雪にまみれてドロミテ行脚 Parte 2

山行記、山の思い出、限定
フォーラムルール
新規トピックは文頭に以下のテンプレートをなるべく使ってください。
【 日 付 】
【 山 域 】 
【メンバー】
【 天 候 】
【 ルート 】
※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
返信する
たんぽぽ
記事: 708
登録日時: 2011年2月20日(日) 11:54

雪にまみれてドロミテ行脚 Parte 2

投稿記事 by たんぽぽ »

【日付】   2019年5月1日
【山域】   イタリア・ドロミテ東部
【メンバー】 たんぽぽ・カミさん
【天候】   晴/曇
【コース】 Val Fiscalina駐車場11:00---フォンダバッレ小屋11:30---16:00ロカテッリ小屋16:45
      ---フォンダバッレ小屋18:30---Val Fiscalina駐車場


雪が深くてどこも歩けない
雪が深くてどこも歩けない

Monte Punta(プンタ山)での激ラッセルに意気消沈してしまい、翌日はドロミテ山中をドライブしながら雪の状態をチェックしていた。
やはり除雪された道路以外はどこも歩くのが大変なことには違いなく、残る2座の登頂も断念せざるを得なかった。
しかし、このまま帰るわけにもいかない。ドロミテの一番人気ともいえるTre Cime di Lavaredo(トレ・チーメ)ならばトレースに助けられて歩けるかもしれない。とりあえず行けるところまで行って雰囲気だけでも味わうことにした。


この立派なホテルも休業中、背後はCima Undici
この立派なホテルも休業中、背後はCima Undici

Tre Cime di Lavaredoの表玄関はオーストリア国境に近いのでドイツ・オーストリアの香りがプンプンする村を通り抜けてVal Fiscalinaに入る。
ここはドロミテの上高地的存在のようなところだと思うが、オフシーズンなので有料駐車場も無料開放されている。
下手に有料にすると集金箱が襲われるのだと思う、この辺りが日本とは違っている。

カンジキ背負って歩いていると、イタリアにいるとは思えない
カンジキ背負って歩いていると、イタリアにいるとは思えない

駐車場で支度をしていると他のハイカーは登山靴を履いただけの軽装で素早く出発していく、圧倒的にドイツ・オーストリア系の人が多そうだ。
30分程でRifugio Fondovalleに到着、やはりここも営業していない。
針葉樹の森に入ると雪が繋がっている、雪は踏み固められて夢のようなトレースが続いているので、早めにアイゼンを装着した。
1時間ほど進むと先行していたハイカーが下ってきた。スノーシューがないととても進めないという。
そりゃあそうだろう、スパッツすらつけていないとは雪山に入ったことがないんじゃないかと思ってしまう。
眼前にはCroda Fiscainaの岩峰群がそそり立っている、劔、八峰のスケールを大きくしたヤツといえばわかりやすいだろうか。
景色は険しいがルートは至ってやさしい。
途中まで登って雰囲気を味わえればいいと思っていたのに、いつの間にか本気モードに入っている自分に気が付いた。

IMG_20190502_141839.jpg

標高2,000mを超えると雪が沈むようになってきたのでカンジキを装着する。
相棒のカミさんを見れば、ずぶ濡れの手袋をしているではないか。
なぜスキー用のグローブを使わないのかと聞くと、Monte Puntaで使わなかったから持ってこなかったと言う。
こちらの方が900mも標高が高いのに、いちいち世話を焼かないといけないのは疲れるが、まあ仕方ない。

Tre Cime di Lavaredo 北面はまるでカンナで削ったようだ
Tre Cime di Lavaredo 北面はまるでカンナで削ったようだ

時計の針は15時を指そうとしているが、こちらはサマータイム中なので日本より1時間早くなっている。。
おまけに20時になってもしっかり明るいのでまだまだ大丈夫。
16時をタイムリミットとして雪原を進んでいくが、標高が高いので息が切れる。
快晴だった空も怪しくなってTre Cimeにガスかかりだした頃にやっとRifugio A.Locatelliに着いた。
ほぼ予測していたコースタイム通りで、カミさんもよく頑張ってくれた。
ここはTre Cimeを望むのに最高の展望台、しかし残り時間が少ないので素早く写真を撮って下山にかかる。
しばらく下って振り返るとTre Cimeはすっかりガスに包まれていた。
4日間も滞在して1座もピークハントできなかったのは残念だが、Tre Cimeまでのトレッキングで十分満足できた。
またいつの日か再訪しよう。
バーチャリ
記事: 547
登録日時: 2011年3月12日(土) 20:58

Re: 雪にまみれてドロミテ行脚 Parte 2

投稿記事 by バーチャリ »

