の取付きを偵察に。
目的の谷の出合は民家脇で取水に使われていると入渓が難しいか、と思われたが
心配するような感じではなく入れそうだったので駐車地に戻り準備。
その内、ワリバシさん、ワシタカさん、たんぽぽさんらが到着し出発していく。
一応、初登の沢でどんな感じなのかわからないので
フル装備の僕はゆっくり準備して出発した。
集落の西にかかる橋を渡った民家脇が目的の谷。
偵察で確認した時、橋周辺は獣避けネットがあり入りづらそうだったので
ネットのない手前から牧田川に下りて出合に向かう。
因みに橋の下にも電流の流れる獣避けのワイヤーが暖簾のように垂れ下がっていた。
夜間に通電しているようだ。
出合すぐの右岸は護岸壁になっていてその上に民家が建つ。
入ってすぐ石積みの段差があり左隅から何とか越えクランクの先に堰堤が現われた。
これは左から簡単に巻けた。
その先にも幾つか堰堤が現われる。
山腹には植林が広がりハズレの沢だったか、と意気消沈。
それでも先に進んでみようと堰堤を巻いていく。
最奥のものはちょっと嫌な高巻きを強いられた。
330m二俣には古い取水施設があった。
様子からして現在は使われてないのだろう。
目立つ人工物はここまでだった。
二俣を右にとると岩床となり、沢らしい姿になる。
落ちていた気持ちが少し持ち直しホッとする。
最奥にはきれいな斜瀑。
これだけ見れただけでもいいよな、と自分を納得させてじっくり味わうように登った。 滝の上は、一旦、パッと沢が広がった。
その先に今度は5mの垂瀑が現われまたまた気分が良くなる。
きれいな滝だが直登は無理。
右岸を短く巻く。 するとその先に現われたのは8mはあるかと思われる末広がりのきれいな滝だった。
期待以上の展開にやや興奮気味に近寄る。
登るのはきついよなあ、と思ったが近くで見ると手掛りはあるようだ。
しかし、万が一の場合、オフ会メンバーに迷惑がかかる。
ヘルメットも車に忘れたし、ここは我慢して一旦巻こうと思った。
でも、滝がおいでおいでをする。
それに負けて水流左を登ってしまった。 滝の上は様子が一変して直線的な穏やかな沢を落葉広葉樹が覆う。
これも全く期待していなかった光景だった。
後2週間もすれば素敵な彩りの風景が広がるに違いない。 540m二俣には右に滝がかかる。
滝越しに見えた樹林がすばらしくそちらに気を惹かれたが予定通り左に入る。
こちらは引き続き直線的な穏やかな沢が続く。
左右に広がる鈴鹿らしい二次林の山腹もいい感じだ。
前日に奥美濃の鬱蒼とした沢を遡行した後だけに
清々しい感じが気持ちを軽やかにする。
振り返れば色付いた樹林の向こうに霊仙山が横たわる。
この方角からはなかなか見ないので、その姿が新鮮に映る。 稜線近くの樹林の空気感もいい感じだ。
ホッと落ち着く。
稜線に出て足下を履き替える間、この感覚をじっくり味わった。
稜線は快適な歩行。
毘沙門谷側斜面の色付いた木々が美しい。 途中で毘沙門谷からあがってきた山日和さん一行がbiwacoさんと話していた。
biwacoさんは目を手術したせいか以前よりも元気そうに見えた。
一人ダイラへ向かうというbiwacoさんと別れて
山日和さん達とともにダイラの頭へ。
山頂はピンクのビニールヒモが縁日の飾りのようになっていた。
ここまでの稜線上もピンクヒモが10m感覚にあり賑わしかった。
かつての「むらさき頭巾」に代わる新手だろうか。
「桃色頭巾」とでも言おうか、と冗談が飛んだ。
ダイラからもともにオフ会会場に向かう。
(勝手に後を付いていっただけだが…)
その途中にもピンクヒモが風になびく。
ダイラ周辺は改めて見ると炭焼釜跡がたくさんあった。
それも形がしっかりしたものが多い。
途中で会ったワリバシさんもその多さに興奮気味だった。
オフ会会場がすでに多くのメンバーが集まっていた。
その中にまぜてもらってくつろぐ。
何時もの近況報告が始まる前に
今回はこの春、遭難して亡くなられた緑さんへの黙祷が行われた。
この会場でも酒を酌み交わし一緒に話した事が思い出された。
近況報告では経年劣化的な話が多かった。
僕もそんな感じの話だった。
一緒に出たのになかなか来ないとワリバシさんをヤキモキさせていた
副館長さん、たんぽぽさん達も無事到着し
何時ものように近況報告や情報交換の楽しいひと時を過ごした。
最年長コンビはテラさんとそのお友達。
83歳だとか。
この方達に比べたらまだまだ子どもだ。
経年劣化とか言ってられない。
最年少参加者は一歳三ヶ月。
人を惹き付ける笑顔がかわいかった。
年齢層の高くなった輪が華やいだ。
マリベさん、連れてきてくれてありがとう。 二時間ほどの会を終えて三々五々に別れていく。
この瞬間は何時も寂しい。
また元気で会いましょう!