【台高】蓮川・千石谷から喜平小屋大滝

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zipp
記事: 1165
登録日時: 2011年3月09日(水) 22:49

【台高】蓮川・千石谷から喜平小屋大滝

投稿記事 by zipp »

 久しぶりの山である、およそ一ヶ月半ぶりだ。
ここヤブでは、喜平小屋谷大滝を巡って、一部(?)ダイコウスキモノ連中がこの暑いのに白熱している。わたしがその滝に入ったのは冬枯れの12月、レポに添えられた緑溢れる滝を見たくなった。
 行くのなら、まだ入っていない千石谷から谷を遡ろうと考えた。
q8110017_640.jpg
【 日 付 】2011年08月11日
【 山 域 】台高北部 櫛田川水系蓮川千石谷喜平小屋谷
【メンバー】単独
【 天 候 】晴天
【 ルート 】《千石林道ゲート~千石谷~喜平小屋谷出合←→喜平小屋谷大滝~千石林道》
08:20 千石林道 駐車地--- 08:55~09:10 集落跡?乾溜蓮事務所跡?--- 10:25 井戸谷出合の滝--- 12:05~12:45 五段の滝中段(ランチ)--- 12:50 赤嵓滝谷出合--- 13:15 喜平小屋谷三俣--- 13:25~13:45 喜平小屋谷大滝周辺--- 13:55喜平小屋谷三俣--- 14:05 赤嵓滝谷出合--- 15:35 駐車地

 千石林道ゲート前に車を止め、谷に降りる。堰堤を越え、スパイク地下足袋からフェルトソールの靴下足袋に履き替えた。鮎釣りのオフシーズンには釣具屋で300円ほど売られているやつだ。
 緑溢れる流れの中を辿るのは気持ち良い。イワタバコのライトパープルの花が鮮やかに咲き乱れている。
異様な石灰岩質の岩壁やら右岸から流れ落ちる滝を見ながら歩いて行く。

 右岸の等高線が緩やかになったところには石積。石積みは二段になっており、枯谷を挟んで広がっている。それはちょっとした集落跡かと思うぐらいの広さがある。
以前此処を、とれヲさんが乾溜工場跡としたレポを読んだ記憶がある。だが、帰ってから検索するにそのレポを見つけることはできなかった。どうしちゃったんだろう?
 大正時代の神戸鈴木の乾溜工場は、青田木屋谷と蓮千石谷にそれぞれ5ないし6工場あったという。その工場跡には現在も常滑の土管と耐火煉瓦が朽ち落ちているのが常である。
 でっその跡地をウロウロ見回りみるのだが、土管が少しと耐火でないレンガ少しが少し落ちてただけ。ただ、その工場跡及び居住跡で見られるその時代の大日本やサクラ、カブトなどのビール瓶、食器などが残っていた。
思うにここは、千石谷上流の乾溜工場の製品の集約場もしくは二次加工場ではないかと。そして事務所や居住施設も備えていたであろう。
 そういえば、この石積の敷地とよく似た同規模のものが青田木屋谷の取水施設右岸の植林の中にもあったを思いだした。まさしくよく似た感じだ。
P8111536_640.jpg
 その跡から右岸には、苔生し緑に彩られた石積の道が今や寸断されつつも続いている。
ヒルが這い上がるが、谷に降りつつも石積道があればそれを辿ってしまう、平地らしきがあれば岸に登って確認してしまう(^^;。
 左岸道が壁で途切れ、両岸が迫り大岩が谷を塞いだ。右岸左岸とウロウロしてたので現在地を地図上で把握できないが、大岩に腰を掛けていっぷく。
左岸から巻くが、巻く足元には湧水がたっぷりと谷に流れ込んでいて驚いた。本流なみの湧水が左岸から流れ込んでいそうだ。
 その先も右岸の石積が続き、道を探る。谷の傾斜に合わせて大きくジグザグを切って高度を上げている。たぶん荷車などを通らせるに付けた道なんだろう。
そうして、谷から水音が消え、右岸道も消えて谷に降りた。谷には家ほどもある大岩が谷を塞いでいた。手前の左岸枝谷から落ちる水音もすぐ本流の谷中の砂礫に消えていく。
井戸谷出合の滝
井戸谷出合の滝
 この伏流大岩のゴーロ帯から、水音が聞こえ始めると、前方に滝。井戸谷出合の滝だ。本谷には大きな岩が二つ転がり、その間から堰堤が見える。
この堰堤上には右岸から、直瀑となって落ちる滝が二つある。二つ目の滝の後、本流は廊下となり、耐水装備をしていないザックを頭に載せ、腰まで浸かって進むと、廊下の奥に深い釜に落ちる白瀑。高さはないが迫力のあるいい滝だ。
左岸から巻いて、小滝を越え行くと、二段の大滝ニスケ滝。ここは予想外に左岸を簡単に高巻きできた。高巻途中一段目の滝も深い釜に落ちているのが見える。
 そうして、前方に見え始める幅広の大きな滝、五段の滝の最下段だ。
五段の滝・最下段
五段の滝・最下段
この滝はどちらから巻くのだったろうか?下から見る限り右岸はルンゼを越えたあたりは厳しそう。左岸は壁がたつのだが、バンドがある。但しその先はブッシュで見えない。
左岸のバンドを辿ってブッシュ帯に突入しモンキークライムで登って行くと、明らかに人の手で枝を切った後があり、そのまま進むも枯倒木が倒れこんでいて厳しい。少し戻ったところにバンドがあったと戻るが、そのバンドも途中で切れている。
結局、黒い岩に滴り落ちるところも越え、左岸からの枝谷近くまでトラバースして戻る羽目に。そこから木々の少ないザレ地を気を付けながらトラバースして谷に戻った。
 帰宅後ネットで検索を掛けると、この巻きを右岸側から巻いているものが多い。左岸から巻いているのはグーさんしか見つからない(^^;。
グーさんは、わたしと同じルートだったんだ。ただグーさんは伐られた枝のある木から少し戻っただけで巻いたんだ、これまた凄いなぁ。


