【台高】ひと足遅れの氷瀑 布引滝
Posted: 2018年2月13日(火) 06:17
【日 付】2018年2月11日(日)
【山 域】台高
【コース】平瀬橋駐車場7:45---10:45布引滝四の滝11:30---13:00平瀬橋駐車地
【メンバー】単独
今年は寒い日が続き氷瀑にはうってつけの気候だ。先週末の雨と暖かい日が続いたのが気になりながらも春風亭一之輔の「サンデーフリッカーズ」を聞き車を走らせる。スメールを過ぎたあたりで木場公園に向かい、蓮ダム手前の平瀬橋近くの空き地に駐車する。橋を渡り倒木帯に沿って右に上がっていくと杣道が現れる。植林の中を無駄なくつけられた現役の仕事道で、P536横のコルに導かれる。途中の小谷の滝はすべて氷結しており期待をいだかせる。
作業小屋のあるコルから布引谷道は植林を結ぶように続いている。現役の杣道なので山仕事のある時はしっかりと整備はされるのだが、間があくと荒れるにまかせるだけといった感じだ。
丸木橋が渡してあったが、朽ち果て使えず巻かなければならない場所が二か所ある。最初の方はどうということないのだが、二か所目が以前と比べて悪くなっている。小谷を少し上がってからトラバースするが、浸食が進み嫌な感じだ。どうするか。とりあえずピッケルを出して、土の斜面に突き刺しながら進んでクリア。帰りどうしようかなと思ってしまう。
しばらく行くと崩壊地がありここで植林地は寸断されている。対岸まで渡り植林に入るが、谷底からの水音が例年より大きいのが気になる。このあたりの植林は枝打ちも間伐も完璧にされており美しい。里から遠くアクセスも大変だと思われる植林地がこれだけ整備されているのも今の時代では珍しい。布引滝上にある山ノ神を守っている人たちだろうか。
植林地を歩き右岸から左岸にわたる。ここにP981の西斜面の伐採地からの道が来ている。谷は雪で覆われているがそこからはしっかりとした水音が聞こえる。雪や氷の下を雪解け水が流れている。今週末の暖かさで降り積もった雪が溶けだしたようだ。
沢筋の岩にも雪がついているのでアイゼンをつける。雪の沢でもアイゼンを付ければ安定するから楽だなあと思うのもつかの間、氷がわれて水の中に足がつかりそうになった。思った以上に水が流れており、雪におおわれた薄い氷には水流がすけて見える。岩を選びながら沢の端を歩く。見た目より音で判断した方がよさそうだ。
布引滝四の滝が近づいてくるとまわりの嵓が立ちはじめる。右岸の嵓からは氷柱宮殿を思わせるような見事なつららの造形が見られてすばらしい。やはり今年の冬は寒いようで例年よりも発達しており、気温はいい感じだ。
谷中から見え隠れしていた布引滝が突然見える。四の滝から一の滝まで凍っているのだが、音でもわかるように水が大量に流れている。四の滝は全面凍結で登れそうに見えるが、白いベールの下を水がいきおいよく流れているのが見える。メインの三の滝はなんと真ん中の氷瀑がはがれ落ちたあとで水流が直接おがめてしまう。二の滝や一の滝は白く氷瀑はまだ健在のようだ。
気温的には問題ないと思うが、たくさんの雪が降ったのを計算に入れていなかった。例年なら三の滝の氷瀑も残っているのだが、ここ数日の暖かさと雨が降り積もった雪をいっぺんに溶かし氷瀑を落としたようだ。例年に比べて水の音がうるさい。
四の滝にご挨拶をしにいく、岩にアイゼンをかけながら進む。滝前は白い平地になっているが、これはトリップでここは深い淵になっている。ピッケルで雪をどけると氷を通して水流が見える。落ちたら終わりだ。足場を慎重に確かめながら進み岩の上に立つ。見た目より多い水が氷の裏を流れていた。完全凍結していれば登れたかも。
当初は、ここから嵓を巻いて三の滝、登山道で滝口まで行っての周回を考えていたが、三の滝で水しぶきをあびながらの氷瀑見物はごめんなので、ここで打ち切り。ここで早めの昼食を食べて戻ることにした。帰路のいやらしい巻きはアイゼンをつけたまま行くと、抜群の安定感で問題なかった。これなら、往路もつければよかった。
これで氷瀑も終わりだな。気温は問題なかったが、降り積もった雪が例年より多いのに気づけなかった。グーさんの言うように雨が降る前がベストだったのだろうが、宮仕えの身ではいたしかたない。
早い帰りだが、お気に入りの山下達郎の「サンデーソングブック」を聞きながら帰る。日曜登山では朝の「サンデーフリッカーズ」と2時からの「サンソン」は定番でラッキーだ。「サンソン」はビートルズのようなメジャーな曲はかけないので他の番組でリクエストしてくれというコンセプトで25年。ブルータスから「ブルータスハンドブック」という雑誌が出たので興味のある方はご一読あれ。
