【奥美濃】祝出版記念 左門岳・沢ノ又・大平
Posted: 2018年9月18日(火) 20:26
【日 付】2018年9月16・17日
【山 域】奥美濃
【コース】上大須ダム駐車場6:10---9:50 左門岳---12:30 大トチテン場6:00---12:30P1156
---16:00上大須ダム駐車場
【メンバー】Iさん、わりばし
山日和さんの「山登りはこんなにおもしろい」を送ってもらった。ページを開くとIさん推薦の予定のコースが目に飛び込んできた。早速、本を参考にさせてもらいテント泊で行くことにした。
(1日目)
朝6時に上大須ダムの駐車場に集合し、バリケードが置いてあったので登山口まで小一時間歩く。ダム湖の周回は問題なく通れる状態だった。
湖畔道路から林道に入り谷沿いに歩く。モノレールの残骸をすぎ登山道は沢を巻いたりしながら進む。雨上がりで巻くと大量のヒルがくっついてくるので、沢の中を歩く。沢を歩いているうちに目印のヘルメットを見落としたようでテープが消えた。まあ沢をつめれば稜線に出るので、そのまま進む。沢の中もヤブっぽくなってきたので、尾根ににげ稜線に出ると道に出た。位置確認すると左門岳が遠く、帰路に使う予定の中間尾根につけたGPSのマーキングが近い。どうやら660mの二股で右股に入ってしまったようで、P1156のコルのあたりだ。昔の鈴鹿を彷彿とさせる笹を漕いで展望のない左門岳山頂に到着。歩いてきた南東尾根には杉の巨木が何本もあり独特な雰囲気をかもし出していた。
ここからが本番で、方向を定めて沢ノ又源流に降りていく。流れが太くなり豊かな森におおわれた源流の雰囲気を感じる。ところが、980mあたりから水が流れないまま池のようになっておりだんだん深くなる。左岸を歩いて行くが池はどこまでも続きかなり大規模なダムが出来ているようだ。ダムの原因は左岸の斜面が地滑りをおこして対岸まで押し寄せた土砂だった。土砂の上を水は流れているので、即座に決壊することはないだろうが、水量が半端ないだけに決壊したら大きな被害が出るだろう。流された木の感じからして土砂崩れがおきてから1ヶ月はたっていない。ここからは赤い土砂が流れ込み豊かな沢ノ又は見る影もない。沢ノ又の主トチの巨木のある場所も以前とはかなり違うようだ。
沢ノ又の源流からトチの実がたくさん水面に浮かんでおりたくさんのトチの木のある流域のようだ。沢ノ又を象徴するような場所をテン場にする。ただ、土砂崩れダムの下流なだけに大雨だけはかんべんしてほしい。Iさんとはいざという時の逃げ場の確認だけしておいた。夜に雨が降ったので気がきでなかった。
沢ノ又はダム部分からの土砂の流れ込みは今後も続くだろうし、万が一ダムが決壊したら大量の土砂が一気に流れ込み谷の様子は一変するだろう。
(2日目)
テン場近くの出合から大平に入る。土砂の流れ込みもなくこの谷は自然な姿を残しているようだ。出合付近から標高を上げているので大きな淵があるわけではないが豊かな谷であることがわかる。5m滝に行く手をはばまれ、その奥に8m滝が流れている。今日は水量が多くフリーは厳しそうだ。山日和さんの本を読んで巻く気できたので、ロープもハーネスも持ってこなかった。
5m滝は右手の岩場を木を頼りに巻いたが、下から見るよりは簡単に巻けた。続く8m滝は右のガレから巻いた。この滝をすぎれば穏やかな谷が続く。新芽を食べていた雄鹿も食料が豊富にあるようで立派な体格をしていた。沢にはイワナだけでなく濡れネズミがいたりカエルの死骸を食べている昆虫がいたりと森の生態系がしっかり機能しているのがわかる。
途中1ヶ所斜面の大木が軒並み流され土砂が堆積していた所があったが、大した影響は無さそうで良かった。稜線の横を沢が流れる明るい源流を歩くのは気持ちいいもので、ここが山日和さんのお気に入りの場所だ。
帰りは東河内谷と西河内谷の間の中間尾根を下るので、稜線に沢が近づいたあたりで稜線に乗る。ただ、ここからP1156までのヤブ漕ぎは苦労した。ヤブの中のピークから方向を定めて進んで行くと踏み跡のような感じになってきた。中間尾根の踏み跡は杉の残置植林をつなぐようにつけられており、植林の際の杣道だったのだろう。ほとんど歩かれていない感じだが踏み跡は続いている。ただ二次林になったあたりでわからなくなるので、尾根筋を外さないようにしながら最後は植林の急降下で軟着陸した。アトラクションを残しておくあたりは山日和イムズが浸透しているコースだった。
