【鈴鹿】桜の鮎河から能登ヶ峰~鹿の楽園で春宴会♪
Posted: 2020年3月28日(土) 23:08
【日付】2020年3月26日(木)
【山域】甲賀/土山鮎河の桜と能登ヶ峰
【ルート】鮎河~能登ヶ峰~鹿の楽園~鯎川林道~鮎河
【天候】晴れ
【メンバー】単独
新型コロナ騒ぎで今年のお花見は自粛モードに沈んでいる。もったいない話だけど、やむを得ない面もある。コロナはこれっきりにして欲しいけど、サクラは来年も咲くだろう。
4月に予定していた「お花見山行」も軌道修正かな?と思いつつ、次善策を考えるにしても現地を見ておかないと…。
合併で甲賀市になった土山の鮎河(あゆかわ)。ところが村の鮎河小学校は「あいが」と読む。鯎(ウグイ)川沿いの桜は県下№2の人気だそうだが、他に違わず今年の「さくらまつり」は中止。ライトアップもなしだそうだ。
鯎川橋沿いの広場に駐車し、案内板横のベンチに屯している古老にあいさつしてから、蕾の膨らみ具合などを確認。もちろん開花はまだだが、古老たちの話では「来月初めの土日が満開かなあ」 こちらの「お花見」予定は第2週なので、ちょっと時期がずれるかな?
古老の一人が先の疑問に答えてくれた。鮎川と大河原の村が合併した時、鮎と河をくっつけて「鮎河」にしたが、当時の校長先生の提案で読み方は「あいが」になったという。真偽は分らない。土山の町史にでも載っているかもしれないが。
ちなみにこの方、鮎河の村を見下ろす小高い丘の上に城址を残す戦国の山城「黒川城」城主の末裔だそうだ。山里には1000年の歴史のカケラがあちこちに転がっているようだ。
10:30.川沿いの桜並木を確認しながら能登ヶ峰に続く林道を進む。数年前、ここを下ってきたことがあった。鯎川右岸の尾根をサクラグチへ登り、横谷山経由で左岸尾根に回り込み能登ヶ峰から下ってきた。元気なころの話で、今は片道切符がせいぜいだろう。
30分ほど林道を歩いて尾根に取り付く。薄暗い植林の中、結構斜度があり息が切れる。自然林なら足元に春の草花も見られるのだろうが、ただ杉の落葉を踏み、倒木を乗り越えながら登る。ニセピークをひとつ越え、腐らず歩き続けると能登ヶ峰△759.3山頂。12:06。ここも杉に囲まれて見晴らしはない。 さてどうしよう? 下見とはいえ、これで下山するのは味気なさすぎる。せめて「鹿の楽園」辺りまでは行ってみましょう。汗を拭って、一呼吸入れてから進むと植林は終わり、ドウダンツツジに似た花をつけた馬酔木ばかりが目立つ開けた尾根に変わる。
北側の眺望が一気に開ける。左に綿向山、右には鎌ヶ岳、目の前にサクラグチへの尾根が横たわる。 大小の馬酔木の株を縫いながら、迷路のような尾根をピンクリボンの案内で進む。「鹿の楽園」と呼ばれるこの一帯。鹿だけじゃない、人間にも「楽園」と呼びたくなる桃源郷である。
以前来た時は、ここで鹿の群れに出遭った。しかし今回はどこにも彼らの姿がない。警戒鳴すら聞かれない。どうしたんだろう?
考えてみれば、木といえば鹿が苦手な馬酔木だけ。草といえば枯れススキのみ。これでは鹿さんもいなくなるだろう。「楽園」と言われていた時代には緑に溢れ、美味しい草や木の葉がワンサとあったのだろうか? もっと春が本番になれば「楽園」が甦るのだろうか?
そんなことを思いながら、座り込んでランチにする。微風、快晴、今日は街中では気温が20℃まで上がるという。つい先日まで、寒風に耐えながらそそくさとランチを済ませていた雪山がウソのように、久し振りにアワワが美味しくいただける。 稜線を少し進んで、co710mから真北に伸びる小尾根にピンクリボンが付いている。この尾根は初めてなので不安は隠せない。すぐ急傾斜になるが馬酔木やリョウブなど、捕まる木の枝があるのでなんとか下れそうだ。
ヤセ尾根や急斜面トラバース箇所もあったが、1時間半ほどで鯎川左岸へ降り立つ。ほとんど水量のない川を渡り対岸の林道へ。橋の欄干には「天狗谷橋」とあった。15:30。
思ったより長い林道歩きを我慢し、鮎河の集落が目に入りだすと、川沿いに桜並木が現れ、やがて起点の鯎川橋へ16:25。もう、古老たちの姿はなかった。
帰り道に確認した青土ダム周辺の桜並木も、開花時期にぜひ見てみたいと思わせるものだった。
さて、「お花見山行」はどうしたものか…?
