大峰釈迦ヶ岳、2度目のご来光もまたガスの中~

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ピクシー

大峰釈迦ヶ岳、2度目のご来光もまたガスの中~

投稿記事 by ピクシー »

【 日 付 】 2011年8月17日(水)
【 山 域 】 大峰山系 釈迦ヶ岳
【メンバー】 二人
【 天 候 】 山頂、稜線はガスと曇り、ふもとは晴天
【 ルート 】 AM3:30 旭・新登山口~5:30釈迦ヶ岳~孔雀岳~9:30仏生ガ岳~12:30釈迦ヶ岳~14:30駐車地

9連休の夏休みにアルプスか大峰か迷った挙句、大峰釈迦ヶ岳のブロンズ像のご来光がみたくなり急遽計画した。
突然の山行きと夜間登山ということで仲間に連絡したが参加は二人だけとなった。
天気予報も17日までは天気が続くというので、素晴らしいご来光を期待していたが、
またしてもガスの中でのお釈迦さんとのご対面となった。

0:00ジャストに津を出発。
釈迦ヶ岳は前鬼からだと高低差が1300mあり、登り口の小仲坊宿坊まで林道歩きを1時間余もしなければならない。
少し遠いが奈良県側、旭の新登山口からのルートとした。
登山口は1,300m標高なので、山頂までの標高差は500mで、2時間で登頂出来る。

ルート検索でR165~名張~宇陀~下市~奥吉野発電所 155km 約5時間のコースを採用した。
高速が使えないので距離優先を選択、5時間のところを3時間30分で到着。
やはり深夜の出発は、少ない交通量で陽射しもなく涼しくて快適なドライブだ。

3:30 旭 登山口到着、すでに2台停まっているがご来光の人たちだろうか。
車から外へ出て夜空を見上げるとイヤな雰囲気だ。
妙に白っぽいものが空にかかっている、どうもガスっぽい。。。
津を出るときは満天の星空だったのにどういうことだろうか。
3:40 さっさと支度を済ませてライトとGPSをセットして出発。

山頂まであと30分くらいのところでライトを消しても歩けるようになる。
周りを見るとどうも西から白いガスがけっこうの厚みで流れている、なんとかガスが消えないか祈りながら先を急ぐ。

5:20 釈迦ヶ岳山頂到着。
しかし、このガスはどういうことだろうか、一気にテンションがさがる。
ザックから一眼デジカメも出す気力もなくなり、とりあえず朝食をとる。
そのうちガスが取れる素晴らしいご来光になるはずだ、とじっと我慢で時を待つ。
無常にもガスはますます厚みを増し、じっとしていると薄寒くなる。

しばらくすると中年男女二人が登ってきた。
「おはようございます~、ガスですね~。。。」、お互いに苦笑いしながらの挨拶。
話をすると、我々の隣の車でご来光を待機していた、ガスが出てきたので出発を遅くしたとのこと、正解である。

山頂で30分程度いたが、これ以上待っても進展なし、とりあえず奥駈道を北上することにした。
帰りにはガスが晴れることを願いながら、仏生ガ岳を目標に足を運ぶ。

山頂からすぐに急勾配で歩きにくい道が続く。
地図には「杖捨て」と記載してある、なるほど、この急坂は歩きづらいて危ない。
夜露で濡れて、岩のコケと急勾配で大変滑りやすい状況だ。
空鉢ガ岳、えんの鼻、小尻返し、貝ずりのキレットなどが連なる岩稜を進む。
途中の笹の道は、まさにヤブコギ状態。
スパッツをしていなかったのでズックとズボンの裾はベトベトでドロドロ状態。。。

