【日 付】2019年5月3~4日
【山 域】台高
【コース】久瀬谷P8:00---12:30寺谷の頭---15:00岩井谷(泊)7:30---13:00久瀬谷P
【メンバー】単独
銚子川の岩井谷は20m以上の大滝が6つかかる厳しい谷として有名で、人を簡単に寄つけてくれない。ただ、ここにも人の営みはあった。往古川第1支谷と第2支谷の間の尾根から坊主尾根のP969とP982のコルに出て谷を下るルートもそれで、対岸のP1109に上り返していたようだ。これは大台ケ原方面に植林の苗を運んでいた道だった。これ以外にも寺谷の周回をした際に岩井谷側に下りていく木馬道を見て、ここにも弱点があり谷に下りられるのでは思っていた。
大台林道手前の久瀬谷の広場に駐車し寺谷右岸の鉄塔尾根に向かう。このあたりの川の水は地下をいつもは流れているのだが、今日は珍しく水量も多い。植林のピンクテープを上ると鉄塔の巡視路が続いている。最初の鉄塔をすぎると展望が開け、幅広に流れる八町滝が見える。GW前半の雨で迫力のある姿を見せてくれる。
巡視路は途中から高山方面にそれていき、整備されていない尾根をそのまま直登する。テン泊装備を背負っての上りだが、咲き始めたシャクナゲの花が元気づけてくれる。寺谷の頭の稜線に出てからもシャクナゲの色どりは続き、時たま見せる椿と相まって美しい。
正面に寺谷の頭の岩肌が見えだすと狭い稜線歩きに変わり、寺谷の頭には岩井谷側に巻くように上っていく。狭い山頂に着くと、緩やかな斜面が広がっておりそこかしこに古木が残っており、ここから古木が目に付くようになる。P825とのコル周辺から九十九折れの木馬道跡が岩井谷側に続き、P825の南西尾根を下るルートとP825を巻きながら稜線を進むルートに分かれている。ヘアピンの場所や分岐などは明確に残っているものの獣道との見分けがつかなかったり、落ちて無くなっている所も多い。今回は稜線沿いの木馬道を追うと四角に石積みされた小屋跡のような場所があり、その先には集積場のように広く平らな木場がある。ここから木馬道を使って材木を岩井谷に下したのだろう。
木場からは明瞭な木馬道があり最初に尾根を巻くように方向を変える地点から尾根を下る。この尾根にはツガやスギの古木が残されており、これを目印に下って行く。両側の尾根の厳しさに比べるとまさに弱点と言っていい尾根で、最後は右の小谷に下りる。ここから谷へは100m程下るが、大きな滝も無く進める。炭焼窯跡が2つあったのには驚いてしまう。石垣の積まれた平地もあり、ここには気泡いっぱいのガラスビンが落ちていた。唯一の小滝は右岸に巻き道がある。
炭窯があるということは谷までの杣道があり、たどっていくと簡単に谷に下りられた。以前もここに来たことがるが、なんせ時間がかかる。今日は泊りなのでのんびりと楽しませてもらおう。地図の458標高点のあたりだ。
対岸にはテン場に最適な河原があり目の前に小谷から滝が流れ落ちている。上流は瀞になっていてその先が小瀬谷の出合になる。岩井谷とは思えない静かな場所で桃源郷のようだ。テントを張っていると石垣のようなものがあり続いている。上流に目を向けると瀞の左岸から二本のワイヤーが伸びている。右岸のワイヤーが切れたようで、以前は吊り橋のワイヤーが瀞の上をまたいでいたのだろう。吊り橋を渡った場所から石垣道は続いているので、追ってみるとしっかりした道跡になり赤レンガが4つ落ちていた。左岸は、炭焼き道からそのまま吊り橋まで道が続いていたようだが、今は落ちていてたどれない。
寺谷の頭の木場から古木の残る尾根を下り、炭焼き窯を通過し岩井谷を吊り橋でわたる。石垣道で少し下ってから樫山から下りて来ている尾根を上ったのだろう。大正時代の樫山は四日市製紙専用軌道が走り大台ケ原の原生林を搬出する基点で事務所や飯場があったことを考えると人や物資を運ぶ道として辿ったルートは使われていたようだ。ただ、木馬道で岩井谷に材木を下す理由はよくわからない。滝だらけで材木をまともに流せるとは考えにくい。
