【会津】残雪期の燧ケ岳は雪がまだ一杯

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Kasaya
記事: 925
登録日時: 2011年2月20日(日) 14:34

【会津】残雪期の燧ケ岳は雪がまだ一杯

投稿記事 by Kasaya »

【日 付】2019年4月29日(月)
【山 域】会津 
【天 候】晴れ
【メンバ】kasaya
【コース】御池駐車場8:17---9:03広沢田代---9:58熊沢田代---11:07俎グラ手前---11:25柴安グラ---12:47俎グラ---
13:45熊沢田代---14:09広沢---14:35御池駐車場
五月連休は恒例の会津にやってきた。昨年は至仏でその前年が会津駒。するとやっぱり今回は燧かな。まだ残雪期に登ったことがない。他の山より急峻なイメージあるが何とかなるでしょう。早朝に宇都宮の自宅を出発して車を走らす。連休中だが車の量は少なくスムーズに走る。目的地の桧枝岐に入ると道路の脇の斜面の雪が眼に入る。あれ?昨年に比べたらちょっと雪が多いかな。桧枝岐を過ぎるとその雪が一段と多くなる。そして御池に到着。除雪機のおいてあるところに行くと大きな駐車場があった。周りは10mほどの雪の壁だ。これは普通のことだろうか。駐車場にはまだ余裕がある。天気の良い中、出発の準備をしている人が多いがスキーを抱えている人が目に付く。皆これで燧ヶ岳に登るのだろうか。
雪が一杯
雪が一杯
自分も手早く準備をして出発するが、進むべき道が良く分からず。地図を取り出し方向を定めて駐車地の端に行くとそこにはトレースが沢山あった。ここから登るのだな。今日はこの時期としては未踏の山ゆえ、アイゼン、ピッケルにスノーシューを持ってきている。それで駐車場から歩きだしたのだが最初から雪である。まだ潜るほどではないが担いでいるのも嫌なのですぐにスノーシュを装着する。トレースを見るとツボ足とスキーの人がいてスノーシューは少数派だ。今日は天気もいいのでサングラスも装着。残雪期の山に来たなあとの思いである。
1時間弱の歩きで広沢田代に到着する。広い雪原だ。振り返ると会津駒が見える。北には雪を被ったその他の山も見えている。名前が分からないがいい眺めである。その後熊沢田代が近くなると、もう下山してくる登山者と会う。早いですねえというと6時から登り始めたとか。天気もよくテンションが上がってますわとの返事。分かるなあ。道はこの広い斜面を縦横に走っておりどれが正規か分からぬが、皆自由気ままにトレースを刻んでいる。ここはそんな登りのできる場所である。
そして俎グラの手前まで来ると柴安グラが眼に入る。俎グラから一度下って登らねばならぬ。まだあるのかと思うより先にその道の急峻なことに驚く。あんなところを登るの?ちょっと躊躇するような急斜面に見える。その斜面をよく見れば階段状にステップが切られている。近くに行ってみないとよく分からないよなと思いその取り付き近くまで行ってみるとやっぱり急だ。これはスノーシューではちょっと無理。アイゼンに履き替えてピッケルも準備する。さあ行ってみよう。道はしっかりステップが切られているのでピッケルを雪面に刺しつつ登れば登れるのだが、急なことには変わりない。姿勢を変えて振り返る余裕もなく一歩一歩慎重に登っていく。そして勾配が緩んでくると頂上だった。ヤレヤレ。とりあえず到着だ。
柴安グラ
柴安グラ
この柴安グラまで登ると今まで見えなかった尾瀬ヶ原と至仏山が目の前に現れる。やっぱりこの景色を見ないと燧に来たのにもったいないかな。昨年は雪が少なくてその下りの途中でスノーシューを脱いだ至仏だが、今年は十分にありそうだ。尾瀬ヶ原も真っ白だ。いい景色である。
至仏と尾瀬ヶ原
至仏と尾瀬ヶ原
さあランチだ。風が少しきついので岩陰に入ってビールとカップ麺で食事。天気は上々、いい登山日和で北面の雪のしっかりついて山々がすごく魅力的に見える。残念なのは山座同定用にと持ってきた地図が日光男体山近辺の地図だったこと。並べて置いていたので間違えて持ってきてしまったらしい。あーあ。でもこれで山の価値が減るわけではない。いつかあの山々を登ってみたいなあとの思いが沸いてくる景色である。
北方の山々
北方の山々
一通り景色を堪能したらいよいよ下山開始。今回一番気になる処だ。最初は前向きに降りていたがどうも不安定で後ろ向きになって降りる。ピッケルを刺しつつステップのある処に慎重に足を置き一歩一歩降りていく。なかなか姿勢を変えるのも難しいがひたすら我慢で降りると斜面の角度が緩んできてホッと一息。ヤレヤレである。見上げるとやっぱり急な斜面。最初にステップを切った人はえらいなー。
急な斜面
急な斜面
その後俎グラに登るとそこにはスキーヤが何名か滑降の準備をしている。そうか、滑るのが目的の人はあの急峻な柴安グラに行く必要はなくここからスタートすればいいのだ。そう思っているとそのうちの一人がさっそうと下降を開始した。この斜面ならスキーで滑っても面白そう。会津駒といい東北はこんな山が沢山あるかもしれない。ちょっと興味をそそられる。
さてと下りますか。もうここからはどうやっても降りられる。多少急な斜面でスノーシューが滑ってもそのまま尻セードをすれば何の問題もない。いつものスノー衆の一場面を思い出す。天気はまだまだいい。こんな時はやっぱりコーヒータイムが欲しい。熊沢田代でちょっと休憩。周りの雪景色を見ながらゆっくりとコーヒを飲む。至福の時間だ。その後も同じような道が続き最後は腐った雪の上を歩きそのまま駐車地に戻った。この時期にまだまだ駐車地からすぐにスノーシューが履けるというのはやはりありがたいことだ。奥美濃辺りとはずいぶん違うなあ。
水芭蕉の群生.jpg
Kasaya
宮指路
記事: 1008
登録日時: 2011年2月27日(日) 21:13

