【京都北山】久多川掛橋谷から鎌倉山・オグロ坂へ

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【京都北山】久多川掛橋谷から鎌倉山・オグロ坂へ

投稿記事by 山日和 » 2017年10月03日(火) 21:57

【日 付】2017年10月1日(日)
【山 域】京都北山
【天 候】晴れのち曇り
【コース】久多下の町駐車地8:16---8:33掛橋谷出合---9:47最後の二俣---10:57 P895北方尾根11:31鎌倉山13:05---13:57オグロ坂峠---
     14:19八丁平新心荘跡14:32---14:52オグロ坂峠---16:10久多下の町--16:25駐車地

 久多川流域の沢に入るのは初めてである。掛橋谷は地形図にも名前が載っていないので、勘違いして危く久多キャンプ場の前から
尾曽越谷に入るところだった。考えてみればここはまだ奥山川の流域だった。県境ラインの引かれたこの谷がてっきり掛橋谷だと思
い込んでいたのである。
 生杉への分岐を見送って県道の小さな峠を越えたところから無駄な労力を使いつつ、なんとか掛橋谷の出合に辿り着いた。
谷に入るといきなりゴルジュの様相だ。今朝は肌寒いぐらいで、今日はヒザから上は濡らすまいと思っていたが、そうは問屋が卸さ
ない。小滝ばかりながらもテクニカルな場面が多く、股まで濡らさざるを得なかった。
一度濡れてしまえば同じこと。腹をくくって雨具を着込み、次なるシャワーに備えた。北西面の谷はまだ日が当たらず些か寒いが気
持ちいい。


 谷の真ん中に異様な物が見えた。真ん丸の鉄管だ。よく見ると上に林道らしきものが走っている。地形図では等高線沿いに切れ切
れに林道が描かれており、谷と交差するところは消えているが実際には繋がっているのだ。今古川源流の土管と違って直立歩行でき
るほどの直径を持っているので、匍匐前進を強いられることなくスタスタと歩けた。


 この掛橋谷もご多聞にもれず流倒木が多くスッキリ感に欠ける。それでもいくつかの無傷のままの美しい滝があり、目を楽しませ
てくれた。
この谷の特徴はとにかく急峻なことである。久多川本流から短い距離で500mの高度差を一気に突き上げるのだから、平流と呼べるセ
クションはほとんど無い。出てくる二俣はすべて左を取って、鎌倉山北方の895mピークを目指す。
 

 最後の二俣を過ぎると50mにも及ぶ斜瀑が現われるが、如何せん水量少なく迫力不足だ。
その滝を越えれば何にも無い涸れ谷となってしまった。
あまりにも短い核心部を終えて、稜線まではまだ250mの標高差を残している。このまま谷芯を辿っても面白くもないので、右手の小
尾根に逃げることにした。「尾根」とは言ってもただの急斜面のようなもので、ひたすら我慢の登りが続く。ヤブがないのが救いだ
ろう。ブナが多くなって樹林越しに空の色が見えるようになった。895mピークの少し北側の稜線だ。あまりの急登にふくらはぎがパ
ンパンになってしまった。


 登りついた稜線はまったくのヤブ無しで快適だ。895mピークから少し下った鎌倉山との鞍部に雰囲気のいいコバがあった。山頂手
前もブナ林が続いている。山頂がどんなところか知らないので、よほど手前でランチにしようかと思ったがとりあえず山頂まで行く
ことにする。
 鎌倉山山頂は思いのほか落ち着けるいいところだった。京都北山の範疇に入るここは勝手な思い込みだが、朽木の白倉岳のような
植林のイメージを抱いていたのだ。これならランチ場として申し分ない。ここからは一般登山道があり、立派な標識と三角点がある。