【山 域】台高
【コース】平瀬橋駐車場7:45---10:45布引滝四の滝11:30---13:00平瀬橋駐車地
【メンバー】単独
今年は寒い日が続き氷瀑にはうってつけの気候だ。先週末の雨と暖かい日が続いたのが気になりながらも春風亭一之輔の「サンデーフリッカーズ」を聞き車を走らせる。スメールを過ぎたあたりで木場公園に向かい、蓮ダム手前の平瀬橋近くの空き地に駐車する。橋を渡り倒木帯に沿って右に上がっていくと杣道が現れる。植林の中を無駄なくつけられた現役の仕事道で、P536横のコルに導かれる。途中の小谷の滝はすべて氷結しており期待をいだかせる。
作業小屋のあるコルから布引谷道は植林を結ぶように続いている。現役の杣道なので山仕事のある時はしっかりと整備はされるのだが、間があくと荒れるにまかせるだけといった感じだ。
丸木橋が渡してあったが、朽ち果て使えず巻かなければならない場所が二か所ある。最初の方はどうということないのだが、二か所目が以前と比べて悪くなっている。小谷を少し上がってからトラバースするが、浸食が進み嫌な感じだ。どうするか。とりあえずピッケルを出して、土の斜面に突き刺しながら進んでクリア。帰りどうしようかなと思ってしまう。
しばらく行くと崩壊地がありここで植林地は寸断されている。対岸まで渡り植林に入るが、谷底からの水音が例年より大きいのが気になる。このあたりの植林は枝打ちも間伐も完璧にされており美しい。里から遠くアクセスも大変だと思われる植林地がこれだけ整備されているのも今の時代では珍しい。布引滝上にある山ノ神を守っている人たちだろうか。
植林地を歩き右岸から左岸にわたる。ここにP981の西斜面の伐採地からの道が来ている。谷は雪で覆われているがそこからはしっかりとした水音が聞こえる。雪や氷の下を雪解け水が流れている。今週末の暖かさで降り積もった雪が溶けだしたようだ。
沢筋の岩にも雪がついているのでアイゼンをつける。雪の沢でもアイゼンを付ければ安定するから楽だなあと思うのもつかの間、氷がわれて水の中に足がつかりそうになった。思った以上に水が流れており、雪におおわれた薄い氷には水流がすけて見える。岩を選びながら沢の端を歩く。見た目より音で判断した方がよさそうだ。
布引滝四の滝が近づいてくるとまわりの嵓が立ちはじめる。右岸の嵓からは氷柱宮殿を思わせるような見事なつららの造形が見られてすばらしい。やはり今年の冬は寒いようで例年よりも発達しており、気温はいい感じだ。
谷中から見え隠れしていた布引滝が突然見える。四の滝から一の滝まで凍っているのだが、音でもわかるように水が大量に流れている。四の滝は全面凍結で登れそうに見えるが、白いベールの下を水がいきおいよく流れているのが見える。メインの三の滝はなんと真ん中の氷瀑がはがれ落ちたあとで水流が直接おがめてしまう。二の滝や一の滝は白く氷瀑はまだ健在のようだ。
気温的には問題ないと思うが、たくさんの雪が降ったのを計算に入れていなかった。例年なら三の滝の氷瀑も残っているのだが、ここ数日の暖かさと雨が降り積もった雪をいっぺんに溶かし氷瀑を落としたようだ。例年に比べて水の音がうるさい。
四の滝にご挨拶をしにいく、岩にアイゼンをかけながら進む。滝前は白い平地になっているが、これはトリップでここは深い淵になっている。ピッケルで雪をどけると氷を通して水流が見える。落ちたら終わりだ。足場を慎重に確かめながら進み岩の上に立つ。見た目より多い水が氷の裏を流れていた。完全凍結していれば登れたかも。
当初は、ここから嵓を巻いて三の滝、登山道で滝口まで行っての周回を考えていたが、三の滝で水しぶきをあびながらの氷瀑見物はごめんなので、ここで打ち切り。ここで早めの昼食を食べて戻ることにした。帰路のいやらしい巻きはアイゼンをつけたまま行くと、抜群の安定感で問題なかった。これなら、往路もつければよかった。
これで氷瀑も終わりだな。気温は問題なかったが、降り積もった雪が例年より多いのに気づけなかった。グーさんの言うように雨が降る前がベストだったのだろうが、宮仕えの身ではいたしかたない。
早い帰りだが、お気に入りの山下達郎の「サンデーソングブック」を聞きながら帰る。日曜登山では朝の「サンデーフリッカーズ」と2時からの「サンソン」は定番でラッキーだ。「サンソン」はビートルズのようなメジャーな曲はかけないので他の番組でリクエストしてくれというコンセプトで25年。ブルータスから「ブルータスハンドブック」という雑誌が出たので興味のある方はご一読あれ。