たんぽぽさん 今日は


【日付】   2019年5月1日
【山域】   イタリア・ドロミテ東部
【メンバー】 たんぽぽ・カミさん
【天候】   晴/曇
【コース】 Val Fiscalina駐車場11:00---フォンダバッレ小屋11:30---16:00ロカテッリ小屋16:45
      ---フォンダバッレ小屋18:30---Val Fiscalina駐車場[/q_yab

いいですね 
私は近くをちまちま歩いただけで
羨ましい限りです。


Monte Punta(プンタ山)での激ラッセルに意気消沈してしまい、翌日はドロミテ山中をドライブしながら雪の状態をチェックしていた。
やはり除雪された道路以外はどこも歩くのが大変なことには違いなく、残る2座の登頂も断念せざるを得なかった。



4座登る予定だったのですか


しかし、このまま帰るわけにもいかない。ドロミテの一番人気ともいえるTre Cime di Lavaredo(トレ・チーメ)ならばトレースに助けられて歩けるかもしれない。とりあえず行けるところまで行って雰囲気だけでも味わうことにした

高い旅費を使ているからねその気持ちわかります。


Tre Cime di Lavaredoの表玄関はオーストリア国境に近いのでドイツ・オーストリアの香りがプンプンする村を通り抜けてVal Fiscalinaに入る。
ここはドロミテの上高地的存在のようなところだと思うが、


PCで見てみるとスイスにも似てるなと思いましたが


針葉樹の森に入ると雪が繋がっている、雪は踏み固められて夢のようなトレースが続いているので、早めにアイゼンを装着した。
1時間ほど進むと先行していたハイカーが下ってきた。スノーシューがないととても進めないというそりゃあそうだろう、スパッツすらつけていないとは雪山に入ったことがないんじゃないかと思ってしまう
標高2,000mを超えると雪が沈むようになってきたのでカンジキを装着する


アイゼン ワカンなど地元で借りたのですか

相棒のカミさんを見れば、ずぶ濡れの手袋をしているではないか。
なぜスキー用のグローブを使わないのかと聞くと、Monte Puntaで使わなかったから持ってこなかったと言う。
こちらの方が900mも標高が高いのに、いちいち世話を焼かないといけないのは疲れるが、まあ仕方ない。


そうでしょうね
私の所も出かける時はほとんど準備は私です
その代わりたまに釣りに同行するときは針から餌から付けてもらいます。
いまだに針の付け方分かりません


時計の針は15時を指そうとしているが、こちらはサマータイム中なので日本より1時間早くなっている。。
おまけに20時になってもしっかり明るいのでまだまだ大丈夫



そうそう20時頃まであかるいですよね
スイスを思い出します。


ほぼ予測していたコースタイム通りで、カミさんもよく頑張ってくれた


こころえてますね( ^^)
無理するともう行かない言われますよ ( ^^)



4日間も滞在して1座もピークハントできなかったのは残念だが、Tre Cimeまでのトレッキングで十分満足できた。
またいつの日か再訪しよう


又 行くの 
お疲れ様でした。 


  バーチャリ
アバター
山日和
記事: 3573
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 雪にまみれてドロミテ行脚 Parte 2

投稿記事 by 山日和 »

たんぽぽさん、再びこんばんは。

Monte Punta(プンタ山)での激ラッセルに意気消沈してしまい、翌日はドロミテ山中をドライブしながら雪の状態をチェックしていた。
やはり除雪された道路以外はどこも歩くのが大変なことには違いなく、残る2座の登頂も断念せざるを得なかった。

まさかはるばるイタリアまで来て激ラッセルとはねえ。これじゃ奥美濃と変わらない? :lol:

Tre Cime di Lavaredoの表玄関はオーストリア国境に近いのでドイツ・オーストリアの香りがプンプンする村を通り抜けてVal Fiscalinaに入る。
ここはドロミテの上高地的存在のようなところだと思うが、オフシーズンなので有料駐車場も無料開放されている。
下手に有料にすると集金箱が襲われるのだと思う、この辺りが日本とは違っている。

それはいいですねえ。しかしGWがないとは言え、5月ってオフシーズンなの?
無人農産物販売所なんてのも無理ですね。

駐車場で支度をしていると他のハイカーは登山靴を履いただけの軽装で素早く出発していく、圧倒的にドイツ・オーストリア系の人が多そうだ。

その代わり日本と違ってスニーカーや革靴で歩く人はいないんでしょう。登山文化の歴史の差が
あると思います。

1時間ほど進むと先行していたハイカーが下ってきた。スノーシューがないととても進めないという。
そりゃあそうだろう、スパッツすらつけていないとは雪山に入ったことがないんじゃないかと思ってしまう。

なるほど。彼らにとっても想定外のコンディションだということでしょうか。

眼前にはCroda Fiscainaの岩峰群がそそり立っている、劔、八峰のスケールを大きくしたヤツといえばわかりやすいだろうか。
景色は険しいがルートは至ってやさしい。
途中まで登って雰囲気を味わえればいいと思っていたのに、いつの間にか本気モードに入っている自分に気が付いた。