焚き火をしながら酒を飲んでいるといつのまにか時間がすぎていく。闇のなかに焚き火の灯りがまぶしい。今でこそ人に会うことのない所だが、大正時代には人々が行きかう所だったのだろう。いにしえの痕跡を愛でつつ眠りについた。
【台高】岩井谷 いにしえの人間交差点
フォーラムルール
新規トピックは文頭に以下のテンプレートをなるべく使ってください。
【 日 付 】
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※ユーザーでなくても返信が可能です。ユーザー名に名前を入れて返信してください。
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Re: 【台高】岩井谷 いにしえの人間交差点
わりばしさん,おはようございます。連休を有意義に過ごしていられるようで何よりです。私は孫のお守りとテニスの練習で明け暮れました。
タイトルの「岩井谷」をみて,岩井谷を遡行したのかと思ってびっくりしたんですが,横から入ったんですね。
以前,増水時に銚子川発電所から岩井谷を眺めたときに,いかにも険悪で,自分が行くところではないと思っていました。
それでも,源流近くまで行くとさすがの岩井谷もおとなしくなり,私でも歩ける場所が出てきます。
いい谷ですね。
往古川第1支谷と第2支谷の間の尾根から坊主尾根のP969とP982のコルに出て谷を下るルートもそれで、対岸のP1109に上り返していたようだ。これは大台ケ原方面に植林の苗を運んでいた道だった。これ以外にも寺谷の周回をした際に岩井谷側に下りていく木馬道を見て、ここにも弱点があり谷に下りられるのでは思っていた。
地図を見ながら読ませてもらいましたが,こんなところに人が往来した道があったんですね。
もっとも,この辺りはそこに行っても昔の人の営みがプンプンしますけどね。
正面に寺谷の頭の岩肌が見えだすと狭い稜線歩きに変わり、寺谷の頭には岩井谷側に巻くように上っていく。狭い山頂に着くと、緩やかな斜面が広がっておりそこかしこに古木が残っており、ここから古木が目に付くようになる。P825とのコル周辺から九十九折れの木馬道跡が岩井谷側に続き、P825の南西尾根を下るルートとP825を巻きながら稜線を進むルートに分かれている。
なるほど,この南西尾根は下れそうですね。
対岸にはテン場に最適な河原があり目の前に小谷から滝が流れ落ちている。上流は瀞になっていてその先が小瀬谷の出合になる。岩井谷とは思えない静かな場所で桃源郷のようだ。
上流の河原小屋付近も岩井谷とは思えないほど静かで,美しいところですね。ここからは杣道一本で大台ケ原まで登ることができます。
焚き火をしながら酒を飲んでいるといつのまにか時間がすぎていく。闇のなかに焚き火の灯りがまぶしい。今でこそ人に会うことのない所だが、大正時代には人々が行きかう所だったのだろう。いにしえの痕跡を愛でつつ眠りについた。
いい休日を過ごされたようでなによりです。
またどこか癒しの渓で・・・
タイトルの「岩井谷」をみて,岩井谷を遡行したのかと思ってびっくりしたんですが,横から入ったんですね。
以前,増水時に銚子川発電所から岩井谷を眺めたときに,いかにも険悪で,自分が行くところではないと思っていました。
それでも,源流近くまで行くとさすがの岩井谷もおとなしくなり,私でも歩ける場所が出てきます。
いい谷ですね。
往古川第1支谷と第2支谷の間の尾根から坊主尾根のP969とP982のコルに出て谷を下るルートもそれで、対岸のP1109に上り返していたようだ。これは大台ケ原方面に植林の苗を運んでいた道だった。これ以外にも寺谷の周回をした際に岩井谷側に下りていく木馬道を見て、ここにも弱点があり谷に下りられるのでは思っていた。