Re: 【会津】残雪期の燧ケ岳は雪がまだ一杯

投稿記事 by 宮指路 »

kasayaさん、こんにちは
今頃、こちらに向けて移動中でしょうか?

五月連休は恒例の会津にやってきた。昨年は至仏でその前年が会津駒。するとやっぱり今回は燧かな。まだ残雪期に登ったことがない。他の山より急峻なイメージあるが何とかなるでしょう。

秋に登ったことがありますが、山頂付近は確かに急なイメージがありました。

自分も手早く準備をして出発するが、進むべき道が良く分からず。地図を取り出し方向を定めて駐車地の端に行くとそこにはトレースが沢山あった。ここから登るのだな。今日はこの時期としては未踏の山ゆえ、アイゼン、ピッケルにスノーシューを持ってきている。


3種の神器が揃うと重いでしょうね~

そして俎グラの手前まで来ると柴安グラが眼に入る。俎グラから一度下って登らねばならぬ。まだあるのかと思うより先にその道の急峻なことに驚く。あんなところを登るの?ちょっと躊躇するような急斜面に見える。その斜面をよく見れば階段状にステップが切られている。

トレースがあれば安心です。

近くに行ってみないとよく分からないよなと思いその取り付き近くまで行ってみるとやっぱり急だ。これはスノーシューではちょっと無理。アイゼンに履き替えてピッケルも準備する。さあ行ってみよう。道はしっかりステップが切られているのでピッケルを雪面に刺しつつ登れば登れるのだが、急なことには変わりない。姿勢を変えて振り返る余裕もなく一歩一歩慎重に登っていく。そして勾配が緩んでくると頂上だった。ヤレヤレ。とりあえず到着だ。

慎重に登れば大丈夫ですね

この柴安グラまで登ると今まで見えなかった尾瀬ヶ原と至仏山が目の前に現れる。やっぱりこの景色を見ないと燧に来たのにもったいないかな。昨年は雪が少なくてその下りの途中でスノーシューを脱いだ至仏だが、今年は十分にありそうだ。尾瀬ヶ原も真っ白だ。いい景色である。

今年は北アルプス以北の山は雪が多いようです。

一通り景色を堪能したらいよいよ下山開始。今回一番気になる処だ。最初は前向きに降りていたがどうも不安定で後ろ向きになって降りる。ピッケルを刺しつつステップのある処に慎重に足を置き一歩一歩降りていく。なかなか姿勢を変えるのも難しいがひたすら我慢で降りると斜面の角度が緩んできてホッと一息。ヤレヤレである。

お疲れさまでした。

                                                         宮指路+5
Kasaya
記事: 925
登録日時: 2011年2月20日(日) 14:34

Re: 【会津】残雪期の燧ケ岳は雪がまだ一杯

投稿記事 by Kasaya »

宮指路さん こんばんは

今頃、こちらに向けて移動中でしょうか?

5月4日に三重に戻ってきました。渋滞で1時間近く予定より遅くなりましたが、まずまずでした。

秋に登ったことがありますが、山頂付近は確かに急なイメージがありました。
コースが色々あるのですが、御池からは山スキーも盛んなようで比較的緩やかでした。
3種の神器が揃うと重いでしょうね~
皆使ったので持って行って正解でした。

トレースがあれば安心です。
それでもかなり急なので結構緊張しました。
今年は北アルプス以北の山は雪が多いようです。

地域によって違うんでしょうねえ

お疲れさまでした。
天気には恵まれて良かったです。
kasaya
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