【奥美濃】Mi7金糞岳北東尾根をスキーで下れ

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skywalk
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登録日時: 2011年3月07日(月) 21:33

【奥美濃】Mi7金糞岳北東尾根をスキーで下れ

投稿記事 by skywalk »

【 日 付 】2018年3月11日(日)
【 山 域 】奥美濃 
【メンバー】単独
【 天 候 】晴れ
【 ルート 】揖斐川町広瀬浅又8:10>△688m>・1033m東尾根>金糞岳北尾根>金糞山頂12:06>1130mから北東尾根>鳥越林道>15:40駐車地

 本部から新しいミッションが届けられた。
「今回の君の任務は、美濃の名峰金糞岳に北尾根から登り頂上に達したのち北尾根をスキーで滑り地図のように1130mから北東尾根を滑り降り無事に帰還することにある。例によって君が事故に会い遭難しようとも当局は一切関知しない。なお、このメモリーチップは自動的に消滅する。それでは成功を祈る。」プシュー・・・
金糞岳.png
 3月11日(日)朝5時半に鈴鹿の自宅を出発。桑名市から揖斐川堤防道路をどんどん遡り303号線で揖斐川町に入った。鳥越林道に入ると間もなく1m近い雪が道路を塞いでいた。止まっている2台の車は山登りか渓流釣りか分からないが、もう一台やってきたSUVの男性は近くのお手軽な山に登るそうで「金糞岳を日帰りするのは厳しいのではないか。」ともっともなご意見。
 今回も厳しいミッションになりそうだ。インポッシブルミッションにならないよう願いながらも挑戦あるのみだ。

 8時10分、装備を整えたら出発し足早に林道を進む。殿又狭林道のゲートを過ぎて小沢が流れ込む辺りから右の尾根に取り付いた。
 急な斜面をどんどん登ると平坦な尾根に出た。雪質は固く締まってワカンは不要だしスパッツすら要らなかった。
緩やかに登り続けると△688mに着いた。ここから一旦コルに下るが、明瞭な尾根が続いている。
750mくらいから難所となる急斜面が続く。アイゼンを付け、ピッケルを深く差し込みながら一歩一歩確実に登っていく。ザックに付けたミニスキーとプラブーツの重さが恨めしい。
 左手には、下山に使う北東尾根が見えるので目で追いながら危険個所などチェックする。雪が切れているところはないが、かなり傾斜のきついところもある。はたしてスキーで降りられるかな。
IMGP6778.JPG
900mくらいでひとまず難所を突破し一息ついた。
さらに登っていくと広く緩やかな尾根になった。
・1039mから北東尾根分岐の1130mまでゆったり広い尾根にブナの林が続き癒し空間が広がる。北尾根でも一番魅力的な場所と言えるだろう。
稜線に出たところで雲行きが怪しくなり展望が悪くなってきた。北に見えるはずの高丸や蕎麦粒山が見えない。
北東尾根分岐から北尾根は大きく右から回り込んでいく。まだ山頂は見えない。
緩やかな雪庇の尾根を進んで行く。
右手に白倉山の真っ白な峰が見えてきた。
IMGP6785.JPG
北の肩(1121m)まであと一息だ。
北の肩に登るとようやく山頂が露わになった。ここからは白い雪と半透明のアイスバーンがまだらに入り混じっている。
IMGP6787.JPG
12時6分、金糞岳山頂に着いた。風も強くなってきたのでゆっくりしてはいられない。すぐ下山の準備に取り掛かった。
 プラブーツに履き替えスキーを付けたら準備完了。さぁ、行ってみようか。山頂付近はアイスバーンが多く緩斜面でもスキーがよく滑る。板を横にしてもエッジがあまりかからずガーッと横滑りしてブレーキもあまり効かないくらいだ。
 北東尾根分岐のところは急斜面で繋がっているので真っすぐ下ることはできない。北尾根の少し先からスキーで急斜面をヘツルようして北東尾根に降りた。周りは静かなブナ林で風も当たらないからここでランチタイムとした。パンとおにぎりをサーモスの温かいお茶でいただくだけの定番ランチだ。この先何があるか分からないのでランチを済ませたらすぐに出発した。
 ブナの森を抜けると片流れの痩せ尾根に出た。こけたらそのまま谷底まで滑落してしまいそうで怖いが、どうしよう。ここは安全第一でスキーを横にしてズリズリ横滑りでいこう。
 下見に来た時には雪が融けてヤブが出ていた尾根も今はスキーで降りていける。
 尾根の最後の植林帯はスキーを外して歩いたほうが早そうだが、小沢に降りる手前までスキーで降りてしまった。鈴鹿のヤブスキーだと中腹まで下れたらいいほうで、ここでは山裾までスキーで下れて達成感も十分だ。
 スキーを外し小沢を渡ったら正面の小山を左から巻いて浅又川に出た。川を渡るためのビニール袋も用意してきたのだが、渡ったところで靴を履き替えるから、まあ、いいかとそのままジャブジャブと川を渡った。冷たい雪解け水が容赦なくブーツの中に入ってきて、思わず「ヒェー」となった。やはり手間を惜しむべきではなかった。
 靴を履き替え林道をとぼとぼ歩きながら考えた。ここはスキーを付けたままクロカンで歩いていけば良かったと思っても、もう遅い。
50分ほど歩いただろうか。15時40分、駐車地に戻った時には他の3台の車は消え、自分の車だけが取り残されていた。
最後の判断ミスでちょっとみそを付けてしまったが、無事にミッションを果たすことができた。今日の成功報酬はこの達成感で十分だろう。
最後に編集したユーザー skywalk [ 2018年3月16日(金) 19:07 ], 累計 1 回
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わりばし
記事: 1753
登録日時: 2011年2月20日(日) 16:55
お住まい: 三重県津市

