【奥美濃】海ノ溝谷ホーノ洞から滝波山へ

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山日和
記事: 3582
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

【奥美濃】海ノ溝谷ホーノ洞から滝波山へ

投稿記事 by 山日和 »

【日 時】2011年9月10日(土)
【山 域】奥美濃 滝波山(1412.5m)周辺
【天 候】晴れ
【メンバー】ふ~さん、山日和
【コース】海ノ溝林道入口6:33---8:12林道終点8:35---10:06大滝---12:23源頭二俣13:24---13:42滝波山14:04---
     15:09三俣---15:39シン谷出合15:54---16:05滝波大滝---17:02車デポ地

 川浦(かおれ)谷川支流の海ノ溝谷と言えば、最下流のゴルジュが有名だ。通行困難の悪絶ゴルジュが尽きると、
その上流は大きく開けて長閑な流れが続く。そして、その流れはホーノ洞と名前を変えて、北から東、南東へと向き
を変えながら、奥美濃の雄峰滝波山へと突き上げる。島口からの滝波谷が表口とすれば、さしずめこちらは裏口とい
うところか。半円を描くように流れるホーノ洞から滝波山に立ちたいと思い立ってから数年が経っていた。

 海ノ溝谷林道の入口には可動式の柵が置かれていた。どこかに強固なゲートがあると書いてあった覚えがあったの
だが、林道の途中だろうか。しかししばらく歩いてもそれらしいものは出て来ない。ならば車を取りに戻れば1時間以上
の林道歩きを省略できる。
荷物を置いて入口まで戻ると、道の両側にゲートのポールがあり、鍵のぶら下がったチェーンが垂れていた。横を見る
と林道奥での作業スケジュールが書かれたホワイトボードがある。おとといから今日まで伐採、明日は休みらしい。
ならば作業のために鍵を開けてあるだけか。夕方には閉められる可能性が高い。滝波谷にデポしたふ~さんの車でこ
こへ戻ってきた時にゲートが閉っていれば万事休す。お手上げである。
車に乗って現われるはずの私が歩いてきたの見て、ふ~さんが「どうしたんですか?」と驚く。状況を説明して納得。
元々歩くつもりで来たんだから歩きましょう。

 林道歩きも半ばを過ぎたあたりで、3台の車が後ろからやってきた。「どこまで行くん?」と聞くからてっきり「乗って行
くか?」と言ってくれるものと思っていたが、軽快なエンジン音を響かせて走り去ってしまった。

 640m標高点のあたりで橋を渡る。支流のように見えるこの谷が本流のホーノ洞だ。林道は急に勾配を強めて、やが
て大きく開けた工事現場に出た。真新しい堰堤と、林道側壁の防護壁工事が人目につかない山中でひっそりと行われ
ている。

 急に草深くなった林道はすぐに終点(厳密には右上へ折り返していたが)となった。ヤブを分けて沢へ下りる。
2日前までの予報では土曜日は怪しい天気だった。しかし頭上は抜けるような青空。
先々週の白山もそうだった。天気予報は直前まで信用しないほうがいいようだ。
 標高の割に意外に水は冷たく、白山と変わらないように感じた。しかし標高で言えば半分、9月初めの奥美濃である。
前回と同じ格好のふ~さんはいかにも暑そうだ。時々水に浸かってクールダウンしている。当方は半袖Tシャツ1枚に薄
手のパンツ、靴下はネオプレーンではなく普通の靴下と、暑さ対策は十分だ。

[attachment=4]P1110900_1.JPG[/attachment]
 ホーノ洞下部は等高線で読み取れる通り、まさに平流が続く。時折小さな落差はあるものの、読んで字の如く、「平ら
かな流れ」を淡々と進む。
連日の寝不足がたたっているのか、ふ~さんがハイペースで歩くので付いて行くのがやっとである。

 谷の屈曲点に入った。徐々に小滝が現われ始める。正面に横たわるのは越美国境稜線だ。
谷の雰囲気が変わってきた。これまでの解放感にあふれていた頭上の空間が狭くなった。両岸は高い岩壁。
谷が90度右折するところに10mの滝が落ちていた。その上にまた90度折り返して5mほどの滝が見える。
滝の前でひと息。弱点を探る。右の岩壁に取り付き、中段から滝頭へ続くガリー以外ルートはなさそうだ。ガリーの手前
までホールドは豊富だが、ガリーへ上がる1手が難しいかもしれない。
[attachment=3]P1110940_1.JPG[/attachment]
 ロープをセットして登り始める。予想通り壁の部分は簡単だった。問題視していた所で思案。次のスタンスまで高さが
あり、ホールドは外傾気味で掴んで一気に引き上げるというわけにはいかない。
左につま先ほどの微妙なスタンスがあるが、そこへ体重移動してしまうと後戻りできない。立ち込めば嫌でも上がるしか
ない。右手を思い切り伸ばすとガリーの中に指が完全にかかるホールドがあった。行ける。ただ、そのままでは体が伸び
切り過ぎて危ない。左の細かいスタンスに静かに立ち込んで体半分上がると右手のホールドを余裕を持って掴むことが
できた。慎重に荷重移動してガリーに立った。もうOKだ。
安全地帯まで上がって、大岩でセルフビレイを取り、ガリーのすぐ上まで戻ってふ~さんにコール。ふ~さんも下部の壁
はスルスルと上がってきたが、やはり中段で苦労している。
右手のフィンガーホールドを教える。これがなければ登れなかったかもしれない。
安全地帯でビレイ解除。5m滝の上に8mほどの滝が勢いよく噴き出していた。この中間点はなかなか素晴らしい場所だ。
 上の滝は落ち口近くまで上がれそうだが、そこから先は宙を舞う水流に叩き落されそうだ。
ここは右の岩場から巻き上がり、落ち口にドンピシャで着地。楽しませてくれた30分だった。1時間半の林道歩きと2時間
の平流歩きを我慢した者だけが味わうことができる至福の時間である。