 戻ったところは、小滝が続く上流に見覚えのある赤嵓滝谷出合から落ちる滝(五段の滝最上段の滝)のところ。五段の滝二段目か三段目の滝口のテラスだ。
どろどろになったズボンの汚れを落とし、ここまでくればもう大丈夫だろうと、ビールを開ける。
 最上段の滝は左岸を登って、赤嵓谷出合の二俣。喜平小屋谷に入り、堰堤を越えて行く。
昨年12月に入った時と違って、緑が濃く違う谷ように思えるから不思議。谷が傾斜が強まるところ、左岸は植林地。ここに乾溜工場跡があるはずだが、帰路の楽しみとして流芯を行く。
 三俣。中俣の連瀑を、グーさんたちが使った巻きを確認する気できたのだけど、滝を見ていたら登れそうな感触。
流芯左は、ホールド多くて簡単に最初の滝は登れた。そしてグーさんの落としたゴミの回収をと思ってあたりを見るのだが、見つけられない。もう流れちまったか?
次の滝も見ているとなんとかなりそうで取り付く。ここも左からだ。
滝口付近は、ホールドが少なくちょっと厭らしかったけど、登り切って大滝下へ。

 左俣に入って左岸の嵓上(右俣の右岸)へ登る道を探ると、岩屋のところまで来てしまった。結局先日のとれヲさんのレポ通りに大滝まで行って見上げる。
ここからルンゼ状のところを登って大滝を巻けそうな感触。しかし、先日とれヲさんが巻いた岩屋横のルンゼから巻いたほうが時間的に早いよなと思う。
 同じルートを辿って降りて大滝下。いっぷくと思って腰を掛けると、ブヨの群れがまとわりつき、いたたまれなくなり早々と退散だ。連瀑帯は左岸巻きの楽々ルートである。
喜平小屋谷大滝(右岸嵓上から)
喜平小屋谷大滝(右岸嵓上から)
 左岸植林には、朽ちつつもまだ原型がかすかにわかる乾溜工場跡が膨大な土管やらとともに残っている。ただ、この暗い植林下でウロウロ見まわる気力は無く通り過ぎただけだった。またの機会にしよう。
林道に出れば、今季はじめて聞くツクツクボーシの鳴き声に送られ歩いた。

 千石谷は、林道から中間部の堰堤の河原に降りて遡行を開始して、赤嵓谷もしくは喜平木屋谷を詰めるのがいいかなぁと思う。この場合も五段の滝の巻きが核心部になるだろうな。喜平小屋の大滝の巻きはこの間のヤブでルートは明白になっちゃたし…。
最後に編集したユーザー zipp [ 2011年8月17日(水) 23:25 ], 累計 1 回
   zipp
グー(伊勢山上住人)
記事: 2227
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:10
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Re: 【台高】蓮川・千石谷から喜平小屋大滝

投稿記事 by グー(伊勢山上住人) »