地図を見ながら読ませてもらいましたが,こんなところに人が往来した道があったんですね。
もっとも,この辺りはそこに行っても昔の人の営みがプンプンしますけどね。
正面に寺谷の頭の岩肌が見えだすと狭い稜線歩きに変わり、寺谷の頭には岩井谷側に巻くように上っていく。狭い山頂に着くと、緩やかな斜面が広がっておりそこかしこに古木が残っており、ここから古木が目に付くようになる。P825とのコル周辺から九十九折れの木馬道跡が岩井谷側に続き、P825の南西尾根を下るルートとP825を巻きながら稜線を進むルートに分かれている。
なるほど,この南西尾根は下れそうですね。
対岸にはテン場に最適な河原があり目の前に小谷から滝が流れ落ちている。上流は瀞になっていてその先が小瀬谷の出合になる。岩井谷とは思えない静かな場所で桃源郷のようだ。
上流の河原小屋付近も岩井谷とは思えないほど静かで,美しいところですね。ここからは杣道一本で大台ケ原まで登ることができます。
焚き火をしながら酒を飲んでいるといつのまにか時間がすぎていく。闇のなかに焚き火の灯りがまぶしい。今でこそ人に会うことのない所だが、大正時代には人々が行きかう所だったのだろう。いにしえの痕跡を愛でつつ眠りについた。
いい休日を過ごされたようでなによりです。
またどこか癒しの渓で・・・
@シュークリーム@
Re: 【台高】岩井谷 いにしえの人間交差点
おはようございます、シュークリームさん。
往古川第1支谷と第2支谷の間の尾根から坊主尾根のP969とP982のコルに出て谷を下るルートもそれで、対岸のP1109に上り返していたようだ。これは大台ケ原方面に植林の苗を運んでいた道だった。これ以外にも寺谷の周回をした際に岩井谷側に下りていく木馬道を見て、ここにも弱点があり谷に下りられるのでは思っていた。
地図を見ながら読ませてもらいましたが,こんなところに人が往来した道があったんですね。
もっとも,この辺りはそこに行っても昔の人の営みがプンプンしますけどね。
街に近いのと熊野街道からすぐですもんね。
「蟻の熊野詣」と言われた時代もありましたから・・
正面に寺谷の頭の岩肌が見えだすと狭い稜線歩きに変わり、寺谷の頭には岩井谷側に巻くように上っていく。狭い山頂に着くと、緩やかな斜面が広がっておりそこかしこに古木が残っており、ここから古木が目に付くようになる。P825とのコル周辺から九十九折れの木馬道跡が岩井谷側に続き、P825の南西尾根を下るルートとP825を巻きながら稜線を進むルートに分かれている。
なるほど,この南西尾根は下れそうですね。
この木馬道は最後には私が下った尾根に向かうので、最後までは下りれないかもしれません。
行くのなら今回のルートがいいかも。
対岸にはテン場に最適な河原があり目の前に小谷から滝が流れ落ちている。上流は瀞になっていてその先が小瀬谷の出合になる。岩井谷とは思えない静かな場所で桃源郷のようだ。
上流の河原小屋付近も岩井谷とは思えないほど静かで,美しいところですね。ここからは杣道一本で大台ケ原まで登ることができます。
河原小屋ルートで植林の苗木を運んでいました。
焚き火をしながら酒を飲んでいるといつのまにか時間がすぎていく。闇のなかに焚き火の灯りがまぶしい。今でこそ人に会うことのない所だが、大正時代には人々が行きかう所だったのだろう。いにしえの痕跡を愛でつつ眠りについた。
いい休日を過ごされたようでなによりです。
またどこか癒しの渓で・・・
沢遊びのいい季節になってきました。
癒しの渓でお会いしましょう。
往古川第1支谷と第2支谷の間の尾根から坊主尾根のP969とP982のコルに出て谷を下るルートもそれで、対岸のP1109に上り返していたようだ。これは大台ケ原方面に植林の苗を運んでいた道だった。これ以外にも寺谷の周回をした際に岩井谷側に下りていく木馬道を見て、ここにも弱点があり谷に下りられるのでは思っていた。