 続いて現われたのは自然の堰堤のような6m滝。左から巻くが、落ち口へ下りるところで足が攣ってしまいヒヤっとする。
深い淵を持つ10m斜瀑は左岸をへつって取り付き快適に直登。釜に流木の刺さる8m滝は手が出ず左岸の巻きとなった。
[attachment=2]P1110965_1.JPG[/attachment]
その後も直登できる斜瀑や板状節理が面白い2段8m滝等、飽かせることがなかった。
 1210mで左に大きな支流を分けるあたりではまた平流に戻ってしまう。しかし奥美濃の沢の雰囲気は存分に感じられ
るので不満はない。

http://youtu.be/2VG1xXlA6gA

 ほぼ読み通りの時間で上がってきたので、そろそろランチ場を決めよう。
山頂のヤブの中でメシを食う気はさらさらないので、水が切れる前に1320mの最後の二俣でザックを降ろした。ここから
なら山頂まで標高差100m足らず。稜線はすぐそこに見えている。山頂真西のコルを経由して30分と掛かるまい。
今沢シーズン始めて湯を沸かしての食事とする。もちろん食後のコーヒー付きだ。
やっぱり火を使う食事は落ち着けていいものだ。

 ヤブコギを最小限に留めるために、左俣に入ってすぐ右の支流を辿った。ラッキーなことに、一直線にコルに伸びる谷は
源頭までまったくヤブがなかった。
 コルに飛び出す。もう山頂は目の前だ。さすがに道があるはずもなく、初級のヤブコギを5分もすれば、ヤブの中にぽっ
かりと切り開かれた滝波山頂に着いた。ふ~さんとハイタッチ、そしてガッチリと握手。
沢登りとすれば、楽しい時間とそれ以外の時間のバランスを考えれば効率の悪い沢だろう。しかしそんなことは問題では
ない。海ノ溝谷ホーノ洞を詰め切って、滝波山の山頂に立ったことに意味があるのだ。
ただ、この意味を理解してくれるのはごく少数のマニアックな人だけだろうが。
[attachment=1]P1120022_1.JPG[/attachment]
 積雪期の360度の展望とは違い、南側だけがわずかに見通せる。それも風采の上がらないずんぐりした奥美濃の山々
の一部が見えるだけである。メジャーな山々は背丈を越す潅木の向こうだ。
誰が付けたのか、三角点から10mほど離れた木に山名標識が付けられていた。恐らく積雪期にちょうどそこが一番雪で
盛り上がっていたのだろう。

 下山は谷を取るか、尾根を選ぶか。尾根には一応登山道らしきものがあるらしい。滝波谷(白木谷)の奥の中俣はかな
り等高線が詰まっている。ヤブを回避するなら谷、危険を回避するなら尾根である。
安全策でなんとなく踏み跡があるようなないような南東尾根を下り始めた。
 積雪期に「滝波平」と名付けたブナ林もヤブをかき分けて進む。下部で右に寄り過ぎて、ルンゼ状の急傾斜の小沢を急
降下。つま先を痛めてしまい、衝撃を与えないようソロソロと下る。
三俣よりかなり上の、中俣1100m地点へ出てしまった。しかし谷筋を下る方が格段に楽だ。ズルズル滑るのを食い止め
ることに神経を使わなくて済む。これなら最初から谷を選択した方がよかったか。

 谷は広がりを見せ始め、960mの三俣のあたりは非常にいい雰囲気である。ここからは破線路の道があり、テープも右
岸の高い方へ導いている。ほぼ平流だということと、何より涼しいという理由で沢沿いに下ることを選んだ。
まったく問題なく860mの二俣、シン谷出合に到着。ここには昔「滝波山」と書かれた立派な道標があったはずだ。ヤブの
中を探してみたが見つからなかった。

 ここからは美しいナメ滝と小滝が楽しませてくれる。そして急に谷が途切れたような空間に突き当たる。
滝波大滝である。20mほどあるらしい。滝頭に立ち、落水の様子を覗き込む。エメラルドグリーンの滝壺に白濁した水流が
吸い込まれていた。
ここは落ち口ラインの小尾根を急登、20mばかり登ったところで道に出た。後は楽勝か。
[attachment=0]P1120068_1.JPG[/attachment]
 しかし本当の核心部はここからだった。この道は登山道と呼ぶにはあまりに悪い道だ。渓流シューズのまま歩いている
せいもあるが、急斜面のトラバース、足場の悪い急降下、ヤブに消えてしまう道、沢の中を歩く(これは問題ないが)、崩壊
地の迂回でトラロープを使い上下する等々、まさにバリハイルートである。
あまり人の事は言えないが、こんな道を使って滝波山へ登ろうなんてどうかしているのではないか。しかも上部はヤブだ。

 とにかく汗の噴き出る下山だった。ふ~さんは暑さに耐えかねて、2度3度と水浴していた。
もしこの道で闇下になったらとても歩けんやろなと笑い合う。
 最後に植林を抜けるとデポしていたふ~さんの車が見えた。
「お疲れさん!!」再度のハイタッチ&握手で締めくくる。今日も「やり切った感」一杯の山行だった。

 スタート地点の海ノ溝林道入口へ車の回収に行くと、林道のゲートは開いたままだった・・・

                           山日和
添付ファイル
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柳川洞吹
記事: 681
登録日時: 2011年2月22日(火) 22:07
お住まい: クルマの中(簡易旅館仕様車)

Re: 【奥美濃】海ノ溝谷ホーノ洞から滝波山へ

投稿記事 by 柳川洞吹 »

山日和さん こんばんは

 海ノ溝谷林道の入口には可動式の柵が置かれていた。どこかに強固なゲートがあると書いてあった覚えがあったのだが、林道の途中だろうか。

ここは、林道入口にがっちりしたゲートがあったように思いますが。

 荷物を置いて入口まで戻ると、道の両側にゲートのポールがあり、鍵のぶら下がったチェーンが垂れていた。
滝波谷にデポしたふ~さんの車でここへ戻ってきた時にゲートが閉っていれば万事休す。お手上げである。
元々歩くつもりで来たんだから歩きましょう。