井戸谷出合の滝
井戸谷出合の滝
zippさん、おっはよ~です。 今朝も湿気の多い朝です。

喜平小屋谷大滝、レポに添えられた緑溢れる滝を見たくなった。

わりばしさんも、レポ上げて欲しいな。

フェルトソールの靴下足袋。鮎釣りのオフシーズンには釣具屋で300円ほど売られているやつだ。

この鮎タビ、躓くとつま先が痛いんですよね。

ヒルが這い上がるが、谷に降りつつも石積道があればそれを辿ってしまう、平地らしきがあれば岸に登って確認してしま
う(^^;。


研究熱心は、なかなか時間がかかって、前に進めませんね。

ブッシュ帯に突入、明らかに人の手で枝を切った後、左岸からの枝谷近くまでトラバースして戻る羽目に。
グーさんは伐られた枝のある木から少し戻っただけで巻いたんだ、これまた凄いなぁ。


わぁ~い!! zippさんに褒められちゃった~!!
濃密なブッシュの中なら、滑落することは無いだろうと、潜り込んで行きました。

最上段の滝は左岸を登って、赤嵓谷出合の三俣。

喜平小屋谷出合は、三俣でしたか? ビールに酔っていませんか?

昨年12月に入った時と違って、緑が濃く違う谷ように思えるから不思議。

森の緑は七難を隠してくれます。

三俣。中俣の連瀑を、グーさんたちが使った巻きを確認する気できたのだけど、滝を見ていたら登れそうな感触。

オットットット! 行くのですか?

簡単に最初の滝は登れた。次の滝もちょっと厭らしかったけど、登り切って大滝下へ。

アチャ~~。あの滝を登り切っちゃいましたか。
グーが「zippさんも登れない滝」なんて書いたから、闘争心に火をつけちゃったかな?

グーさんの落としたゴミの回収をと思ってあたりを見るのだが、見つけられない。

申し訳アリマセン。まだ流れるような大雨は降っていないと思うのですが?

ブヨの群れがまとわりつき、いたたまれなくなり早々と退散だ。連瀑帯は左岸巻きの楽々ルートである。

アレレ・・・ モウ帰っちゃうの? 大滝の巻き道は歩いてくれないの?

喜平小屋の大滝の巻きはこの間のヤブでルートは明白になっちゃたし…。

歩いて欲しかったな~~

                     グー(伊勢山上住人)
アバター
わりばし
記事: 1763
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【台高】蓮川・千石谷から喜平小屋大滝

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、ZIPPさん。

【 ルート 】《千石林道ゲート~千石谷~喜平小屋谷出合←→喜平小屋谷大滝~千石林道》
08:20 千石林道 駐車地--- 08:55~09:10 集落跡?乾溜蓮事務所跡?--- 10:25 井戸谷出合の滝--- 12:05~12:45 五段の滝中段(ランチ)--- 12:50 赤嵓滝谷出合(三俣)--- 13:15 喜平小屋谷三俣--- 13:25~13:45 喜平小屋谷大滝周辺--- 13:55喜平小屋谷三俣--- 14:05 赤嵓滝谷出合--- 15:35 駐車地

さすがといったバリエーションの組み方ですね。

 大正時代の神戸鈴木の乾溜工場は、青田木屋谷と蓮千石谷にそれぞれ5ないし6工場あったという。その工場跡には現在も常滑の土管と耐火煉瓦が朽ち落ちているのが常である。
 でっその跡地をウロウロ見回りみるのだが、土管が少しと耐火でないレンガ少しが少し落ちてただけ。ただ、その工場跡及び居住跡で見られるその時代の大日本やサクラ、カブトなどのビール瓶、食器などが残っていた。
思うにここは、千石谷上流の乾溜工場の製品の集約場もしくは二次加工場ではないかと。そして事務所や居住施設も備えていたであろう。
 そういえば、この石積の敷地とよく似た同規模のものが青田木屋谷の取水施設右岸の植林の中にもあったを思いだした。まさしくよく似た感じだ。

ここにも乾溜工場があるんですね。

 左俣に入って左岸の嵓上(右俣の右岸)へ登る道を探ると、岩屋のところまで来てしまった。結局先日のとれヲさんのレポ通りに大滝まで行って見上げる。
ここからルンゼ状のところを登って大滝を巻けそうな感触。しかし、先日とれヲさんが巻いた岩屋横のルンゼから巻いたほうが時間的に早いよなと思う。
 同じルートを辿って降りて大滝下。いっぷくと思って腰を掛けると、ブヨの群れがまとわりつき、いたたまれなくなり早々と退散だ。連瀑帯は左岸巻きの楽々ルートである。