地図を見ながら読ませてもらいましたが,こんなところに人が往来した道があったんですね。
もっとも,この辺りはそこに行っても昔の人の営みがプンプンしますけどね。
街に近いのと熊野街道からすぐですもんね。
「蟻の熊野詣」と言われた時代もありましたから・・
正面に寺谷の頭の岩肌が見えだすと狭い稜線歩きに変わり、寺谷の頭には岩井谷側に巻くように上っていく。狭い山頂に着くと、緩やかな斜面が広がっておりそこかしこに古木が残っており、ここから古木が目に付くようになる。P825とのコル周辺から九十九折れの木馬道跡が岩井谷側に続き、P825の南西尾根を下るルートとP825を巻きながら稜線を進むルートに分かれている。
なるほど,この南西尾根は下れそうですね。
この木馬道は最後には私が下った尾根に向かうので、最後までは下りれないかもしれません。
行くのなら今回のルートがいいかも。
対岸にはテン場に最適な河原があり目の前に小谷から滝が流れ落ちている。上流は瀞になっていてその先が小瀬谷の出合になる。岩井谷とは思えない静かな場所で桃源郷のようだ。
上流の河原小屋付近も岩井谷とは思えないほど静かで,美しいところですね。ここからは杣道一本で大台ケ原まで登ることができます。
河原小屋ルートで植林の苗木を運んでいました。
焚き火をしながら酒を飲んでいるといつのまにか時間がすぎていく。闇のなかに焚き火の灯りがまぶしい。今でこそ人に会うことのない所だが、大正時代には人々が行きかう所だったのだろう。いにしえの痕跡を愛でつつ眠りについた。
いい休日を過ごされたようでなによりです。
またどこか癒しの渓で・・・
沢遊びのいい季節になってきました。
癒しの渓でお会いしましょう。
Re: 【台高】岩井谷 いにしえの人間交差点
わりばしさん、おこんばんは~(=^^=)
この界隈まったく知りませんのでレポレス出来ませんが、前日は紀伊長島で童心に帰って磯遊びとハイキング。
翌日、zippさん参戦で寺谷から1.5km南の穴に潜り込んだのですがコウモリに叱られ久瀬谷空地に移動。
あれ!この車種ボディカラーでピピピ~ン!ときました。
その後、右岸に渡り寺谷から1km北の伐採跡で遊んでいました。
この界隈、麓にも昔の痕跡がたくさんあるようで楽しめますね。
見たよ報告でした(^^;
この界隈まったく知りませんのでレポレス出来ませんが、前日は紀伊長島で童心に帰って磯遊びとハイキング。
翌日、zippさん参戦で寺谷から1.5km南の穴に潜り込んだのですがコウモリに叱られ久瀬谷空地に移動。
あれ!この車種ボディカラーでピピピ~ン!ときました。
その後、右岸に渡り寺谷から1km北の伐採跡で遊んでいました。
この界隈、麓にも昔の痕跡がたくさんあるようで楽しめますね。
見たよ報告でした(^^;
piccolo
Re: 【台高】岩井谷 いにしえの人間交差点
おはようございます、piccoloさん。
この界隈まったく知りませんのでレポレス出来ませんが、前日は紀伊長島で童心に帰って磯遊びとハイキング。
翌日、zippさん参戦で寺谷から1.5km南の穴に潜り込んだのですがコウモリに叱られ久瀬谷空地に移動。
あれ!この車種ボディカラーでピピピ~ン!ときました。
タイヤが後ろに付いている旧型は珍しいです。
実は今の家、私たちが住む前からコウモリの家でして。
家の中を何度か飛んでいました。
今はコウモリの住居を封鎖していませんが・・
その後、右岸に渡り寺谷から1km北の伐採跡で遊んでいました。
この界隈、麓にも昔の痕跡がたくさんあるようで楽しめますね。
見たよ報告でした(^^;
ありがとうございます。
寺谷の周回も楽しいです。
