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【越美国境】霧氷煌めく夜叉ヶ池から三周ヶ岳へ

Posted: 2018年3月22日(木) 00:01
by 山日和
【日 付】2018年3月17日(土)
【山 域】越美国境 三周ヶ岳周辺
【天 候】快晴
【メンバー】わしたか(友情出演)、山日和
【コース】広野ダム6:50---8:15林道終点8:40---11:25夜叉ヶ池---12:30 P1252 14:00---14:25三周ヶ岳14:55---
     16:00 P1144---17:40林道---18:30広野ダム

 登山口の広野ダムに着くと見慣れた車があった。なんとわしたかさんの車じゃあーりませんか。
寝ぼけ顔でトイレに出てきたわしたかさんはこちらの顔を認めて驚いていた。聞けば三周ヶ岳へ行くという。
こちらは高丸へ行くつもりだったのでコースを説明していたら、何となく同行したそうな気配。そこで誘ってみ
ると、一緒に行きますとの返事が返ってきた。俄かパーティーを組むことはまずない私だが、彼なら何度も山行
を共にしているので問題はない。

 出発の準備をしているところでもうひとり、見たことのある人がやってきた。先月のスノー衆の時、八草トン
ネル東口で金草岳へ向かった単独の女性だ。今日もひとりで行ったことのない夜叉ヶ池へ行くらしい。
さらに先々週は三周へ行ったとのこと。なかなか骨のある人だ。

 岩谷林道の除雪はまったく進んでおらず、時折雪の融けた舗装路が現われるものの、ほとんどが厚い雪に覆わ
れていた。雪はビシビシに締まってツボ足でもまったく沈まない。
滑り台が一ヶ所だけあったが、ピッケル・アイゼンを出すまでもなく通過。林道終点の登山口に着くと、先ほど
の女性が橋を渡るところだった。橋の対岸は雪の壁が川の護岸壁のレベルで立ち上がっており、アイゼンの前爪
を蹴り込んで這い上がらなければならない。女性はなんとか上がって、急な斜面をトラバースして行った。
こちらもピッケル・アイゼンで準備。斜面の傾斜は極端に急ではないが、滑れば川へ一直線なので慎重に進む。
P3170015_1.JPG
 その後もスノーシューの出番はなく、ピッケルをストックに替えただけでアイゼンのまま登り続けた。
これだけ締まっていればアイゼンの爪が刺さる「ザクッ」という音が心地良い。右手の上谷山方面の尾根を見る
と、霧氷で真っ白だ。ある程度の標高まで上がれば今日は期待できそうである。
 見事なブナ林の中、高度を上げていくとこの尾根にも白い花が咲き始めた。思わず顔がほころぶ。
まったく沈むことはないのだが、担いでいるよりはとスノーシューを装着した。急斜面ではヒールリフターを効
かせて登る方がふくらはぎに優しいこともある。進むにつれて霧氷は成長して行き、もう白くないところを探す
方が難しいほどである。少し曇り気味だった空も今は真っ青になった。気持ちの高ぶりを抑えるのが困難な状況
だ。
P3170084_1.JPG
 夜叉ヶ丸の直下まで来たところで後続のわしたかさんがなかなかやって来ない。しばらく待って顔を見せた彼
が言うには、双眼鏡をどこかへ置き忘れてきたらしい。かなり高価なものらしく、探しに戻った彼をのんびりと
待つ。40分ほどのロスタイムの後、双眼鏡を無事回収できたわしたかさんが戻って来た。
これがなくても高丸へ行くにはちょっと時間が足りないかなと思っていたので、いい踏ん切りがついた。
わしたかさんが未踏の三周に目標変更しよう。
P3170097_1.JPG
 夜叉ヶ丸への尾根と別れて夜叉ヶ池へのトラバースルートに入る。横着してスノーシューを履いたまま急斜面
のトラバースを敢行したので、足首がねじれておかしくなりそうだった。
このクラストした雪面ならアイゼンに履き替えるのがまともな登山者だろう。最高潮に達した霧氷のブナ林を抜
けて雪原と化した夜叉ヶ池の広大な台地へ。
P3170111_1.JPG
 池自体はただ雪が積もっているだけなので面白みには欠けるが、歩いて横断できるのがこの時期ならではの楽
しみだ。
 池の裏からブナ林を抜ける積雪期限定コースで越美国境稜線へ上がる。奥美濃の山々が一気に視界に飛び込ん
で来た。東側の池ノ又谷側へはスッパリと切れ落ちて高度感満点だ。
広い雪尾根を悠々と辿るのも悪くないが、こういう屈曲とアップダウンのある雪稜歩きは冒険心を刺激してくれ
る。雪は早くも割れ気味で、昨年の4月に通った時よりも少ないような気がする。
左上が直登した岩場
左上が直登した岩場
 ポイントになる岩稜のトラバース地点に着くと、上から登山者が下りてきた。雪が着いてないので岩場をクラ
イムダウンしてきたようだ。こちらもスノーシューを脱いで岩場を直登する。
高丸へのジャンクションとなる1252mピークの直下に風のないお誂え向きの場所があったので腰を降ろした。
 のんびりランチを楽しんでいると、先ほどの女性が登ってきた。夜叉ヶ池で2時間もまったりしていたが、さっ
きすれ違った登山者に「ここで引き返したらもったいない」と言われて登ることにしたらしい。骨があるだけで
はなくちょっと変わっているようだ。
P3170173_1.JPG
 ここから三周ヶ岳へは20分余り。雪割れはますます進んでコース取りが難しい。
この稜線から見る高丸への尾根はたおやかで、少しだけ残念な思いが頭をかすめた。しかし雲ひとつない青空と
霧氷に彩られたこの雪稜歩きだけでも十分である。