そうですね。
ここは安全策で行かないと。

 640m標高点のあたりで橋を渡る。支流のように見えるこの谷が本流のホーノ洞だ。林道は急に勾配を強めて、やがて大きく開けた工事現場に出た。真新しい堰堤と、林道側壁の防護壁工事が人目につかない山中でひっそりと行われている。

一般人がまず来ることのないこんな山奥で、工事が密かに進行しているわけですね。

 2日前までの予報では土曜日は怪しい天気だった。しかし頭上は抜けるような青空。
先々週の白山もそうだった。天気予報は直前まで信用しないほうがいいようだ。


最近の天気はコロコロ変わるので、わかりませんね。

 ほぼ読み通りの時間で上がってきたので、そろそろランチ場を決めよう。
山頂のヤブの中でメシを食う気はさらさらないので、水が切れる前に1320mの最後の二俣でザックを降ろした。
今沢シーズン始めて湯を沸かしての食事とする。もちろん食後のコーヒー付きだ。


山頂ももうすぐだし、今日はゆっくりとビールOKなんでしょ。

 コルに飛び出す。もう山頂は目の前だ。さすがに道があるはずもなく、初級のヤブコギを5分もすれば、ヤブの中にぽっかりと切り開かれた滝波山頂に着いた。ふ~さんとハイタッチ、そしてガッチリと握手。

お疲れさま。
道はなくても山頂の切り開きはちゃんとあるんですね。

 沢登りとすれば、楽しい時間とそれ以外の時間のバランスを考えれば効率の悪い沢だろう。しかしそんなことは問題ではない。海ノ溝谷ホーノ洞を詰め切って、滝波山の山頂に立ったことに意味があるのだ。
ただ、この意味を理解してくれるのはごく少数のマニアックな人だけだろうが。


ワシはマニアックじゃありませんが、理解できてると思いますよ。

 積雪期の360度の展望とは違い、南側だけがわずかに見通せる。それも風采の上がらないずんぐりした奥美濃の山々の一部が見えるだけである。メジャーな山々は背丈を越す潅木の向こうだ。

雪の時期の好展望の山頂もいいけど、ただ藪の中のひっそりとした山頂もまたいいものでしょう。

 下山は谷を取るか、尾根を選ぶか。
安全策でなんとなく踏み跡があるようなないような南東尾根を下り始めた。


地形図みたら、南東の尾根って尾根型があるようなないような、急降下ですやん。

 しかし本当の核心部はここからだった。この道は登山道と呼ぶにはあまりに悪い道だ。渓流シューズのまま歩いているせいもあるが、急斜面のトラバース、足場の悪い急降下、ヤブに消えてしまう道、沢の中を歩く(これは問題ないが)、崩壊地の迂回でトラロープを使い上下する等々、まさにバリハイルートである。
あまり人の事は言えないが、こんな道を使って滝波山へ登ろうなんてどうかしているのではないか。しかも上部はヤブだ。
 もしこの道で闇下になったらとても歩けんやろなと笑い合う。


これは、昔、滝波山に行ったとき降りてきた道ですか?

 最後に植林を抜けるとデポしていたふ~さんの車が見えた。
 スタート地点の海ノ溝林道入口へ車の回収に行くと、林道のゲートは開いたままだった・・・


ゲートのことは、まあ結果論ですから。

よい山旅を!
                                 洞吹(どうすい)
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山日和
記事: 3582
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【奥美濃】海ノ溝谷ホーノ洞から滝波山へ

投稿記事 by 山日和 »

洞吹さん、どうもです。

ここは、林道入口にがっちりしたゲートがあったように思いますが。

[attachment=3]P1110881_2_1.JPG[/attachment]
可動式ゲートを想像してたんですが、ただポールにチェーンが付いてるだけのタイプでした。
洞吹さんが言ってるのは次のトンネル手前の旧道入口では・・・?
http://island.geocities.jp/yy_mimamoru/zakkan.html

そうですね。
ここは安全策で行かないと。


閉められてたら目も当てられません。

一般人がまず来ることのないこんな山奥で、工事が密かに進行しているわけですね。

いかにも緩やかな谷にいくつも堰堤ができてるし、何のためなのかわかりません。(わかってますけど^^;)

[attachment=2]P1110890_1_1.JPG[/attachment]
最近の天気はコロコロ変わるので、わかりませんね。

天気予報の精度は上がっているはずなのに、当たらなくなりましたね。

山頂ももうすぐだし、今日はゆっくりとビールOKなんでしょ。

もちろんです。\(^o^)/

お疲れさま。
道はなくても山頂の切り開きはちゃんとあるんですね。


三角点の周りを切り開く人がちゃんといますね。(^^ゞ
でも一応登山道はあることになってるらしいですよ。

ワシはマニアックじゃありませんが、理解できてると思いますよ。

理解できるのはマニアックな証拠です。(^_-)

雪の時期の好展望の山頂もいいけど、ただ藪の中のひっそりとした山頂もまたいいものでしょう。

その通りですね。季節が変わればまた違った味わいがあります。

地形図みたら、南東の尾根って尾根型があるようなないような、急降下ですやん。

ここは洞吹さんと下りた尾根ですよ。あの時は雪が少なかったですね。谷筋へ下りてからは地道だった記憶があります。

これは、昔、滝波山に行ったとき降りてきた道ですか?