また行ってみてください。
この界隈まったく知りませんのでレポレス出来ませんが、前日は紀伊長島で童心に帰って磯遊びとハイキング。
翌日、zippさん参戦で寺谷から1.5km南の穴に潜り込んだのですがコウモリに叱られ久瀬谷空地に移動。
あれ!この車種ボディカラーでピピピ~ン!ときました。
タイヤが後ろに付いている旧型は珍しいです。
実は今の家、私たちが住む前からコウモリの家でして。
家の中を何度か飛んでいました。
今はコウモリの住居を封鎖していませんが・・
その後、右岸に渡り寺谷から1km北の伐採跡で遊んでいました。
この界隈、麓にも昔の痕跡がたくさんあるようで楽しめますね。
見たよ報告でした(^^;
ありがとうございます。
寺谷の周回も楽しいです。
また行ってみてください。
Re: 【台高】岩井谷 いにしえの人間交差点
わりばしさん、こんばんは
巡視路は途中から高山方面にそれていき、整備されていない尾根をそのまま直登する。テン泊装備を背負っての上りだが、咲き始めたシャクナゲの花が元気づけてくれる。寺谷の頭の稜線に出てからもシャクナゲの色どりは続き、時たま見せる椿と相まって美しい。
良い時期に行かれましたね
正面に寺谷の頭の岩肌が見えだすと狭い稜線歩きに変わり、寺谷の頭には岩井谷側に巻くように上っていく。狭い山頂に着くと、緩やかな斜面が広がっておりそこかしこに古木が残っており、ここから古木が目に付くようになる。
古木が目印になるのでしょうか?
P825とのコル周辺から九十九折れの木馬道跡が岩井谷側に続き、P825の南西尾根を下るルートとP825を巻きながら稜線を進むルートに分かれている。ヘアピンの場所や分岐などは明確に残っているものの獣道との見分けがつかなかったり、落ちて無くなっている所も多い。
厳しい所もあるようですね
今回は稜線沿いの木馬道を追うと四角に石積みされた小屋跡のような場所があり、その先には集積場のように広く平らな木場がある。ここから木馬道を使って材木を岩井谷に下したのだろう。
林業の跡のようですね
木場からは明瞭な木馬道があり最初に尾根を巻くように方向を変える地点から尾根を下る。この尾根にはツガやスギの古木が残されており、これを目印に下って行く。両側の尾根の厳しさに比べるとまさに弱点と言っていい尾根で、最後は右の小谷に下りる。ここから谷へは100m程下るが、大きな滝も無く進める。炭焼窯跡が2つあったのには驚いてしまう。石垣の積まれた平地もあり、ここには気泡いっぱいのガラスビンが落ちていた。唯一の小滝は右岸に巻き道がある。
こんな山深くに人の営みがあったとは驚きです。
対岸にはテン場に最適な河原があり目の前に小谷から滝が流れ落ちている。上流は瀞になっていてその先が小瀬谷の出合になる。岩井谷とは思えない静かな場所で桃源郷のようだ。テントを張っていると石垣のようなものがあり続いている。
焚き火をしながら酒を飲んでいるといつのまにか時間がすぎていく。闇のなかに焚き火の灯りがまぶしい。今でこそ人に会うことのない所だが、大正時代には人々が行きかう所だったのだろう。いにしえの痕跡を愛でつつ眠りについた。
一度やったことがありますが山奥で一人で焚火をすると嫌なことも忘れて本当に癒されます。
宮指路+14
巡視路は途中から高山方面にそれていき、整備されていない尾根をそのまま直登する。テン泊装備を背負っての上りだが、咲き始めたシャクナゲの花が元気づけてくれる。寺谷の頭の稜線に出てからもシャクナゲの色どりは続き、時たま見せる椿と相まって美しい。
良い時期に行かれましたね
正面に寺谷の頭の岩肌が見えだすと狭い稜線歩きに変わり、寺谷の頭には岩井谷側に巻くように上っていく。狭い山頂に着くと、緩やかな斜面が広がっておりそこかしこに古木が残っており、ここから古木が目に付くようになる。
古木が目印になるのでしょうか?