 三周ヶ岳の山頂からは三周ではなく四周の展望が全開だ。奥美濃の名だたる山々と白山、御嶽、北アルプス、
少々霞みがちな中央アルプスまで、文句の付けようのない眺望が広がる。
パノラマ5_1_1.jpg
 のんびりし過ぎて時間はもう3時を回ってしまった。勝手知ったる国境稜線とはいえ、そろそろ下山にかから
なくてはいけない。国境稜線ジャンクションまでまたもトラバースの練習ののち尻セードの練習もプラス。
前回のスノー衆で痛めた尻もすっかり良くなって、尻セードも復活だ。わしたかさんは勢い余ってブナの大きな
根穴にホールインワン。振り返ると穴から顔を出していた。
P3170209_1_1.JPG
 ずっとブナ林が続く緩やかな尾根を辿って、1144mピークから岩谷キャンプ場への支尾根に入る。この尾根は
昨年を含めて3度歩いている。途中には実に雰囲気のいいブナ林と微妙な地形のうねりがあり、魅力的な尾根で
ある。対向した単独者はここから登り、先ほどの女性もここを下りたようだ。
ヤセ尾根を通過して尾根が広がりを見せると、この尾根の白眉と言えるブナ林に着く。ここは尾根を忠実に辿る
よりも斜面を適当に歩く方が楽しい。大きな木があればあっちへフラフラ、こっちへフラフラ。尻セードを交え
ながらブナの森を彷徨うのは実に楽しい。こういう場面ではわしたかさんも同じような嗜好なので楽しそうだ。
パノラマ6_1_1.jpg
 なぜかいつの間にかトレースが消えていたが、進むべき方向はハッキリしている。
わかっていることとは言え、楽しいことはいつまでも続かず、最後はお決まりの放置植林のヤブとなる。
右に見えた雪斜面に惹かれて下りて行くと川の合流点に出た。ここはどこを下りても山裾の台地のはずなのだが。
一瞬焦ったが、少し左へトラバースすると橋があり、見覚えのある台地に出た。
去年も歩いているのに、人の記憶はいい加減なものである。

 岩谷林道へ出て最後の休憩を取っていると、今下りてきた斜面に人影が見えた。時間はもう5時半である。
こんな時間にこんなところをと、自分の事を棚に上げて訝しく見ていると、なんとあの女性だった。
途中でルートを失って登り返していたと言う。まあ何とも言いようのない、実にやぶこぎネット向けの逸材かも
しれない。やぶこぎネットのことを話す機会を逸したのが残念だ。
雪の緩んだ林道をスノーシューでガシガシ歩く。広野ダムの橋が見える頃には日はとっぷり暮れていた。

                    山日和

Re: 【越美国境】霧氷煌めく夜叉ヶ池から三周ヶ岳へ

Posted: 2018年3月22日(木) 21:20
by SHIGEKI
山日和さん こんばんは。

【日 付】2018年3月17日(土)
【山 域】越美国境 三周ヶ岳周辺
【天 候】快晴
【メンバー】わしたか(友情出演)、山日和
【コース】広野ダム6:50---8:15林道終点8:40---11:25夜叉ヶ池---12:30 P1252 14:00---14:25三周ヶ岳14:55---
     16:00 P1144---17:40林道---18:30広野ダム

