【鈴鹿】沢初めは沢屋の天国 蛇谷に遊ぶ(竜ヶ岳)
Posted: 2019年6月03日(月) 18:55
【日 付】2019年6月2日(日)
【山 域】鈴鹿
【コース】宇賀渓駐車場7:40---8:42 15m滝---11:43 Co850二股---12:50竜ヶ岳直下コル---14:30宇賀渓駐車地
【メンバー】Iさん、わりばし
山釣りや滝巡りをしていて沢初めが遅れてしまった。沢初めには少しハードだがIさんに誘われて蛇谷に行くことにした。蛇谷は竜ヶ岳山頂に突き上げる谷で滝がこれでもかというぐらい詰まっており滝の無いエリアがほとんどない。鈴鹿一遊べる谷で、今回で4回目にとなる。
宇賀渓駐車場で待ち合わせて林道を進む。ヤブオフで神崎川を釣り上がったが、谷はまだまだ肌寒い。林道終点から入渓すると正面にホダカ谷の6m滝が見え、谷は左に折れる。上に青い鉄橋を見ながら進むと大きな釜を持つ魚止滝が出てくる。ここ2回は釜を泳いで滝の右を上ったが、今日は寒くパスし左岸の登山道を使って巻いた。
員弁の昔話には蛇谷出合付近にある堂ヶ屋渕に村の若者が大木を投げこむと大蛇は竜になって天に昇り大雨が降るという雨乞の話がある。私は、この渕が魚止滝の大釜ではないかと思っている。出合付近にこの外に渕が無いのと、岩壁に囲まれた幽玄な雰囲気がここだと気づかせてくれる。蛇谷が竜ヶ岳山頂に突き上げているさまと大蛇が竜になり天に昇っていくさまが重なってくる。
沢初めにふさわしい新緑の変化にとんだ谷を歩いていくと両岸が立ってきて廊下になり進むと正面に蛇谷出合の7m滝が立ちふさがっている。濡れそうなのでカッパを着用し左に燕滝10mを見ながら進む。この日は肌寒くカッパが一日手放せなかった。
蛇谷に入り3m滝に続き15mの直瀑が白く輝いている。前回はすべての滝を登るのが課題だったので残置ハーケンと支点を使い登ったが、今日は右岸のバンドから巻いた。
通行止めになっている登山道を横切ると五階滝10mで、前回は右を登ったが、体重をあずけるトラロープが危うそうなので右岸を巻いた。今回の課題は極力ロープを出さずに巻ける所は巻く安全ルートの探索だ。この先の滝の上に炭焼窯跡が残っている。
チョックストーン滝がいくつかあらわれる。CS二条6m滝は中央を登りCSをくぐり滝上に出て岩を抱いた時にカッパのすそから大量の水が流れ込んできた。両岸が立ってきて第2の廊下入り口の10mを登り7m滝。ここは通常ロープを出して左を登るのだが巻き道を探すことにした。左のルンゼを念のためロープを出して上り峠を越えると谷ははるか下で、懸垂下降して下った。7m滝は通常ルートでロープを出した方が安全なようだ。
連瀑をこなすとCS8m滝でここでもロープを出した。左の岩棚で進んで行けるが最後の落ち口にぬける所が厳しい。残置ハーケンに通したヌンチャクに体重をかけて乗り越えた。続く5m滝は手ごわそうだが木が滝に引っかかっている。これを頼りに突破した。
この谷の核心部と言えるCS8m滝の先にも5m滝の先にも炭焼窯跡がある。左岸に炭焼窯を結ぶ道があったようで、さらに進むと左岸に道の石垣が現れ右岸にも石垣道の跡が残っていた。当初思っていたよりも規模の大きなしっかりした杣道がつながっていたようだ。四回目にしてようやく気付いた。
二条7m滝は滑っていそうだったので、右岸を巻いた。廊下が終わり岩質が花崗岩から黒い岩に変わると8m滝で、ここは登れないので右岸を巻いた。このあたりからヒメレンゲの黄色い花の群落が何度もあらわれ心を癒してくれる。850mの二股は左股を進む。谷は傾斜が強まり階段滝の連瀑が続く。滑っていて気を使う滝もあり最後まで楽しませてくれる。
頂上部はガスで視界は10mもない。白く開けた笹の草原に谷は曲がりくねり源頭部の幽玄な雰囲気をかもし出している。ここまで、詰めても水量はしっかりとある。風も出て来たので、ここで昼食をとる。白い静寂の草原というのもいいもんだ。
970mの奥の二股のあたりで尾根上の台地に取りつき伸び始めた笹原を進むとガスの中に人影が浮かんだ。登山道で、竜ヶ岳直下コルの道に出て視界の無い遠足尾根を下った。
蛇谷はとにかく出合から源頭部まで滝だらけでいくつの滝を登ったのか数えられない。それを登ると静かな笹原が待っていてくれる。しかも沢屋にとっては目の上のたん瘤の堰堤が一つもない天国のような沢だ。
