【鈴鹿】カクレグラからイブネへ 雪の稜線を行く
Posted: 2017年12月10日(日) 21:42
【山 域】鈴鹿
【日 付】2017年12月09日(土)
【天 候】曇り
【メンバ】kasaya
【コース】鳴野橋8:14---8:27尾根取り付き---10:03カクレグラ---11:54タイジョウ---13:19イブネ---
13:28熊の戸平14:07---14:31イブネ---15:01杉峠---16:27鳴野橋
前日の金曜日は麓は雨だった。結構気温は低いのでおそらく山は全体的に雪だろう。雪景色のイブネもいいかなと昨年も似た時期に歩いたカクレグラ経由で行ってみることにした。
甲津畑の駐車地は3台程車が止まっていた。みな山に向かったのかな。落ち葉がいっぱいの路肩に駐車して出発だ。既に上の方は雪が見えるのでスパッツもしっかり装着。今回のルートは昨年も使ったカクレグラから南に延びる尾根を利用する。結構歩きやすいルートでまた使ってみたかったのだ。橋を渡って道なりに行けば15分ほどで取り付きの鉄梯子に着く。これは目印として非常に助かる。梯子にも藪が少しかかるが問題になるほどでなくここからしばらく急な登りとなる。既に赤テープがあちこちに見え前回より増えた感じがする。また結構道も明瞭だ。思いのほか歩かれているようだ。しばらく登ると雪が現れる。景色はよくなるが、この雪は落ち葉と相まってずるずる滑る。これが結構歩きづらい。何とかだましだまし歩いてカクレグラに到着だ。誰もいないピークの標識は雪がついて読みづらい。 曇った空であまり景色もよくない。テルモスのコーヒーを飲、少し行動食を食べ、これからのやせ尾根に備えて軽アイゼンを付ける。今季初アイゼン。そういえば昨年は一度も使わなかったかも。 さて出発。軽アイゼンとストックの効果で今まで足元を取られて歩き辛かったのが嘘のように軽快に進める。やっぱり持ってる道具は使わなくては。面倒くさがらずに登り途中で使ったらもっと楽だったのにと思う。気分良くなってどんどん行くと途中から足跡があることに気付く。タイジョウに向かう人が途中から登ってきたようだ。この先で会えるかなと期待するが結局会えず。ただ先行する踏み跡はトレースするのに
楽でいい。タイジョウが近づいてくると正面に大きな岩が立ちはだかる。通常左から巻くがトレースは右から巻いている。こっちは少し急だった気がしたが、たまにはいいかと同じルートを選択する。しかしやっぱりこの道はよくない。無雪期なら急なだけで済むが、雪が付着していると滑ったらアウトだなと思うルート。アイゼンをしていることからそれほどやばい気がしなかったが、先行する人はどうもツボ足の様子。怖くなかったかなあ。やっとの思いで着いた頂上はやはり雪の中。展望もよくない。ランチにしてもいい時刻だが、風もありガスって展望もないのでパスして先に行く。でもここで少し失敗。コンパスでルートを確認したにもかかわらずつい先行者のルートに乗ってしまいあらぬ方向に進んでしまった。トレースがぱったりなくなったところでGPSやコンパスで確認しルートミスに気付く。ヤレヤレだ。結局元に戻ってまた再出発。その後は方向にも注意しながら進む。途中稜線が崩れた場所でその斜面を見ると岸壁に雪が付着しなんだかすごい迫力。岩場だけ見ているとアルプスかと思ってしまう雰囲気。写真にうまく撮れただろうか。 さらに歩くと杉峠の頭方面の雪の付着した真っ白な斜面が目に入ってくる。いい感じだ。今日は曇天で気温も低く霧氷がずっと残っている。写真を何枚か撮る。その後アゲンギョから佐目峠に向かう。ここまで来るとイブネに向かう人の足跡でいっぱいだ。さすがメイン通りだ。峠あたりでランチと思ったが風が少しあっていまいち寛げない。どうしようかなと思ったが結局確実に風を避けられる熊の戸平まで行くことにした。イブネに向かって歩くと東側に御在所と鎌が目に入る。イブネの上もガスがないようだ。午前中は結構雲が多かったが回復傾向にあるらしい。そしてついにイブネ到着。足跡からして何人かはいると思ったが誰もおらず。もう降りたのかな。時刻は1時をとっくに回っている。下山にかかってもいい時間だ。でも今日は目的として熊の戸平の雪景色が見たいとの思いがある。イブネを過ぎると途端に足跡がなくなる。皆はここで引き返したということか。自分もイブネのすぐ北から熊の戸平に向かって降りていく。いつもならコケだらけの斜面に踏み跡がついているのでそこを辿るがこの時期は適当だ。フワフワしたコケの上を歩いていく。