実はこの前夜、天気予報を見てせっかくの晴れマーク霧氷付きやからと三周ヶ岳も

考えてたんですよ。

友情出演いや足手まといになったかもですね~

ただ、二日前にリハビリ山行してましたから、近くの綿向にした次第ですわ~





 登山口の広野ダムに着くと見慣れた車があった。なんとわしたかさんの車じゃあーりませんか。
寝ぼけ顔でトイレに出てきたわしたかさんはこちらの顔を認めて驚いていた。聞けば三周ヶ岳へ行くという。
こちらは高丸へ行くつもりだったのでコースを説明していたら、何となく同行したそうな気配。そこで誘ってみ
ると、一緒に行きますとの返事が返ってきた。俄かパーティーを組むことはまずない私だが、彼なら何度も山行
を共にしているので問題はない。

いいパーティですよ!!


 出発の準備をしているところでもうひとり、見たことのある人がやってきた。先月のスノー衆の時、八草トン
ネル東口で金草岳へ向かった単独の女性だ。今日もひとりで行ったことのない夜叉ヶ池へ行くらしい。
さらに先々週は三周へ行ったとのこと。なかなか骨のある人だ。

この人、不詳なまま、ヤブコギによく出てくる不思議な方ですね。

山ガか山女傑か :mrgreen:



 この稜線から見る高丸への尾根はたおやかで、少しだけ残念な思いが頭をかすめた。しかし雲ひとつない青空と
霧氷に彩られたこの雪稜歩きだけでも十分である。

 三周ヶ岳の山頂からは三周ではなく四周の展望が全開だ。奥美濃の名だたる山々と白山、御嶽、北アルプス、
少々霞みがちな中央アルプスまで、文句の付けようのない眺望が広がる。

素晴らしい雪稜ですね~

新雪かぶった堂ヶ辻の雪稜が楽しみです。

   SHIGEKI

Re: 【越美国境】霧氷煌めく夜叉ヶ池から三周ヶ岳へ

Posted: 2018年3月22日(木) 22:46
by 柳川洞吹
山日和さん こんばんは

  登山口の広野ダムに着くと見慣れた車があった。
  なんとわしたかさんの車じゃあーりませんか。


いろんな人に、いろんなところで出会いますね。

  出発の準備をしているところでもうひとり、見たことのある人がやってきた。
  先月のスノー衆の時、八草トンネル東口で金草岳へ向かった単独の女性だ。
  今日もひとりで行ったことのない夜叉ヶ池へ行くらしい。
  さらに先々週は三周へ行ったとのこと。なかなか骨のある人だ。


どんなかたなんでしょうね。
一度、お目にかかりたいものです。

  岩谷林道の除雪はまったく進んでおらず、時折雪の融けた舗装路が現われるものの、
  ほとんどが厚い雪に覆われていた。
  雪はビシビシに締まってツボ足でもまったく沈まない。
  滑り台が一ヶ所だけあったが、ピッケル・アイゼンを出すまでもなく通過。


この雨もようの一週間で、だいぶ融けてきたでしょうね。
滑り台は、いつもの入ってすぐのやつですか。

  その後もスノーシューの出番はなく、
  ピッケルをストックに替えただけでアイゼンのまま登り続けた。
  見事なブナ林の中、高度を上げていくとこの尾根にも白い花が咲き始めた。
  思わず顔がほころぶ。


この冬最後の寒気がおりてきてましたね。
いいタイミングでした。

  夜叉ヶ丸の直下まで来たところで後続のわしたかさんがなかなかやって来ない。
  しばらく待って顔を見せた彼が言うには、双眼鏡をどこかへ置き忘れてきたらしい。


へえー、双眼鏡で何を見るんでしょう。
あっ、鳥かあ。でも、今ごろそんなに鳥、いる?