豊かな奥美濃の自然につつまれた山旅だった。沢ノ又の状況は厳しそうだが、大平の恵みに癒された二日間だった。
【山 域】奥美濃
【コース】上大須ダム駐車場6:10---9:50 左門岳---12:30 大トチテン場6:00---12:30P1156
---16:00上大須ダム駐車場
【メンバー】Iさん、わりばし
山日和さんの「山登りはこんなにおもしろい」を送ってもらった。ページを開くとIさん推薦の予定のコースが目に飛び込んできた。早速、本を参考にさせてもらいテント泊で行くことにした。
(1日目)
朝6時に上大須ダムの駐車場に集合し、バリケードが置いてあったので登山口まで小一時間歩く。ダム湖の周回は問題なく通れる状態だった。
湖畔道路から林道に入り谷沿いに歩く。モノレールの残骸をすぎ登山道は沢を巻いたりしながら進む。雨上がりで巻くと大量のヒルがくっついてくるので、沢の中を歩く。沢を歩いているうちに目印のヘルメットを見落としたようでテープが消えた。まあ沢をつめれば稜線に出るので、そのまま進む。沢の中もヤブっぽくなってきたので、尾根ににげ稜線に出ると道に出た。位置確認すると左門岳が遠く、帰路に使う予定の中間尾根につけたGPSのマーキングが近い。どうやら660mの二股で右股に入ってしまったようで、P1156のコルのあたりだ。昔の鈴鹿を彷彿とさせる笹を漕いで展望のない左門岳山頂に到着。歩いてきた南東尾根には杉の巨木が何本もあり独特な雰囲気をかもし出していた。
ここからが本番で、方向を定めて沢ノ又源流に降りていく。流れが太くなり豊かな森におおわれた源流の雰囲気を感じる。ところが、980mあたりから水が流れないまま池のようになっておりだんだん深くなる。左岸を歩いて行くが池はどこまでも続きかなり大規模なダムが出来ているようだ。ダムの原因は左岸の斜面が地滑りをおこして対岸まで押し寄せた土砂だった。土砂の上を水は流れているので、即座に決壊することはないだろうが、水量が半端ないだけに決壊したら大きな被害が出るだろう。流された木の感じからして土砂崩れがおきてから1ヶ月はたっていない。ここからは赤い土砂が流れ込み豊かな沢ノ又は見る影もない。沢ノ又の主トチの巨木のある場所も以前とはかなり違うようだ。
沢ノ又の源流からトチの実がたくさん水面に浮かんでおりたくさんのトチの木のある流域のようだ。沢ノ又を象徴するような場所をテン場にする。ただ、土砂崩れダムの下流なだけに大雨だけはかんべんしてほしい。Iさんとはいざという時の逃げ場の確認だけしておいた。夜に雨が降ったので気がきでなかった。
沢ノ又はダム部分からの土砂の流れ込みは今後も続くだろうし、万が一ダムが決壊したら大量の土砂が一気に流れ込み谷の様子は一変するだろう。
(2日目)
テン場近くの出合から大平に入る。土砂の流れ込みもなくこの谷は自然な姿を残しているようだ。出合付近から標高を上げているので大きな淵があるわけではないが豊かな谷であることがわかる。5m滝に行く手をはばまれ、その奥に8m滝が流れている。今日は水量が多くフリーは厳しそうだ。山日和さんの本を読んで巻く気できたので、ロープもハーネスも持ってこなかった。
5m滝は右手の岩場を木を頼りに巻いたが、下から見るよりは簡単に巻けた。続く8m滝は右のガレから巻いた。この滝をすぎれば穏やかな谷が続く。新芽を食べていた雄鹿も食料が豊富にあるようで立派な体格をしていた。沢にはイワナだけでなく濡れネズミがいたりカエルの死骸を食べている昆虫がいたりと森の生態系がしっかり機能しているのがわかる。
途中1ヶ所斜面の大木が軒並み流され土砂が堆積していた所があったが、大した影響は無さそうで良かった。稜線の横を沢が流れる明るい源流を歩くのは気持ちいいもので、ここが山日和さんのお気に入りの場所だ。
帰りは東河内谷と西河内谷の間の中間尾根を下るので、稜線に沢が近づいたあたりで稜線に乗る。ただ、ここからP1156までのヤブ漕ぎは苦労した。ヤブの中のピークから方向を定めて進んで行くと踏み跡のような感じになってきた。中間尾根の踏み跡は杉の残置植林をつなぐようにつけられており、植林の際の杣道だったのだろう。ほとんど歩かれていない感じだが踏み跡は続いている。ただ二次林になったあたりでわからなくなるので、尾根筋を外さないようにしながら最後は植林の急降下で軟着陸した。アトラクションを残しておくあたりは山日和イムズが浸透しているコースだった。
豊かな奥美濃の自然につつまれた山旅だった。沢ノ又の状況は厳しそうだが、大平の恵みに癒された二日間だった。