そしてついた熊の戸平。案の定、風は皆無。よしよしこれでいいだろうとやっとザックを下ろす。時刻は1時30分。自分としてはずいぶん遅いランチの開始である。擂鉢の底のような熊の戸平の一番底で一人味噌煮込みを食す。持ってきたビールは十分冷たく今日はのどが渇いていておいしい。最後にぜんざいを食べて食事終了。さてとそれでは付近の探索だ。源頭部に進むが丸い石が少し。雪がかぶっていたら面白いと思っていたが少し積雪が少ないか。 そして水の流れる小さな川を少し歩く。ここは川床が岩でできているためこんなに頂上近くでも水が流れるのだろう。滑のような小さな流れを少しだけ遡りそこからまたイブネに戻った。こんなものかな。もっと厳冬期に来たいが、その時期にここに来るのはしんどそう。 まあ目的は達したので帰りましょう。時刻はすでに2時半である。あと2時間もすれば暗くなってくるのだ。ちょっと急ごう。飛ばし気味に行くと杉峠の手前で2組の登山グループとすれ違う。皆イブネで泊まるらしい。明日にかけては晴天の予報。寒いけどきっといい時間が過ごせるだろう。 自分は杉峠からどんどん下る。千種街道は整備された道で夜でも歩けるとは思うものの、やっぱりヘッドランプを使うのは避けたいとの思いがある。それでも杉峠直下の小屋ではちょっと足を止める。以前吹雪の時にここで休憩をして一息をついた小屋だが、今はとても休憩ができる状態ではない。せっかく作った小屋なのにメンテする気はないようだ。 その後、蓮如上人の小屋でも少し足を止める。ここはちゃんと整備されている。中を覗けば火も焚けるようになっている。冬場は厳しいが夏なら結構泊まることも可能ではと思える状態だ。千種街道はこの後どんどん道もよくなる。先が見えてきたので少し落ち着いて歩いていく。峠から1.5時間で駐車場着。まだまだ明るい中で車は自分の一台だけ。あれ?イブネの幕営者たちはどこから取り付いたのかと思うがどうでもよいこと。空はずいぶん青空が広がってきた。明日もいい天気だろーな
Kasaya
【日 付】2017年12月09日(土)
【天 候】曇り
【メンバ】kasaya
【コース】鳴野橋8:14---8:27尾根取り付き---10:03カクレグラ---11:54タイジョウ---13:19イブネ---
13:28熊の戸平14:07---14:31イブネ---15:01杉峠---16:27鳴野橋
前日の金曜日は麓は雨だった。結構気温は低いのでおそらく山は全体的に雪だろう。雪景色のイブネもいいかなと昨年も似た時期に歩いたカクレグラ経由で行ってみることにした。
甲津畑の駐車地は3台程車が止まっていた。みな山に向かったのかな。落ち葉がいっぱいの路肩に駐車して出発だ。既に上の方は雪が見えるのでスパッツもしっかり装着。今回のルートは昨年も使ったカクレグラから南に延びる尾根を利用する。結構歩きやすいルートでまた使ってみたかったのだ。橋を渡って道なりに行けば15分ほどで取り付きの鉄梯子に着く。これは目印として非常に助かる。梯子にも藪が少しかかるが問題になるほどでなくここからしばらく急な登りとなる。既に赤テープがあちこちに見え前回より増えた感じがする。また結構道も明瞭だ。思いのほか歩かれているようだ。しばらく登ると雪が現れる。景色はよくなるが、この雪は落ち葉と相まってずるずる滑る。これが結構歩きづらい。何とかだましだまし歩いてカクレグラに到着だ。誰もいないピークの標識は雪がついて読みづらい。 曇った空であまり景色もよくない。テルモスのコーヒーを飲、少し行動食を食べ、これからのやせ尾根に備えて軽アイゼンを付ける。今季初アイゼン。そういえば昨年は一度も使わなかったかも。 さて出発。軽アイゼンとストックの効果で今まで足元を取られて歩き辛かったのが嘘のように軽快に進める。やっぱり持ってる道具は使わなくては。面倒くさがらずに登り途中で使ったらもっと楽だったのにと思う。気分良くなってどんどん行くと途中から足跡があることに気付く。タイジョウに向かう人が途中から登ってきたようだ。この先で会えるかなと期待するが結局会えず。ただ先行する踏み跡はトレースするのに