孔雀の覗では五百羅漢を東に俯瞰するが、ここにきて少し天候が回復傾向になる。
やっとカメラを取り出していつもにもように写真を撮りながら歩けるので安心してきた。

しばらくは周囲の景色を楽しみながら北上、そろそろ仏生ガ岳のはず。。。
GPSで確認すると、確かこのあたりだが出てくる気配がない。
道はどんどん下がっていく。 おかしい、仏生ガ岳は1800mある、もう1,700まで下がった。
ここで奥駈道を引き返すことにし、仏生ガ岳の山頂を探すことにした。
登山道は尾根芯からずいぶん下がったところなので、どこかにピークに上がる道があったはずだ。
GPSに入れた仏生ガ岳ピークのターゲットをにらみながら登山道をバックする。

明らかにここだという地点でGPSマークを目標に尾根まで上がる。
登りづらい斜面を木々につかまりながらまさにヤブコギでピークを探す。
しばらく進むと突然広い水平面に出る、やったー仏生ガ岳のピーク登頂。
立派な三角点もあるが、周りの木々で見通しは全く効かない。

一息入れながら休憩していると、よ~く見ると赤テープがある。
そのテープを逆にたどっていくとさっきまで歩いた道にでた。
分岐にはちゃんと仏生ガ岳という名板がある、が、相当に高い位置なので前だけ見ていると絶対に見逃してしまう。

なるほど、ここの奥駈道はプロの人と行者さんだけが歩くので、我々素人登山家にはハードルが高いのか。
やっと安心して釈迦ヶ岳に引き返せることになる。
それにしても途中の苔生した雰囲気の場所は、屋久島のもののけ姫のそれに匹敵するだろう。

釈迦ヶ岳に戻ったところでまたがっかり。
相変わらずガスは消えず、360度の大展望もなんにもなし。
さっさとお釈迦さんを写真におさめて、大勢で賑わう中静かに下山とする。

帰り道ではブナの素晴らしい雰囲気に心を癒されたのが救いであった。
野生のシカの団体さんが、「また来年も来い。」と言わんばかりにこちらをにらんでいた。
添付ファイル
2011釈迦ヶ岳b.jpg
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奥駈道でのブナ
奥駈道でのブナ
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大峰 ガスの釈迦ヶ岳山頂
大峰 ガスの釈迦ヶ岳山頂
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山日和
記事: 3582
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 大峰釈迦ヶ岳、2度目のご来光もまたガスの中~

投稿記事 by 山日和 »

ピクシーさん、こんばんは。

【 ルート 】 AM3:30 旭・新登山口~5:30釈迦ヶ岳~孔雀岳~9:30仏生ガ岳~12:30釈迦ヶ岳~14:30駐車地

気合いの入った出発時間ですね~。全然寝てないんですか?

9連休の夏休みにアルプスか大峰か迷った挙句、大峰釈迦ヶ岳のブロンズ像のご来光がみたくなり急遽計画した。

9連休にアルプスと夜行日帰りの大峰が比較対象になるっていうのも・・・

5:20 釈迦ヶ岳山頂到着。
しかし、このガスはどういうことだろうか、一気にテンションがさがる。
ザックから一眼デジカメも出す気力もなくなり、とりあえず朝食をとる。


あちゃー、ですね。せっかく来たのにね。でもまあよくある話です。

山頂で30分程度いたが、これ以上待っても進展なし、とりあえず奥駈道を北上することにした。
帰りにはガスが晴れることを願いながら、仏生ガ岳を目標に足を運ぶ。


孔雀からさらに仏生を目指しましたか。

空鉢ガ岳、えんの鼻、小尻返し、貝ずりのキレットなどが連なる岩稜を進む。

このあたりの地名は修験道がらみで面白いですね。

しばらく進むと突然広い水平面に出る、やったー仏生ガ岳のピーク登頂。
立派な三角点もあるが、周りの木々で見通しは全く効かない。


この山頂は縦走路から外れてますからね。それに展望もない平凡な山頂ですしね。
でも大峰(と言うより近畿地方)では数少ない1800mオーバーのピークです。この山より高いのは八経、明星、弥山の3山だけです。

[attachment=0]RIMG0077_1.JPG[/attachment]
それにしても途中の苔生した雰囲気の場所は、屋久島のもののけ姫のそれに匹敵するだろう。

実に大峰らしい風景だと思います。

釈迦ヶ岳に戻ったところでまたがっかり。
相変わらずガスは消えず、360度の大展望もなんにもなし。
野生のシカの団体さんが、「また来年も来い。」と言わんばかりにこちらをにらんでいた。


またまた残念でしたが、そういうことでしょう。来年こそは御来光を!!

