【鈴鹿】 高畑山:新年の挨拶を兼ねて
Posted: 2019年1月03日(木) 11:47
年末年始は何をするわけでもないが、嫁に行った娘たちや孫たちが五月雨式にやってきて、なかなか山に行く機会がない。元日だけが空いていたので、初歩きに行くことにして硬軟あわせていろいろ行き先を考えた末、最終的に残ったのが南鈴鹿の油日岳〜鈴鹿峠縦走だった。鈴鹿峠に置き自転車をし、関道の駅に車を置いて関から柘植まで電車で繋げば1日で縦走するのはそれほど難しいことではない。
【 日 付 】2019年1月1日(休日)
【 山 域 】南鈴鹿
【メンバー】単独
【 天 候 】快晴
【 ルート 】鈴鹿峠 7:08 --- 7:14 鏡岩 --- 8:51高畑山 10:27 --- 11:17 鈴鹿峠
6時過ぎに自宅を出、鈴鹿峠に着いたのが7時頃。茶畑横の駐車スペースには滋賀ナンバーの3台の車がある。初日の出を見に来た人たちであろう。ここらあたりに雪はないだろうと読んでいたのだが、5センチほどの積雪がありこのぶんでは縦走路にも積雪があることは間違いない。積雪はほとんどないと読んで夏用の足回りで来たので、戦略ミスである。年末の寒波で鈴鹿には予想以上の雪の供給があったようだ。元日から無理はしたくない。この時点で縦走は諦め、高畑山へのピストンに切り替える。
登山口から10分ほどの鏡岩で初日の出を愛でる。もうすでに日は出ているが、雲ひとつない美しい日の出だ。今年1年がいい1年でありますようにと祈る。植林地を抜けると鈴鹿の山々が綺麗に見えるようになった。左から綿向山、雨乞岳、御在所岳。その右の尖っているのが鎌ヶ岳。手前は三つ子山、四方草山から、その向こうの双耳峰が仙ヶ岳でだ。いずれもここ10年来なんども歩いてきた山々である。 標高が上がるにつれて単純に枝の上に乗っていた雪が霧氷へと変わり始める。北陸生まれ北陸育ちの自分にとって子供の頃から雪というのは暗い冬の象徴であって、雪を愛でるために山に登る人たちの気がしれない。したがって、霧氷を見るために寒い山へ登る人たちと一緒に行動する気にはならなかった。しかし、このような快晴のもとで見る霧氷はやっぱり美しかった。1年の初めにこのような美しい景色を堪能できた幸運に感謝。 1時間半ほどで高畑山着。360度の展望である。北は鈴鹿の山々、西には琵琶湖の向こうに比良山脈が見える。今年は久しぶりに比良山の縦走をしてみようかな。南は今日縦走するつもりだった南鈴鹿の山々。縦走路には古いトレースが残っているが、最近歩いた人はいないようだ。やっぱ予定を変更してよかった。積雪は30センチほど。風は弱いが、山頂なだけにそれなりに風が当たり、夏山装備では体が冷えてきそうだ。山頂を楽しんだら少し降って陽だまりでまったりすることにしよう。 山頂を少し下り、立ち木で風が遮られた陽だまりに陣取る。風がなければポカポカと暖かい。のんびり湯を沸かし、まずは甘酒でまったりする。コンビリおにぎりをのんびりと食べ、締めはカフェオレ。登山道は誰も通らない。日が上るにつれて霧氷がみるみるやせ細っていく。早めに登ってきてよかった。
もっとゆっくりしていたのだが、サングラスを持ってこなかったので、雪目にならないようにそろそろ降りることにしよう。帰りは1時間弱で登山口に降り立った。予定のルートとは異なったが、年初めから快晴のもとで山歩きを楽しむことができ、いい山初めだった。