【鈴鹿】太尾から竜へシロヤシオを求めて
Posted: 2018年5月16日(水) 23:02
【山 域】鈴鹿
【日 付】2018年5月12日(土)
【天 候】晴れ
【メンバ】kasaya
【コース】茶屋川7:15---8:25太尾---8:54白谷越---10:00竜ヶ岳---10:55セキオノコバ---11:37静ヶ岳---12:25P814---13:15林道---13:48駐車地
今年は花の付きがいいらしい。ネット上で白ヤシオの開花が伝えられると竜ヶ岳のシロヤシオも見たくなる。でもこの時期は混んでるよなあ。そんなところにわざわざ行くのもどうかと思ったが、太尾の尾根がふと浮かんだ。滋賀県側からの周回はどうかな。太尾―竜―セキオノコバー静が岳と歩けばいい周回ルートになりそう。静が岳から滋賀県側に降りたことはないがよく使われているようだし問題はなさそう。そんな考えで石槫トンネルを越えて茶屋川林道までやってきた。
この林道に入るのは以前太尾に取り付いて以来だ。あまり整備状況がいいとは言えない林道を進んで行きカジロ谷手前の広くなった場所に車を止める。下山口はここからもう少し先だがこの場所ならばあまり林道歩きはしなくて済むだろう。ただここから尾根に出るのはうまくいくかなあ。そんな思いで奥に進んで行くとうまい具合に林道がついている。徐々に高度を上げる林道は結局支尾根の下まで続いておりそれほど苦労もせず尾根に乗ることができた。ヤレヤレ。まずこれで一安心。後は尾根伝いに登っていけばいいのだ。道もますます歩きやすくなり尾根も広がってくる。太尾はその地形から来た名前だろうが緩く広がりを持った尾根で途中からは植林も消え非常に気持ちの良い尾根になってくる。いいとこだねえ
こうしたゆったりと広がる尾根がやっぱり自分は好きだなあ。 P770ha太尾の中心になるのだろうか。木に太尾と記したテープが張ってあった。そう言えば途中で鈴鹿10座と印刷されたテープを見たがこれは以前滋賀県が進めていた滋賀県側から登る鈴鹿の山の一つのルートなのだろうか。するとちょっとは整備されているのかなあと思いながら進んで行く。
道はP770を過ぎてから急に痩せてくる。白谷越えのキレットが近い。以前ここのキレットの通過が
ちょっと怖かったがそこはどうなっているのだろう。鈴鹿10座のマークもあるくらいだから少しはよくなっているかなとも思いつつ進んで行く。 やがて道は真っ白な砂地になったキレットに出る。以前苦労したのはここだったけ。なんとなく違う気がするがと思いつつ砂地を登るが此処の砂が固くてまた滑りやすかった。二本の足では滑るのを支えられず両手で砂を掴むようにしないと登っていけないのだ。ちょっと気を緩めるとずるずる滑っていきそうで慎重に登っていく。そして登り切ったところで前にも苦労したキレットがあった。ここだったかと思ったが以前よりは砂で埋まっている感じで少しは通過しやすそう。
ただやっぱり左側が切り立っていてちょっと怖い。どうやって渡ろうかと思っているところへ、この尾根で唯一出会った登山者が反対側に現れた。こんなところで鉢合わせとは珍しい。向こうも自分が渡らない限り通過できないのでしばし待つ事になる。結局覚悟を決めて尾根芯をそのまま渡り切る。
そしてちょっと安心して登山者と会話する。ルートを聞けば静が岳方面から回ってきたということで地図を見ると自分と全く逆コースである。この先のルートについて聞くともう藪も無い、いいルートのこと。
なるほどやっぱりここが核心だったか。お互い情報交換して分かれるがよく考えれば自分の逆コースで9時前に太尾に来ているあの登山者はいったい何時から歩きだしたのだろう。ビックリの早さだ。
登山者の言葉通りこの後県境に出るまでの道もよく踏まれた道で何の苦もなく歩くことができた。以前は笹薮をかき分けて歩いたはずだがそんな藪はどこにもない。竜もほんとに笹がなくなってしまった。笹薮に映えるシロヤシオが牧草地の羊に見えるこの竜ヶ岳も早晩地肌むき出しになるのだろうか。笹はどこへ行ったのか。
県境に出ると石槫峠からの登山者に数多く出会うようになる。途中から見た石槫峠の旧道は峠近くで路駐している車ががたくさん見えたが、最短距離で登るには一番近いため人気があるのだろう。下から登ったほうが面白いのにと思うのはなぜだろう。