さいです。でも私もあまり覚えてませんでした。もっと楽だったような気がしたんだけど・・・

ゲートのことは、まあ結果論ですから。

閉まってれば「やっぱり!!」と快哉を叫んだんですが・・・(^^♪

                          山日和
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SHIGEKI
記事: 1031
登録日時: 2011年7月25日(月) 18:30

Re: 【奥美濃】海ノ溝谷ホーノ洞から滝波山へ

投稿記事 by SHIGEKI »

山日和さん こんばんは。


[color=#800000]【コース】海ノ溝林道入口6:33---8:12林道終点8:35---10:06大滝---12:23源頭二俣13:24---13:42滝波山14:04---
     15:09三俣---15:39シン谷出合15:54---16:05滝波大滝---17:02車デポ地[/color]


 
ふむふむ 地形図見ながら、辿ってみました。


あの有名な泳ぎ必至のゴルジュは遙か下流ですかいなぁ?。



[color=#800000]海ノ溝谷林道の入口には可動式の柵が置かれていた。どこかに強固なゲートがあると書いてあった覚えがあったの
だが、林道の途中だろうか。しかししばらく歩いてもそれらしいものは出て来ない。ならば車を取りに戻れば1時間以上
の林道歩きを省略できる。
荷物を置いて入口まで戻ると、道の両側にゲートのポールがあり、鍵のぶら下がったチェーンが垂れていた。横を見る
と林道奥での作業スケジュールが書かれたホワイトボードがある。おとといから今日まで伐採、明日は休みらしい。
ならば作業のために鍵を開けてあるだけか。夕方には閉められる可能性が高い。滝波谷にデポしたふ~さんの車でこ
こへ戻ってきた時にゲートが閉っていれば万事休す。お手上げである。[/color]


これは、要注意でんなぁ  当方も学習能力なく、つい横着して痛い目に何度もおうてますねん。

ルートは、ぐるっと、右回りで大きくUターンするように滝波山へ・・・ですね。

しかし、その後は??   滝波谷 右岸の直近林道のデポ車へですな?。


[color=#800000] ロープをセットして登り始める。予想通り壁の部分は簡単だった。問題視していた所で思案。次のスタンスまで高さが
あり、ホールドは外傾気味で掴んで一気に引き上げるというわけにはいかない。
左につま先ほどの微妙なスタンスがあるが、そこへ体重移動してしまうと後戻りできない。立ち込めば嫌でも上がるしか
ない。右手を思い切り伸ばすとガリーの中に指が完全にかかるホールドがあった。行ける。ただ、そのままでは体が伸び
切り過ぎて危ない。左の細かいスタンスに静かに立ち込んで体半分上がると右手のホールドを余裕を持って掴むことが
できた。慎重に荷重移動してガリーに立った。もうOKだ。
安全地帯まで上がって、大岩でセルフビレイを取り、ガリーのすぐ上まで戻ってふ~さんにコール。ふ~さんも下部の壁
はスルスルと上がってきたが、やはり中段で苦労している。
右手のフィンガーホールドを教える。これがなければ登れなかったかもしれない。
安全地帯でビレイ解除。5m滝の上に8mほどの滝が勢いよく噴き出していた。この中間点はなかなか素晴らしい場所だ。[/color]


迫真の描写ですね、読んでたら自ら登った気分になりましたわ~。

で、下部 ゴルジュはいつか既に泳ぎ切ってましたか?。

 何かまた沢日和の夏に戻ったようですね。

        SHIGEKI  
添付ファイル
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山日和
記事: 3582
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【奥美濃】海ノ溝谷ホーノ洞から滝波山へ

投稿記事 by 山日和 »

SHIGEKIさん、どうもです。

あの有名な泳ぎ必至のゴルジュは遙か下流ですかいなぁ?。

そうです。川浦本流との出合のすぐ上ですわ。

[attachment=1]P1110882_1.JPG[/attachment]
これは、要注意でんなぁ  当方も学習能力なく、つい横着して痛い目に何度もおうてますねん。

いつかヤブオフの帰りにもそんなことがあったような・・・

ルートは、ぐるっと、右回りで大きくUターンするように滝波山へ・・・ですね。

しかし、その後は??   滝波谷 右岸の直近林道のデポ車へですな?。


このルートは車2台ないとあきません。チャリではあの林道はしんどいでしょうねえ。

迫真の描写ですね、読んでたら自ら登った気分になりましたわ~。

で、下部 ゴルジュはいつか既に泳ぎ切ってましたか?。

 何かまた沢日和の夏に戻ったようですね。


[attachment=0]P1110947_1.JPG[/attachment]
まあ、話半分で・・・・
水泳は最不得意種目なもんで行こうとは思いません。
しかし、もう少し早く目が覚めてたらよかったですわ。

                  山日和
添付ファイル
P1110947_1.JPG
P1110882_1.JPG
兔夢
記事: 624
登録日時: 2011年2月24日(木) 23:12

Re: 【奥美濃】海ノ溝谷ホーノ洞から滝波山へ

投稿記事 by 兔夢 »

山日和さん、こんばんは。
ふうさんとともにいい沢登りしてますねえ。
羨ましい!
ホーノ洞はどうやっていこうかなあとずっと思っていたところでした。
いつか山日和さん達と行こうという計画もありましたね。
う〜ん、行かねば
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山日和
記事: 3582
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【奥美濃】海ノ溝谷ホーノ洞から滝波山へ

投稿記事 by 山日和 »

兔夢さん、どうもです。

ホーノ洞はどうやっていこうかなあとずっと思っていたところでした。
いつか山日和さん達と行こうという計画もありましたね。
う〜ん、行かねば


あれはもう4年前のことでしたね。計画しながら諸事情で中止してしまいました。
沢登りとして捉えれば物足りないと思いますが、兔夢さんならその良さを理解できるでしょうね。
ぜひぜひです。
兔夢さんが土日仕事でなければ声かけてたんだけどね。(^^)

                 山日和

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とっちゃん
記事: 325
登録日時: 2011年2月20日(日) 21:02

Re: 【奥美濃】海ノ溝谷ホーノ洞から滝波山へ

投稿記事 by とっちゃん »

山日和さん、こんばんは~。


【コース】海ノ溝林道入口6:33---8:12林道終点8:35---10:06大滝---12:23源頭二俣13:24---13:42滝波山14:04---
     15:09三俣---15:39シン谷出合15:54---16:05滝波大滝---17:02車デポ地