素晴らしいですね。たんぽぽさんのハートに火が着きましたか。 :mrgreen:

標高2,000mを超えると雪が沈むようになってきたのでカンジキを装着する。

カンジキを持参しているところがまた凄い。西欧アルピニズムと日本の伝統的登山の融合ですね。

相棒のカミさんを見れば、ずぶ濡れの手袋をしているではないか。
なぜスキー用のグローブを使わないのかと聞くと、Monte Puntaで使わなかったから持ってこなかったと言う。
こちらの方が900mも標高が高いのに、いちいち世話を焼かないといけないのは疲れるが、まあ仕方ない。

山に興味がないんだからちゃんと教えてあげないとね。付き合ってくれるだけでもありがたいことですよ。

時計の針は15時を指そうとしているが、こちらはサマータイム中なので日本より1時間早くなっている。。
おまけに20時になってもしっかり明るいのでまだまだ大丈夫。

ドロミテには闇下という言葉はなさそうですね。 :lol:

ほぼ予測していたコースタイム通りで、カミさんもよく頑張ってくれた。
ここはTre Cimeを望むのに最高の展望台、しかし残り時間が少ないので素早く写真を撮って下山にかかる。

よかったよかった。 :D

                  山日和
たんぽぽ
記事: 708
登録日時: 2011年2月20日(日) 11:54

Re: 雪にまみれてドロミテ行脚 Parte 2

投稿記事 by たんぽぽ »

バーチャリさん、こんばんは。

4座登る予定だったのですか
ハイ、気合だけは入ってました。

PCで見てみるとスイスにも似てるなと思いましたが
あちらより標高は1,000m低くなります。

アイゼン ワカンなど地元で借りたのですか
カンジキは日本のモノですからヨーロッパにはないですよ。
我が家のザック総動員の大荷物で飛行機に乗り込みました(笑)

私の所も出かける時はほとんど準備は私です
その代わりたまに釣りに同行するときは針から餌から付けてもらいます。
いまだに針の付け方分かりません

針の付け方はご主人に任せましょう。

無理するともう行かない言われますよ
次回は下で待っていると行っております。

又 行くの 
お疲れ様でした。 

向こうの友達も増えたので、ぜひまた行きたいね!

ドロミテ最高峰のマルモラダ、ドロミテで唯一氷河のある山です。
ドロミテ最高峰のマルモラダ、ドロミテで唯一氷河のある山です。
たんぽぽ
記事: 708
登録日時: 2011年2月20日(日) 11:54

Re: 雪にまみれてドロミテ行脚 Parte 2

投稿記事 by たんぽぽ »

山日和さん、こんばんは。

Monte Puntaまさかはるばるイタリアまで来て激ラッセルとはねえ。これじゃ奥美濃と変わらない? :lol:
押入れの中でもう日の目を見ることもないと思っていたカンジキ君、まさかイタリアで再デビューできるるなんて夢にも思わなかったでしょう。

それはいいですねえ。しかしGWがないとは言え、5月ってオフシーズンなの?
冬のスキーシーズンと夏のハイキングシーズンがあって4~5月は完全にオフです。
静かでいいんですが、町は半ばゴーストタウンと化して買い物も不自由なくらい。

無人農産物販売所なんてのも無理ですね。
あんなのは世界で日本だけでしょう、世界一非常識な国、ニッポン(笑)

なるほど。彼らにとっても想定外のコンディションだということでしょうか。
クロッカスなどのお花畑を愛でながらハイキングするつもりだったのでしょう、私もね。

3つの岩峰ですがこれはTre CimeではなくPunta Grohmannと言います、ややこしい(笑)
3つの岩峰ですがこれはTre CimeではなくPunta Grohmannと言います、ややこしい(笑)

素晴らしいですね。たんぽぽさんのハートに火が着きましたか。 :mrgreen:
ハイ、仰せの通り、メラメラ。

カンジキを持参しているところがまた凄い。西欧アルピニズムと日本の伝統的登山の融合ですね。
スノーシューは持って行くのにデカ過ぎるし、二人分持ってないですからね。
イタリア人にカンジキはウケるだろうと思ったんですが、イマイチだったのが残念。

ドロミテには闇下という言葉はなさそうですね。 :lol:
ドロミテの緯度は樺太と同じですからね。夏になれば9時まで明るい(◎_◎;)


よかったよかった。 :D
おかげさまで、無事下山、帰国できました。
毎度のドキドキ、ハラハラツアーですけど、懲りずにまた出かけます。

コッレ・サンタルチアの教会とペルモ山
コッレ・サンタルチアの教会とペルモ山
返信する