【台高・沢登り】ゴルジュの江馬小屋谷からシャクナゲ咲く台高稜線へ

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シュークリーム
記事: 2060
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

【台高・沢登り】ゴルジュの江馬小屋谷からシャクナゲ咲く台高稜線へ

投稿記事 by シュークリーム »

えっちゃんから江馬小屋谷へ行きませんかとのお誘い。連休はテニス三昧の予定で、山の予定は入れていなかったのだが、台高の沢だったら別。参加の返事を出しておく。

【 日 付 】2018年5月3日(木)
【 山 域 】台高東部
【メンバー】えっちゃん、シュークリーム
【 天 候 】曇り
【 ルート 】江馬小屋林道奥駐車地 8:05 --- 8:20 行合 --- 9:05 五所ヶ滝下 --- 9:40 五所ヶ滝上二俣 --- 五所ヶ滝見物 --- 10:52 3段20m滝 --- 12:48 石谷滝 --- 13:18 白倉滝 --- 14:11 稜線 --- 15:24 ナンノキ平 --- 16:37 駐車地

2日の夜から3日の朝にかけて西日本は大雨の予想。しかし、予報はだんだん好転し、3日の朝には雨は上がるようだ。江馬小屋林道を奥まで入り、水量を見てみると平水よりは多いが、思ったほど多くはない。増水していたら庵の谷の予定でいたのだが、これだったら行けそう。えっちゃんと相談して、行ってみることにする。野江股谷との出会いにはフジの大木が見事な花を咲かせている。
野江股谷と藤の花
野江股谷と藤の花
入渓してすぐに両岸が狭まった行合。水量はそれほど多くなく、簡単に通過していく。
行合
行合
この後は台高の谷らしい大岩のゴーロ帯を越えていく。観音滝がなかなか出てこないなあと思っていたら、谷はゴルジュとなり、見覚えのある光景が出てきた。
「あれっ、ここ五所ヶ滝のすぐ下だよね。」
行合からしばらくのところで右岸から落ちていた水量の少ない滝が観音滝だったか。まあ、大した滝でもないので見逃してもそれほど残念でもない。
五所ヶ滝下
五所ヶ滝下
五所ヶ滝からはこれまで見たことがないような大量の水が落ちている。やっぱりそれなりに水量が増えているようだ。条件が良ければ右岸を巻く予定だったのだが、今日は無理せず左岸巻きを選択するゴルジュを少し戻り、岩壁の切れ目から上のテラスに登っていく。

コースは間違っていないのだが、雨の後で地面が柔らかくなっているようだ。足を滑らせると下の谷まで真っ逆さまなので慎重に辿っていく。結局スリングを一回出しただけなのだが、ここは安全のためにロープを出した方がよかったかもしれない。反省。

巻き終わり、炭焼き小屋跡のある二俣から、五所ヶ滝見物のために右岸を少し戻る。今日は水量があるので、五所ヶ滝は豪快である。螺旋状にえぐられた洞窟状の岩壁を大量の水がねじれるように落下する様は何度見ても見応えがある。えっちゃんも堪能してくれたようだ。
五所ヶ滝
五所ヶ滝
炭焼き窯跡に戻り、休憩。この辺りは癒しの空間で気持ちがいい。天気が良ければもっといいんだけど。風が出てきたようで、濡れた体が冷える。上にヤッケを一枚羽織る。

条件が悪ければ五所ヶ滝から引き返すことも考えていたのだが、まだ時間も早いし、進むことにする。しばらくゴーロを歩き、倒木がかかる核心の3段20m滝へ。この倒木、もう何年も前からすると思うが、相変わらずそのままだ。セオリー通り滝右のほとんど垂直のクラックに取り付く。残置のカムを支点にし、念のためすぐ上にもう一つカムをかませる。しかし、足場となる岩は錆色の藻がつき、ツルツルだ。しばらくもがいた後断念する。
核心の20m滝
核心の20m滝
クラックの右横の草付きから再度挑戦するが登れない。ここも断念。敗退の文字が頭をよぎる。
「私が行って見ましょうか」とえっちゃん。
選手交代でえっちゃんが取り付く。しばらくもがいていたが、なんとか登り切ってしまった。
「えっちゃん、すごい」