川浦谷本流・海の溝谷は、憧れのままの谷です。

今回は、その上流のホーノ洞から滝波山でしたか。
数年前行きたいと話していて計画のあったけど流れてしまったルートですね。


 川浦(かおれ)谷川支流の海ノ溝谷と言えば、最下流のゴルジュが有名だ。通行困難の悪絶ゴルジュが尽きると、
その上流は大きく開けて長閑な流れが続く。そして、その流れはホーノ洞と名前を変えて、北から東、南東へと向き
を変えながら、奥美濃の雄峰滝波山へと突き上げる。島口からの滝波谷が表口とすれば、さしずめこちらは裏口とい
うところか。半円を描くように流れるホーノ洞から滝波山に立ちたいと思い立ってから数年が経っていた。

今回は、計画が実行になってよかったですね。

 
 林道歩きも半ばを過ぎたあたりで、3台の車が後ろからやってきた。「どこまで行くん?」と聞くからてっきり「乗って行
くか?」と言ってくれるものと思っていたが、軽快なエンジン音を響かせて走り去ってしまった。

期待を持たせますね~。ありゃ、熊だ~っとか?

 640m標高点のあたりで橋を渡る。支流のように見えるこの谷が本流のホーノ洞だ。林道は急に勾配を強めて、やが
て大きく開けた工事現場に出た。真新しい堰堤と、林道側壁の防護壁工事が人目につかない山中でひっそりと行われ
ている。

堰堤は、この先にも延びていくんでしょうかね?

 ホーノ洞下部は等高線で読み取れる通り、まさに平流が続く。時折小さな落差はあるものの、読んで字の如く、「平ら
かな流れ」を淡々と進む。
連日の寝不足がたたっているのか、ふ~さんがハイペースで歩くので付いて行くのがやっとである。

睡眠なしでも、平気なふ~さんには、かないませんね。

 谷の屈曲点に入った。徐々に小滝が現われ始める。正面に横たわるのは越美国境稜線だ。
谷の雰囲気が変わってきた。これまでの解放感にあふれていた頭上の空間が狭くなった。両岸は高い岩壁。
谷が90度右折するところに10mの滝が落ちていた。その上にまた90度折り返して5mほどの滝が見える。


やっと楽しそうな雰囲気になってきたのね。ワクワクするね。


5m滝の上に8mほどの滝が勢いよく噴き出していた。この中間点はなかなか素晴らしい場所だ。
 上の滝は落ち口近くまで上がれそうだが、そこから先は宙を舞う水流に叩き落されそうだ。
ここは右の岩場から巻き上がり、落ち口にドンピシャで着地。楽しませてくれた30分だった。1時間半の林道歩きと2時間の平流歩きを我慢した者だけが味わうことができる至福の時間である。

至福の時に酔いしれましたか?よかったね~。

 続いて現われたのは自然の堰堤のような6m滝。左から巻くが、落ち口へ下りるところで足が攣ってしまいヒヤっとする。深い淵を持つ10m斜瀑は左岸をへつって取り付き快適に直登。釜に流木の刺さる8m滝は手が出ず左岸の巻きとなった。
その後も直登できる斜瀑や板状節理が面白い2段8m滝等、飽かせることがなかった。

まだまだ、至福の時は続くのね~。沢に来たって感じでいいね~。


 1210mで左に大きな支流を分けるあたりではまた平流に戻ってしまう。しかし奥美濃の沢の雰囲気は存分に感じられ
るので不満はない。
 ほぼ読み通りの時間で上がってきたので、そろそろランチ場を決めよう。
山頂のヤブの中でメシを食う気はさらさらないので、水が切れる前に1320mの最後の二俣でザックを降ろした。ここから
なら山頂まで標高差100m足らず。稜線はすぐそこに見えている。山頂真西のコルを経由して30分と掛かるまい。

いい感じのランチ場がありましたか?
タイムの読みもバッチリのようで、気楽にランチできるね。



 ヤブコギを最小限に留めるために、左俣に入ってすぐ右の支流を辿った。ラッキーなことに、一直線にコルに伸びる谷は源頭までまったくヤブがなかった。
 コルに飛び出す。もう山頂は目の前だ。さすがに道があるはずもなく、初級のヤブコギを5分もすれば、ヤブの中にぽっ
かりと切り開かれた滝波山頂に着いた。


ここは、ヤブコギルートを混ぜて、ふ~さんに至福の時を味わってもらわねば~。

 下山は谷を取るか、尾根を選ぶか。尾根には一応登山道らしきものがあるらしい。滝波谷(白木谷)の奥の中俣はかなり等高線が詰まっている。ヤブを回避するなら谷、危険を回避するなら尾根である。
安全策でなんとなく踏み跡があるようなないような南東尾根を下り始めた。
 積雪期に「滝波平」と名付けたブナ林もヤブをかき分けて進む。下部で右に寄り過ぎて、ルンゼ状の急傾斜の小沢を急降下。つま先を痛めてしまい、衝撃を与えないようソロソロと下る。

当初計画の下山ルートはどちら?
沢靴を履き替えていないのなら、沢が当初計画のルートなのかな?
前回は、ふ~さん、今回は、山日和さんが、つま先を傷めたの?
下山につま先の痛みは辛いね。



三俣よりかなり上の、中俣1100m地点へ出てしまった。しかし谷筋を下る方が格段に楽だ。ズルズル滑るのを食い止め
ることに神経を使わなくて済む。これなら最初から谷を選択した方がよかったか。谷は広がりを見せ始め、960mの三俣のあたりは非常にいい雰囲気である。ここからは破線路の道があり、テープも右岸の高い方へ導いている。ほぼ平流だということと、何より涼しいという理由で沢沿いに下ることを選んだ。


めちゃくちゃ暑い日やったので、沢を下るのがいいね~。


 ここからは美しいナメ滝と小滝が楽しませてくれる。そして急に谷が途切れたような空間に突き当たる。
滝波大滝である。20mほどあるらしい。滝頭に立ち、落水の様子を覗き込む。エメラルドグリーンの滝壺に白濁した水流が吸い込まれていた。ここは落ち口ラインの小尾根を急登、20mばかり登ったところで道に出た。後は楽勝か。