~biwaco
【山域】甲賀/土山鮎河の桜と能登ヶ峰
【ルート】鮎河~能登ヶ峰~鹿の楽園~鯎川林道~鮎河
【天候】晴れ
【メンバー】単独
新型コロナ騒ぎで今年のお花見は自粛モードに沈んでいる。もったいない話だけど、やむを得ない面もある。コロナはこれっきりにして欲しいけど、サクラは来年も咲くだろう。
4月に予定していた「お花見山行」も軌道修正かな?と思いつつ、次善策を考えるにしても現地を見ておかないと…。
合併で甲賀市になった土山の鮎河(あゆかわ)。ところが村の鮎河小学校は「あいが」と読む。鯎(ウグイ)川沿いの桜は県下№2の人気だそうだが、他に違わず今年の「さくらまつり」は中止。ライトアップもなしだそうだ。
鯎川橋沿いの広場に駐車し、案内板横のベンチに屯している古老にあいさつしてから、蕾の膨らみ具合などを確認。もちろん開花はまだだが、古老たちの話では「来月初めの土日が満開かなあ」 こちらの「お花見」予定は第2週なので、ちょっと時期がずれるかな?
古老の一人が先の疑問に答えてくれた。鮎川と大河原の村が合併した時、鮎と河をくっつけて「鮎河」にしたが、当時の校長先生の提案で読み方は「あいが」になったという。真偽は分らない。土山の町史にでも載っているかもしれないが。
ちなみにこの方、鮎河の村を見下ろす小高い丘の上に城址を残す戦国の山城「黒川城」城主の末裔だそうだ。山里には1000年の歴史のカケラがあちこちに転がっているようだ。
10:30.川沿いの桜並木を確認しながら能登ヶ峰に続く林道を進む。数年前、ここを下ってきたことがあった。鯎川右岸の尾根をサクラグチへ登り、横谷山経由で左岸尾根に回り込み能登ヶ峰から下ってきた。元気なころの話で、今は片道切符がせいぜいだろう。
30分ほど林道を歩いて尾根に取り付く。薄暗い植林の中、結構斜度があり息が切れる。自然林なら足元に春の草花も見られるのだろうが、ただ杉の落葉を踏み、倒木を乗り越えながら登る。ニセピークをひとつ越え、腐らず歩き続けると能登ヶ峰△759.3山頂。12:06。ここも杉に囲まれて見晴らしはない。 さてどうしよう? 下見とはいえ、これで下山するのは味気なさすぎる。せめて「鹿の楽園」辺りまでは行ってみましょう。汗を拭って、一呼吸入れてから進むと植林は終わり、ドウダンツツジに似た花をつけた馬酔木ばかりが目立つ開けた尾根に変わる。
北側の眺望が一気に開ける。左に綿向山、右には鎌ヶ岳、目の前にサクラグチへの尾根が横たわる。 大小の馬酔木の株を縫いながら、迷路のような尾根をピンクリボンの案内で進む。「鹿の楽園」と呼ばれるこの一帯。鹿だけじゃない、人間にも「楽園」と呼びたくなる桃源郷である。
以前来た時は、ここで鹿の群れに出遭った。しかし今回はどこにも彼らの姿がない。警戒鳴すら聞かれない。どうしたんだろう?
考えてみれば、木といえば鹿が苦手な馬酔木だけ。草といえば枯れススキのみ。これでは鹿さんもいなくなるだろう。「楽園」と言われていた時代には緑に溢れ、美味しい草や木の葉がワンサとあったのだろうか? もっと春が本番になれば「楽園」が甦るのだろうか?
そんなことを思いながら、座り込んでランチにする。微風、快晴、今日は街中では気温が20℃まで上がるという。つい先日まで、寒風に耐えながらそそくさとランチを済ませていた雪山がウソのように、久し振りにアワワが美味しくいただける。 稜線を少し進んで、co710mから真北に伸びる小尾根にピンクリボンが付いている。この尾根は初めてなので不安は隠せない。すぐ急傾斜になるが馬酔木やリョウブなど、捕まる木の枝があるのでなんとか下れそうだ。
ヤセ尾根や急斜面トラバース箇所もあったが、1時間半ほどで鯎川左岸へ降り立つ。ほとんど水量のない川を渡り対岸の林道へ。橋の欄干には「天狗谷橋」とあった。15:30。
思ったより長い林道歩きを我慢し、鮎河の集落が目に入りだすと、川沿いに桜並木が現れ、やがて起点の鯎川橋へ16:25。もう、古老たちの姿はなかった。
帰り道に確認した青土ダム周辺の桜並木も、開花時期にぜひ見てみたいと思わせるものだった。
さて、「お花見山行」はどうしたものか…?
~biwaco