私も続くが、ロープを掴んでのA0でなんとか乗りきった。
「えっちゃん、よくこんなところを登れたねえ。」
立木から懸垂下降でテラスへ降りる。

次の問題は2段目をどう登るかだ。前回たろーさんと来た時は滝芯を直登した記憶があるのだが、今日は水量が多いので滝芯の直登は無理。滝芯の右側を見るとなんとか登れそうなので、フリーで登りきり、えっちゃんをロープで確保する。やれやれ、これで難しいところは突破できた。あとは二つの大滝を残しているが、いずれも巻道は頭に入っているので、難しくはない。

石谷滝15m。夏だったら泳いで遊びたい癒しの空間だ。ここで昼食休憩。ここは少し戻って左岸のルンゼを登って、コルからそのまま降りるとピタリと落ち口に出る。この谷は台高の谷には珍しくずっと自然林なので、明るく気持ちがいい。
石谷滝15m
石谷滝15m
次は白倉滝35m。
「あそこにあるピンクの花はなんでしょう?」とえっちゃん。
どうもイワザクラのようだ。垂直な岩壁の途中に咲いているので、よくわからないが帰宅してから写真をチェックするとやはりイワザクラのようだ。
白倉滝35m
白倉滝35m
この滝は、右岸支谷を登り、岩壁が切れたところで右折して巻いていく。ルート通りに進み、谷を見るとまだ上に滝が続いている。
「ずいぶん大きな滝だな」と思い、さらに登っていくと、まだ上にも滝。ずっと追い上げられ、結局全ての滝を巻いて上流に出る。

「あれっ、白倉滝の上の直登できる連瀑も巻いちゃったみたい」
巻きの途中で上に見えていたのは直登できる滝だったみたい。途中で谷に降りられる場所があったので、そこを降りればよかった。
「まあいいか」

滝上をちょっと進み、適当なところで小尾根にのって、稜線を目指す。たしか前回たろーさんときた時もこの小尾根を登ったような。シャクナゲが満開の美しい尾根だ。登り切ると白倉山の西側の稜線だった。時刻は午後2時。下山にかかる時間を2時間半と見て、遅くとも5時には下山できるだろう。
「いいペースだ」

稜線はシャクナゲ、アケボノツツジ、ヤマツツジが満開で、ちょうどピンポイントの花見時に登ってきたようだ。えっちゃんも大喜び。花を愛でながら稜線をたどる。途中、シロヤシオまで花が咲いていた。アケボノツツジとシロヤシオを一緒に見られるなんてすごい。今年はツツジ類の当たり年のようだ。

ナンノキ平の大ミズナラにご挨拶。上部は枯れているが、下半分はまだ生きて若葉を展開させている。あとは登山道を忠実に辿り、予定通り4時半に下山できた。
ナンノキ平のミズナラ
ナンノキ平のミズナラ
「関西発沢登りルート100」では3級の上級ルートとされている江馬小屋谷。核心の20m滝をえっちゃんが突破してくれたおかげで遡行できた。今日はえっちゃんの頑張りに拍手。江馬小屋谷は3回目の遡行だったが、何度行っても美しい、いい谷だ。
                         @シュークリーム@
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わりばし
記事: 1753
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【台高・沢登り】ゴルジュの江馬小屋谷からシャクナゲ咲く台高稜線へ

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、シュークリームさん。

えっちゃんから江馬小屋谷へ行きませんかとのお誘い。連休はテニス三昧の予定で、山の予定は入れていなかったのだが、台高の沢だったら別。参加の返事を出しておく。

今回も行けなくて残念無念。

入渓してすぐに両岸が狭まった行合。水量はそれほど多くなく、簡単に通過していく。

ここも浅くなりましたね。

コースは間違っていないのだが、雨の後で地面が柔らかくなっているようだ。足を滑らせると下の谷まで真っ逆さまなので慎重に辿っていく。結局スリングを一回出しただけなのだが、ここは安全のためにロープを出した方がよかったかもしれない。反省。

草付きは雨の後はいやらしいですからね。

クラックの右横の草付きから再度挑戦するが登れない。ここも断念。敗退の文字が頭をよぎる。
「私が行って見ましょうか」とえっちゃん。
選手交代でえっちゃんが取り付く。しばらくもがいていたが、なんとか登り切ってしまった。
「えっちゃん、すごい」