なんだかいい感じの大滝なんだ。下から見上げた姿はどんな感じなんだろう。 


しかし本当の核心部はここからだった。この道は登山道と呼ぶにはあまりに悪い道だ。渓流シューズのまま歩いている
せいもあるが、急斜面のトラバース、足場の悪い急降下、ヤブに消えてしまう道、沢の中を歩く(これは問題ないが)、崩壊地の迂回でトラロープを使い上下する等々、まさにバリハイルートである。
あまり人の事は言えないが、こんな道を使って滝波山へ登ろうなんてどうかしているのではないか。しかも上部はヤブだ。

物好きさんは、どこにもいるものですね~。(*^_^*)今日は他人事、明日は自分だったりして。

 今日も「やり切った感」一杯の山行だった。
スタート地点の海ノ溝林道入口へ車の回収に行くと、林道のゲートは開いたままだった・・・

数年前の計画、行けずじまいだったけど、晴天の中歩けて、大満足な一日になったね。
おめでとう~。

☆~~とっちゃん(都津茶女)~☆


                           山日和[/color][/quote]
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山日和
記事: 3582
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【奥美濃】海ノ溝谷ホーノ洞から滝波山へ

投稿記事 by 山日和 »

とっちゃん、どうもです。

数年前行きたいと話していて計画のあったけど流れてしまったルートですね。

あの時は天候も悪く、メンバーの離脱もあって中止になってしまいました。

堰堤は、この先にも延びていくんでしょうかね?

あそこで打ち止めだと思うけどね。

睡眠なしでも、平気なふ~さんには、かないませんね。

この日も1時半起きだったそうで・・・マネできません。

[attachment=3]P1110912_1.JPG[/attachment]
やっと楽しそうな雰囲気になってきたのね。ワクワクするね。

それまでが長かったからね~。

至福の時に酔いしれましたか?よかったね~。
まだまだ、至福の時は続くのね~。沢に来たって感じでいいね~。


我慢の甲斐あって、ご褒美をもらいました。

[attachment=2]P1110954_1.JPG[/attachment]
いい感じのランチ場がありましたか?
タイムの読みもバッチリのようで、気楽にランチできるね。


雰囲気はイマイチだったけど、一応水もチョロチョロ流れてるし、最後のランチ場って感じでした。もっと手前ならいくらでもある
んだけど、やっぱりメドがつかないとね。

ここは、ヤブコギルートを混ぜて、ふ~さんに至福の時を味わってもらわねば~。

ふ~さんもヤブがなきゃないでいいと思ってるんでは・・・

当初計画の下山ルートはどちら?
沢靴を履き替えていないのなら、沢が当初計画のルートなのかな?


元々尾根を下るつもりでした。なんとなく面倒くさくてそのまま下りたけど、どっちみちまた沢靴が必要なルートになりましたわ。

[attachment=1]P1120029_1.JPG[/attachment]
前回は、ふ~さん、今回は、山日和さんが、つま先を傷めたの?

爪が死んでます~。

めちゃくちゃ暑い日やったので、沢を下るのがいいね~。

これは正解でしたね。

なんだかいい感じの大滝なんだ。下から見上げた姿はどんな感じなんだろう。 

立派な直瀑みたい。

物好きさんは、どこにもいるものですね~。(*^_^*)今日は他人事、明日は自分だったりして。

まあ、我々は最初から物好きです。(^^ゞ

数年前の計画、行けずじまいだったけど、晴天の中歩けて、大満足な一日になったね。
おめでとう~。


予想外の好天に恵まれて充実の山でした。ありがとさん。

山日和

山頂からの眺め
山頂からの眺め
添付ファイル
P1120029_1.JPG
P1110954_1.JPG
P1110912_1.JPG
ふ~さん
記事: 526
登録日時: 2011年2月20日(日) 19:58

Re: 【奥美濃】海ノ溝谷ホーノ洞から滝波山へ

投稿記事 by ふ~さん »

山日和さん、おはようございます。
この日も1時半起きだったそうで・・・マネできません。
大丈夫です。今回は睡眠時間が2時間とれましたから。(^_^;)
島口からの滝波谷が表口とすれば、さしずめこちらは裏口とい
うところか。半円を描くように流れるホーノ洞から滝波山に立ちたいと思い立ってから数年が経っていた。
いかにも山日和さんにふさわしい「裏口」からの滝波詣というわけだね。
640m標高点のあたりで橋を渡る。支流のように見えるこの谷が本流のホーノ洞だ。林道は急に勾配を強めて、やが
て大きく開けた工事現場に出た。真新しい堰堤と、林道側壁の防護壁工事が人目につかない山中でひっそりと行われ
ている。
作業員さんたちとの会話1 「えっ?滝波山・・・?(知らんなぁ)」・・・S建設は揖斐川町ベースの資本金1億の大手だからねぇ、ジモティーでもなけりゃ、そりゃ知らんわなぁ。