  夜叉ヶ丸への尾根と別れて夜叉ヶ池へのトラバースルートに入る。
  横着してスノーシューを履いたまま急斜面のトラバースを敢行したので、
  足首がねじれておかしくなりそうだった。
  このクラストした雪面ならアイゼンに履き替えるのがまともな登山者だろう。


「ここでクラストしてたら、
 ワシ、スノーシューのままではよう行きませんで。」(まともな登山者談)

  最高潮に達した霧氷のブナ林を抜けて雪原と化した夜叉ヶ池の広大な台地へ。
  池自体はただ雪が積もっているだけなので面白みには欠けるが、
  歩いて横断できるのがこの時期ならではの楽しみだ。


昔ここでの、S氏と山日和さんと3人でのテン泊が、すごく印象に残ってます。

  この稜線から見る高丸への尾根はたおやかで、少しだけ残念な思いが頭をかすめた。
  しかし雲ひとつない青空と霧氷に彩られたこの雪稜歩きだけでも十分である。


もし高丸へ行ったら、下って登って×2のピストンですか。

  のんびりし過ぎて時間はもう3時を回ってしまった。
  勝手知ったる国境稜線とはいえ、そろそろ下山にかからなくてはいけない。


こんな時間はいつものことですね。
さあ、そろそろ下りましょうか。

  ずっとブナ林が続く緩やかな尾根を辿って、1144mピークから岩谷キャンプ場への支尾根に入る。
  ヤセ尾根を通過して尾根が広がりを見せると、この尾根の白眉と言えるブナ林に着く。
  ここは尾根を忠実に辿るよりも斜面を適当に歩く方が楽しい。
  大きな木があればあっちへフラフラ、こっちへフラフラ。
  尻セードを交えながらブナの森を彷徨うのは実に楽しい。
  こういう場面ではわしたかさんも同じような嗜好なので楽しそうだ。


ここはいいところですね。
ワシも好きなところです。

  岩谷林道へ出て最後の休憩を取っていると、今下りてきた斜面に人影が見えた。
  時間はもう5時半である。
  こんな時間にこんなところをと、自分の事を棚に上げて訝しく見ていると、
  なんとあの女性だった。
  途中でルートを失って登り返していたと言う。
  まあ何とも言いようのない、実にやぶこぎネット向けの逸材かもしれない。
  やぶこぎネットのことを話す機会を逸したのが残念だ。


なかなかの猛者じゃありませんか。
やぶこぎネットにスカウトしてくればよかったのに。

  雪の緩んだ林道をスノーシューでガシガシ歩く。
  広野ダムの橋が見える頃には日はとっぷり暮れていた。


まいどお馴染みの光景です。
お風呂は花はすでしたか。
ところで、こんど南条のスマートインターが24時間利用可になりますね。

よい山旅を!
                 洞吹(どうすい)

Re: 【越美国境】霧氷煌めく夜叉ヶ池から三周ヶ岳へ

Posted: 2018年3月22日(木) 23:58
by 山日和
SHIGEKIさん、どうもです。

実はこの前夜、天気予報を見てせっかくの晴れマーク霧氷付きやからと三周ヶ岳も

考えてたんですよ。

友情出演いや足手まといになったかもですね~

ただ、二日前にリハビリ山行してましたから、近くの綿向にした次第ですわ~

おー、それは残念なことをしましたねえ。 :D

いいパーティですよ!!

「いい」という基準がよくわかりませんが・・・ :mrgreen:

この人、不詳なまま、ヤブコギによく出てくる不思議な方ですね。

山ガか山女傑か :mrgreen:

「ガ」でないのは確かです :mrgreen:

素晴らしい雪稜ですね~

新雪かぶった堂ヶ辻の雪稜が楽しみです。

前週のまったり雪尾根もよかったですが、こういう緊張感のある雪稜も好きですね :D

                 山日和
P3170188_1_1.JPG
 

Re: 【越美国境】霧氷煌めく夜叉ヶ池から三周ヶ岳へ

Posted: 2018年3月23日(金) 00:17
by 山日和
洞吹さん、どうもです。

いろんな人に、いろんなところで出会いますね。

ホンマですね。 :lol:

どんなかたなんでしょうね。
一度、お目にかかりたいものです。

乗ってる車がなんとミニクーパーなんです。雪山にこれほど似合わん車もないですね。 :mrgreen:

この雨もようの一週間で、だいぶ融けてきたでしょうね。
滑り台は、いつもの入ってすぐのやつですか。

いや、滑り台は岩谷のキャンプ場を過ぎてからです。
P3170012_1.JPG
この冬最後の寒気がおりてきてましたね。
いいタイミングでした。

これが最後なんでしょうかねえ。

へえー、双眼鏡で何を見るんでしょう。
あっ、鳥かあ。でも、今ごろそんなに鳥、いる?