 ランチ後はオグロ坂峠に向かって南西へ尾根を辿る。山頂から下った鞍部には千年杉と名付けられた杉の大木がある。草川氏も書
いていたが、ちょっと名前負けの感が否めない。
 この稜線の美点は杉の大木よりずっと続く美しい樹林だ。まったく期待していなかっただけに思わず顔がほころんでしまう。京都
北山も改めて見直さないといけないようだ。
 いくつも微妙な尾根の分岐があるが、マーキング完備で迷うことはない。途中、この日唯一の2人パーティーとすれ違った。
峠に近付くとさすがに北山らしい杉林が目立ってきた。但しあまり手入れはされていないようだ。


 オグロ坂峠は尾根を斧で断ち割ったように、急激な落ち込みの末端に深く掘り込まれた道が南北に走っていた。
まだ時間が早いので八丁平へ行ってみよう。
 この道は45年ほど前に歩いたことがある。と言ってもまったく記憶の彼方で道の様子は思い出せない。クラブの合宿で当初予定の
コースがヤブで歩けず、こっちに転進したことだけは覚えていた。
同大ワンゲルの山小屋「新心荘」の跡まで来て引き返すことにした。今は無きこの小屋は廃村八丁付近にそのまま移築されて健在だ。
「峰床山1.0K」の標識に少し心が動いたが、あまり大した山頂ではなかったように思う。


 オグロ坂峠まで戻って久多への峠道に入る。この道が素晴らしかった。大きく開けた谷の源頭は見事な樹林に包まれ、その中をい
かにも峠越えの古道といった風情の道が大きく弧を描きながら下っていく。
登山を目的とした道の付け方とは違い、効率性を無視した、勾配を最小限に抑えた緩やかな道は、直線で歩く何倍もの距離を歩かな
ければならない。しかし豊かな樹林を愛でながら幾重にも折り返して進む道の佇まいは、効率性の対極にある心の余裕、豊かさとい
うものを感じさせる。


 なかなか高度を落とさなかった道もやがて植林(今度は見事に手入れされた明るい杉林だ)に入ると谷へ下り立った。
ここからは林道歩きだ。
今日の目的は新しい谷の開拓と未踏の鎌倉山だったが、その目的をはるかに凌駕する尾根と古道歩きを経験できた。
当初の目論見とは違った満足の一日だった。

                       山日和
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記事: 2289
登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
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Re: 【京都北山】久多川掛橋谷から鎌倉山・オグロ坂へ

投稿記事by SHIGEKI » 2017年10月07日(土) 20:01

山日和さん こんばんは。

【山 域】京都北山
【天 候】晴れのち曇り
【コース】久多下の町駐車地8:16---8:33掛橋谷出合---9:47最後の二俣---10:57 P895北方尾根11:31鎌倉山13:05---13:57オグロ坂峠---
     14:19八丁平新心荘跡14:32---14:52オグロ坂峠---16:10久多下の町--16:25駐車地

渋い渓ですね~

よくは分かりませんが、比良専の頃を思い出して、昭文社 京都北山 見ながら辿ってみました。


 久多川流域の沢に入るのは初めてである。掛橋谷は地形図にも名前が載っていないので、勘違いして危く久多キャンプ場の前から
尾曽越谷に入るところだった。考えてみればここはまだ奥山川の流域だった。県境ラインの引かれたこの谷がてっきり掛橋谷だと思
い込んでいたのである。

ここ珍しい?ですね。県境が尾根からこの部分だけ、谷を通り、鎌倉の北峰からまた尾根を通る。

この谷はどうなんでしょうか?

県境の谷を遡る ・・・みたいな・・



谷に入るといきなりゴルジュの様相だ。今朝は肌寒いぐらいで、今日はヒザから上は濡らすまいと思っていたが、そうは問屋が卸さ
ない。小滝ばかりながらもテクニカルな場面が多く、股まで濡らさざるを得なかった。
一度濡れてしまえば同じこと。腹をくくって雨具を着込み、次なるシャワーに備えた。

なかなかのエエ谷みたいですね。



 谷の真ん中に異様な物が見えた。真ん丸の鉄管だ。よく見ると上に林道らしきものが走っている。地形図では等高線沿いに切れ切
れに林道が描かれており、谷と交差するところは消えているが実際には繋がっているのだ。今古川源流の土管と違って直立歩行でき
るほどの直径を持っているので、匍匐前進を強いられることなくスタスタと歩けた。

これ通るの躊躇しませんでしたか??