16日に大滝をTrailWalkerさんルートで巻いた時に、新しい踏み跡があるなと思っていたのです。

ZIPPさんのでしたか。

大滝の落ち口
大滝の落ち口
 左岸植林には、朽ちつつもまだ原型がかすかにわかる乾溜工場跡が膨大な土管やらとともに残っている。ただ、この暗い植林下でウロウロ見まわる気力は無く通り過ぎただけだった。またの機会にしよう。

ここも行きましたが、何か暗い感じでした。

私も探索はせずに通りました。


 千石谷は、林道から中間部の堰堤の河原に降りて遡行を開始して、赤嵓谷もしくは喜平木屋谷を詰めるのがいいかなぁと思う。この場合も五段の滝の巻きが核心部になるだろうな。喜平小屋の大滝の巻きはこの間のヤブでルートは明白になっちゃたし。

お疲れ様でした。

ZIPPさんらしい山旅でした。

                                          わりばし
Trail Walker
記事: 488
登録日時: 2011年2月20日(日) 19:48

Re: 【台高】蓮川・千石谷から喜平小屋大滝

投稿記事 by Trail Walker »

zippさんこんばんはとれヲです。パッと見たときわりばしさんのレポが上がったのかと思いました。よく見たらzippさんのでした、わりばしさんのれぽも欲しいよね。
久しぶりの山である、およそ一ヶ月半ぶりだ。
筋肉痛にならなかったですか?
 ここヤブでは、喜平小屋谷大滝を巡って、一部(?)ダイコウスキモノ連中がこの暑いのに白熱している。わたしがその滝に入ったのは冬枯れの12月、レポに添えられた緑溢れる滝を見たくなった。
 行くのなら、まだ入っていない千石谷から谷を遡ろうと考えた。
一気ににぎやかな谷になったような :D  

 
 千石林道ゲート前に車を止め、谷に降りる。堰堤を越え、スパイク地下足袋からフェルトソールの靴下足袋に履き替えた。鮎釣りのオフシーズンには釣具屋で300円ほど売られているやつだ。
 緑溢れる流れの中を辿るのは気持ち良い。イワタバコのライトパープルの花が鮮やかに咲き乱れている。
異様な石灰岩質の岩壁やら右岸から流れ落ちる滝を見ながら歩いて行く。
私の行ったときは渇水の時だったのでしたよね、水が有る今は流れに入らないと辿れないのでしょうか?、長靴だと持ち運ぶのにかさばりますが地下足袋ならコンパクトでいいですね。靴をデポしていく方もいるみたいだけど、無くなったり他の場所に降りるときは困りますよね。300円の足袋ですかこれも面白そうですね、値段は私向きですわ。
 右岸の等高線が緩やかになったところには石積。石積みは二段になっており、枯谷を挟んで広がっている。それはちょっとした集落跡かと思うぐらいの広さがある。
以前此処を、とれヲさんが乾溜工場跡としたレポを読んだ記憶がある。だが、帰ってから検索するにそのレポを見つけることはできなかった。どうしちゃったんだろう?
日にちから探しましたが順番がごっちゃになってるので消えてしまってるのかと思いましたが在りました、このタイトルでは判んないよね。


http://www.ejanaika.com/forum/24314.html#24314
 大正時代の神戸鈴木の乾溜工場は、青田木屋谷と蓮千石谷にそれぞれ5ないし6工場あったという。その工場跡には現在も常滑の土管と耐火煉瓦が朽ち落ちているのが常である。
 でっその跡地をウロウロ見回りみるのだが、土管が少しと耐火でないレンガ少しが少し落ちてただけ。ただ、その工場跡及び居住跡で見られるその時代の大日本やサクラ、カブトなどのビール瓶、食器などが残っていた。 
 私もビール瓶並べて写真撮った気がする~。
思うにここは、千石谷上流の乾溜工場の製品の集約場もしくは二次加工場ではないかと。そして事務所や居住施設も備えていたであろう。
 そういえば、この石積の敷地とよく似た同規模のものが青田木屋谷の取水施設右岸の植林の中にもあったを思いだした。まさしくよく似た感じだ。 
結構広かった様に記憶してます、工場間には車(?)で行き来できる様な道がついてたのかな?


 
  その跡から右岸には、苔生し緑に彩られた石積の道が今や寸断されつつも続いている。
やはりこの道が赤倉滝谷、喜平小屋谷の工場まで続いてた?、5段の滝辺りは何処を通過したのだろう?