P825とのコル周辺から九十九折れの木馬道跡が岩井谷側に続き、P825の南西尾根を下るルートとP825を巻きながら稜線を進むルートに分かれている。ヘアピンの場所や分岐などは明確に残っているものの獣道との見分けがつかなかったり、落ちて無くなっている所も多い。
厳しい所もあるようですね
今回は稜線沿いの木馬道を追うと四角に石積みされた小屋跡のような場所があり、その先には集積場のように広く平らな木場がある。ここから木馬道を使って材木を岩井谷に下したのだろう。
林業の跡のようですね
木場からは明瞭な木馬道があり最初に尾根を巻くように方向を変える地点から尾根を下る。この尾根にはツガやスギの古木が残されており、これを目印に下って行く。両側の尾根の厳しさに比べるとまさに弱点と言っていい尾根で、最後は右の小谷に下りる。ここから谷へは100m程下るが、大きな滝も無く進める。炭焼窯跡が2つあったのには驚いてしまう。石垣の積まれた平地もあり、ここには気泡いっぱいのガラスビンが落ちていた。唯一の小滝は右岸に巻き道がある。
こんな山深くに人の営みがあったとは驚きです。
対岸にはテン場に最適な河原があり目の前に小谷から滝が流れ落ちている。上流は瀞になっていてその先が小瀬谷の出合になる。岩井谷とは思えない静かな場所で桃源郷のようだ。テントを張っていると石垣のようなものがあり続いている。
焚き火をしながら酒を飲んでいるといつのまにか時間がすぎていく。闇のなかに焚き火の灯りがまぶしい。今でこそ人に会うことのない所だが、大正時代には人々が行きかう所だったのだろう。いにしえの痕跡を愛でつつ眠りについた。
一度やったことがありますが山奥で一人で焚火をすると嫌なことも忘れて本当に癒されます。
宮指路+14
Re: 【台高】岩井谷 いにしえの人間交差点
こんにちは、宮指路さん。
巡視路は途中から高山方面にそれていき、整備されていない尾根をそのまま直登する。テン泊装備を背負っての上りだが、咲き始めたシャクナゲの花が元気づけてくれる。寺谷の頭の稜線に出てからもシャクナゲの色どりは続き、時たま見せる椿と相まって美しい。
良い時期に行かれましたね
谷を詰めてシャクナゲで苦労させられる事も多いのですが、この時期だけは感じ方が違います。
正面に寺谷の頭の岩肌が見えだすと狭い稜線歩きに変わり、寺谷の頭には岩井谷側に巻くように上っていく。狭い山頂に着くと、緩やかな斜面が広がっておりそこかしこに古木が残っており、ここから古木が目に付くようになる。
古木が目印になるのでしょうか?
治田鉱山がそうであったように、目印としてわざわざ残したのだと思っています。
木材を切り出す場所で切らずに残す理由があったはずなので・・
P825とのコル周辺から九十九折れの木馬道跡が岩井谷側に続き、P825の南西尾根を下るルートとP825を巻きながら稜線を進むルートに分かれている。ヘアピンの場所や分岐などは明確に残っているものの獣道との見分けがつかなかったり、落ちて無くなっている所も多い。
厳しい所もあるようですね
木馬道を辿らずに稜線を歩けば問題ないです。
今回は稜線沿いの木馬道を追うと四角に石積みされた小屋跡のような場所があり、その先には集積場のように広く平らな木場がある。ここから木馬道を使って材木を岩井谷に下したのだろう。
林業の跡のようですね
そうだと思います。
ここから木馬道で岩井谷に下したのですが、そこから先どういう風に木材を運んだかがわからないんですよね。
木場からは明瞭な木馬道があり最初に尾根を巻くように方向を変える地点から尾根を下る。この尾根にはツガやスギの古木が残されており、これを目印に下って行く。両側の尾根の厳しさに比べるとまさに弱点と言っていい尾根で、最後は右の小谷に下りる。ここから谷へは100m程下るが、大きな滝も無く進める。炭焼窯跡が2つあったのには驚いてしまう。石垣の積まれた平地もあり、ここには気泡いっぱいのガラスビンが落ちていた。唯一の小滝は右岸に巻き道がある。