Re: 【奥美濃】Mi7金糞岳北東尾根をスキーで下れ

投稿記事 by わりばし »

おはようございます、skywalkさん。

 3月11日(日)朝8時半に鈴鹿の自宅を出発。桑名市から揖斐川堤防道路をどんどん遡り303号線で揖斐川町に入った。鳥越林道に入ると間もなく1m近い雪が道路を塞いでいた。

三重からだと時間のかかるエリアで、二の足をふんでしまいます。
家は何時に出たんです?
車はデロリアンじゃなかったし・・ :mrgreen:

750mくらいから難所となる急斜面が続く。アイゼンを付け、ピッケルを深く差し込みながら一歩一歩確実に登っていく。ザックに付けたミニスキーとプラブーツの重さが恨めしい。

プラブーツにスキーは重いでしょうね。
スノーシューの何倍あるのかな?

 稜線に出たところで雲行きが怪しくなり展望が悪くなってきた。北に見えるはずの高丸や蕎麦粒山が見えない。
北東尾根分岐から北尾根は大きく右から回り込んでいく。まだ山頂は見えない。
緩やかな雪庇の尾根を進んで行く。
右手に白倉山の真っ白な峰が見えてきた。

奥美濃の山々が見られないのは残念。
寒そうですね。

12時6分、金糞岳山頂に着いた。風も強くなってきたのでゆっくりしてはいられない。すぐ下山の準備に取り掛かった。
 プラブーツに履き替えスキーを付けたら準備完了。さぁ、行ってみようか。山頂付近はアイスバーンが多く緩斜面でもスキーがよく滑る。板を横にしてもエッジがあまりかからずガーッと横滑りしてブレーキもあまり効かないくらいだ。

スノーシューだと一歩一歩蹴りこみが入れられるのですが
スキーの横滑りは怖いでしょうね。

 下見に来た時には雪が融けてヤブが出ていた尾根も今はスキーで降りていける。
 尾根の最後の植林帯はスキーを外して歩いたほうが早そうだが、小沢に降りる手前までスキーで降りてしまった。鈴鹿のヤブスキーだと中腹まで下れたらいいほうで、ここでは山裾までスキーで下れて達成感も十分だ。

雪国の山に来たってかんじがします。
これだけで、かなり得した気分です。

 スキーを外し小沢を渡ったら正面の小山を左から巻いて浅又川に出た。川を渡るためのビニール袋も用意してきたのだが、渡ったところで靴を履き替えるから、まあ、いいかとそのままジャブジャブと川を渡った。冷たい雪解け水が容赦なくブーツの中に入ってきて、思わず「ヒェー」となった。やはり手間を惜しむべきではなかった。
 最後の判断ミスでちょっとみそを付けてしまったが、無事にミッションを果たすことができた。今日の成功報酬はこの達成感で十分だろう。

最後のアトラクションですね。
お疲れ様でした。
雪の少ない三重の人間にとっては雪にたわむれられる至福の時です。
新潟出身の嫁には理解しがたいようですが・・・ :mrgreen:


                           わりばし

skywalk
記事: 509
登録日時: 2011年3月07日(月) 21:33

Re: 【奥美濃】Mi7金糞岳北東尾根をスキーで下れ

投稿記事 by skywalk »

わりばしさん、こんばんは。
わりばし さんが書きました: 2018年3月16日(金) 06:00 三重からだと時間のかかるエリアで、二の足をふんでしまいます。
家は何時に出たんです?
車はデロリアンじゃなかったし・・
時間はそれなりにかかりますが、堤防道路を使えばほとんど信号がないのでストレスなく走れます。
おやっ、今回はタイムワープを使わなかったのに時間が合いませんね。普通の時間に修正しておきます。
プラブーツにスキーは重いでしょうね。
スキーとブーツで5.5㎏今回はピッケルも余分に持って行ったので普段より6㎏も重いです。普段は超軽量装備で行動しているので、これだけでもう動けません。
奥美濃の山々が見られないのは残念。
寒そうですね。
ここから見る蕎麦粒はトンガリピークの二重ピラミッドがカッコいいのですが、残念でした。
スノーシューだと一歩一歩蹴りこみが入れられるのですが
スキーの横滑りは怖いでしょうね。
ゲレンデでもアイスバーンはよくあるので慣れてはいますが、バックカントリーですから慎重に行かないとね。
雪の少ない三重の人間にとっては雪にたわむれられる至福の時です。
新潟出身の嫁には理解しがたいようですが・・・
週末だけの雪遊びだったらいいけど一冬ずっと続いたら嫌になるでしょうね。
でも、やっぱり美濃の山はいいです。
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