  ヒルが這い上がるが、谷に降りつつも石積道があればそれを辿ってしまう、平地らしきがあれば岸に登って確認してしまう(^^;。
 左岸道が壁で途切れ、両岸が迫り大岩が谷を塞いだ。右岸左岸とウロウロしてたので現在地を地図上で把握できないが、大岩に腰を掛けていっぷく。
左岸から巻くが、巻く足元には湧水がたっぷりと谷に流れ込んでいて驚いた。本流なみの湧水が左岸から流れ込んでいそうだ。
私はこの辺りまで来たのだろうか?途中で上がってしまいました。
 
  その先も右岸の石積が続き、道を探る。谷の傾斜に合わせて大きくジグザグを切って高度を上げている。たぶん荷車などを通らせるに付けた道なんだろう。
そうして、谷から水音が消え、右岸道も消えて谷に降りた。谷には家ほどもある大岩が谷を塞いでいた。手前の左岸枝谷から落ちる水音もすぐ本流の谷中の砂礫に消えていく 。 
 
ここは通ってないですね、やはり荷車通る道がつながってたのですね。



 
この伏流大岩のゴーロ帯から、水音が聞こえ始めると、前方に滝。井戸谷出合の滝だ。本谷には大きな岩が二つ転がり、その間から堰堤が見える。
この堰堤上には右岸から、直瀑となって落ちる滝が二つある。二つ目の滝の後、本流は廊下となり、耐水装備をしていないザックを頭に載せ、腰まで浸かって進むと、廊下の奥に深い釜に落ちる白瀑。高さはないが迫力のあるいい滝だ。 
 この堰堤の上の一つ目の滝が私がこの前見た滝ですね、この滝にも寄られましたか?。この谷にはかなり上にもう一つ滝がかかってるのが見えてました赤い岩を流れてるみたいでした。

 この滝はどちらから巻くのだったろうか?下から見る限り右岸はルンゼを越えたあたりは厳しそう。左岸は壁がたつのだが、バンドがある。但しその先はブッシュで見えない。
左岸のバンドを辿ってブッシュ帯に突入しモンキークライムで登って行くと、明らかに人の手で枝を切った後があり、そのまま進むも枯倒木が倒れこんでいて厳しい。少し戻ったところにバンドがあったと戻るが、そのバンドも途中で切れている。
結局、黒い岩に滴り落ちるところも越え、左岸からの枝谷近くまでトラバースして戻る羽目に。そこから木々の少ないザレ地を気を付けながらトラバースして谷に戻った。
 帰宅後ネットで検索を掛けると、この巻きを右岸側から巻いているものが多い。左岸から巻いているのはグーさんしか見つからない(^^;。
グーさんは、わたしと同じルートだったんだ。ただグーさんは伐られた枝のある木から少し戻っただけで巻いたんだ、これまた凄いなぁ

う~ん私が行ける様な所じゃなさそう :(


 
  戻ったところは、小滝が続く上流に見覚えのある赤嵓滝谷出合から落ちる滝(五段の滝最上段の滝)のところ。五段の滝二段目か三段目の滝口のテラスだ。
どろどろになったズボンの汚れを落とし、ここまでくればもう大丈夫だろうと、ビールを開ける。
なんかよじのぼった感じですねぇ。
  三俣。中俣の連瀑を、グーさんたちが使った巻きを確認する気できたのだけど、滝を見ていたら登れそうな感触。
流芯左は、ホールド多くて簡単に最初の滝は登れた。そしてグーさんの落としたゴミの回収をと思ってあたりを見るのだが、見つけられない。もう流れちまったか?
次の滝も見ているとなんとかなりそうで取り付く。ここも左からだ。
滝口付近は、ホールドが少なくちょっと厭らしかったけど、登り切って大滝下へ。
 
あれれ、スダレ滝も登っちゃいましたか :o左の草つきみたいな所なら登れそうだなとは思いましたが・・・それなら大滝下テラスにも上がれるんじゃないですか?
 左俣に入って左岸の嵓上(右俣の右岸)へ登る道を探ると、岩屋のところまで来てしまった。結局先日のとれヲさんのレポ通りに大滝まで行って見上げる。 
滝に下りてうたせしなかったですか?ぬたはら不動滝みたいに滝裏には入れないのかな?