楽でいい。タイジョウが近づいてくると正面に大きな岩が立ちはだかる。通常左から巻くがトレースは右から巻いている。こっちは少し急だった気がしたが、たまにはいいかと同じルートを選択する。しかしやっぱりこの道はよくない。無雪期なら急なだけで済むが、雪が付着していると滑ったらアウトだなと思うルート。アイゼンをしていることからそれほどやばい気がしなかったが、先行する人はどうもツボ足の様子。怖くなかったかなあ。やっとの思いで着いた頂上はやはり雪の中。展望もよくない。ランチにしてもいい時刻だが、風もありガスって展望もないのでパスして先に行く。でもここで少し失敗。コンパスでルートを確認したにもかかわらずつい先行者のルートに乗ってしまいあらぬ方向に進んでしまった。トレースがぱったりなくなったところでGPSやコンパスで確認しルートミスに気付く。ヤレヤレだ。結局元に戻ってまた再出発。その後は方向にも注意しながら進む。途中稜線が崩れた場所でその斜面を見ると岸壁に雪が付着しなんだかすごい迫力。岩場だけ見ているとアルプスかと思ってしまう雰囲気。写真にうまく撮れただろうか。 さらに歩くと杉峠の頭方面の雪の付着した真っ白な斜面が目に入ってくる。いい感じだ。今日は曇天で気温も低く霧氷がずっと残っている。写真を何枚か撮る。その後アゲンギョから佐目峠に向かう。ここまで来るとイブネに向かう人の足跡でいっぱいだ。さすがメイン通りだ。峠あたりでランチと思ったが風が少しあっていまいち寛げない。どうしようかなと思ったが結局確実に風を避けられる熊の戸平まで行くことにした。イブネに向かって歩くと東側に御在所と鎌が目に入る。イブネの上もガスがないようだ。午前中は結構雲が多かったが回復傾向にあるらしい。そしてついにイブネ到着。足跡からして何人かはいると思ったが誰もおらず。もう降りたのかな。時刻は1時をとっくに回っている。下山にかかってもいい時間だ。でも今日は目的として熊の戸平の雪景色が見たいとの思いがある。イブネを過ぎると途端に足跡がなくなる。皆はここで引き返したということか。自分もイブネのすぐ北から熊の戸平に向かって降りていく。いつもならコケだらけの斜面に踏み跡がついているのでそこを辿るがこの時期は適当だ。フワフワしたコケの上を歩いていく。
そしてついた熊の戸平。案の定、風は皆無。よしよしこれでいいだろうとやっとザックを下ろす。時刻は1時30分。自分としてはずいぶん遅いランチの開始である。擂鉢の底のような熊の戸平の一番底で一人味噌煮込みを食す。持ってきたビールは十分冷たく今日はのどが渇いていておいしい。最後にぜんざいを食べて食事終了。さてとそれでは付近の探索だ。源頭部に進むが丸い石が少し。雪がかぶっていたら面白いと思っていたが少し積雪が少ないか。 そして水の流れる小さな川を少し歩く。ここは川床が岩でできているためこんなに頂上近くでも水が流れるのだろう。滑のような小さな流れを少しだけ遡りそこからまたイブネに戻った。こんなものかな。もっと厳冬期に来たいが、その時期にここに来るのはしんどそう。 まあ目的は達したので帰りましょう。時刻はすでに2時半である。あと2時間もすれば暗くなってくるのだ。ちょっと急ごう。飛ばし気味に行くと杉峠の手前で2組の登山グループとすれ違う。皆イブネで泊まるらしい。明日にかけては晴天の予報。寒いけどきっといい時間が過ごせるだろう。 自分は杉峠からどんどん下る。千種街道は整備された道で夜でも歩けるとは思うものの、やっぱりヘッドランプを使うのは避けたいとの思いがある。それでも杉峠直下の小屋ではちょっと足を止める。以前吹雪の時にここで休憩をして一息をついた小屋だが、今はとても休憩ができる状態ではない。せっかく作った小屋なのにメンテする気はないようだ。 その後、蓮如上人の小屋でも少し足を止める。ここはちゃんと整備されている。中を覗けば火も焚けるようになっている。冬場は厳しいが夏なら結構泊まることも可能ではと思える状態だ。千種街道はこの後どんどん道もよくなる。先が見えてきたので少し落ち着いて歩いていく。峠から1.5時間で駐車場着。まだまだ明るい中で車は自分の一台だけ。あれ?イブネの幕営者たちはどこから取り付いたのかと思うがどうでもよいこと。空はずいぶん青空が広がってきた。明日もいい天気だろーな
Kasaya