私も続くが、ロープを掴んでのA0でなんとか乗りきった。
「えっちゃん、よくこんなところを登れたねえ。」
立木から懸垂下降でテラスへ降りる。

すばらしい・・えっちゃん。 :mrgreen:

石谷滝15m。夏だったら泳いで遊びたい癒しの空間だ。ここで昼食休憩。ここは少し戻って左岸のルンゼを登って、コルからそのまま降りるとピタリと落ち口に出る。この谷は台高の谷には珍しくずっと自然林なので、明るく気持ちがいい。

このあたりは行ってないなあ。

「関西発沢登りルート100」では3級の上級ルートとされている江馬小屋谷。核心の20m滝をえっちゃんが突破してくれたおかげで遡行できた。今日はえっちゃんの頑張りに拍手。江馬小屋谷は3回目の遡行だったが、何度行っても美しい、いい谷だ。

お疲れ様でした。
また秋にでもご一緒させてください。

                わりばし

シュークリーム
記事: 2060
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【台高・沢登り】ゴルジュの江馬小屋谷からシャクナゲ咲く台高稜線へ

投稿記事 by シュークリーム »

わりばしさん,こんにちは.

今回も行けなくて残念無念。

まあ,しばらく大人しくしていてくださいな.中途半端に動くとまたぶり返しますから.

ここも浅くなりましたね。

もっと増水していおるかと思ったんですが,意外に水量が少なかったです.

草付きは雨の後はいやらしいですからね。

そうですね,落ちてはいけない所ではちゃんと安ん対策をしないといけませんね.

すばらしい・・えっちゃん。 :mrgreen:

本当にあんな所をよく登りました.今度行くときはあぶみを準備していきます

このあたりは行ってないなあ。

20m滝の上は癒しの空間なので,のんびりと遡行できます.
1泊くらいで行くとのんびりできていいんですけどね.


お疲れ様でした。
また秋にでもご一緒させてください。


はい,また秋に一緒に行きましょう.

    
                         @シュークリーム@
りんご畑
記事: 19
登録日時: 2011年12月04日(日) 17:20
お住まい: 三重県名張市

Re: 【台高・沢登り】ゴルジュの江馬小屋谷からシャクナゲ咲く台高稜線へ

投稿記事 by りんご畑 »

シュークリームさんこんばんは。
行かれてるかもしれませんが、20m滝下流左岸に入る谷は結構楽しめましたよ。
まだのようでしたら一度行かれましたら。
添付ファイル
絵馬小屋2.jpg
絵馬小屋1.jpg
シュークリーム
記事: 2060
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【台高・沢登り】ゴルジュの江馬小屋谷からシャクナゲ咲く台高稜線へ

投稿記事 by シュークリーム »

りんご畑さん、おはようございます。情報ありがとうございます。今度江馬小屋谷に行くことがあったらそっちの方も行って見ます。行程が短くなるんで、そっちの方が楽かも。
                         @シュークリーム@
ヒグラシ
記事: 68
登録日時: 2013年7月15日(月) 19:08
お住まい: 愛知県瀬戸市

Re: 【台高・沢登り】ゴルジュの江馬小屋谷からシャクナゲ咲く台高稜線へ

投稿記事 by ヒグラシ »

シューさんこんにちは。
やはり連休も沢なんですね。


2日の夜から3日の朝にかけて西日本は大雨の予想。しかし、予報はだんだん好転し、3日の朝には雨は上がるようだ。江馬小屋林道を奥まで入り、水量を見てみると平水よりは多いが、思ったほど多くはない。増水していたら庵の谷の予定でいたのだが、これだったら行けそう。えっちゃんと相談して、行ってみることにする。
入渓してすぐに両岸が狭まった行合。水量はそれほど多くなく、簡単に通過していく。


雨の影響は思った程ではなかったのですね。

コースは間違っていないのだが、雨の後で地面が柔らかくなっているようだ。足を滑らせると下の谷まで真っ逆さまなので慎重に辿っていく。結局スリングを一回出しただけなのだが、ここは安全のためにロープを出した方がよかったかもしれない。反省。

ロープ出すタイミングって難しいですよね。
私は最近、いつでも出せる様、数メートル肩掛け、残りはザックから引っ張り出せるようにしてます。


巻き終わり、炭焼き小屋跡のある二俣から、五所ヶ滝見物のために右岸を少し戻る。今日は水量があるので、五所ヶ滝は豪快である。螺旋状にえぐられた洞窟状の岩壁を大量の水がねじれるように落下する様は何度見ても見応えがある。えっちゃんも堪能してくれたようだ。

