【台高】桧塚奥峰で山始め、貸切(20.1.1)
Posted: 2020年1月02日(木) 13:51
【日 付 】2020.01.01
【 山 域 】【台高】桧塚奥峰
【メンバー】単独
【 天 候 】快晴のち雲のち晴
【 ルート 】ヌタハラ橋7:06-8:36焼け尾根崩壊地ー9:15大岩壁ー10:04尾根合流ー11:14P1394ー11:39桧塚奥峰
-12:35桧塚ー13:01ヌタハラ分岐ー14:21ヌタハラ橋
山納めの29日、御池岳を狙ったけれど樹氷は不発でした。31日の予報では元旦は鈴鹿は雲マークばかり、台高は
晴れマーク一色です。狙いを桧塚奥峰に決めて夜9時前に寝ます。ふと目が覚めたけれど3:30にセットしたタイマーが
鳴っていない。以前にも早く寝て夜中の一時ごろに目が覚めたり、12時前に覚めたこともあります。何時なのか
確かめようとタイマーに手を伸ばすが怖くて見れない。暫く逡巡するも埒が明かないので見ると3:20頃、丁度です。
こういう時は行動はてきぱきと気持ちよくできます。朝食をとるのと並行に予報を調べるとなんと、9時から3時まで
曇りに変わっているではありませんか。気持ちは一気にダウン。元旦は毎年、家族で正月料理を食べるのですが、
私は山に行くので初めて延期してもらったので、今更や山へ行かないからいつも通りとは言えず行くしかありません。
4:30に出発し奈良盆地を走っている時、道路表示でー3度が出ていたので樹氷が期待できると思いましたが、
高見トンネルを抜けると+2度が出て、周りの山も白くなさそうなので樹氷への期待は無くなりました。
樹氷が期待できたらP1214経由で急ぐつもりでしたがさてどうするか。桧塚奥峰へ行くようになった当初から
ヌタハラ谷右岸を登る周回に興味がありましたが、焼け尾根の崩壊地が危険だと警告されていたので避けていました。
しかし、最近台高グループではここが話題になっていて女性が下りに使っているし、ヤマレコでも下りに使った方が何ら
問題ないとレポしていますので機会があれば行ってみたいと思っていたところでした。樹氷が期待できないなら、
いい機会だ登ってみようと安易に予定変更しました。
ヌタハラ橋付近に止め、支度をして7:06に出発します。そもそも取り付きがどうなっているのか全くわかりません。
しかし、橋を渡ってヘアピンカーブの先の尾根端をよく見ると、急ですが薄い踏み跡がありすぐわかりました。尾根上も
踏み跡は薄いですが、要は明瞭な尾根を登ればいいだけですから迷うことはありません。暫くして大岩というか岸壁に
当たり右を巻きます。ところどころで緩やかになるところがありますが、とにかく急登が続き辛抱の連続です。
やがて焼け尾根の崩壊地にきます。思ったより長く続き、そんなに危険というほどではないですが、薄く雪が積もり
その下が凍っているのでけり込んでも土に達せず非常に滑りやすいのが怖かったです。これはこの先もずっと続くのです。
要するにこんな時期に安易にここを選んだのが間違いだったのです。ここは展望抜群でP1214方面が見え、上の方は
真っ白で樹氷がついているのが見えます。この先まだまだ時間がかかりそうです。あ~しまった予定通りP1214経由に
すればよかったとまたまた後悔が出ますがどうしようもありません。
何とか崩壊地をクリアして、滑りやすい尾根を登って行くと、今話題の大岩壁に突き当たります。確かに右側に
黄色のテープが見えますが、話題では左を巻くとなっていましたのでよく見ると左へ薄い踏み跡があるように見えます。
岩壁の左端へ取り付きますが結構厳しく、少し上がって下を見るともう5mほど下を巻いたほうがいいように見えました。
ここからさらに上の尾根端に登りつくまでが大変でした。急な斜面で手がかりになる木が少ないし、手がかり足がかりになる