                       山日和
添付ファイル
RIMG0077_1.JPG
ピクシー

Re: 大峰釈迦ヶ岳、2度目のご来光もまたガスの中~

投稿記事 by ピクシー »

山日和さん、おはようございます。
今日も連休中でまったりとして過ごしています。


【 ルート 】 AM3:30 旭・新登山口~5:30釈迦ヶ岳~孔雀岳~9:30仏生ガ岳~12:30釈迦ヶ岳~14:30駐車地

気合いの入った出発時間ですね~。全然寝てないんですか?
昼間にビア飲んでからエアコンの下で1h程昼寝、夕食のビアのあとの1hうたた寝の計2h程度寝ただけでした。
私は仕事で船に乗ります、船では生活がワッチタイムなどで不規則だけど寝ないとダメなんです。
いつの間にか、細切れの睡眠を足し算して人並みの睡眠時間となるクセが付いてしまいました。
おまけに寝付きはいいし、どこでも平気で寝れるという動物並の神経です。。。





9連休の夏休みにアルプスか大峰か迷った挙句、大峰釈迦ヶ岳のブロンズ像のご来光がみたくなり急遽計画した。

9連休にアルプスと夜行日帰りの大峰が比較対象になるっていうのも・・・
私の住んでいる津市からだと、近くのアルプス(中央、南アルプス)は、大峰山系へ行くのと時間的に大差はありません。
アルプスは高速を飛ばせるから距離は遠いけど、大峰に行く時間と同じ程度です。
一旦は南アルプス方面も考えましたが、この日は1日しか時間が取れなかったのも大峰を選んだ理由です。





この山頂は縦走路から外れてますからね。それに展望もない平凡な山頂ですしね。
でも大峰(と言うより近畿地方)では数少ない1800mオーバーのピークです。この山より高いのは八経、明星、弥山の3山だけです。
八経から釈迦までの奥駈道は初めてでした。
家に帰ってじっくり地図を見ると、仏生ガ岳のピークが登山道から外れているのが確認出来ました。
もっと事前にルートを確認していればなんてことはなかったですね。
それにしてもGPSの威力をまたしても再確認できました。
目標点の入力もこれからは真剣に正確なポイントをセットしようと思います。
ガスで視界を失ったときはこういう作業の良し悪しで大きな差がでるでしょうから。





それにしても途中の苔生した雰囲気の場所は、屋久島のもののけ姫のそれに匹敵するだろう。

実に大峰らしい風景だと思います。
3年前に屋久島、宮之浦岳の縦走登山をしてきました。
白谷雲水峡のコケも感動しましたが、奥駈道のコケの雰囲気も素晴らしいですね~。
ここは紀伊半島中央で、もともと雨が多い地域で、稜線にはガスなどで絶えず適度な湿度のある環境なのでしょうね。



またまた残念でしたが、そういうことでしょう。来年こそは御来光を!!
                       
そうですね、ここはまた来ないと行けない場所のトップ3に入ります。
ただ、次回は秋の紅葉で落日のお釈迦さんか、青空をバックに霧氷の付くブロンズ像もいいなぁと思ったりしています。
添付ファイル
孔雀から釈迦へ引き返す笹の中
孔雀から釈迦へ引き返す笹の中
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素晴らしいコケの稜線
素晴らしいコケの稜線
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仏生ガ岳
仏生ガ岳
DSCF0496b.jpg (71.48 KiB) 閲覧された回数 1293 回
2009年夏、釈迦ヶ岳から八経を望む
2009年夏、釈迦ヶ岳から八経を望む
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