10時ちょうどに竜ヶ岳着。頂上にはもう笹薮はどこにもない感じだ。そして大勢の登山者がくつろいでいる。反対側の斜面にはお目当てのシロヤシオの羊がたくさん散歩している。花の付きもいいし天気もいい。今日は当然人が多いんだ。しばらく景色を堪能して先に進む。竜を下り始めるとアリの行列のように人が登ってくるのが分かる。まだまだこれからが人のピークである。思い思いに山とシロヤシオを眺め写真を撮っている。天気もいいし皆がいい顔をしているのは悪くないなあ。
自分はセキオノコバへ行くために県境を左に入る。そしてしばらく行くと道を外れたところに登山者がたたずんでしきりと花木を眺めている。よく見ればピンク色をしたシロヤシオのようだ。思わず近づき
しげしげと眺める。白いのは沢山あったがピンクは初めて。傍らの登山者に聞くと昨年もピンク色だったとのこと。御池岳をバックにするとなかなかいい感じになるピンクヤシロ。今後はこれを愛でるのも一つの楽しみになりそう。 その後セキオノコバまでやってくる。いつもの様に池のほとりでランチ開始。ここは竜から離れて静かである。静が岳へ向かう登山者も多いのだがなぜかここで止まる人は少なく皆さん素通り。池の存在に気付かないのだろうか。それはともかくランチの時間。ラーメンを食べビールを飲み独りくつろぎタイムである。
食後はおもむろに静ヶ岳に向かう。二重稜線となった地形を見ながら登っていくとすぐに頂上で先ほどピンクヤシオを教えてくれた登山者が木陰で休んでいるところだった。ちょっと挨拶して南面を向けばいつもとは異なる角度からの竜ヶ岳が見られる。そしてシロヤシオも。これはこれで面白い風景だ。
一通り風景を楽しんだらいよいよ西に向かって降りる。とはいえどうもはっきりした道が見えない。
コンパスで進むべき方向を見定め歩き出せばそれなりの歩きやすい道が出てきた。これでいいんだなと思い、その後は曲がりくねった尾根をGPS情報も参考に下っていく。道はいいのだがやはり尾根を外しやすい。太尾で出会った登山者は静が岳西面のコースを全く問題ないといっていたが、なるほど登る分には間違えるわけもない。ただ下りでは要注意の場所もある。まあどこを下りても問題ないのでかまわないができるだけ林道歩きが短くて済むように歩こうとしているので大雑把ではいけないのだ。結局尾根上を又川合流点の少し北側に降り立つことができた。GPSがあったから正確だったが、もしなかったらロスもせず予定通り歩けただろうか。ちょっと心配。
林道は橋の袂でもあり川に出て顔を洗いさっぱりしてから駐車地までゆっくり歩いた。
【日 付】2018年5月12日(土)
【天 候】晴れ
【メンバ】kasaya
【コース】茶屋川7:15---8:25太尾---8:54白谷越---10:00竜ヶ岳---10:55セキオノコバ---11:37静ヶ岳---12:25P814---13:15林道---13:48駐車地
今年は花の付きがいいらしい。ネット上で白ヤシオの開花が伝えられると竜ヶ岳のシロヤシオも見たくなる。でもこの時期は混んでるよなあ。そんなところにわざわざ行くのもどうかと思ったが、太尾の尾根がふと浮かんだ。滋賀県側からの周回はどうかな。太尾―竜―セキオノコバー静が岳と歩けばいい周回ルートになりそう。静が岳から滋賀県側に降りたことはないがよく使われているようだし問題はなさそう。そんな考えで石槫トンネルを越えて茶屋川林道までやってきた。
この林道に入るのは以前太尾に取り付いて以来だ。あまり整備状況がいいとは言えない林道を進んで行きカジロ谷手前の広くなった場所に車を止める。下山口はここからもう少し先だがこの場所ならばあまり林道歩きはしなくて済むだろう。ただここから尾根に出るのはうまくいくかなあ。そんな思いで奥に進んで行くとうまい具合に林道がついている。徐々に高度を上げる林道は結局支尾根の下まで続いておりそれほど苦労もせず尾根に乗ることができた。ヤレヤレ。まずこれで一安心。後は尾根伝いに登っていけばいいのだ。道もますます歩きやすくなり尾根も広がってくる。太尾はその地形から来た名前だろうが緩く広がりを持った尾根で途中からは植林も消え非常に気持ちの良い尾根になってくる。いいとこだねえ
こうしたゆったりと広がる尾根がやっぱり自分は好きだなあ。 P770ha太尾の中心になるのだろうか。木に太尾と記したテープが張ってあった。そう言えば途中で鈴鹿10座と印刷されたテープを見たがこれは以前滋賀県が進めていた滋賀県側から登る鈴鹿の山の一つのルートなのだろうか。するとちょっとは整備されているのかなあと思いながら進んで行く。
道はP770を過ぎてから急に痩せてくる。白谷越えのキレットが近い。以前ここのキレットの通過が