 
 ここからルンゼ状のところを登って大滝を巻けそうな感触。しかし、先日とれヲさんが巻いた岩屋横のルンゼから巻いたほうが時間的に早いよなと思う
滝横のルンゼ状って滑り台みたいに急じゃなかったですか?落ち口に巻く途中で上からのぞきましたが降りられそうになかったですよ。私のルートが安全かつ早いと思うけど・・・。
  同じルートを辿って降りて大滝下。いっぷくと思って腰を掛けると、ブヨの群れがまとわりつき、いたたまれなくなり早々と退散だ。連瀑帯は左岸巻きの楽々ルートである。
落ち口には今回行かれなかったのですか?。臭い私にだけ虫が集まるのか思いましたが誰でもいっしょなんだね安心しました :lol:
 
左岸植林には、朽ちつつもまだ原型がかすかにわかる乾溜工場跡が膨大な土管やらとともに残っている。ただ、この暗い植林下でウロウロ見まわる気力は無く通り過ぎただけだった。またの機会にしよう。 
なんかここは皆さん気乗りのしないところのようですね。

 
 千石谷は、林道から中間部の堰堤の河原に降りて遡行を開始して、赤嵓谷もしくは喜平木屋谷を詰めるのがいいかなぁと思う。この場合も五段の滝の巻きが核心部になるだろうな。喜平小屋の大滝の巻きはこの間のヤブでルートは明白になっちゃたし…。
う~んこれは私へのお勧めなのだろうか?わりばしさん対応なのかな迷うなぁ~、降り口は砂防工事の斜面ですよね。=TW=
咲き出しました
咲き出しました
Trail Walker 
zipp
記事: 1165
登録日時: 2011年3月09日(水) 22:49

Re: 【台高】蓮川・千石谷から喜平小屋大滝

投稿記事 by zipp »

 グーさん、こんばんは。
明日の夜から少しは涼しくなるのかな。

この鮎タビ、躓くとつま先が痛いんですよね。
 わたしが使っているスパイクよりつま先固いかも(^^;。
ブッシュ帯に突入、明らかに人の手で枝を切った後、左岸からの枝谷近くまでトラバースして戻る羽目に。
グーさんは伐られた枝のある木から少し戻っただけで巻いたんだ、これまた凄いなぁ。


わぁ~い!! zippさんに褒められちゃった~!!
濃密なブッシュの中なら、滑落することは無いだろうと、潜り込んで行きました。
 帰ってきてレポ見てびっくりしました。同じところを登ってるんだ。そして…、わたしは伐られた枝の樹の先まで行って、ココロガ折れました。グーさんが登ったであろうあそこを登る気にはなれなかった。
敗退したからには、より安全なところをと、大巻きしましたヨ。
しかし、検索すると右岸巻きがほとんどだけど、そのレポ読んでも左岸巻の方が易しそうだよね。
最上段の滝は左岸を登って、赤嵓谷出合の三俣。

喜平小屋谷出合は、三俣でしたか? ビールに酔っていませんか?

 とれヲさんが、喜平小屋谷の二俣を三俣と因縁つけてから、わたしはどうも股恐怖症に陥っているようです(^^;。
本人はコロッと忘れてるのにね。
 あとで訂正しておきます。

森の緑は七難を隠してくれます。
 グーさん赤シャツやめて青シャツですか。これもナン隠し?

アチャ~~。あの滝を登り切っちゃいましたか。
グーが「zippさんも登れない滝」なんて書いたから、闘争心に火をつけちゃったかな?

 そう。あのときそもそも登る気もなかったし。滝の全体像を見るのに右岸を登ってたら、登れそうだと巻いちゃったのだから。
まぁ、下の滝は登れますよ。上の滝はどうだろう?流芯に足置いたらもっと簡単に登れたかも。
ホールドが豊富なので、手足の長いグーさんはわたしより多分有利に登れるでしょう。

アレレ・・・ モウ帰っちゃうの? 大滝の巻き道は歩いてくれないの?
歩いて欲しかったな~~

 たぶんまた紅葉の頃にでも行きますよ。その時は稜線まで。
添付ファイル
ニスケ滝
ニスケ滝
   zipp
zipp
記事: 1165
登録日時: 2011年3月09日(水) 22:49

Re: 【台高】蓮川・千石谷から喜平小屋大滝

投稿記事 by zipp »

 わりばしさん、こんばんは。
今晩から雨が降るんじゃなかったのかなぁ…、家の中はいまだ30度です。あつい~。
トチの一部紅葉
トチの一部紅葉
さすがといったバリエーションの組み方ですね。
 とれヲさんの意味不明なバリバリバリエーションには、負けます。
というか、谷をそのまま辿っているので、わたしのルートは王道ですよね(^^)。