【山 域】鈴鹿
【コース】宇賀渓駐車場7:40---8:42 15m滝---11:43 Co850二股---12:50竜ヶ岳直下コル---14:30宇賀渓駐車地
【メンバー】Iさん、わりばし
山釣りや滝巡りをしていて沢初めが遅れてしまった。沢初めには少しハードだがIさんに誘われて蛇谷に行くことにした。蛇谷は竜ヶ岳山頂に突き上げる谷で滝がこれでもかというぐらい詰まっており滝の無いエリアがほとんどない。鈴鹿一遊べる谷で、今回で4回目にとなる。
宇賀渓駐車場で待ち合わせて林道を進む。ヤブオフで神崎川を釣り上がったが、谷はまだまだ肌寒い。林道終点から入渓すると正面にホダカ谷の6m滝が見え、谷は左に折れる。上に青い鉄橋を見ながら進むと大きな釜を持つ魚止滝が出てくる。ここ2回は釜を泳いで滝の右を上ったが、今日は寒くパスし左岸の登山道を使って巻いた。
員弁の昔話には蛇谷出合付近にある堂ヶ屋渕に村の若者が大木を投げこむと大蛇は竜になって天に昇り大雨が降るという雨乞の話がある。私は、この渕が魚止滝の大釜ではないかと思っている。出合付近にこの外に渕が無いのと、岩壁に囲まれた幽玄な雰囲気がここだと気づかせてくれる。蛇谷が竜ヶ岳山頂に突き上げているさまと大蛇が竜になり天に昇っていくさまが重なってくる。
沢初めにふさわしい新緑の変化にとんだ谷を歩いていくと両岸が立ってきて廊下になり進むと正面に蛇谷出合の7m滝が立ちふさがっている。濡れそうなのでカッパを着用し左に燕滝10mを見ながら進む。この日は肌寒くカッパが一日手放せなかった。
蛇谷に入り3m滝に続き15mの直瀑が白く輝いている。前回はすべての滝を登るのが課題だったので残置ハーケンと支点を使い登ったが、今日は右岸のバンドから巻いた。
通行止めになっている登山道を横切ると五階滝10mで、前回は右を登ったが、体重をあずけるトラロープが危うそうなので右岸を巻いた。今回の課題は極力ロープを出さずに巻ける所は巻く安全ルートの探索だ。この先の滝の上に炭焼窯跡が残っている。
チョックストーン滝がいくつかあらわれる。CS二条6m滝は中央を登りCSをくぐり滝上に出て岩を抱いた時にカッパのすそから大量の水が流れ込んできた。両岸が立ってきて第2の廊下入り口の10mを登り7m滝。ここは通常ロープを出して左を登るのだが巻き道を探すことにした。左のルンゼを念のためロープを出して上り峠を越えると谷ははるか下で、懸垂下降して下った。7m滝は通常ルートでロープを出した方が安全なようだ。
連瀑をこなすとCS8m滝でここでもロープを出した。左の岩棚で進んで行けるが最後の落ち口にぬける所が厳しい。残置ハーケンに通したヌンチャクに体重をかけて乗り越えた。続く5m滝は手ごわそうだが木が滝に引っかかっている。これを頼りに突破した。
この谷の核心部と言えるCS8m滝の先にも5m滝の先にも炭焼窯跡がある。左岸に炭焼窯を結ぶ道があったようで、さらに進むと左岸に道の石垣が現れ右岸にも石垣道の跡が残っていた。当初思っていたよりも規模の大きなしっかりした杣道がつながっていたようだ。四回目にしてようやく気付いた。
二条7m滝は滑っていそうだったので、右岸を巻いた。廊下が終わり岩質が花崗岩から黒い岩に変わると8m滝で、ここは登れないので右岸を巻いた。このあたりからヒメレンゲの黄色い花の群落が何度もあらわれ心を癒してくれる。850mの二股は左股を進む。谷は傾斜が強まり階段滝の連瀑が続く。滑っていて気を使う滝もあり最後まで楽しませてくれる。
頂上部はガスで視界は10mもない。白く開けた笹の草原に谷は曲がりくねり源頭部の幽玄な雰囲気をかもし出している。ここまで、詰めても水量はしっかりとある。風も出て来たので、ここで昼食をとる。白い静寂の草原というのもいいもんだ。
970mの奥の二股のあたりで尾根上の台地に取りつき伸び始めた笹原を進むとガスの中に人影が浮かんだ。登山道で、竜ヶ岳直下コルの道に出て視界の無い遠足尾根を下った。
蛇谷はとにかく出合から源頭部まで滝だらけでいくつの滝を登ったのか数えられない。それを登ると静かな笹原が待っていてくれる。しかも沢屋にとっては目の上のたん瘤の堰堤が一つもない天国のような沢だ。