ちょっと怖かったがそこはどうなっているのだろう。鈴鹿10座のマークもあるくらいだから少しはよくなっているかなとも思いつつ進んで行く。 やがて道は真っ白な砂地になったキレットに出る。以前苦労したのはここだったけ。なんとなく違う気がするがと思いつつ砂地を登るが此処の砂が固くてまた滑りやすかった。二本の足では滑るのを支えられず両手で砂を掴むようにしないと登っていけないのだ。ちょっと気を緩めるとずるずる滑っていきそうで慎重に登っていく。そして登り切ったところで前にも苦労したキレットがあった。ここだったかと思ったが以前よりは砂で埋まっている感じで少しは通過しやすそう。
ただやっぱり左側が切り立っていてちょっと怖い。どうやって渡ろうかと思っているところへ、この尾根で唯一出会った登山者が反対側に現れた。こんなところで鉢合わせとは珍しい。向こうも自分が渡らない限り通過できないのでしばし待つ事になる。結局覚悟を決めて尾根芯をそのまま渡り切る。
そしてちょっと安心して登山者と会話する。ルートを聞けば静が岳方面から回ってきたということで地図を見ると自分と全く逆コースである。この先のルートについて聞くともう藪も無い、いいルートのこと。
なるほどやっぱりここが核心だったか。お互い情報交換して分かれるがよく考えれば自分の逆コースで9時前に太尾に来ているあの登山者はいったい何時から歩きだしたのだろう。ビックリの早さだ。
登山者の言葉通りこの後県境に出るまでの道もよく踏まれた道で何の苦もなく歩くことができた。以前は笹薮をかき分けて歩いたはずだがそんな藪はどこにもない。竜もほんとに笹がなくなってしまった。笹薮に映えるシロヤシオが牧草地の羊に見えるこの竜ヶ岳も早晩地肌むき出しになるのだろうか。笹はどこへ行ったのか。
県境に出ると石槫峠からの登山者に数多く出会うようになる。途中から見た石槫峠の旧道は峠近くで路駐している車ががたくさん見えたが、最短距離で登るには一番近いため人気があるのだろう。下から登ったほうが面白いのにと思うのはなぜだろう。
10時ちょうどに竜ヶ岳着。頂上にはもう笹薮はどこにもない感じだ。そして大勢の登山者がくつろいでいる。反対側の斜面にはお目当てのシロヤシオの羊がたくさん散歩している。花の付きもいいし天気もいい。今日は当然人が多いんだ。しばらく景色を堪能して先に進む。竜を下り始めるとアリの行列のように人が登ってくるのが分かる。まだまだこれからが人のピークである。思い思いに山とシロヤシオを眺め写真を撮っている。天気もいいし皆がいい顔をしているのは悪くないなあ。
自分はセキオノコバへ行くために県境を左に入る。そしてしばらく行くと道を外れたところに登山者がたたずんでしきりと花木を眺めている。よく見ればピンク色をしたシロヤシオのようだ。思わず近づき
しげしげと眺める。白いのは沢山あったがピンクは初めて。傍らの登山者に聞くと昨年もピンク色だったとのこと。御池岳をバックにするとなかなかいい感じになるピンクヤシロ。今後はこれを愛でるのも一つの楽しみになりそう。 その後セキオノコバまでやってくる。いつもの様に池のほとりでランチ開始。ここは竜から離れて静かである。静が岳へ向かう登山者も多いのだがなぜかここで止まる人は少なく皆さん素通り。池の存在に気付かないのだろうか。それはともかくランチの時間。ラーメンを食べビールを飲み独りくつろぎタイムである。
食後はおもむろに静ヶ岳に向かう。二重稜線となった地形を見ながら登っていくとすぐに頂上で先ほどピンクヤシオを教えてくれた登山者が木陰で休んでいるところだった。ちょっと挨拶して南面を向けばいつもとは異なる角度からの竜ヶ岳が見られる。そしてシロヤシオも。これはこれで面白い風景だ。
一通り風景を楽しんだらいよいよ西に向かって降りる。とはいえどうもはっきりした道が見えない。
コンパスで進むべき方向を見定め歩き出せばそれなりの歩きやすい道が出てきた。これでいいんだなと思い、その後は曲がりくねった尾根をGPS情報も参考に下っていく。道はいいのだがやはり尾根を外しやすい。太尾で出会った登山者は静が岳西面のコースを全く問題ないといっていたが、なるほど登る分には間違えるわけもない。ただ下りでは要注意の場所もある。まあどこを下りても問題ないのでかまわないができるだけ林道歩きが短くて済むように歩こうとしているので大雑把ではいけないのだ。結局尾根上を又川合流点の少し北側に降り立つことができた。GPSがあったから正確だったが、もしなかったらロスもせず予定通り歩けただろうか。ちょっと心配。
林道は橋の袂でもあり川に出て顔を洗いさっぱりしてから駐車地までゆっくり歩いた。