土管を抜けたら 地獄が待っていた とか :mrgreen:



 登りついた稜線はまったくのヤブ無しで快適だ。895mピークから少し下った鎌倉山との鞍部に雰囲気のいいコバがあった。山頂手
前もブナ林が続いている。山頂がどんなところか知らないので、よほど手前でランチにしようかと思ったがとりあえず山頂まで行く
ことにする。
 鎌倉山山頂は思いのほか落ち着けるいいところだった。京都北山の範疇に入るここは勝手な思い込みだが、朽木の白倉岳のような
植林のイメージを抱いていたのだ。これならランチ場として申し分ない。

画像からもいい感じの尾根ですね。


まだ時間が早いので八丁平へ行ってみよう。
 この道は45年ほど前に歩いたことがある。と言ってもまったく記憶の彼方で道の様子は思い出せない。クラブの合宿で当初予定の
コースがヤブで歩けず、こっちに転進したことだけは覚えていた。
同大ワンゲルの山小屋「新心荘」の跡まで来て引き返すことにした。今は無きこの小屋は廃村八丁付近にそのまま移築されて健在だ。
「峰床山1.0K」の標識に少し心が動いたが、あまり大した山頂ではなかったように思う。

そうでしたか。この周辺は、登山地図 では 緑色に塗られていて まるで整備された高層湿原公園のように
思えますね。


今日の目的は新しい谷の開拓と未踏の鎌倉山だったが、その目的をはるかに凌駕する尾根と古道歩きを経験できた。
当初の目論見とは違った満足の一日だった。

まだまだ、近くで行くとこいっぱいありますね~

ヒマラヤ行くまで百年かかりますなぁ~ :mrgreen:

    では また 錦繍のせせらぎで

      SHIGEKI 



                     
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記事: 478
登録日時: 2011年7月25日(月) 18:30

Re: 【京都北山】久多川掛橋谷から鎌倉山・オグロ坂へ

投稿記事by 山日和 » 2017年10月10日(火) 00:01

SHIGEKIさん、どうもです。

渋い渓ですね~

よくは分かりませんが、比良専の頃を思い出して、昭文社 京都北山 見ながら辿ってみました。


まあ、あんまり遡行されることはなさそうですね(^^ゞ

ここ珍しい?ですね。県境が尾根からこの部分だけ、谷を通り、鎌倉の北峰からまた尾根を通る。

この谷はどうなんでしょうか?

県境の谷を遡る ・・・みたいな・・


そうそう、そうなんですよ。タイトル的にもネタ的にもいいと思ったんですが・・・ 違いましたわ:mrgreen:

なかなかのエエ谷みたいですね。

悪くはないかな?堂ヶ谷みたいに荒れてないのが救いです。


これ通るの躊躇しませんでしたか??

土管を抜けたら 地獄が待っていた とか :mrgreen:


トンネル抜けて~♪ ってダイナマイツでしたっけ? :lol:


画像からもいい感じの尾根ですね。

谷よりこちらの方が収穫でしたね。


そうでしたか。この周辺は、登山地図 では 緑色に塗られていて まるで整備された高層湿原公園のように
思えますね。


今回は北の端の方しか行ってませんが、ずいぶん変わってしまったと思われます。

まだまだ、近くで行くとこいっぱいありますね~

ヒマラヤ行くまで百年かかりますなぁ~ :mrgreen:


いやー、ヒマラヤは千年経っても行かんでしょう。 :mrgreen:

                山日和
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登録日時: 2011年2月20日(日) 10:12
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