クラックの右横の草付きから再度挑戦するが登れない。ここも断念。敗退の文字が頭をよぎる。
「私が行って見ましょうか」とえっちゃん。
選手交代でえっちゃんが取り付く。しばらくもがいていたが、なんとか登り切ってしまった。

彼女、見かけによらずメンタル強い方ですよね。(^^)

次の問題は2段目をどう登るかだ。前回たろーさんと来た時は滝芯を直登した記憶があるのだが、今日は水量が多いので滝芯の直登は無理。滝芯の右側を見るとなんとか登れそうなので、フリーで登りきり、えっちゃんをロープで確保する。やれやれ、これで難しいところは突破できた。あとは二つの大滝を残しているが、いずれも巻道は頭に入っているので、難しくはない。

最近、滝登りは少し怖くなってきました。 不確実な支点しか取れないのに気分高揚?
ついつい突っ込んでしまうので・・・(^^)

滝上をちょっと進み、適当なところで小尾根にのって、稜線を目指す。たしか前回たろーさんときた時もこの小尾根を登ったような。シャクナゲが満開の美しい尾根だ。登り切ると白倉山の西側の稜線だった。時刻は午後2時。下山にかかる時間を2時間半と見て、遅くとも5時には下山できるだろう。
「いいペースだ」


沢での時間管理、難しいですよね。 所見ではかなりマージンみないと怖いです。

稜線はシャクナゲ、アケボノツツジ、ヤマツツジが満開で、ちょうどピンポイントの花見時に登ってきたようだ。えっちゃんも大喜び。花を愛でながら稜線をたどる。途中、シロヤシオまで花が咲いていた。アケボノツツジとシロヤシオを一緒に見られるなんてすごい。今年はツツジ類の当たり年のようだ。[/i]

鈴鹿も素晴らしいですもんね。 私は花より山菜ですが・・・ 


「関西発沢登りルート100」では3級の上級ルートとされている江馬小屋谷。核心の20m滝をえっちゃんが突破してくれたおかげで遡行できた。今日はえっちゃんの頑張りに拍手。江馬小屋谷は3回目の遡行だったが、何度行っても美しい、いい谷だ。

お疲れ様でした♪ いつか私も行ってみたいです。
シュークリーム
記事: 2060
登録日時: 2012年2月26日(日) 17:35
お住まい: 三重県津市

Re: 【台高・沢登り】ゴルジュの江馬小屋谷からシャクナゲ咲く台高稜線へ

投稿記事 by シュークリーム »

ヒグラシさん、おはようございます。

シューさんこんにちは。
やはり連休も沢なんですね。


連休は山の予定を入れていなかったんですが、えっちゃんからお誘いがあったんで1日だけ沢に行きました。
サンデー毎日なんで、わざわざ混雑の連休に出かける必要もないので。


雨の影響は思った程ではなかったのですね。

思ったほど増水していなかったですね。おかげで遡行できました。

ロープ出すタイミングって難しいですよね。
私は最近、いつでも出せる様、数メートル肩掛け、残りはザックから引っ張り出せるようにしてます。


なるほど。ロープを出すことを面倒臭がってはいけませんね。

彼女、見かけによらずメンタル強い方ですよね。(^^)

バリバリの沢のぼらーですね。

最近、滝登りは少し怖くなってきました。 不確実な支点しか取れないのに気分高揚?
ついつい突っ込んでしまうので・・・(^^)


私はもう年なので、挑戦するような沢にはなるべく行かないようにと思っています。でも、やっぱり行ってしまう自分がいる。

沢での時間管理、難しいですよね。 所見ではかなりマージンみないと怖いです。

そうですね。何があるかわからないですからね。
今回の場合は20m滝を越えててからは難しいところがないことがわかっていたんで大体の時間の計算ができました。


鈴鹿も素晴らしいですもんね。 私は花より山菜ですが・・・ 

今年はほんとにツツジ類は当たり年ですね。
竜ケ岳の羊牧場も見に行きたいけど、もう時間がないかな?


お疲れ様でした♪ いつか私も行ってみたいです。

よかったら行って見てください。
隣の野江股谷もいいですよ。
                         @シュークリーム@
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