ここにも乾溜工場があるんですね。
 千石水系で確認できた工場跡は、4ヵ所です。この大きな平地は工場に数えませんでした。

16日に大滝をTrailWalkerさんルートで巻いた時に、新しい踏み跡があるなと思っていたのです。
ZIPPさんのでしたか。

 グーさんが入ってから、この大滝周辺は、人の踏み痕が消えるまえに、誰かが新しい踏み痕をつくってる感じですね~。

[color=#00BF40]ここも行きましたが、何か暗い感じでした。
私も探索はせずに通りました。[/color]

 朽ちた間伐材も横たわっており、あんまりゆっくりしたいとは思えないところでしたね。

 千石谷は、林道から中間部の堰堤の河原に降りて遡行を開始して、赤嵓谷もしくは喜平木屋谷を詰めるのがいいかなぁと思う。この場合も五段の滝の巻きが核心部になるだろうな。喜平小屋の大滝の巻きはこの間のヤブでルートは明白になっちゃたし。
乾溜工場跡
乾溜工場跡
   zipp
アバター
山日和
記事: 3582
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
お住まい: 大阪府箕面市

Re: 【台高】蓮川・千石谷から喜平小屋大滝

投稿記事 by 山日和 »

zippさん、こんばんは。

ここヤブでは、喜平小屋谷大滝を巡って、一部(?)ダイコウスキモノ連中がこの暑いのに白熱している。

この山域はひとり目新しいレポを出すと瞬く間にみんなたかってきますね~(^^ゞ

 行くのなら、まだ入っていない千石谷から谷を遡ろうと考えた。

これ、考えてたんですわ。ヒザが調子良ければ行ってたかも。

 そうして、前方に見え始める幅広の大きな滝、五段の滝の最下段だ。
この滝はどちらから巻くのだったろうか?下から見る限り右岸はルンゼを越えたあたりは厳しそう。左岸は壁がたつのだが、バンドがある。但しその先はブッシュで見えない。
左岸のバンドを辿ってブッシュ帯に突入しモンキークライムで登って行くと、明らかに人の手で枝を切った後があり、そのまま進むも枯倒木が倒れこんでいて厳しい。少し戻ったところにバンドがあったと戻るが、そのバンドも途中で切れている。
結局、黒い岩に滴り落ちるところも越え、左岸からの枝谷近くまでトラバースして戻る羽目に。そこから木々の少ないザレ地を気を付けながらトラバースして谷に戻った。


千石谷本流のキーポイントはここですね。りんごさんのHP見ても右岸をトラバってますが厳しそう。どっちがいいんでしょうね。

どろどろになったズボンの汚れを落とし、ここまでくればもう大丈夫だろうと、ビールを開ける。

さすがのzippさんもここまで控えてましたか。(^^)

  千石谷は、林道から中間部の堰堤の河原に降りて遡行を開始して、赤嵓谷もしくは喜平木屋谷を詰めるのがいいかなぁと思う。この場合も五段の滝の巻きが核心部になるだろうな。喜平小屋の大滝の巻きはこの間のヤブでルートは明白になっちゃたし…。

奥ノ平の出合からスタートしても意味ないですか? まあとにかく一度行ってみないと始まらんわなあ。

                            山日和
zipp
記事: 1165
登録日時: 2011年3月09日(水) 22:49

Re: 【台高】蓮川・千石谷から喜平小屋大滝

投稿記事 by zipp »

 とれヲさん、こんばんは。

筋肉痛にならなかったですか?
 とれヲさんのように、しっかり歩いていないのでダイジョーブでした。

一気ににぎやかな谷になったような :D  
 喜平小屋谷だけだとちょっと物足りないので、やっぱ千石谷の上流部とセットで稜線に登ることを奨めたいね~。

私の行ったときは渇水の時だったのでしたよね、水が有る今は流れに入らないと辿れないのでしょうか?
 中流域の堤防までは、水に入らなくても辿れるんじゃないかなぁ?

長靴だと持ち運ぶのにかさばりますが地下足袋ならコンパクトでいいですね。靴をデポしていく方もいるみたいだけど、無くなったり他の場所に降りるときは困りますよね。300円の足袋ですかこれも面白そうですね、値段は私向きですわ。
 でしょ、でしょっ!!