こんな山深くに人の営みがあったとは驚きです。
今や沢登りの人しか立ち入らない場所ですもんね。
対岸にはテン場に最適な河原があり目の前に小谷から滝が流れ落ちている。上流は瀞になっていてその先が小瀬谷の出合になる。岩井谷とは思えない静かな場所で桃源郷のようだ。テントを張っていると石垣のようなものがあり続いている。
焚き火をしながら酒を飲んでいるといつのまにか時間がすぎていく。闇のなかに焚き火の灯りがまぶしい。今でこそ人に会うことのない所だが、大正時代には人々が行きかう所だったのだろう。いにしえの痕跡を愛でつつ眠りについた。
一度やったことがありますが山奥で一人で焚火をすると嫌なことも忘れて本当に癒されます。
沢だと焚火が出来るのがいいですよね。
時間のたつのを忘れてしまいそうで・・
人間の祖先のDNAが安心感を与えるのでしょうか。
巡視路は途中から高山方面にそれていき、整備されていない尾根をそのまま直登する。テン泊装備を背負っての上りだが、咲き始めたシャクナゲの花が元気づけてくれる。寺谷の頭の稜線に出てからもシャクナゲの色どりは続き、時たま見せる椿と相まって美しい。
良い時期に行かれましたね
谷を詰めてシャクナゲで苦労させられる事も多いのですが、この時期だけは感じ方が違います。
正面に寺谷の頭の岩肌が見えだすと狭い稜線歩きに変わり、寺谷の頭には岩井谷側に巻くように上っていく。狭い山頂に着くと、緩やかな斜面が広がっておりそこかしこに古木が残っており、ここから古木が目に付くようになる。
古木が目印になるのでしょうか?
治田鉱山がそうであったように、目印としてわざわざ残したのだと思っています。
木材を切り出す場所で切らずに残す理由があったはずなので・・
P825とのコル周辺から九十九折れの木馬道跡が岩井谷側に続き、P825の南西尾根を下るルートとP825を巻きながら稜線を進むルートに分かれている。ヘアピンの場所や分岐などは明確に残っているものの獣道との見分けがつかなかったり、落ちて無くなっている所も多い。
厳しい所もあるようですね
木馬道を辿らずに稜線を歩けば問題ないです。
今回は稜線沿いの木馬道を追うと四角に石積みされた小屋跡のような場所があり、その先には集積場のように広く平らな木場がある。ここから木馬道を使って材木を岩井谷に下したのだろう。
林業の跡のようですね
そうだと思います。
ここから木馬道で岩井谷に下したのですが、そこから先どういう風に木材を運んだかがわからないんですよね。
木場からは明瞭な木馬道があり最初に尾根を巻くように方向を変える地点から尾根を下る。この尾根にはツガやスギの古木が残されており、これを目印に下って行く。両側の尾根の厳しさに比べるとまさに弱点と言っていい尾根で、最後は右の小谷に下りる。ここから谷へは100m程下るが、大きな滝も無く進める。炭焼窯跡が2つあったのには驚いてしまう。石垣の積まれた平地もあり、ここには気泡いっぱいのガラスビンが落ちていた。唯一の小滝は右岸に巻き道がある。
こんな山深くに人の営みがあったとは驚きです。
今や沢登りの人しか立ち入らない場所ですもんね。
対岸にはテン場に最適な河原があり目の前に小谷から滝が流れ落ちている。上流は瀞になっていてその先が小瀬谷の出合になる。岩井谷とは思えない静かな場所で桃源郷のようだ。テントを張っていると石垣のようなものがあり続いている。
焚き火をしながら酒を飲んでいるといつのまにか時間がすぎていく。闇のなかに焚き火の灯りがまぶしい。今でこそ人に会うことのない所だが、大正時代には人々が行きかう所だったのだろう。いにしえの痕跡を愛でつつ眠りについた。
一度やったことがありますが山奥で一人で焚火をすると嫌なことも忘れて本当に癒されます。
沢だと焚火が出来るのがいいですよね。
時間のたつのを忘れてしまいそうで・・
人間の祖先のDNAが安心感を与えるのでしょうか。