女性用露天風呂でないことは確か?です。
鳥はいるみたいですよ。

「ここでクラストしてたら、
 ワシ、スノーシューのままではよう行きませんで。」(まともな登山者談)

スノー衆なら迷わずアイゼンに履き替え指示出してます。 :mrgreen:
P3170098_1.JPG
昔ここでの、S氏と山日和さんと3人でのテン泊が、すごく印象に残ってます。

そうでした。もう20年以上前の話ですねえ。あの時は次の日が雨で、結局三周にも三国にも登らず下りてきたのでした。
何より印象的だったのは、谷沿いの夏道をそのまま行ってしまったことでしたね。よく抜けられました。 :lol:

もし高丸へ行ったら、下って登って×2のピストンですか。

そうだす。
高丸への尾根は意外になだらか
高丸への尾根は意外になだらか
こんな時間はいつものことですね。
さあ、そろそろ下りましょうか。

まあ、その通りなんですが。P1144で4時でした。昔冠山へ行った時も4時頃に冠山峠とのJPで雪溶かして水を作ってましたね。

ここはいいところですね。
ワシも好きなところです。

これも昔行きましたねえ。2回ともP1144で敗退でしたが。
P3170231_1_1.JPG
なかなかの猛者じゃありませんか。
やぶこぎネットにスカウトしてくればよかったのに。

スカウトしそびれました。でもどこかで必ず会いそうな予感。 :mrgreen:

まいどお馴染みの光景です。
お風呂は花はすでしたか。
ところで、こんど南条のスマートインターが24時間利用可になりますね。

花はすだとレストランが閉まってしまうので、敦賀まで走ってリラポートでした。
南条のSICの情報は耳よりな話ですね。 :D

                  山日和

Re: 【越美国境】霧氷煌めく夜叉ヶ池から三周ヶ岳へ

Posted: 2018年3月31日(土) 17:22
by わしたか
山日和さん、こんばんは。
左門岳登ったり、飲みに行ったり、風邪で寝込んだりと、忙しくて相変わらずのカメちゃんです。


【メンバー】わしたか(友情出演)

ノーギャラでもご一緒しまっせ~(笑)

登山口の広野ダムに着くと見慣れた車があった。なんとわしたかさんの車じゃあーりませんか。

いずこへ~?と、、、
聞けば三周ヶ岳へ行くという。

今回とは逆回りで考えてました。

こちらは高丸へ行くつもりだったのでコースを説明していたら、何となく同行したそうな気配。そこで誘ってみ
ると、一緒に行きますとの返事が返ってきた。


距離の長さに躊躇して同行させてもらうか少し悩みました。

俄かパーティーを組むことはまずない私だが、彼なら何度も山行を共にしているので問題はない。

そういって頂けると嬉しいです! :D

出発の準備をしているところでもうひとり、見たことのある人がやってきた。先月のスノー衆の時、八草トン
ネル東口で金草岳へ向かった単独の女性だ。


なんか同じ臭いがしました。

見事なブナ林の中、高度を上げていくとこの尾根にも白い花が咲き始めた。思わず顔がほころぶ。

進むにつれて霧氷は成長して行き、もう白くないところを探す
方が難しいほどである。少し曇り気味だった空も今は真っ青になった。気持ちの高ぶりを抑えるのが困難な状況
だ。


キタキタ~~~!!!!

夜叉ヶ丸の直下まで来たところで後続のわしたかさんがなかなかやって来ない。しばらく待って顔を見せた彼
が言うには、双眼鏡をどこかへ置き忘れてきたらしい。かなり高価なものらしく、探しに戻った彼をのんびりと
待つ。40分ほどのロスタイムの後、双眼鏡を無事回収できたわしたかさんが戻って来た。これがなくても高丸へ行くにはちょっと時間が足りないかなと思っていたので、いい踏ん切りがついた。


本当っっっにすいませんでしたorz
これまで双眼鏡を置き忘れた事などなかったんですが、彼方の高丸へ気が焦ってたのかもしれません...
正面にイヌワシのような鳥影が見えて、双眼鏡で確認しようとして置き忘れたことに気が付きました。
標高差150mをダッシュで取りに戻りましたが、結局カラスでしたorz
(もちろん山日和さんをお待たせしないためのダッシュですよ :mrgreen:


夜叉ヶ丸への尾根と別れて夜叉ヶ池へのトラバースルートに入る。横着してスノーシューを履いたまま急斜面
のトラバースを敢行したので、足首がねじれておかしくなりそうだった。
このクラストした雪面ならアイゼンに履き替えるのがまともな登山者だろう


おかげさまで初めて左足の脛が筋肉痛になりましたわ~。
こっちを振り返ってニヤッと笑った顔は、確かにまともではなかったですね~ :mrgreen:


池自体はただ雪が積もっているだけなので面白みには欠けるが、歩いて横断できるのがこの時期ならではの楽
しみだ。


今度は雪解けの頃に来たいですね~。

池の裏からブナ林を抜ける積雪期限定コースで越美国境稜線へ上がる。奥美濃の山々が一気に視界に飛び込ん
で来た。東側の池ノ又谷側へはスッパリと切れ落ちて高度感満点だ。
広い雪尾根を悠々と辿るのも悪くないが、こういう屈曲とアップダウンのある雪稜歩きは冒険心を刺激してくれ
る。


ダイナミックな地形でワクワクしました。

雪は早くも割れ気味で、昨年の4月に通った時よりも少ないような気がする。

今年の雪解けの早さは異常ですね。

 三周ヶ岳の山頂からは三周ではなく四周の展望が全開だ。奥美濃の名だたる山々と白山、御嶽、北アルプス、
少々霞みがちな中央アルプスまで、文句の付けようのない眺望が広がる。


去年のスノー衆 美濃俣丸で真っ白な三周を見て以来登りたいと思っていましたので、感激もひとしおです!!!

国境稜線ジャンクションまでまたもトラバースの練習ののち尻セードの練習もプラス。

おかげさまで右足の脛も筋肉痛になりましたわ~。
今度のトラバースは想定内でしたが :mrgreen:


わしたかさんは勢い余ってブナの大きな
根穴にホールインワン。振り返ると穴から顔を出していた。


パパラッチされるのを忘れてました :lol:

ヤセ尾根を通過して尾根が広がりを見せると、この尾根の白眉と言えるブナ林に着く。ここは尾根を忠実に辿る
よりも斜面を適当に歩く方が楽しい。大きな木があればあっちへフラフラ、こっちへフラフラ。尻セードを交え
ながらブナの森を彷徨うのは実に楽しい。こういう場面ではわしたかさんも同じような嗜好なので楽しそうだ。


大きなブナやナラあり、二重稜線あり、で最後の楽しいひと時でした。

わかっていることとは言え、楽しいことはいつまでも続かず、最後はお決まりの放置植林のヤブとなる。

もうちょっとヤブが薄いかと思ってました。それに加え上部はヌルヌルで滑るし :oops:

岩谷林道へ出て最後の休憩を取っていると、今下りてきた斜面に人影が見えた。時間はもう5時半である。
こんな時間にこんなところをと、自分の事を棚に上げて訝しく見ていると、なんとあの女性だった。
途中でルートを失って登り返していたと言う。まあ何とも言いようのない、実にやぶこぎネット向けの逸材かも
しれない。やぶこぎネットのことを話す機会を逸したのが残念だ。


肝の据わった方でしたね~。近いうちにまた会いそうな気がします

広野ダムの橋が見える頃には日はとっぷり暮れていた。

フクロウも鳴いてましたが、闇下では無いですよね~ ;)


わしたか

Re: 【越美国境】霧氷煌めく夜叉ヶ池から三周ヶ岳へ

Posted: 2018年4月01日(日) 21:57
by 山日和
わしたかさん、どうもです。

左門岳登ったり、飲みに行ったり、風邪で寝込んだりと、忙しくて相変わらずのカメちゃんです。

年度内に間に合ったのでセーフです。 :lol:

ノーギャラでもご一緒しまっせ~(笑)

今度は持参金をお願いします。 :mrgreen:

距離の長さに躊躇して同行させてもらうか少し悩みました。

そうなの?
P3170003_1_1.JPG
そういって頂けると嬉しいです! :D

よくわかってる相手じゃないとね。 :D

>出発の準備をしているところでもうひとり、見たことのある人がやってきた。先月のスノー衆の時、八草トンネル東口で金草岳へ向かった単独の女性だ。

なんか同じ臭いがしました。

プンプン臭ってましたね。

本当っっっにすいませんでしたorz
これまで双眼鏡を置き忘れた事などなかったんですが、彼方の高丸へ気が焦ってたのかもしれません...
正面にイヌワシのような鳥影が見えて、双眼鏡で確認しようとして置き忘れたことに気が付きました。
標高差150mをダッシュで取りに戻りましたが、結局カラスでしたorz
(もちろん山日和さんをお待たせしないためのダッシュですよ :mrgreen:

ずいぶん時間かかってるなと思ったら150mも下ってたの?!!
道理でえらいしんどそうにしてるなと思いましたよ。
P3170054_1.JPG
おかげさまで初めて左足の脛が筋肉痛になりましたわ~。
こっちを振り返ってニヤッと笑った顔は、確かにまともではなかったですね~ :mrgreen:

人をサドみたいに言わんといて~(;^ω^)

今度は雪解けの頃に来たいですね~。

雪の融けかけた白山の翠ヶ池もなかなか良いです。

ダイナミックな地形でワクワクしました。

この稜線は見ても歩いてもいいですね。
パノラマ3_1_1.jpg
去年のスノー衆 美濃俣丸で真っ白な三周を見て以来登りたいと思っていましたので、感激もひとしおです!!!

私は5度目の積雪期の三周でしたが、これまでで最高の天気でした。わしたかさん、持ってますな~。 :lol:

おかげさまで右足の脛も筋肉痛になりましたわ~。
今度のトラバースは想定内でしたが :mrgreen:

「これはトラバースするな」バレてましたか。これで左右バランス取れて良かったんじゃない? :mrgreen:

大きなブナやナラあり、二重稜線あり、で最後の楽しいひと時でした。

この下りの尾根も変化があってなかなかですね。
P3170233_1_1.JPG
もうちょっとヤブが薄いかと思ってました。それに加え上部はヌルヌルで滑るし :oops:

まあ、まだマシな方です。

肝の据わった方でしたね~。近いうちにまた会いそうな気がします

大物になりそうな予感が・・・

広野ダムの橋が見える頃には日はとっぷり暮れていた。

フクロウも鳴いてましたが、闇下では無いですよね~ ;)

当然です。(キッパリ) :mrgreen:

              山日和

Re: 【越美国境】霧氷煌めく夜叉ヶ池から三周ヶ岳へ

Posted: 2018年4月03日(火) 22:30
by skywalk
山日和さん、こんばんは。
残雪期の越美国境の山へ登ろうとすると広野ダムまで行かないと登れないので行ったことはないのですが、積雪の多さや樹氷の美しさはすばらしいですね。この日は蕎麦粒山に登っていましたが、西の高丸の後ろに三周が岳がちょこっと頭を覗かせていて、そこから北に続く稜線の山々を羨望と憧れをもって眺めていました。蕎麦粒でもわずかに霧氷はつていましたが、全然ちがいますね。ほんま羨ましい。
夜叉が池の上は歩けるんですか、知りませんでした。岐阜県側の夜叉が池登山口まで除雪されるのは5月になってからで其の頃に見る池の様子からは想像もできません。
ちょっと変わったお姉さん、私よりずっとタフだわ。山日和さんのタフぶりにもいつも驚かされます。

Re: 【越美国境】霧氷煌めく夜叉ヶ池から三周ヶ岳へ

Posted: 2018年4月04日(水) 23:32
by 山日和
skywalkさん、どうもです。

残雪期の越美国境の山へ登ろうとすると広野ダムまで行かないと登れないので行ったことはないのですが、
積雪の多さや樹氷の美しさはすばらしいですね。

行ってみたら意外に近いと思うんですけどね。雪の多いのは最大の美点です。

この日は蕎麦粒山に登っていましたが、西の高丸の後ろに三周が岳がちょこっと頭を覗かせていて、そこから北に続く稜線の山々を羨望と憧れをもって眺めていました。蕎麦粒でもわずかに霧氷はつていましたが、全然ちがいますね。ほんま羨ましい。

ちょっとした条件の違いなんでしょうけどね。
P3170103_1.JPG
夜叉が池の上は歩けるんですか、知りませんでした。岐阜県側の夜叉が池登山口まで除雪されるのは5月になってからで其の頃に見る池の様子からは想像もできません。

この季節は監視員がいないから大丈夫 :mrgreen:

ちょっと変わったお姉さん、私よりずっとタフだわ。山日和さんのタフぶりにもいつも驚かされます。

なかなか得難い人材だと思いますよ。ぜひやぶに来てほしいものです。
skywalkさんのスピードにはいつも目を瞠らされますよ。 :D

                        山日和