【台高】紅葉には少し早かった地蔵谷から木屋谷川源流へ
Posted: 2018年10月24日(水) 22:37
【日 付】2018年10月21日(日)
【山 域】台高北部 赤ゾレ山周辺
【天 候】晴れ
【コース】鳴滝展望駐車地7:53---8:56地蔵谷三俣---10:10伊勢辻山---10:41赤ゾレ池---11:03木屋谷源流ランチ場
12:43---13:36ハカノ谷大ブナ---14:28木梶山---15:14駐車地
グーさんから聞いていた情報では木梶林道はかなり荒れているということだったが、なんとか鳴滝展望の駐車
地まで入ることができた。今日は快晴の予報。紅葉も山の上の方ではそろそろ見頃を迎えているだろうと地蔵谷
へ向かう。
水平道を辿って地蔵谷へ入ると、台風の影響で荒れている部分もあるものの、「倒木が谷を埋め尽くす」という
ようなところがないのでホッとした。しかし普段は石の河原の場所が茶色い土で覆われたりしているのを見ると
かなり増水したのだろう。
いつもひと息入れる三俣で一服。風が少し冷たい。ほんの少し前まで半袖で十分だったのに、季節のうつろい
は早いものだ。標高1000m足らずの谷筋では色づきにはまだ早く、緑色の葉が少しだけ色を変える準備をしてい
るように見えた。
地蔵谷本流を最後まで詰めようと思っていたが、気が変わって真西へ伸びる谷へ入ってすぐの二俣の中間尾根
を上がった。ここは初見だったが歩きやすいいい尾根だった。最後はさっきの三俣からの左岸尾根に乗って伊勢
辻山に到着。ここも台風のせいか、標識類があらかた落ちていた。
空はすっきりと晴れ渡って、大峰山脈の山並みがくっきりと見える。
高見山方面から単独者がやってきて、山頂で立ち止まることもなく通り過ぎて行った。この登山者は次の赤ゾ
レ山でもノンストップ。途中のブナとミズナラの森もわき目もふらずに歩いて行った(その時私は道をそれて写真
を撮っていた)。ただひたすら足を前に出している感じだったが、面白いんだろうか。まあ、山の楽しみ方は人そ
れぞれだから別にいいんだけど。
赤ゾレ池は渇水期にありがちな重油が溜まったような色ではなく、山上のオアシスと辛うじて言えるぐらいの
風情を保っていた。南側にあるもうひとつの池はほとんど水溜まり状態で、池と呼ぶのも憚られる。
これだけ天気がいいんだから展望を楽しみながらランチタイム・・・と思っていたら重大なことに気が付いた。
炊事用の水を汲み忘れたのである。これでランチは谷に下りることに決定。馬駈辻から木屋谷の源頭に入る。
結局いつもと同じ場所でランチタイム。ミズナラ主体の豊かな森に包まれたここはお気に入りの場所だ。見上げ
ると木々はそれなりに色づいているものの、本格的な紅黄葉には一週間早いというところだろうか。
腰を降ろした真ん前にはカエデの大木があるので、ジャストの日に来ればより美味いビールが飲めることだろう。
尾根へ登り返して東へ進む。すっかりいい登山道になったこの尾根は、尾根芯と南側は潅木が多く、桧塚方面
の見晴らしが良い。しかしここの真骨頂は北側斜面にある。尾根芯近くにもそこそこのブナがあるが背が低い。
尾根を少し外して北側斜面をトラバースするように歩けば、木原谷源頭部に広がる素晴らしい森を堪能すること
ができる。ミズナラの巨木が多く、実に見応えのある森だ。
木梶山との分岐からハカノ谷源頭にある巨大ブナまで足を延ばしてみた。ここも尾根芯より北側斜面を歩かな
いと良さがわからない。
件のブナは太い枝がかなり折れており、痛々しい姿だった。胴体はまだまだ元気なようにみえるのだが、それな
りのお歳であることは間違いない。
帰路はすっかりメジャーな登山道になった木梶山への尾根を辿る。木原谷の左俣へ下りてもよかったのだが、
日の当たらない谷筋は少し寒そうなので回避したのだ。ところが尾根上は日当たりが良すぎて暑いぐらいだった。
ちょうどいいというのはなかなか難しいものだ。
木梶山の三角点はやたら白くて新調したように見えた。なにげない山頂だがブナ林が残されていて落ち着ける。
木梶山から先も7割ぐらいは自然林の中を歩けるので気持ちがいい。若いブナとヒメシャラの混生林で、あと30年
ぐらい経ったら楽しみなのだが自分の目で見ることはできないだろう。