根がたくさんあるのですが土とともに凍りついていて滑りやすく、ストック代わりの木の杖で突いてもなかなか
ほじれないのです。わずか10数mの距離ですがずいぶん時間がかかりました。一部で馬酔木の幼木が手がかりとなり
助けられました。
ここまでの腿の負担が非常に大きく完歩できるか心配になるほどでした。そこでザックの中を探して見ると6本爪の
アイゼンが入れてありました。出発する時6本か8本か迷い、入れるのを忘れたと思っていましたが、6本を入れて
いたのです。先刻の急斜面では8本のようにつま先に歯がないと効果は少ないですが、この後の緩い斜面ではずっと
楽になりました。やっとの思いでヒキウス平に登りつくと樹氷が残っていました。しかし陽光でかなり落ちているし
北の方から雲がどんどん流れてきます。急いであちこちアングルを探して写真を撮りたいのですが足が動きません。
時々立っていられないくらいの風が吹き、雲はまだまばらで晴れるときもあるのであちこち動きながら、晴れ間に
そこそこの写真が撮ることができホッとしました。
そこからゆっくりとP1394を経由して桧塚奥峰へ向かいます。マナコ谷側は樹氷と言うより樹雪で真っ白で
バックの山の暗さといいコントラストでした。奥峰への斜面の登りは晴れていれば素晴らしい写真が撮れるのですが
雲でだめです。頂上の少し陰で昼食を取っていると時々雲が切れて桧塚が見え慌てて写真を撮ります。寒いので
ゆっくりしていられずマナコ谷下山口へ向かうと、立っていられないほどの強風の後晴れ間が出るというのを3回ほど
繰り返した後、桧塚方面へは雲は流れて来ず、奥峰の方にはずっと雲が流れてきていました。
桧塚から下り始めると風は全くなくなり、気温も明らかに上がって着込んでいたベストとウインドブレーカーを
脱ぐほどでした。後はP1214経由で、諦めていた樹氷の写真が撮れた喜びをかみしめながらゆっくりと下山します。
しんどかったけれどいいや山歩きでした。
【 山 域 】【台高】桧塚奥峰
【メンバー】単独
【 天 候 】快晴のち雲のち晴
【 ルート 】ヌタハラ橋7:06-8:36焼け尾根崩壊地ー9:15大岩壁ー10:04尾根合流ー11:14P1394ー11:39桧塚奥峰
-12:35桧塚ー13:01ヌタハラ分岐ー14:21ヌタハラ橋
山納めの29日、御池岳を狙ったけれど樹氷は不発でした。31日の予報では元旦は鈴鹿は雲マークばかり、台高は
晴れマーク一色です。狙いを桧塚奥峰に決めて夜9時前に寝ます。ふと目が覚めたけれど3:30にセットしたタイマーが
鳴っていない。以前にも早く寝て夜中の一時ごろに目が覚めたり、12時前に覚めたこともあります。何時なのか
確かめようとタイマーに手を伸ばすが怖くて見れない。暫く逡巡するも埒が明かないので見ると3:20頃、丁度です。
こういう時は行動はてきぱきと気持ちよくできます。朝食をとるのと並行に予報を調べるとなんと、9時から3時まで
曇りに変わっているではありませんか。気持ちは一気にダウン。元旦は毎年、家族で正月料理を食べるのですが、
私は山に行くので初めて延期してもらったので、今更や山へ行かないからいつも通りとは言えず行くしかありません。
4:30に出発し奈良盆地を走っている時、道路表示でー3度が出ていたので樹氷が期待できると思いましたが、
高見トンネルを抜けると+2度が出て、周りの山も白くなさそうなので樹氷への期待は無くなりました。
樹氷が期待できたらP1214経由で急ぐつもりでしたがさてどうするか。桧塚奥峰へ行くようになった当初から
ヌタハラ谷右岸を登る周回に興味がありましたが、焼け尾根の崩壊地が危険だと警告されていたので避けていました。
しかし、最近台高グループではここが話題になっていて女性が下りに使っているし、ヤマレコでも下りに使った方が何ら