作業員さんたちとの会話2 「えっ?ここから島口に行けるの?」・・・いいえ、行けるかじゃなく、行くのです。
滝の前でひと息。弱点を探る。右の岩壁に取り付き、中段から滝頭へ続くガリー以外ルートはなさそうだ。ガリーの手前
までホールドは豊富だが、ガリーへ上がる1手が難しいかもしれない。
上段で滝芯に寄れないかとルートを探りましたが、さすがにリスクを抱える。上段の左足のフレーク状は崩壊する可能性も捨てきれなかっただけに、右手指リーチぎりぎりのシンホールドはありがたかった。それにしても、山日和さんはいつも穴を探るのがうまいよ。
1時間半の林道歩きと2時間
の平流歩きを我慢した者だけが味わうことができる至福の時間である。
いつぞやの滝波参りの苦行を思い出させる山行というわけかな。あの時は、たろーさんやたんぽぽさんも雪まみれ。雪の中でがっつり泳いでました。
今沢シーズン始めて湯を沸かしての食事とする。もちろん食後のコーヒー付きだ。
やっぱり火を使う食事は落ち着けていいものだ。
小さなナメ床に癒されながらポコポコとコーヒーの湯が沸くのを待ってました。奥美濃に浸り切る至福の時間。山頂直下にこんな素晴らしい水場があろうとは。
楽しい時間とそれ以外の時間のバランスを考えれば効率の悪い沢だろう。しかしそんなことは問題では
ない。海ノ溝谷ホーノ洞を詰め切って、滝波山の山頂に立ったことに意味があるのだ。
ただ、この意味を理解してくれるのはごく少数のマニアックな人だけだろうが。
山日和さんの言葉が全てです。でも付け加えるならば、私はホントはマニアックな人ではありませんけどね(^^;)
積雪期の360度の展望とは違い、南側だけがわずかに見通せる。それも風采の上がらないずんぐりした奥美濃の山々
の一部が見えるだけである。メジャーな山々は背丈を越す潅木の向こうだ。
誰が付けたのか、三角点から10mほど離れた木に山名標識が付けられていた。恐らく積雪期にちょうどそこが一番雪で
盛り上がっていたのだろう。
滝波山のプレートが割れていました。そのジグソーをつなぐ山日和さんの横顔が山行の充実を語っているようでした。

さすが、人生経験豊富な人は後ろ姿や横顔で勝負できるわけや。
下部で右に寄り過ぎて、ルンゼ状の急傾斜の小沢を急
降下。つま先を痛めてしまい、衝撃を与えないようソロソロと下る。
ある意味、すべて承知の助でガレたルンゼを下降しようと言う感じかもしれませんね。

落石しないよう、そして、大きなギャップが出現しないように祈りながらズリズリ下っていきました。
そして急に谷が途切れたような空間に突き当たる。
滝波大滝である。20mほどあるらしい。
山道は谷を巻いてつけられているから、これは知らなかったなぁ。不徳の致すところです。とっとと精進しろって?(-_-;)
あまり人の事は言えないが、こんな道を使って滝波山へ登ろうなんてどうかしているのではないか。しかも上部はヤブだ。
う~む、これは私のことだな(^_^;) ご批判、悪口雑言、あえて受け入れましょうぞ。わし、度量が大きいし。
ふ~さんは暑さに耐えかねて、2度3度と水浴していた。
これで、風呂代が浮いたぜっ。
「お疲れさん!!」再度のハイタッチ&握手で締めくくる。今日も「やり切った感」一杯の山行だった。
お疲れさまでした。

 ふ~さん
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山日和
記事: 3582
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【奥美濃】海ノ溝谷ホーノ洞から滝波山へ

投稿記事 by 山日和 »

ふ~さん、どうもです。お疲れさんでした。

大丈夫です。今回は睡眠時間が2時間とれましたから。(^_^;)

・・・・・(-_-;)

いかにも山日和さんにふさわしい「裏口」からの滝波詣というわけだね。

私はいつでも表から正々堂々ですよ。

作業員さんたちとの会話1 「えっ?滝波山・・・?(知らんなぁ)」・・・S建設は揖斐川町ベースの資本金1億の大手だからねぇ、ジモティーでもなけりゃ、そりゃ知らんわなぁ。

作業員さんたちとの会話2 「えっ?ここから島口に行けるの?」・・・いいえ、行けるかじゃなく、行くのです。


しかし、ふ~さんは中小土建会社の資本金まで知ってるのね。(^_^;)
山麓に住んでる人でなけりゃわからんでしょう。興味もないだろうし。

上段で滝芯に寄れないかとルートを探りましたが、さすがにリスクを抱える。上段の左足のフレーク状は崩壊する可能性も捨てきれなかっただけに、右手指リーチぎりぎりのシンホールドはありがたかった。それにしても、山日和さんはいつも穴を探るのがうまいよ。

ここしかないというところでしたね。
それにしてもふ~さん、いつもひと言多いわ~(^_^;)

[attachment=3]P1110945_1.JPG[/attachment]
いつぞやの滝波参りの苦行を思い出させる山行というわけかな。あの時は、たろーさんやたんぽぽさんも雪まみれ。雪の中でがっつり泳いでました。

その時は私は不在でしたが、こちらは歩けば前に進むだけマシというものでしょう。

小さなナメ床に癒されながらポコポコとコーヒーの湯が沸くのを待ってました。奥美濃に浸り切る至福の時間。山頂直下にこんな素晴らしい水場があろうとは。

地形図を見てかなり上まで水があるだろうとは思っていましたが、矢谷の例もあるので油断はできませんでした。水切れを気に掛けながらランチ場を探して正解でした。

[attachment=2]P1120019_1.JPG[/attachment]
山日和さんの言葉が全てです。でも付け加えるならば、私はホントはマニアックな人ではありませんけどね(^^;)

失礼しました。ふ~さんはマニアックじゃなくてパラノイアでした。

滝波山のプレートが割れていました。そのジグソーをつなぐ山日和さんの横顔が山行の充実を語っているようでした。

「山」の部分が見つからなかったのが残念でした。

さすが、人生経験豊富な人は後ろ姿や横顔で勝負できるわけや。

まあ、せいぜい私の後ろ姿を見て勉強して下さい。

ある意味、すべて承知の助でガレたルンゼを下降しようと言う感じかもしれませんね。

落石しないよう、そして、大きなギャップが出現しないように祈りながらズリズリ下っていきました。


結果論だけど、あれなら左俣を下った方がよかったかもね。下部の渓相を見て思いました。
でもふ~さんヤブコギできてよかったか。

山道は谷を巻いてつけられているから、これは知らなかったなぁ。不徳の致すところです。とっとと精進しろって?(-_-;)

滝波谷を歩くなら、大滝を見ずして歩くことなかれです。ホントは下から見たかったけど気力がなかったですわ。
(チラチラと下りられるとこないか探してたんだけどね^^;)