林道へ下りて来ると普通車のセダンが地蔵谷出合まで入っていて驚いた。世の中には度胸のある人がいるものだ。
山日和
【山 域】台高北部 赤ゾレ山周辺
【天 候】晴れ
【コース】鳴滝展望駐車地7:53---8:56地蔵谷三俣---10:10伊勢辻山---10:41赤ゾレ池---11:03木屋谷源流ランチ場
12:43---13:36ハカノ谷大ブナ---14:28木梶山---15:14駐車地
グーさんから聞いていた情報では木梶林道はかなり荒れているということだったが、なんとか鳴滝展望の駐車
地まで入ることができた。今日は快晴の予報。紅葉も山の上の方ではそろそろ見頃を迎えているだろうと地蔵谷
へ向かう。
水平道を辿って地蔵谷へ入ると、台風の影響で荒れている部分もあるものの、「倒木が谷を埋め尽くす」という
ようなところがないのでホッとした。しかし普段は石の河原の場所が茶色い土で覆われたりしているのを見ると
かなり増水したのだろう。
いつもひと息入れる三俣で一服。風が少し冷たい。ほんの少し前まで半袖で十分だったのに、季節のうつろい
は早いものだ。標高1000m足らずの谷筋では色づきにはまだ早く、緑色の葉が少しだけ色を変える準備をしてい
るように見えた。
地蔵谷本流を最後まで詰めようと思っていたが、気が変わって真西へ伸びる谷へ入ってすぐの二俣の中間尾根
を上がった。ここは初見だったが歩きやすいいい尾根だった。最後はさっきの三俣からの左岸尾根に乗って伊勢
辻山に到着。ここも台風のせいか、標識類があらかた落ちていた。
空はすっきりと晴れ渡って、大峰山脈の山並みがくっきりと見える。
高見山方面から単独者がやってきて、山頂で立ち止まることもなく通り過ぎて行った。この登山者は次の赤ゾ
レ山でもノンストップ。途中のブナとミズナラの森もわき目もふらずに歩いて行った(その時私は道をそれて写真
を撮っていた)。ただひたすら足を前に出している感じだったが、面白いんだろうか。まあ、山の楽しみ方は人そ
れぞれだから別にいいんだけど。
赤ゾレ池は渇水期にありがちな重油が溜まったような色ではなく、山上のオアシスと辛うじて言えるぐらいの
風情を保っていた。南側にあるもうひとつの池はほとんど水溜まり状態で、池と呼ぶのも憚られる。
これだけ天気がいいんだから展望を楽しみながらランチタイム・・・と思っていたら重大なことに気が付いた。
炊事用の水を汲み忘れたのである。これでランチは谷に下りることに決定。馬駈辻から木屋谷の源頭に入る。
結局いつもと同じ場所でランチタイム。ミズナラ主体の豊かな森に包まれたここはお気に入りの場所だ。見上げ
ると木々はそれなりに色づいているものの、本格的な紅黄葉には一週間早いというところだろうか。
腰を降ろした真ん前にはカエデの大木があるので、ジャストの日に来ればより美味いビールが飲めることだろう。
尾根へ登り返して東へ進む。すっかりいい登山道になったこの尾根は、尾根芯と南側は潅木が多く、桧塚方面
の見晴らしが良い。しかしここの真骨頂は北側斜面にある。尾根芯近くにもそこそこのブナがあるが背が低い。
尾根を少し外して北側斜面をトラバースするように歩けば、木原谷源頭部に広がる素晴らしい森を堪能すること
ができる。ミズナラの巨木が多く、実に見応えのある森だ。
木梶山との分岐からハカノ谷源頭にある巨大ブナまで足を延ばしてみた。ここも尾根芯より北側斜面を歩かな
いと良さがわからない。
件のブナは太い枝がかなり折れており、痛々しい姿だった。胴体はまだまだ元気なようにみえるのだが、それな
りのお歳であることは間違いない。
帰路はすっかりメジャーな登山道になった木梶山への尾根を辿る。木原谷の左俣へ下りてもよかったのだが、
日の当たらない谷筋は少し寒そうなので回避したのだ。ところが尾根上は日当たりが良すぎて暑いぐらいだった。
ちょうどいいというのはなかなか難しいものだ。
木梶山の三角点はやたら白くて新調したように見えた。なにげない山頂だがブナ林が残されていて落ち着ける。
木梶山から先も7割ぐらいは自然林の中を歩けるので気持ちがいい。若いブナとヒメシャラの混生林で、あと30年
ぐらい経ったら楽しみなのだが自分の目で見ることはできないだろう。
林道へ下りて来ると普通車のセダンが地蔵谷出合まで入っていて驚いた。世の中には度胸のある人がいるものだ。
山日和