問題ないとレポしていますので機会があれば行ってみたいと思っていたところでした。樹氷が期待できないなら、
いい機会だ登ってみようと安易に予定変更しました。
ヌタハラ橋付近に止め、支度をして7:06に出発します。そもそも取り付きがどうなっているのか全くわかりません。
しかし、橋を渡ってヘアピンカーブの先の尾根端をよく見ると、急ですが薄い踏み跡がありすぐわかりました。尾根上も
踏み跡は薄いですが、要は明瞭な尾根を登ればいいだけですから迷うことはありません。暫くして大岩というか岸壁に
当たり右を巻きます。ところどころで緩やかになるところがありますが、とにかく急登が続き辛抱の連続です。
やがて焼け尾根の崩壊地にきます。思ったより長く続き、そんなに危険というほどではないですが、薄く雪が積もり
その下が凍っているのでけり込んでも土に達せず非常に滑りやすいのが怖かったです。これはこの先もずっと続くのです。
要するにこんな時期に安易にここを選んだのが間違いだったのです。ここは展望抜群でP1214方面が見え、上の方は
真っ白で樹氷がついているのが見えます。この先まだまだ時間がかかりそうです。あ~しまった予定通りP1214経由に
すればよかったとまたまた後悔が出ますがどうしようもありません。
何とか崩壊地をクリアして、滑りやすい尾根を登って行くと、今話題の大岩壁に突き当たります。確かに右側に
黄色のテープが見えますが、話題では左を巻くとなっていましたのでよく見ると左へ薄い踏み跡があるように見えます。
岩壁の左端へ取り付きますが結構厳しく、少し上がって下を見るともう5mほど下を巻いたほうがいいように見えました。
ここからさらに上の尾根端に登りつくまでが大変でした。急な斜面で手がかりになる木が少ないし、手がかり足がかりになる
根がたくさんあるのですが土とともに凍りついていて滑りやすく、ストック代わりの木の杖で突いてもなかなか
ほじれないのです。わずか10数mの距離ですがずいぶん時間がかかりました。一部で馬酔木の幼木が手がかりとなり
助けられました。
ここまでの腿の負担が非常に大きく完歩できるか心配になるほどでした。そこでザックの中を探して見ると6本爪の
アイゼンが入れてありました。出発する時6本か8本か迷い、入れるのを忘れたと思っていましたが、6本を入れて
いたのです。先刻の急斜面では8本のようにつま先に歯がないと効果は少ないですが、この後の緩い斜面ではずっと
楽になりました。やっとの思いでヒキウス平に登りつくと樹氷が残っていました。しかし陽光でかなり落ちているし
北の方から雲がどんどん流れてきます。急いであちこちアングルを探して写真を撮りたいのですが足が動きません。
時々立っていられないくらいの風が吹き、雲はまだまばらで晴れるときもあるのであちこち動きながら、晴れ間に
そこそこの写真が撮ることができホッとしました。
そこからゆっくりとP1394を経由して桧塚奥峰へ向かいます。マナコ谷側は樹氷と言うより樹雪で真っ白で
バックの山の暗さといいコントラストでした。奥峰への斜面の登りは晴れていれば素晴らしい写真が撮れるのですが
雲でだめです。頂上の少し陰で昼食を取っていると時々雲が切れて桧塚が見え慌てて写真を撮ります。寒いので
ゆっくりしていられずマナコ谷下山口へ向かうと、立っていられないほどの強風の後晴れ間が出るというのを3回ほど
繰り返した後、桧塚方面へは雲は流れて来ず、奥峰の方にはずっと雲が流れてきていました。
桧塚から下り始めると風は全くなくなり、気温も明らかに上がって着込んでいたベストとウインドブレーカーを
脱ぐほどでした。後はP1214経由で、諦めていた樹氷の写真が撮れた喜びをかみしめながらゆっくりと下山します。
しんどかったけれどいいや山歩きでした。