う~む、これは私のことだな(^_^;) ご批判、悪口雑言、あえて受け入れましょうぞ。わし、度量が大きいし。

心配ご無用。ふ~さんはそんなもの超越しております。「どうかしてる」ってのは普通の人から見ての話です。

これで、風呂代が浮いたぜっ。

[attachment=1]P1120071_1.JPG[/attachment]
それでも温泉は不可欠。板取川温泉の露天風呂はいいですねえ。大好きな温泉です。
よく見たら、駐車場の奥にもうひとつ食堂があったみたい。(^^ゞ

                       山日和

シン谷二俣付近にあった標識
シン谷二俣付近にあった標識
添付ファイル
P1120071_1.JPG
P1120019_1.JPG
P1110945_1.JPG
biwaco
記事: 1423
登録日時: 2011年2月22日(火) 16:56
お住まい: 滋賀県近江八幡市

Re: 【奥美濃】海ノ溝谷ホーノ洞から滝波山へ

投稿記事 by biwaco »

う~ん、biwa爺が9日の雨に打たれて沈没の日に、素行が良くないお二人さん、またまた裏道の溝ををゴソゴソ遡行だったとは…

何度もレスをとPCを開けながら、今日になってしまいましたワ。
なんでかって?
導師のレポは詳細精緻な記載、ドラマティックな構成、ドラスティックな展開…という罪な作りになっておるわけでして。
ついつい読むのに埋没してしまうばかりか、電子ポータルやら市販地図やらを引っ張りだし、時にはヤブの過去ログやら、他の山レポまで覗きこむ羽目になり、結果、レスする前にダウンというわけであります。
やっと今日はこうしてカキコミを始めているわけですが、さて送信までゴールできますや否や?

滝波山は爺にとっても無縁のお山じゃありませんね。みなさんに連れられて、二度もチャレンジしました。
でもこんな暑いときに、しかもこんな谷から回り込むだなんて、まあ、やはりマニアックなお二人ならでは…(@_@;)
レポの核心部はスルーさせてもらいますが、このルートを完遂したことのヨロコビと満足感はよ~く伝わってきます。(念のため言っておきますが、爺は決して同類同族同菌キャリアではありませんので…)

ラストの山頂を眺めながらのランチってのも、ハンターの悪趣味ですねえ。敵を天守閣に追い詰めておいて、腹ごしらえを済ませておもむろに最後の詰め!
やはりかなりのS趣味と見ました。滝波姫の悲鳴が聞こえてきそうです。

下りは前に登りに使った谷沿いのルートかな?
いずれにしても充実の一日、お疲れさまでした。
ふ~さん、睡眠不足の水風呂で風邪引いてない?

              ~biwaco
ふ~さん
記事: 526
登録日時: 2011年2月20日(日) 19:58

Re: 【奥美濃】海ノ溝谷ホーノ洞から滝波山へ

投稿記事 by ふ~さん »

山日和さん、Biwacoさん、横レスごめんです。
(念のため言っておきますが、爺は決して同類同族同菌キャリアではありませんので…)
うそつきは泥棒の始まりっていいますよ。
ラストの山頂を眺めながらのランチってのも、ハンターの悪趣味ですねえ。敵を天守閣に追い詰めておいて、腹ごしらえを済ませておもむろに最後の詰め!
やはりかなりのS趣味と見ました。滝波姫の悲鳴が聞こえてきそうです。
滝波姫は導師に蹂躙されて、ほうほうの体でしたね。
下りは前に登りに使った谷沿いのルートかな?
一部バリってますけど、ほぼ前回通り。でも、滝波大滝に浮気したことを告白いたします。
いずれにしても充実の一日、お疲れさまでした。
ふ~さん、睡眠不足の水風呂で風邪引いてない?
おおきに。大丈夫です。遊んで風邪引いた日にゃ、外出禁止令が出ますんで。

 ふ~さん
アバター
山日和
記事: 3582
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【奥美濃】海ノ溝谷ホーノ洞から滝波山へ

投稿記事 by 山日和 »

biwacoさん、どうもです。

う~ん、biwa爺が9日の雨に打たれて沈没の日に、素行が良くないお二人さん、またまた裏道の溝ををゴソゴソ遡行だったとは…

素行不良でも遡行はとっても良かったデス。

導師のレポは詳細精緻な記載、ドラマティックな構成、ドラスティックな展開…という罪な作りになっておるわけでして。
ついつい読むのに埋没してしまうばかりか、電子ポータルやら市販地図やらを引っ張りだし、時にはヤブの過去ログやら、他の山レポまで覗きこむ羽目になり、結果、レスする前にダウンというわけであります。


お褒め?いただきありがとうございます。あんまり人の殺到するような山はないので、知らない人には何が何やらわからないんでしょうねえ。
okuちゃんには敵いませんが。

滝波山は爺にとっても無縁のお山じゃありませんね。みなさんに連れられて、二度もチャレンジしました。
でもこんな暑いときに、しかもこんな谷から回り込むだなんて、まあ、やはりマニアックなお二人ならでは…(@_@;)


暑い時だからこんな谷から行くんですよ~。私は3度目の滝波でしたが、越前側の野々小屋谷もなかなかいいですよ。

[attachment=1]P1110918_1.JPG[/attachment]
[attachment=0]P1110981_1.JPG[/attachment]
レポの核心部はスルーさせてもらいますが、このルートを完遂したことのヨロコビと満足感はよ~く伝わってきます。(念のため言っておきますが、爺は決して同類同族同菌キャリアではありませんので…)

まだ発症してないだけで(発症しかけ?)十分感染してると思いますが・・・

ラストの山頂を眺めながらのランチってのも、ハンターの悪趣味ですねえ。敵を天守閣に追い詰めておいて、腹ごしらえを済ませておもむろに最後の詰め!
やはりかなりのS趣味と見ました。滝波姫の悲鳴が聞こえてきそうです。


なにやら意味不明のコメントですが、姫の割には色気のない山頂でした。キャー(ステキ~)とか言ってくれたらよかったんですが・・・

いずれにしても充実の一日、お疲れさまでした。

ありがとさんです。(^^)

                 山日和
添付ファイル
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P1110918_1.JPG
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