消えてしまってるのかと思いましたが在りました、このタイトルでは判んないよね。
 あぁ、このタイトルの中にあったのか(^^;、タイトルは見たんだけど、千石谷を辿っているとは思えず、中身を見なかったのだ。

私もビール瓶並べて写真撮った気がする~。
 サクラとカブトと大日本のビールが並べて置いてありました。それにもう一本カブトを並べて写真を撮ったのがトピに貼った画像です。この三本並べたビール瓶はとれヲさんの仕業だったんだ。

結構広かった様に記憶してます、工場間には車(?)で行き来できる様な道がついてたのかな?

 この道は、井戸谷出合ちょっと手前で、左岸を登って行ってたんだと思われます。

私はこの辺りまで来たのだろうか?途中で上がってしまいました。
 どこまでなのか、あのレポではわからんです(^^;。
本流の水が切れるところまで登ってないんだよね。

 この堰堤の上の一つ目の滝が私がこの前見た滝ですね、この滝にも寄られましたか?。この谷にはかなり上にもう一つ滝がかかってるのが見えてました赤い岩を流れてるみたいでした。
 林道からも見える崩壊地の下の露岩に掛かる滝のことなのかな。
千石谷中流域右岸出合の滝1
千石谷中流域右岸出合の滝1
う~ん私が行ける様な所じゃなさそう :(
 サイボーグのアンヨが上がるかどうかが、シユウを決するかと(^^;。

なんかよじのぼった感じですねぇ。
 ヤブ中のモンキークライムは、とれヲさんは得意だったよね(^^)。
ドロドロになりますが。

あれれ、スダレ滝も登っちゃいましたか :o左の草つきみたいな所なら登れそうだなとは思いましたが・・・それなら大滝下テラスにも上がれるんじゃないですか?

 一段目は単簡ですよ~、流芯左です。
「大滝下テラス」あれはテラス?たんなる斜高している岩でしょ(^^;。あそこに行ってみたいとはあまり思はなかったんだけど(^^;;。

滝に下りてうたせしなかったですか?ぬたはら不動滝みたいに滝裏には入れないのかな?
 だから、単に斜高している岩ですって(^^;。

滝横のルンゼ状って滑り台みたいに急じゃなかったですか?落ち口に巻く途中で上からのぞきましたが降りられそうになかったですよ。
 ルンゼの取りつき点から上を見なかったけど、横から見る限りはホールドは豊富そうでした。
そうか、このルンゼを巻きに使うなら、大滝の斜高している下部滝部分を登っる方がいいんだ。

う~んこれは私へのお勧めなのだろうか?わりばしさん対応なのかな迷うなぁ~、降り口は砂防工事の斜面ですよね。
 とれヲさんに奨めているわけではございませんので…。イッパン的なお話でございまする(^^)。
添付ファイル
喜平小屋谷大滝下連瀑上段の滝(10数m)
喜平小屋谷大滝下連瀑上段の滝(10数m)
   zipp
zipp
記事: 1165
登録日時: 2011年3月09日(水) 22:49

Re: 【台高】蓮川・千石谷から喜平小屋大滝

投稿記事 by zipp »

山日和さん、こんばんは。
わたしがちゃんとヤブを読めなくなってる間に、キャラを変更されてたんですね。(^^;。


ここヤブでは、喜平小屋谷大滝を巡って、一部(?)ダイコウスキモノ連中がこの暑いのに白熱している。

この山域はひとり目新しいレポを出すと瞬く間にみんなたかってきますね~(^^ゞ
 なんか、台高のこの時期の羽蟲みたいにね~(^^)。


これ、考えてたんですわ。ヒザが調子良ければ行ってたかも。
 木屋谷レポの、顔面から入渓!!の荒業はこういう理由でしたか。


千石谷本流のキーポイントはここですね。りんごさんのHP見ても右岸をトラバってますが厳しそう。どっちがいいんでしょうね。
 ここは、やっぱ左岸ですよ。右岸の巻きに2時間かかっているレポもあるし。
滝下から見てても厳しそうでした。その点左岸は、最悪林道へ逃げられる(^^;。


さすがのzippさんもここまで控えてましたか。(^^)
 五段ノ滝下のミストシャワーかぶってのランチも乙ですが…、最大の核心部ですし…。
五段ノ滝中段テラスのランチ場からの眺め
五段ノ滝中段テラスのランチ場からの眺め
奥ノ平の出合からスタートしても意味ないですか? まあとにかく一度行ってみないと始まらんわなあ。
 日帰りで稜線まで渓を山を味わって登ろうというのなら、林道のヘアピンから河原に降りて入渓するのがいいかと思われます。
日帰りで千石谷から赤嵓谷を遡行されたレポもありますが、ちょっと急ぎすぎだよね。
ニスケ滝上
ニスケ滝上
   zipp
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